GIRLS und PANZER〜少年は戦車道になにを望むか〜 作:紅葉久
いつも通りの遅筆で申し訳ないです。
「ねぇ、百式君。一緒に帰ろーよ!」
戦車道の練習が終わり各々のチームが帰宅していくなか、武部が唐突にそんなことを言い出した。
別段、この後の予定は俺にはなかった。ここ最近までは練習メニューの予定を立てたりや自動車部と戦車点検などがあったから忙しかったのだが……珍しく今日は何もなかった。
と言っても、練習メニューの練り直しは毎日確認している。今日は特別急ぎの用事はない、という意味をわかってほしい。
「いや、遠慮しておく。いつも通り五人で帰るといい」
しかし俺は予定がなくても、一緒に帰るつもりはなかった。
俺が戦車道の練習に加わって、以前より武部や他のメンバーと話す機会や関わることが多くなったが、俺は必要以上に仲を深めることを避けたかった。
多分、まだ内心で聖グロのことを引きずっているのだと思える。
必要以上に仲を深めても、いつか後悔させるかもしれないと。そう思っている節が俺にはあるのだと。
「えぇーー! またぁぁ⁉︎ 百式君、それ十回目だよ⁉︎」
十回、ということは俺が戦車道の練習に加わってほぼ毎日この女は俺を誘っていたらしい。
俺を誘って一緒に帰っても楽しくないだろうに……
「まったく……みほからも武部に言ってくれ」
このままだと話が進まないと思った俺は、武部の隣にいたみほに話を振る。
みほは俺と武部と交互に見て、少し考える素振りをすると、
「私も、かずくんと帰りたいかな?」
小恥ずかしそうに言って、笑みを見せていた。
多分、今の俺の顔は眉間に皺が寄っているに違いない。
「俺が一緒に帰ったってつまらないだろう? 女同士、帰りにコンビニでアイスでも買い食いして駄弁って帰れ」
思わず反射的に思ったことを口にしてしまう。後半の方はほとんど適当に言っていた。
武部は俺の話に面白くないと言いたげに口を尖らせていた。
「そんな小学生みたいなことしないもん! コンビニ行くなら74アイスクリームに行くもん!」
「コンビニから74アイスクリームにランクアップしただけじゃねぇか」
アイスのランクが上がっただけで、やっていることは全く同じだった。
俺がコイツらとアイス食って駄弁る姿……想像したくもない。
「かずくん、たまには一緒に帰ろ? 今まで私とかずくんって別の学校だったから“こういうこと”は一緒にできなかったでしょ?」
「…………」
みほの言葉に、俺が返事に困った。
確かに俺の住んでいた愛知県とみほが住んでいた熊本県で学校が違えばそんなこと出来るわけがない。
本当に偶然で同じ学校になっただけに、みほがそう言うと下手に断りづらかった。
みほは俺が知る限り、子供の頃から友達を作るのがとてつもなく下手だった。
人見知りが激しく、人前に出るのが苦手な性格のせいで小学校でも仲の良い友達が作れなかったとみほの姉から聞いたことがあった。
中学生では、みほの家が戦車道の名家であることから下手に仲良くする人もいないみたいだった。多分、黒森峰でも同じような感じだったのだろう。
そういう一面を知っている故に、俺は思わず顔を顰めた。
しかし次にみほに言われた一言に、俺は完全に返す言葉を一択に絞られてしまった。
「それに……学校から一緒に帰るって友達みたいなことかずくんとしてみたいから……」
……駄目だ。俺には断れない。
みほがここまでハッキリと言ってくるようになっただけでも、十分に以前より素直になっている。
武部や五十鈴達と付き合いを始めて、みほもこういうことを正直に言えるようになったんだろう。
みほの姉さんが聞いたら喜びそうな話だ。別に話す予定も会う予定も今のところはないが……
「百式殿、たまには折れることも大事だと思いますよ?」
そんな時、いつの間にか俺の後ろにいた秋山が小さな声で話していた。
「秋山、お前まで……」
「みほ殿も沙織殿もそう仰ってるんです。百式殿も、たまには一緒に帰っても良いと思いますよ? 勿論、私は歓迎です!」
お前は戦車の話が出来る奴なら誰でも良いの間違いじゃないか?
