平凡魔導士の下剋上   作:東雲 颯

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この度投稿がかなり遅れてしまってすいません



封印と力

放課後、マンションの中で横に水城が寝ていた。ベットには仕切りを作ったため安心して寝ているようだ。

だが、冬真はやはり寝付けなかった

 

「…こんな状態でよく寝れるな。これから毎日寝不足かも…」

 

かなりの緊張で寝付けないので、仕切りの上から顔を覗いてみた

 

「…寝顔まじ可愛い…」

 

まるでそこには天使がいるかのような可愛い寝顔をしていた

結局、ずっと起きていたが特訓などの疲れで深い眠りについた

 

「うぅ…眩しい…」

 

「いい加減に起きて?遅刻しちゃうよ?」

 

起こされて、寝ぼけた顔で目をやると

 

「水城?…か、可愛い…」

 

「え、あ、ありがとう。じゃなくて急がないとご飯食べられないよ?」

 

そこには制服の上にエプロンを着た水城がいた。いつもと違く、髪を後ろで束ねているせいかその姿はとても綺麗だった

 

「て、え?ご飯って…まさか手作り!?」

 

「え!?うん、美味しいかはわからないけどね」

 

それを聞くと、ベットから勢いよく飛び起きそのままリビングへと向かった。テーブルの上には、焼かれたトーストと目玉焼きにサラダと牛乳が置いてあった

 

「おー!健康的!」

 

「やっぱり朝からしっかり食べないとねもたないからね」

 

時間があまりないため、急いで食べ始めあっという間に食べ終えた

 

「ふー…美味しかった〜ごちそうさまでした!」

 

「そんなに早く食べると健康に悪いよ?」

 

そんな会話をしながら、食器を洗って家を出る。今日も学校で特訓が待っているのでこれから先はしっかり起きようと改めて思った冬真だった

 

「おはよう!亮太」

 

「おー!おはよー」

 

亮太は後ろの席の友達である。意外と物知りで頼り甲斐のある友である

 

「それでそれで、昨日はどうだった?楽しかったか??」

 

「ふふふ…あれやこれやしかしてませんよ?」

 

「もー!何もなかったでしょ」

 

亮太とのふざけ話に水城も横からまざってくる、こんな感じで毎日過ごしていた

友と話したりしているときは、模擬戦や特訓のことを忘れられてすごい助かる。

こんな感じで1日が徐々にすぎていく

 

「あー…昼休みか…嫌だな〜」

 

「おいおい、負けてもいいのか?負けたら水城さん取られちゃうんだそ?」

 

「そりゃわかってるけどさ、俺って才能ないからせいぜい時間稼ぎにしかならないよ…はぁー…強くなりたい」

 

「そのための特訓だろ?頑張れよ!」

 

それは自分が1番分かっている。それでも楽して強くなれるならそれが1番嬉しいことだ

 

「桐生くん、行きますよー?」

 

「はぁーい。じゃあ行ってくるわ」

 

「おう!頑張れよー」

 

亮太と別れて緑川先生と校庭に向かう。緑川先生は昼休みに特別に特訓をしてもらっている優しい先生だ

 

「今日は風魔法を教えるよ」

 

「え!?まだ剣術もまだまだなのに魔法なんてできるんですか?」

 

「魔法は精神力が源だからね。別に剣術が出来なくても魔法はできる可能性があるのさ!」

 

校長も言っていた。思いが俺を強くするって…本当につよくなるのだろうか

 

「まーものは試しだ、どんどん教えるよー」

 

「あ、はい!お願いします!」

 

その後30分間みっちりと教わったが魔力的に、風の加護しか使えなかった。風の加護は自分や物などに風の力を少しだけ与える魔法だ、おもにスピードアップやパワーアップとして使われている

 

「んー…君はなにかおかしい」

 

「え!?ひどくないですか!?」

 

「あ、いや…そうではなく、何度も剣を交えているがどうも違和感がある。なにかもっと力が出せるのではないかと思わせるようななにかがあるはずなんだが…」

 

先生の言っていることがよく理解できなかった。

 

「まー僕は特待生ですか、先生の勘違いですよきっと。」

 

だが一つ思い当たることがある、それは魔物との戦闘の時に一時的に動きが遅く感じ自分のパワーが上がっていたことだ

 

「まー…とりあえず、風魔法を覚えるために頑張ろうか!」

 

「あ、はい!」

 

その後は、ひたすら剣術と風魔法を特訓した

そして放課後…

 

「じゃあ今日は、模擬戦も近いから少し本気でいくね!」

 

「え!?ほ、本気って…ちょ!」

 

かろうじて避けられた、特訓の成果か反射神経だけは良くなっていた

 

「いいよ!その調子!」

 

