「…あの〜…模擬戦でなにか頭でもぶつけました?てか頭ないけど…人が剣になるわけないだろ、俺をからかうのもいい加減にしろよな!」
「…ならもし、人間の姿になったらどーしますか?」
「そしたらお前の言うことなんでも一つ聞いてやるよ!」
「…一つだけとはケチですねマスター。」
こいつはいつも一言多いんだよな…まーなれるはずないんだから我慢我慢
「まーじゃあ?そこまで言うなら今すぐ人の姿になってみてよ」
「了解しました」
そう返事をすると、エクスは光を放ちながら上に浮いた。その光の中では剣が徐々に人の形になり、光がきえたところには冬真と同じくらいの年齢で胸は小さいが身長は水城ぐらいはある女の子が立っていた…しかも裸で
「うわー!」
「どうされましたマスター?あなたの命令通り人の姿になりましたよ」
「そ、そうじゃなく!な、なんで裸なんだよ!こんな所水城に見られたらどーなると思って…」
「水城様なら後ろにおられますが?」
冬真は恐る恐る振り向くと、そこには部屋着姿で首にタオルをかけている水城が立っていた
…終わった。
僕たちは選手控え室で治療されていた
「いってぇー!」
「あ、ごめん!少し強くしすぎたかも…」
「それくらいの痛みは耐えて下さいマスター」
控え室では治療し終えた水城が桐生の手当てをしていた
「…でも俺たち勝ったんだよな」
「うん!すごかったよ!桐生くん!」
俺たちは模擬戦をし、見事勝利を勝ち取ったのだ。かなり苦戦をしたがこの試合のおかげで強くなることもできパートナーとしての団結力もました
「それにしても…まさか聖剣が桐生を選ぶなんて…やっぱり桐生くんはすごい人なんだよ!」
「そ、そう?てか聖剣ってどゆこと?」
「え!?知らないの!?あの有名な聖剣エクスカリバーだよ!?魔導騎士の王アーサーが使っていた剣だよ!」
そんなにすごいのかこの剣は…俺からしたら馬鹿にする発言しかしない生意気な剣だ…第一、本当にそんな聖剣なのかすら…
「別に馬鹿にする発言はしていません、ただ事実を口にしたまでですよマスター。それに聖剣と呼ばれてるのはただ単に元の主人がそう呼んだだけですし」
「その発言が馬鹿にしてるって言ってんだよ!」
「まあまあ…」
これからこの剣とやっていくのは大丈夫なのだろうか…
「勝利おめでとうございます〜。私も久しぶりにワクワクする戦いでしたよ〜」
急にドアが開きユリス校長が入ってきた
「あ、校長先生!どうしたんですか?」
「今回はお二人にお話があってきました〜。まず一つ目は、勝利へのお祝いです。お二人には後程報酬をお送りします〜」
お!報酬を貰えるなんてありがたい!どんなやつだろうか
「そして二つ目は…二人には学校代表パートナーチームになってもらいます〜」
…え?パートナーチーム?なんだそれ
「えー!私たちがですか!?」
「そうで〜す!これは校内アンケートで決定しましたことなのであまり否定する人もいませんよ〜?」
「あ、あの…そのなんとかパートナーチームってなんなんですか?」
「パートナーチームは、二人一組のパーティーそれぞれ二組によって結成されている学校代表のタッグチームのことです。学校対抗代表戦のチームということです〜」
なぜ俺たちが?そもそも特待生の俺が学校代表なんて…
「それって水城がいるからですか?」
「それもありますが、あなたの力をみて決定しました〜」
そう言われ嬉しい反面、これからのことを考えていくと、のんびりとした学校生活は送れないだろう
「それと水城さん?あなたの呪いもそろそろ消えますので本気が出せるようになりますよ〜」
「…そうですか」
一瞬、暗い表情になった水城だがすぐにいつもの明るい表情に戻った
「じゃあ私はそろそろ戻りますね〜。次の模擬戦も楽しみにしてますよ〜?」
少し引っかかる言い方に嫌な感じがしたがでてってしまったので聞くことができなかった
「…俺ってなんだかんだ言って強いのかな?」
