「はい、なんでしょうか?」
「冬馬くん、なにか模擬戦の約束をしていませんか〜?」
そう言われ、冬真ははい。と答える
「別に悪いことではないんですが〜、このままでは確実に負けますよ〜?」
「え!そんなの、やってみないとわからないじゃないですか!」
「じゃあやってみますか〜?」
瞬間、校長はいきなり火の玉を飛ばしてきた
「うわ!?」
冬真は錆びた剣でかろうじてガードしたがかなりギリギリだった
「やっぱり反射神経はいいですね〜。でもさっきの魔法は火属性魔法の中でもかなり低ランクの魔法ですよ〜?それが切れないようではまだまだですよ〜」
確かに、剣姫と呼ばれる水城はあまり魔力が使えなくてもあそこまで強い魔力を使える。もし相手があのくらいの実力者なら勝ち目がない。でも…
「それでも…それでも、諦めたくないです!」
冬真は、あいつには負けたくないという感情が大きかったがそれとは別に水城とバトルパートナーを続けたいという思いも芽生えていた
僕は今…ものすごく走っている。
修行といった方がいいだろうか…とにかく、ひたすら走っているためかなり息が上がっている
「なんで…こんなに…ひろいんだよ!」
魔法学校アスタルトの校庭のトラックは一周2キロある
広い理由としては、生徒が多く魔法の授業や剣術の授業で、狭いとケガをする理由になりかねないからである
冬真は朝から走ったためかなり汗をかき疲れている
「大丈夫?やっぱりいきなり走ると体に悪いと思うよ?」
水城は汗はかいてるものの、息は全く乱れていなく疲れも見れない。
「いや…俺も強くならなくちゃ…」
「なんでそこまで?」
「…俺を選んでくれたから…」
そう言うと水城はえ?っと驚いてるように見えた
「俺よりも強いあいつじゃなく、俺を選んでくれたから、少しでも水城のためになることがあればそれをしたい」
「…え、えっと…」
まさかの発言に顔を赤くする水城
それを見て冬真も恥ずかしくなり顔をそらした
「き、桐生くんってさ、時々すごく男らしくなるよね。あと、僕って言うのに時々俺って言うし」
「お、男らしい!?ありがと!嬉しいわ!あ、なんか俺の方がかっこいいでしょ?」
「そんな理由?変なの〜」
人から見たら、この光景は恋人のような会話に聞こえるだろう
楽しく話しているとチャイムが鳴る
二人は慌てて教室に向かった
教室に戻るとクラスはガヤガヤと騒がしかった。亮太は冬真に気づくとこいこいと手招きをしてきた
「なんで今日はこんなに騒がしいんだ?」
「そりゃあ、新しい担任が来るんだからみんな気になって仕方ないんだよ」
新しい担任?冬真は初日の授業を爆睡で過ごしていたためその話すら知らなかった
すると、教室のドアがガラガラと開いた
「えぇー皆さん!今日からこのクラスの担任を勤めることになりました。緑川隆牙(みどりかわりゅうが)と言います。これからよろしく!」
そう挨拶をすると、女子がキャーキャーと騒ぎ出した
確かに、緑川先生は男から見てもわかるくらいイケメンである。その後は、授業という授業にならずに昼になった
「もう昼か、今日はすげー早く終わった気分がするよ」
亮太も首を縦にふる。水城もそうだねと笑っていた
「えっと、冬真くん!ちょっといいかな?」
「え?あ、はい!」
突然、緑川先生に呼び出しをくらいなにかしてがしたのかと不安になりながら冬真は緑川先生のあとについて行った
少し歩くと、そこは校長室だった
「あの…俺なにかしましたっけ?」
「あ、そう固くならないでいいよ!別に問題があって呼び出したわけじゃないからね」
そう言うと、緑川先生は失礼しますとドアを開けて入っていくのでそれについていく
そこには椅子に座っている校長がいた
「きましたね〜冬真くん、君に少し話があるのですが〜」
「はい、なんでしょうか?」
「冬馬くん、なにか模擬戦の約束をしていませんか〜?」
そう言われ、冬真ははい。と答える
「別に悪いことではないんですが〜、このままでは確実に負けますよ〜?」
「え!そんなの、やってみないとわからないじゃないですか!」
「じゃあやってみますか〜?」
瞬間、校長はいきなり火の玉を飛ばしてきた
「うわ!?」
冬真は錆びた剣でかろうじてガードしたがかなりギリギリだった
「やっぱり反射神経はいいですね〜。でもさっきの魔法は火属性魔法の中でもかなり低ランクの魔法ですよ〜?それが切れないようではまだまだですよ〜」
確かに、剣姫と呼ばれる水城はあまり魔力が使えなくてもあそこまで強い魔力を使える。もし相手があのくらいの実力者なら勝ち目がない。でも…
