少しメタ入れました。
〇houChoサン、ごめんなさい。
「♪友達よ これが私の一週間の仕事です♪
♪テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャ
テュリャリャ♪
♪テュリャテュリャテュリャテュリャリャ~♪」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ
「「「「アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!」」」」
「え~?仕方ないな~?
本当に次で最後ですよ?
私だって料理、食べたいんですからね!」
「いーから、さっさと歌えー!(笑)」
「はいはい…じゃ、ラスト行きま~す!
コホン…
♪その胸の声が♪聴こえたら♪
♪何度でも転生するよ…♪
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
その夜、エンドールに新しくオープンした武器屋『ネネの聖剣(エクスカリバー)』では、開店祝いとして、店主トルネコに縁のある者達が集まり、ささやかなパーティーが行われており、そこにはフィーグとロレンスの姿もあった。
そんな中、皆が良(酔)い感じで盛り上がってきた頃、パーティーの余興として(主にフィーグの強要により)吟遊詩人ロレンスのミニライブ(ギャラ0)が行われていのだった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「「♪その胸の中に届くまで♪
♪何度でも呼ぶよ♪貴方の名前を…♪」」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ
「「「おおおおおおおおおおお~!」」」
「「ありがとーっ!」」
いつの間にか酔っ払いがリュート片手に勝手に乱入して、デュオになっていたりするが、詩人的には、いつもの事と普通に歌う辺りは流石プロと云うべきか。
因みにロレンスとマローニの楽曲の約1/4はフィーグが前世(リアル)の歌を、こちらの世界に合わせてアレンジし、「こんな歌って どーよ?」と教えた物だ。
本人曰わく、本当は、もっとそのままでイキたかったんだけど、あまりにストレート過ぎると諸々な事情が云々…
もしかしたらコレでも十分にアウトかも?
…らしい。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「お兄ちゃん、冒険者なんでしょ?
冒険のお話、聞かせてよ~?」
「こら、フィーグさんはまだ、お食事してるんだから!」
やってきたのはトルネコの息子のポポロと奥さんのネネさんだ。
ネネさんてさ、本当に綺麗ってか、可愛いんだよな~♪
何故にあ~んなデラックスな体型のオヤジが、こんな素敵な女性と結婚出来たのか、ドラクエ最大の謎だぜ。
もしも俺に人妻属性があったらなら、間違いなく堕ちてるぜ。
いや、んな属性なんざ持ってないけどさ。
「いや、俺は構いませんよ?」
「ママ、だってさ?♪」
「も~、だったら先にお風呂に入って、それからにしなさい!」
「ん!じゃ、ママ、一緒に入ろ!」
ななな、何だってーーーーーーーっ!!!!
このクソガキャ、なんて羨まけしからん事を言うんだ!俺も混ぜろ!
「ママも今、忙しいから!」
「じゃあ、パパと一緒に入ってくるね!」
「ええ、そうしなさい。」
「ん!お兄ちゃん、また後でね~!」
ポポロはトルネコの所まで走っていった。
「フィーグさん、息子がすいませんね。」
「いやいや、本当に大丈夫ですよ?」
「フィーグさん…」
「はい?」
「…………………………。
主人がお風呂に行ってる今のうちに…
私もアナタに聞きたい事がありますの。
屋上に御一緒してくださる?」
「は…はい?…って、ええぇ?」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ドキドキドキドキ…
ネネさん、一体、どーゆーつもりだ?
俺の脳内は大絶賛妄想爆進中だぜ?
てゆーか、この店ってか家、屋上バルコニーもあるのか…
この奥さんといい、この家といい、トルネコって、密かにリア充だよな?
クソ、リア充爆裂しろ!
「フィーグ…さん…?」
「はははは、はい!」
何をテンパってるんだ、俺わ?!
落ち着け、落ち着くんだ!
俺は人妻萌えじゃない
俺は人妻萌えじゃない
俺は人妻萌えじゃない
俺は人妻萌えじゃない…
「フィーグさん、率直に聞くわ…
あなた、何者なの?」
「へ…?」
「主人から洞窟の話は聞きましたわ。
ですが、あの洞窟へ主人と同行するのは、ロレンスさんとスコットさんだった筈…」
「え…?」
「他の場所なら兎も角、あの洞窟に、しかも、あなたが同行した時に女神像を入手するなんて、本来の流れからすれば絶対に有り得ないわ…
ついでに言うのなら、あなた、牙突を使えるそうね?
その技、どこで知ったのかしら?」
「ネネさん、あんた、一体…まさか?」
「質問してるのはコッチよ?うふふ…」
「ネネ…さ…ん…?」
腕組みをし、なんだか悪い顔で微笑みをコッチに向ける人妻。
仮に背後にゴゴゴゴって効果音的文字が見えていたとしても、決して眼科に行く必要性は無いと思う。
「ネネさん、あんたも転生…者…?」
もう、答えは他に浮かばなかった。
邪(よこしま)な妄想してたのは、敢えて棚で言わせてもらうぞ!
俺のドキドキ、返せーっ!!
「ふふ…そうなるわね。
それであなた、何を企んでるの?」
はい?企む?何それ?