「避けるので精一杯だよ!どう考えても勝てないよ!」

 

だが、水城は遠慮なく攻めてくるため反撃しよーにもできなかった

 

「いくよー!はぁー!」

 

「すきあり!くらえ!」

 

水城の大ぶりの攻撃に隙ができていたためそこを狙ったが

 

「引っかかったね」

 

「な!?」

 

水城の足元から水のトゲがでてき冬真に刺さる寸前で止まった

 

「私の勝ち!惜しかったね」

 

「くそ〜!まさか誘い込まれたとは」

 

水城はそーゆー駆け引きが上手いうえに、魔力も高くとても強い魔導士である

 

「模擬戦役に立てる気しないわ」

 

まさしくその通りである

 

「まあまあ、じゃあもう一戦行くよ!」

 

「おう!こい!」

 

こーして水城や緑川先生の特訓のかいあってかかなりパワーアップができた

そして模擬戦当日、校庭に集められそこで模擬戦が行われる

 

「いよいよか、どれくらいいけるかな」

 

「大丈夫だよきっと。私もできるだけ早くそっちに加勢するから!」

 

作戦としては水城が渡来の方を相手にしている間に、間宮を相手にして時間を稼ぐのが作戦だ

 

「じゃあ試合が始まったら俺が突撃する。それを合図にお願い!」

 

「うん!気をつけてね?」

 

この会話を最後に白線へと並ぶ

他の魔導士や先生たちも見ているためかなり緊張する

そして遠くに間宮と渡来が見えた

 

「間宮…確か触れたものの硬度を自由に変えられるのがあいつの能力だよな」

 

間宮は魔法名<硬化シンボル>というのを使える。剣術もまあまあうまいためこの学園の強い方に属している

渡来は、おもに火属性の魔法を使うため水城には相性のいい相手だ

 

「絶対に勝とうね」

 

「…あぁ!絶対に勝つ!」

 

試合開始の笛がなった

 

「風の精霊よ!我に風の加護を!」

 

冬真の明日と錆びた剣に風が集まり出した

 

「いくぞ!間宮!」

 

そのままスピード上げ、間宮に向かって突っ込んだ。スピードは風の加護で早くなっているため間宮も驚いていた

 

「だが、まだまだそんなんでは僕には勝てないよ?」

 

間宮の前に急に土の壁が出てきた

 

「こんな壁、風の加護で吹き飛ばしてやるぜ!」

 

風をまとった剣で土の壁めがけて剣をふる。しかし剣は貫通していなかった

 

「なに!?硬い…」

 

「僕には得意魔法があるからね〜?ついでに土魔法も得意なのさ!」

 

土の壁から土の弾丸が飛んできた

量が多いため弾ける数にも限界があった

 

「うぅ…まだだ…まだいける!」

 

そのまま踏ん張り、一気に土の壁へと剣を突き立てる

 

「よし!これで壁はこわ…」

 

「君の行動は予測済みさ」

 

壁を突き抜けたが、そこには土の剣を持った間宮が立っていた

 

「避けられるかな!?」

 

「な!?うわー!」

 

その剣はやはり硬化されておりそれで攻撃された冬真はとばされ、その場に倒れて動けなくなってしまった

 

「う…くそ…」

 

「はぁー…正直特訓してるって聞いてたから少しは期待してたけどかなりつまらなかったよ。じゃあそこで水城さんが僕のものになるところを見てなよ」

 

時間稼ぎになるほど稼げてはないが、水城ならきっと大丈夫だろう。水城なら…

 

「水城…?なんであんなに…」

 

冬真は目を疑った。あの水城が渡来相手にかなり消耗していたからである

 

「あらあら、かなり消耗しているではないですか愛しの水城さん」

 

「…はめられたみたいね…まさか渡来君が雷魔法を使えたなんて…」

 

「なん…だと…」

 

渡来は火属性魔法が得意でそれ以外使えなかったはずじゃないのか?

 

「火属性が不利なら雷魔法で有利になればいいんですよ」

 

俺たちが特訓している間に間宮たちも特訓していたのか。それにしてもまずい状態だ

 

 

「水城さん?降参しませんか?これ以上はもう意味がないと思いますよ?」

 

「…私は…まだいけます…」

 

「…はぁー…美しい方を傷付けるのは心苦しいですが仕方ないですね…」

 

間宮は自分の剣に硬化魔法を使い水城に切りかかる、水城も対応しているが反撃するほどの魔力も体力もなくなっていた

 

「くそ!…結局俺は…役立たずなのか…」

 

自分のせいでこんなことになったのにすぐに負け倒れてしまった

情けない…

 

「僕は…好きな女の子さえ守れないほど弱いのか…なにをやっても平凡なのか…」

 