「それでも…それでも、諦めたくないです!」
冬真は、あいつには負けたくないという感情が大きかったがそれとは別に水城とバトルパートナーを続けたいという思いも芽生えていた
「そうおっしゃると思ってましたよ〜。そのために緑川先生もお呼びしたのですから〜」
「え?それってどーゆー事ですか?」
校長は、冬真の元に近づき後ろでもっていた木刀を差し出した
「それを使って、これから毎日緑川先生と剣術の修行と魔術の修行をして下さ〜い」
「え!いや、いいですよ。水城とも修行してますし」
「あれだけで勝てるなら、誰でも高ランク魔導士になれますよ〜?別にやっても損にはなりませんよー?」
確かに朝のランニングは体力はつくが、剣術や魔術を鍛えられてはいない
「わかりました。でも朝と放課後は水城と練習する約束なので昼休みとかでいいですか?」
「私はいつでもいいよ!生徒の手伝いをするのも先生の仕事だからね!」
「ではあとは、緑川先生にお任せしますね〜」
その会話のあと、僕と緑川先生は校長室を後にした
「時間も少しあるし、少し先生と一試合しないかい?君の今の実力を知りたくてね」
「あ、はい!」
返事をした後、緑川先生のあとについていき校庭まで着いた
「じゃあ一回本気できて!」
「わかりました。では行きます!」
木刀を両手で握り、前に構える
そのまま走り出し、相手に切り掛かる
だが
「え!?」
気づいた時には冬真は剣を飛ばされていた。先生は剣をこちらにむけている
「…大体の実力はわかりました。まず、剣術の時点でまだまだですね…まだ魔法が使えればいいのですがそれも…」
冬真は悔しかった
ここまであっさり剣を弾かれたことが
「もう一回、お願いします」
「いいぞ!何回でもこい!」
その後も何回も勝負をしたが、一度たりとも攻撃を当てることをできなかった
「んー…太刀筋はいいとは思うけど、スピードがないせいか動きがわかってしまう…どーしよーか」
冬真は初心者とはいえかなりへこんでいる。すると昼休み終了のチャイムが鳴った
「じゃあ今日はこれで終わりにしようか。頑張ってね」
「あ…はい」
その後の授業は自分の弱さと模擬戦のことで頭がいっぱいだったため、魔術の勉強はどんどん遅れていくことになる
そして、放課後になり水城との特訓も終えこれから住むマンションに向かおうとしていた
「…な、なぁ?本当に一緒に住むのか?」
「そうだよ?」
なんか普通の返しに少し心配になる
「あのさ?俺も一応男だよ?もしかすると、水城のこと…」
「え…い、いきなり変なこと言わないでよ!緊張しちゃうからさ…」
少しホッとした。一応恥ずかしいという気持ちはちゃんとあるようだ
少し歩くと大きなマンションが見えてきた
「うわ…さすが金持ち学校は違うな…」
そしてマンションの前まで来た。マンションは何件もたっていた
「私たちが暮らすのは…えっと…A-3だからあそこだ!」
水城が指をさしたのは、全部マンションの中でもかなりキレイで大きなマンションだった
「あぁ…水城だから…か」
「え?私が何?」
多分、Aとかってやつは生徒の強さ順で3というのはチームとしての評価?なのだと思う。そう考えるとなぜ俺たちが3なのかは水城のおかげだろう
「じゃあ入ってみよう?」
「お、おう!」
A-3の部屋にいき、入ってみるとそこは
「…見た目の割に普通じゃん」
想像してたのよりはるかに違くて少しがっかりしている横で、水城が下を向きながら冬真の背中をツンツンと触っていた
「!?なに!?」
「あ、あの…あそこ…」
水城はゆっくりと指をさす。
そこにはなんと…
「だ…ダブル…ベット…だと」
そこは寝床だと思うが、なぜか大きなベット一つだけだった
「…てことはまさか」
全ての部屋を見た冬真は気付いた
「…二つ欲しいものがすべて一つしかない…」
お風呂場も一つ洗面台も一つ洗濯機も一つ。
「や、やばい…ここに住んでたら理性が持たなくなる…」
すると、ツンツンとまた水城が触ってくる
「…な、なに?」
恥ずかしそうに下を向く水城は深呼吸をして冬真のことをじっと見て
「お、お風呂とか…覗かないでね?」
冬真はこの時、理性を保つのは無意味だと直感した
どうも皆さん!東雲颯です!
今回の平凡魔導士の下剋上は少しアップが遅れてしまいすいませんでした
今回は主人公の弱さと、これからどうなるかわからない理性の話でした!
次回はいよいよ運命の模擬戦を書こうと思います
果たして、冬真はあの男にかてるのか?
そしてあの男の名前も登場します!お楽しみに!