「ったく……」
思わず、俺が頭を雑に掻く。
五十鈴もみほと武部の後ろで笑っているし、冷泉はどちらでも良いと言いたげに眠そうにしていた。
そしてみほのショボくれた顔を見て、俺は溜息を吐いて“折れた”。
「……はぁ、わかった。降参だ。お前達と帰る」
「ほんと⁉︎ やったね! みぽりん!」
「うん! ありがとう! 沙織さん!」
俺と一緒に帰るくらいでそんなに喜ばなくても良い。
みほが嬉しそうに笑う表情を見て、俺は諦めたように苦笑いをしていた。
◆
「で、俺は寄り道するなんて聞いてないんだが?」
そして学校から出て、先を行く五人の歩く道を俺が秋山とみほの相手をしながらついて行くと、とあるお店に来ていた。
入口の前にある『せんしゃ倶楽部』と書かれた看板を見て、俺は店内に入って行く五人に顔を顰めた。
「別に良いじゃん? 学生の基本だよ?」
五人が店に入ろうとしたところで、武部が俺に悪びれもせずに答えた。
別にこの五人が寄り道をどこでしようが俺には関係ない。
だが俺も一緒に行くなんて一言も同意した覚えはなかった。
「だからと言っても――」
俺が続けて「俺は良いとは言っていない」と言おうとしたところで、先程まで眠そうにしていた冷泉が武部の後ろから姿を見せると俺より先に口を開いていた。
「別に沙織達は一言も寄り道しないなんて言ってない。ほら、言い返してみろ」
明らかに棘のある口調だった。
俺はその意味深な言い方に、どこか既視感を覚えた。
そしてすぐに思い当たる節があったので、俺は冷泉を呆れた目で見つめていた。
「お前……今日のこと根に持ってるだろ?」
車長チームとボードゲームをした時に、そんな話をしたのを思い出した。
曖昧な言い方をあえてして、自発的に練習の意図を理解させようとした話を確かあの時にしたはずだった。
冷泉は不満そうにふんと鼻を鳴らすと、俺を冷たい目で見つめていた。
「別に全員ノーマルでクリアなはずなのに、何故か“私だけハードモード”でクリアに文句があるなんて思ってない」
「お前、語るに落ちるって言葉って知ってるか?」
明らかに隠す気はなかったらしい。
確かに俺は冷泉にだけ別枠でメニューを与えていた。
冷泉だけ練習の難易度を上げていた。全員がノーマルでクリアにしていたが、この女だけはハード限定にしていた。
確かにイージー、ノーマル、ハード、エキスパートと四段階の難易度でハード自体の難易度は少し高めだった。
と言っても、攻略を知っていればノーマルもハードも変わらない。敵が早く動くか動かないか程度の違いしかない。
冷泉なら無難にクリアしてくるだろうと予想していたが、本当に何事もなくクリアしてきた時は……少しだけイラっとした。
「丁度良い。この店に来たんだからお前もアレをやってみろ。勿論、難易度はハード……いや、お前は私よりも戦車の“操縦が上手い”ならエキスパートもできるはずだな?」
小馬鹿にした顔で冷泉が俺を煽ってくる。
この女は一日に一度は俺に喧嘩を売らないと死ぬ病気でも患っているのか?
握りたくなる拳を心の中で抑えて、俺は冷泉を鼻で笑った。
「別にやる理由がない。勝手に言ってろ」
「そうやって誤魔化すのか……私達に自分ができないことをさせているのなら正直に言えばいい。やっぱりゲームと本物は違うからな」
「そう思ってるならお前はまだまだだな。練習の意味を理解できない察しの悪い生徒は色々大変そうだな」
「そうかそうか、百式は私に喧嘩を売りたいようだな。ご自慢の腕もゲームでは通用しないのを誤魔化すのに必死みたいだ」
この様子だと冷泉は、アレに気づいていないみたいだ。
俺は呆れた顔を見せると、冷泉にそれとなく話すことにした。
「お前、あのゲームのスコアランキングは見たか?」
「……藪から棒になんだ?」
冷泉が眉を顰める。俺はそんな彼女を無視して、もう一度同じ質問をすることにした。
「見たか? 見てないのか?」
流石にここまで言えば、冷泉も何か思い当たる節が出てきたのだろう。
目を大きく開けて冷泉が店に振り向くと、彼女は身体を震わせながら呟いた。
「まさか……!」
「気になるなら見てこい……ってもう行ってるし」
俺の話を聞く前に冷泉が駆け足で店内へと向かって行った。
他の四人が苦笑いしながら、冷泉に続いて店内へと向かっていく。
俺はそのまま帰ろうとしたが――
「はーい、百式君。逃げなーい」
武部にしっかりと腕を掴まれていた。
逃す気はないらしい。ここまで来たのだから、とことん付き合えと言いたいらしい。
俺は呆れ半分、諦め半分と思いながら軽く肩を落として「……わかった」と答えた。
諦めて一緒に店内に入ることにした俺とみほ達が一緒に店内に入ると、先程話していたアーケードゲームが店の奥にあるのが見えた。
そしてそこにいる女を見て、俺は予想通りの反応に思わず小さく笑った。
「あ、冷泉殿が両膝をついて項垂れてます」
その言葉通り、冷泉が力なく項垂れていた。
小刻みに震えている辺り、悔しさが垣間見える反応と思えた。
秋山が冷泉に近づいて話しかけるが、何も反応しない冷泉を見てから秋山がアーケードゲームに視線を向ける。