「この世界に生まれた事自体に関しては、何も言わないわ。わたしも同じだしね。
でも、あなたは、わたしとは違って、自ら
薦んで流れに割って入っていってる…
あなたの狙いは何なの?」
「それを答える前に…何故、ネネさんはそれを知りたいのですか?」
「…………………………………………」
黙り込む人妻さん。
「まあ、答え辛いなら良いですけどね。」
「…心配だから。」
「はい?」
「あなたみたいな、謂わばイレギュラーな存在が原作の流れを乱したりすると、本来なら無事に戻る筈の主人がもしかしたら…そう思うと…」
なんて善く出来た嫁さんなんだ!
そこまでにトルネコの事を想っているか!
「……………………。
原作に介入する理由は、既にそのイレギュラーな俺が、導かれし者の1人に新たにカウントされてるから…
その運命に従ってるだけですよ。」
本当の事だ。
ハバリア岬の御告げ所で真実を聞かされてから、どの道、勇者達の旅に巻き込まれるのは間違いないと考えた。
「正直、俺が物語に介入する事で多少の原作ブレイクはあるかもしれない…
既に少しは起きてるし。」
デスピサロの武術大会kill them allが回避されたり、ネネさんが気にしていた洞窟攻略のメンバーとかね。
「でも、俺の旅の目標は、完璧なハッピーエンドだから。
誰も欠ける事なく、人類滅亡を回避してみせますよ、原作知識をフル活用してね。」
「信じていいのですね?」
「最終的には主役(勇者)次第だけど、俺自身は悪手を指すつもりはないから。」
「分かりました。
フィーグさん、主人を、トルネコをよろしくお願いします。」
「本来は主役に言う台詞だけどね?
まあ、任されたと言っておきますよ。」
「はい…」
「じゃあ、俺からも質問するけど…」
バルログ同様、ネネさんに自身を転生させた存在について知ってるか聴いてみたが、期待してた答えは返ってこなかった。
「ごめんなさい、そこまで深く考えた事なかったから…」
…らしい。
意外に楽天家か?この人。
「まあ、これでハッキリしたぜ。
トルネコがネネさんみたいな女性と結婚出来たのは、原作知識で玉の輿だって分かっていたかr(バキィッ!!)い、痛い?!」
喋ってる途中で、いきなり人の顔をグーで殴りつける人妻。
左薬指のダイヤモンドの指輪が、見事なまでにメリケンサック的な役割を果たしていて凄く痛い。
よく見るとネネさん、涙目で睨んでいる。
「わ、私は、そんなつもりで主人と一緒になった訳じゃありません!」
「す、すいません…」
あちゃ~、目がマジだ。
本気で怒ってらっしゃる。
「え…じゃあ…も、もしかしてネネさんてデブせn (ドガッ!)りばぶろ?!」
今度は肝臓を的確に打ってくれる人妻。
「ち、違います、主人は出逢って、お付き合いし始めた頃は長身でスマートでイケメンだったんですから!」
「嘘…でしょ…?」
「だから主人が、まさか「あのトルネコ」だったとは、思ってませんでしたし…」
「自分の名前やトルネコって名前で気づかなかったの?」
「うぅ…よくある名前なんだな~…で済ませてましたし、まさか、物語(ゲーム)の時代に生まれるのも出来杉君かな~?と…」
…突っ込まないよ?
絶対に突っ込まないよ?
「じゃあ、その長身スマートとやらがデラックスな体格になったのは…」
「それは…」
「それは?」
「新婚時代に料理をほんの少しだけ張り切りすぎちゃって…
でも主人は美味しいよって、いつも残さず食べてくれて…
それで…私も益々頑張ってしまって…」
「つまり、全てアンタの仕業かーい!
てか、惚気かーい!」
「てへ」
てへとか言ーな!
人妻がてへとか言ーな!
人妻がそんなん言ったてなぁ…クソ、滅っ茶可愛いじゃねーか!
もし俺に人妻属性があったら以下略!
ま、とりあえず、最大の謎は解けたぜ…
てゆーかネネさん、ゴゴゴな効果音出しながら腕組みして、俺を尋問?してた時とキャラ変わり過ぎです。
その後も少し話していると
「お兄ちゃーん、お風呂入ってきたよ!
お話聞かせてよー!」
パジャマを着たポポロがやってきた。
「ああ、部屋に戻るか。」
「ポポロ!お風呂上がりで外に出たら風邪引くわよ、早く中に入りなさい!」
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「…で、ロレンスにとっては黒歴史になったんだよな~(笑)…て、ポポロ?」
「zzzzzzzz…」
「寝たか…」
ポポロの部屋で昔の冒険の話をしてたら、いつの間にか眠っていたポポロ。
抱き抱え、ベッドに乗せて布団を被せてやると、俺は未だに終わる気配のない宴の場に再び足を運んだ。
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「♪掴もうze!♪〇ラグソ・ボール!!♪
♪この世で一番…」
「ははは…また歌いだしてるし…
しかもノリノリで…」
「あ、フィーグさ~ん、息子のお相手お疲れ様でした~、早くコッチ来て飲み直しましょうよ~!」
「ええ、今行きますよ。」
昔のイケメン長身スマート(奥様:談)から声を掛けられた俺は、椅子の上に置いてあったリュートを手に取り、宴の和の中に入って行くのだった。
※※※※※※未収録会話※※※※※※
「なあ、ポポロって、いくつだ?」
「6才だよ!」
「へ~、ネネさんは、おいくつですか?」
「女性に年齢を聞くのは失礼ですわよ?
まあ、四捨五入すれば…20とだけ、言っておきますわ。」
「トルネコは?」
「ワタシですか?
ワタシは………………」
「「「「「犯罪じゃねーか!」」」」」
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