「そうだよ!あんな魔法使えるなんてすごいよ!」
「そ、そう?なんか自信でてきた!」
模擬戦に勝ったことで不安などが和らぎ、自信へと変わっていった
ただこの時はまだ知らなかった。この先に自信を失うことになる事を…
その後、自分たちのマンションの部屋に戻りお互い疲れを癒すことにした
「お風呂先にいただくね?」
「うん!どうぞ!」
水城は家に帰ってすぐにお風呂場に向かった。冬真はリビングの椅子に腰掛け今日の事をふりかえっていた
「でも勝てたとはいえ、かなり危なかったな…もしあの時にエクスや魔法が使えていなければ勝てなかったよな〜」
「そうですよマスター。あの時私が色々言わなければマスターは負けていました。もっと感謝するべきです」
「お前はいちいちうるさい!剣なんだからしゃべるなよ!」
「では、剣じゃなければ話してもいいのですね?」
この剣は…何を言い出すかと思えば、剣は剣なんだから話しちゃダメなのは変わらんだろ…
「私は人の姿になることも可能ですよマスター。というか、私はもともと人ですから」
「…あの〜…模擬戦でなにか頭でもぶつけました?てか頭ないけど…人が剣になるわけないだろ、俺をからかうのもいい加減にしろよな!」
「…ならもし、人間の姿になったらどーしますか?」
「そしたらお前の言うことなんでも一つ聞いてやるよ!」
「…一つだけとはケチですねマスター。」
こいつはいつも一言多いんだよな…まーなれるはずないんだから我慢我慢
「まーじゃあ?そこまで言うなら今すぐ人の姿になってみてよ」
「了解しました」
そう返事をすると、エクスは光を放ちながら上に浮いた。その光の中では剣が徐々に人の形になり、光がきえたところには冬真と同じくらいの年齢で胸は小さいが身長は水城ぐらいはある女の子が立っていた…しかも裸で
「うわー!」
「どうされましたマスター?あなたの命令通り人の姿になりましたよ」
「そ、そうじゃなく!な、なんで裸なんだよ!こんな所水城に見られたらどーなると思って…」
「水城様なら後ろにおられますが?」
冬真は恐る恐る振り向くと、そこには部屋着姿で首にタオルをかけている水城が立っていた
…終わった。
「み、水城…さん?こ…これは誤解というか…べ、別に変なことしてないというか…」
「…」
その無言の返しが痛い!せめて何か反応してほしい…
「勘違いしないでね!?俺が裸にしたわけじゃ…」
「あ、うん!思春期だもんね…そーゆーことしたくなるのは男の子だから仕方ないと思うよ」
その反応がさらに痛い!確実に勘違いしているよ…どう弁解したら…
「申し訳ありません水城様。桐生さんがこの姿になれと言ったので仕方なく…」
「何言っての!?間違ってはないけどその言い方だと裸になれと言ってるよーにしか聞こえねーよ!てかなんでこの時に限って俺のこと苗字で呼んでんだよ!」
「…桐生くんも男の子なんだね…」
どんどん悪い方に話がいってしまいうの…なんだか疲れてきてしまった
「あー…もう思春期でいいよ〜、てかこいつもともと剣だからね?」
「違いますマスター。もともとは人間です」
水城はイマイチ状況が把握できていないため今まであったこと、そしてエクスが今裸の理由も説明した
「あ、なんだ…そーゆーことだったんだ!びっくりした〜」
「誤解が解けてなによりです…それにしてもエクスはなぜ剣になったんだ?」
「…それはまたいずれ説明します」
少しの間と暗い雰囲気に話題を変えなければと思ってしまう
「ま、まーその…これからはどーするんだ?人の姿で生活するのか?」
「はい、剣でいても暇なだけですので…あとユリス様にも挨拶をしなければなので」
「ユリス校長に挨拶?なんのために?」
「私はもともと封印されていたのですが、その時にユリス様によって少し封印を弱めてもらったので話せていたのですよマスター」
封印を弱めるなんて上級魔導士でもできるものはそういない。校長って一体何者なんだろ…