そしてその画面を見るなり、秋山は声を大きくしてゲーム画面に食いついていた。
「凄い! イージーからエキスパートまで全部同じ人がハイスコアで一位取ってます! このゲーム凄い難しいって有名なのに!」
「秋山さん、そんなに難しいんですか?」
「五十鈴殿! 勿論ですよ! 四段階ある中でエキスパートは群を抜いて難易度か高いんです! 私も何度も挑戦してますがエキスパートをクリアするのにどれだけ使ったことか!」
「ゆかりん、このゲームそんなにやってたんだ……」
秋山が騒いで語っているのを五十鈴と武部が相手をしているのを俺とみほが眺める。
そんな時、ふとみほが俺の方をチラリと見ると、
「ねぇ、かずくん……アレって?」
みほがポツリと訊いてきた。
まぁ、さっきの俺と冷泉の話から流石に気付くだろう。
俺は頷くと、みほに肩を竦めて答えた。
「見ての通り、やらせる側が出来ないと話にならないからな」
「……だと思った。ちなみに全部クリアでいくら使ったの?」
続けて、みほがそう訊いてくる。
その質問に俺は少し考えて、使った額を思い出して答えた。
「イージーからハードで三回と……エキスパートで三回だから計六回だな」
「え? かず君でも失敗したの?」
少し驚いた表情で、みほが意外そうにしていた。
「あぁ、かなり難しかった。他の難易度と全く別の動きしてたから最初の一回で初見で無理だと気づいたから調べて、二回目で出来るところまで動きを確認して、三回目でクリアしたよ」
「それでも三回なんだ……」
引き攣った笑みを見せるみほに、俺は首を傾げる。
かなり困った表情をしている風に見えるが、別に変なこと言ったつもりはないんだが……
俺も本職は操縦手だから普通に操縦が似てるゲームでいつも通りに操縦してれば、ある程度は出来ると思って答えたんだが……みほには思っていた答えではなかったみたいらしい。
「もう一回やる……エキスパートで」
そんな話をみほとしていると、先程まで落ち込んでいた冷泉がゆったりと立ち上がるとそう言ってアーケードゲームに座っていた。
「冷泉殿……流石にやめた方が……」
「あの男が出来たなら私だってやれる」
「麻子のその自信はどこから出て来るんだか……」
「頑張ってください! 冷泉さん!」
そしてアーケードゲームを始めようとする冷泉に、秋山と武部が止めるがそれを無視して麻子はゲームを始めていた。一人だけ応援している五十鈴は放っておこう。
それに対して、二人は呆れたように諦めて俺とみほのところへ戻ってきた。そして五十鈴も何事もなかったように戻ってきていた。
おい、五十鈴。そこは応援していた以上は付き添うところだろう?
前々から気付いていたが、この女はマイペースなところか目立つ。
砲撃手としての座る時は、俺も眼を見張るくらいの集中力を見せるのに……その差が大きい分、俺はこの女が未だによく分からない。
「麻子は放っておこ、勝手に諦めて戻って来るでしょ?」
武部が溜息混じりに、呆れて肩を落とす。
俺の予想だと、持ってるお金使い切るか武部が無理矢理やめさせるまで戻ってこないだろう。
みほはそんな武部に苦笑いして頷く。俺も特に言うことはなかったので、とりあえず頷いていた。
「ところで、せんしゃ倶楽部に何か用があってお前達は来たんじゃないのか?」
そして俺がふと思ったことを続けて、訊いていた。
俺がそう言って、店内を見渡す。
以前に一度来ただけで、詳しく見ることはなかったが意外と色々と揃っている店だと思った。
前に来た時は、たまたまあのアーケードゲーム機を見つけてしまったのでそれだけで帰ってしまったので、しっかりと見ていなかった。
プラモデルに、実際の戦車で使うパーツや部品、色々な資料などが揃っていた。
と言っても店内を見る限り、プラモデルに一番力を入れているようだが……
「私は通信手の本とかあったら買おうかなって」
「自分はパーツとか見れれば満足でしたから、週に一回は来ていますし」
武部は向上心がある良いことを言っていた。うん、その姿勢は素晴らしい。本人には絶対に言わないが。
秋山、お前はいつも通りだから何も言わない。別に何か言うとコイツの場合、話が色々な方向に発展するからめんどくさい。
「そうか……折角来たんだ。俺は操縦手と車長の資料でも見てみるか……みほ、お前も手伝え」
「えっ? 私も?」
みほが目を大きくする。俺は「当たり前だ」と即答した。
「お前も車長なんだ。他のメンバーに使う本探すのに、この場で一番適任だろう?」
「それもそうだけど……かずくん、一人でも別に大丈夫じゃないかな?」
みほがそう言って、俺に“不安そうな目”を向けて来る。
俺はみほが言いたいことをなんとなく理解して、呆れながらみほのおでこを人差し指で軽く突いた。
「あう……」
「お前の言いたいことはなんとなくわかるが……俺はお前が一番適任と思って言ってるんだ。それくらい察してくれ、俺もお前に頼りたい時はある」
珍しく、俺がみほに本心を告げる。
おそらくだが、未だにみほは黒森峰のことを引きずっている節があるんだろう。
自分が車長であることが正しいことなのか?