ここまで頑張ったのに情けないが、心の中で勝てないと諦めてしまっていた

 

「私は諦めない!勝ち目が無くても、絶対に諦めない!」

 

水城は叫んだ、冬真に言っているかのような大きな声で

 

「…また諦めるのか僕は…また逃げるのか…いや、嫌だ…俺も水城の助けになりたい…守りたい!」

 

冬真も水城に聞こえるように叫んだ

 

「ではマスター。そろそろ立ち上がって本気を出して下さい」

 

ん?どこからか声が聞こえ…

 

「なにを不思議そうな顔をしているのですかマスター。早く立ち上がって下さい」

 

「え!?剣から声が!?」

 

錆びた剣からなぜか女の子の声が聞こえてくる、先ほどのダメージとかで幻聴でも聞こえているのだろうか…もしかしてもう僕は死んでいるのでは…

 

「幻聴でもなければ死んでもいませんマスター。現実を見てください」

 

「と、言われてもな…そもそも経つほど回復してないし…」

 

「早くしないと負けてしまいますよマスター。早く本気を出してください」

 

本気と言われても…充分本気を出して負けたんだが

 

「魔物との戦闘を思い出して見てくださいマスター。あなたは不思議な力を出せませんでしたか?」

 

「あ…確かに。なぜか自分が格段に速くなり相手の動きが遅く感じた…」

 

「それがあなたの本当の力。限界解除<リミットブレイク>ですマスター」

 

「リミットブレイク…?なんだそれ」

 

いきなりいろいろなことが起きたので混乱していた

 

「それはマスターだけが使える、エクストラ魔法ですマスター」

 

「お、おお…そーなのか!よし!なら行くぜ!リミットブレイク!」

 

…そう叫んだがなにも起こらなかった

 

「使えねーじゃねーか!」

 

「私は魔法名を答えただけで使い方は言っていませんよマスター」

 

剣に軽くバカにされるとは…ものすごい屈辱だ

 

「魔法とは思いの力が具現化するものと言われております、ですから何か魔法に関係することを思えばいいのではないでしょうかマスター」

 

「んー…思いか」

 

思い当たる強い思いは一つしかない

 

「…なーお前名前はなんなの?」

 

「私には名前なんかございませんマスター。昔はある王に使えておりそこ頃はその方にエクスカリバーと呼ばれていました」

 

「んー…ならエクス?でいいか!よし!エクスよ、俺を平凡人間とバカにしてくれ」

 

「了解しました。マスターは本当に馬鹿でアホでなんの取り柄もない役立たずでそれに剣術もダメダメで魔法も…」

 

「それ以上言わないで!メンタル持たないから!」

 

これが効果あるかはわからない、でも試してみよう。思うんだ、平凡を超えたい…もう平凡なんて呼ばせないと。

 

「な、なんだ!?魔力が高まってきた」

 

「お見事ですマスター。さすが私を使いこなせる魔導士です」

 

 

どうやらリミットブレイクの発動条件はただ、平凡と呼ばれたくないっていう思いがあれば発動するみたいだ

 

「きゃー!」

 

「あ!水城!」

 

冬真が剣と話してる間に、間宮と水城の戦いは終わりそうだった

急いで水城の元に駆け寄る

 

「大丈夫か!?」

 

「ご、ごめんなさい…もう魔力がないの…本当にごめんなさい…」

 

腕を掴む強さと水城の流す涙が水城の悔しさをものがたっていた

 

「…あとはまかせて、俺が絶対に勝ってやるからさ!」

 

「…うん、お願いね」

 

水城は涙流しながらも笑顔で託してくれた。

そして歩きながら間宮に近づいていく

 

「かっこいいですねマスター。先ほどまでボロボロだったのに」

 

「お前は俺を慕ってるのか?それとも貶してるのかどっちだよ!」

 

「私には感情がないのでわかりかねます」

 

「いや!絶対馬鹿にして…うわ!あぶねー…」

 

石の弾丸が急に飛んできた、飛ばしたのはあいつだ

 

「いい加減にしろよカスが、いつまでもこの僕を無視するなんて…なめているにも程がある」

 

「はいはい。じゃあ…行くぞ!」

 

魔力が高まっているおかげでスピードもパワーもかなり高まっていた

 

「な!?くっ!ギャァ!」

 

素早く近寄り間宮に一撃を食らわせただが、錆びた剣のためダメージもあまり与えられなかった

 

「くそ!こんな剣じゃいつまでたっても勝てねー!」

 

「こんな剣で申し訳ありませんマスター。ですがマスターが扱える剣は私だけかと」

 

「お前はまた俺を馬鹿にしてるだろ!錆びた剣以外も使えるわ!」

 

この剣は一体なんなんだ?錆びてるくせに…

 