「ユリス様は日本魔導士の最強チーム、M4の一人ですよ」
「M4?それってなに?」
「そんなことも知らないのですか?ほんと平凡と呼ばれるだけあって魔導士としての知識が無さ過ぎですね」
「うるせー!もともと魔導士じゃない普通の一般人だから知るわけねーだろ」
「M4とは、日本魔導士協会が集めた最強の魔導士四人で結成されているチームのことですよマスター」
その強さを知らない冬真はとりあえず頷いた
「あ、そろそろお風呂はいってきたら?疲れとれなくなるよ?」
「あ!もうこんな時間か!入ってくるわ」
冬真が席を立つとリビングには水城とエクスだけになった
「…ねぇ?エクスちゃんってやっぱり桐生くん以外の人は使えないの?」
「はい、私はマスターと契約をしているのでそれが解除されたら他者のものにも扱うことができます」
「…契約を解除するにはどーしたらいいの?…あ!別に解除しよーとしてるんじゃなくて知っといた方がこれから対処しやすいかなと思って」
明らかに怪しい水城に少し不信感を抱いたエクスだが、これからのことを考えると話しておいて損はないと判断した
「契約した本人が契約を破棄、または契約違反を犯したりした時などに解除されます。ですが、基本的にこのようなことは起きたことがありません。それともう一つ…」
「もう一つは?」
「それは、契約者が死亡した時に解除されます」
水城はその時になぜ封印されていたのか、なぜ使うと死ぬと言われていたのかようやく理解できた
「…契約者は命を狙われやすいってこと?」
「はい」
エクスを使ったものは死ぬというのは、エクスを狙い契約を解除させるために争いが起きてしまい被害者がでたからだった。そのため、エクス自体を封印することで争いを鎮めたのだ
「てことは、これから先は桐生くんも狙われる可能性があるってこと?」
「それはまだ大丈夫かと思います。そもそも、私の封印が解除されたのはごく一部の人しか知らないことなので今はまだ安全だと思われます」
水城は頷き、このことは誰にも話さないと約束してくれた。少し経つと冬真がリビングに戻ってきた
「じゃあそろそろ寝よーか」
「ん?ああ、そうだね!」
二人はベットに向かい横になろうとしたが少し気になることがあった
「…エリスはどーするんだ?」
「私はあなたの剣であなたの盾ですのでご一緒させていただきます」
…え?同じベットに3人?
「大丈夫ですよ?私は触られても気にしませんので」
「別に触らねーよ!?」
「…私はあくまで剣なので変なことすると切りますよ?」
「え!?さっきと言ってること違くない?気にしないとか言ってたよね?」
そーこーしていると、横で水城が寝始めたため冬真たちも眠る事にした…なぜか冬真を真ん中にして
「…なんで俺真ん中なの?」
「マスターだからですけど?」
「いや、意味わからないから!」
結局、このようなやり取りが続き眠ったのは午前3時を回っていた
冬真達がマンションで休んでいた頃、校長室では
「…では先程申し上げた通り、行動をしてもらいたいのですがよろしいですか〜?」
「はい、大丈夫です。僕も彼はしっかり鍛えればいつかM4を抜くほどの強さを持つ魔導士になれると思っていますから」
「ふふふ、生徒会長がそういうのだから彼は素質があるのでしょうね〜」
「まーまだまだ弱いですがね…とりあえず、一回倒してしまっていいのですよね?」
「はい、貴方の力を見せつけてあげてくださいね?火雷さん」
「あはは、さすがに本気は出しませんけどね」
校長室では、ユリス校長と生徒会長の火雷鈴音の姿があった
どうも東雲颯です
今回は戦いのシーンはありませんが、水城の何かや、剣が人になるということがおきました。そして生徒会長なども名前だけ出てきましたね
次回は幼馴染と謎の女、生徒会長などたくさんのキャラが出る予定なので
感想などもお待ちしております