そんな疑問を常に持っているかもしれない。本当かどうかは本人にしか分からないが、あの顔を見るとそんな気がした。
みほは俺に突かれたおでこを摩りながら、少し驚いた顔を見せる。
そしてみほが小さく笑うと、
「うん、わかった」
そう、俺に答えた。
「前から思ってたんだけどさ……あの二人って付き合ってたりしてるのかな? ゆかりん?」
「流石に……と言いたいですが、西住と百式の家は交流があると有名ですし、みほ殿と百式殿は幼馴染ですから……あり得ない話では……」
全部、聞こえてるからな。二人とも。
俺が聞こえたということは、みほも聞いてる。
みほは顔を赤くすると、慌てて二人のところに小走りで向かっていた。
「わ、わ、私とかずくんはそ、そういう関係じゃないよ! 昔から幼馴染ってだけだもん!」
みほの弁解に、武部と秋山が笑みを浮かべて何か質問をしている。
多分、あの顔はみほで遊んでいる顔だった。
本来なら俺も弁解をするところなのだが……面白いから放っておこう。
俺がみほと“そういう関係”ねぇ、考えたこともない。
そう言ったことに縁がなかった身としては、特に悩んだりしたこともない。
みほと“そういう関係”か……仮にそうなっていたら、色々変わっていたのだろうか?
俺の目の傷が出来ることのないことも、あり得たのかもしれない。
そんなことを思いながら、子供の頃から中学の頃を振り返ってみる。そして高校――聖グロのことを少しだけ思い出して、
『ねぇ、和麻さん。こんな言葉を知っているかしら?』
「ッ――⁉︎」
頭にその言葉が過った瞬間、右目に痛みが走った。
思わず、俺が眼帯を押さえる。
久々だった。右目の中を電気のように走る痛み。
戦車道と向き合うことを決めてから、一度も来ることがなかったのに……
本当に一瞬だけ、何か知らせるかのように走るその痛みに俺は顔を歪めていた。
嫌な予感がする。それだけが不思議と理解出来た。
何か分からないが、きっと良くないことが起きる。そんな不安が悪寒として背筋を走っていた。
「――かずくん? 大丈夫?」
気付くと、みほに声を掛けられていた。
いつの間にか痛みは消え、俺はみほに「大丈夫だ」と答えた。
「目、痛むんですか?」
「百式君、大丈夫?」
「百式さん、まだ痛みますか?」
他のメンバーが心配そうに俺の顔を覗き込む。
そんな四人に俺は頷いて「もう大丈夫」と返した。
「考え事してたら、突然疼いただけだ。気にしないでくれ」
「何を考えてたの?」
みほの質問に、俺は少し考える。
誤魔化しても、追求されるだけだろう。
「俺とみほが“そういう関係”だったら、どうなってたのかなって」
だから素直に答えることにした。
別に言うつもりはなかったが、言わないとみほは言うまでしつこく聞いてくるような気がした。
言ってから気づいたが、色々とすっ飛ばして端的に言ってしまったかもしれない。
「あ、あぅ……え?」
みほの顔が一瞬で林檎みたいに赤くなっていた。
あ、コレは誤解されてるな。
「やっぱり、二人ってそういう関係なんだよ。ゆかりん」
「お二人はいつの間にそう言った関係に」
「あらあら〜」
「もう! みんな、違うってば!」
気付くと、みほが三人にまた弁解していた。
俺も流石にみほの弁解を手伝おうと思ったが、やめた。
俺の目について、偶然だが話を変えれたから良しとした。
顔を赤くするみほと三人を見ながら、俺は収まるのを見届けることにした。
「……ん?」
そんな時、ふと店内の天井から設置してあるテレビに視線を向ける。
自転車のロードレースのニュースが終わり、次のニュースに切り替わると見慣れた文字がテレビに映っていた。
『それでは、次のニュースです。次は戦車道のニュースをお送りします』
そのニュースの内容に、俺は久々に“ある女”の顔を見た。
読了、ありがとうございます。
最後の部分でお分かりの方もいるかと思いますが、
分割的な感じで次回に続きます。
ニュースの内容、なんですかね?(すっとぼけ)
和麻も、どうして目が痛んだんでしょうね?
そんな話でした。
ではまた次回の更新で。
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