「マスター後ろから敵がきます。お気をつけください」

 

「な!?ぐ!」

 

かろうじて剣で守ったが重い鉄球で殴られたような思い一撃だった

 

「ぐ…な、なんださっきの」

 

「僕の体に傷を…傷をつけるなんて…貴様はもう許さない…殺す!」

 

そこには全身硬化シンボルで強化された間宮がいた

 

「これが僕の奥の手さ!行くぞ!」

 

「く!あんなの切れるわけない!」

 

スピードは変わってなくかわしながら何度も斬撃を食らわすが、かすり傷一つつかない硬さだ

 

「この僕の硬化ボディは並大抵のことではかすり傷すらつかないよ!」

 

「くそ!なんで錆びた剣なんだよ!ダメージ通らないじゃないか!」

 

「錆びた剣ですいませんマスター。ただ、今の姿は封印されているから錆びているのです。封印を解いてください」

 

封印を解けと言われても…解き方わからないからどーしよーもできないぞ?

 

「封印を解く方法は、剣に血を流し願えばいいのです。例えばこんな剣になれとかそーゆーふうにおっしゃっていただければそれでいいのです」

 

「くっ!間宮が邪魔でできないぞ!」

 

「ははは、強くなるとわかってる相手を倒すのは当たり前だろう?ほらどんどん行くぞ!」

 

何度もなんども繰り出されるパンチは思い一撃に硬い装甲のため太刀打ちできずに守るのが精一杯だった

 

「封印を解かないと勝てないのに…解くことができない!」

 

間宮の攻撃が続くせいで封印を解除ができないでいた

 

「これでもくらえ!アイアン・スタンプ!」

 

「ぐっ!うわ!」

 

まるで大きな鉄球を上から叩きつけられたような衝撃に、口から血を吐きその場に倒れてしまう

だが、冬真は倒れながらもニヤリと笑いエクスを自分口元に近づける。そして口の血を剣につけ叫ぶ!

 

「エクス!俺の最強の剣になれ!」

 

「了解しましたマスター。私はマスターを守る最強の剣となりましょう」

 

すると錆びた剣が輝きだした。その光はみるみる錆びがとけていき、まるで作りたてのようなまばゆい光を放つ剣へと変化した

 

「これが私の本当の姿ですマスター」

 

「お、おお…かっこいいな…」

 

だがさすがにダメージを食らいすぎた。正直先ほどまでの動きができる気がしない

 

「マスターはもう少し頑張ってください」

 

「はいはい…負ける気はないさ」

 

そう言って立ち上がるそして足にだけ全魔力を使いスピードを格段にあげた

 

「次の一撃でお前を倒す!」

 

「僕をなめるのもいい加減にしろよ!貴様の攻撃なんかこの僕には効かないんだよ!」

 

思いの力で強くなると言うのならまたこの思いも強さによって変わるのだろう

 

「平凡なんて呼ばせない!そして…水城は誰にも渡さない!」

 

そう叫び間宮に一気に突撃する

 

「こい!お前の技なんて僕にダメージはないのだから!」

 

「うぉー!!くらえ!俺の技!」

 

一気に間宮の頭から下に向け剣を振り下ろす

 

「平凡斬り!!!」

 

「なん…だと…」

 

ネーミングはかなりダサいがダメージは驚くほどだった。先ほどまでダメージどころかかすり傷一つつかなかった硬化ボディがたったいっせんで元の体に戻りそのまま吹き飛んだ

 

「僕が…この僕が…あいつに…負ける…だと」

 

「これが俺の思いの強さだ!」

 

それを最後に間宮は気絶し倒れた。そして試合終了の笛がなった

 

「勝った…勝った!やったよ水城!俺たち勝ったんだよ!」

 

水城の元までダッシュで向かう

 

「そうだね、私たち勝ったんだね…ありがとう桐生くん。」

 

「うん!ありがとう水城!」

 

そして、2人は軽く握手をした。これからのパートナーとしてよろしくの意味を込めて

会場から大声援と拍手が起こっていた

 

「へぇ〜、あんたの言ってた男なかなかやるじゃねーか」

 

「うん!私も驚いたよ…」

 

「お祝いの挨拶でもしたらどうだ?幼馴染なんだろ?」

 

「ううん、同じ学校だからいつかは会うしね。それに…私達は敵になるかもだしね」

 

そこには幼馴染の草野芽衣の姿とフードを被る謎の女もいたのだった




どうもみなさん!東雲颯です!
今回の話は模擬戦の話と久しぶりの幼馴染の登場シーンです
次回はキャラ紹介を少しだけさせてもらいます!
あと、投稿が遅れてしまったことすいませんでした。
次回からも度々遅れるかもですがよろしくお願いします!
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