真に導く者   作:挫梛道

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この小説と某・黄色いタコが主役なコミックとは何の関係もありません。
例え、そんな気がしたとしても、それは気のせいです。


ズルい女とお馬鹿な男

「おはようございます(笑)。」

「おはようございます(笑)。」

「…ふんっ!」

「フィーグさん、不潔です。」

だ・か・ら、誤解だっての(泣)!

 

 

昨日…いや、今日か?

深夜に温泉で偶然、本当に偶然にマーニャさんの御ヌード様を拝見出来た代償にアッパーから往復ビンタ連発、果てには簀巻きのハングドマンにされた俺は朝、ソロに降ろして貰ったのだが、多少誤解されてるみたいだ。

 

「俺は信じますよー。

只のラッキースケベだったんですよねー。

あー、信じるって素晴らしいですねー。」

テメー、棒読みしてんじゃねー!

 

「マーニャさ~ん、いい加減に機嫌直してくれよ~?」

「ん~、どうしようかな~?

乙女の柔肌を視姦した罪は重いわよ~?」

「し、視かn…」

「誇張拡張するな!

ほれ見ろ、またDT小僧が顔真っ赤にしてるだろーが!」

「い、いえ、僕は…」

「姉さん、これは?」

「え?何々?」

ミネアさんがマーニャさんに世界時事通信を開いて見せる。

 

「フィーグー、今回はこれで勘弁してあげるわー?」

そう言って俺に見せたのは時事通信の広告ページ。

 

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

新発売・金の髪飾りニューモデル ※※※G

コナンベリー防具組合

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

 

「つまり、コナンベリーに着いたら、これを俺に買えと?」

「ええ、2人分ね♪」

「は?」

「よろしくお願いしますね♪フィーグ・さん」

こ、このブラック姉妹は…

 

「おー願い、フィーグー」

腕に抱きついてくるマーニャさん。

お~ぅ…腕が…胸に食い込み沈んでいく…

 

「分かったよ、分かりましたよ!

買えばいーんでしょ!買えば!

ま…まあ、こ、この程度で許してくれるなら…ね…」

「(ふっ…コイツ、ちょろいな♪)」

え?今、何か言った?

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

そのまま時事通信を読んでいると、コナンベリーの大灯台が魔物に占拠されたという記事が載っていた。

数日前までトルネコの旦那も、この町にいたのは確認出来てたし、会うのも近いな。

ミネアさんも占いで「近い内に新しい出会いがあります」と言ってたし。

 

そして、別ページの広告に…

 

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

『悩殺教室』最終巻、来月初旬発売

【密林配送】にて予約注文承り中

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

 

こ、これは注文せねば。

くれぐれも、姉さん達にはバレない様に…(17話参照)

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「教会ですか?」

「はい、町をでる前に、少し…ですよね、フィーグさん?」

「まあ、ね…。」

「「「?」」」

 

昨日の夜、リバスト(幽霊)に言われた「教会に行け」という言葉に従い教会に行ってみると…

 

 

 

「あ、あなた達は?

少し待っていてください!

神父様を呼んできます!」

教会の入口で掃除をしていた修道僧が俺達

の顔を(正確には俺とソロか?)見た途端に中に入っていき、神父とシスターを連れてきた。                 

「おお、貴方達は…

成る程、あの夢はやはり本物でしたか…」

「夢?」

「とりあえず、中に…」

 

 

教会内の「例の鎧」が保管されている部屋に案内された俺達はシスターから

「この町を救った偉大なる戦士リバストから認められた勇者に、この英雄の鎧を授けます。」

「「「「「はい?」」」」」

 

簡単に言えば、教会の者全員が、俺達に鎧を渡すようにリバストから云われた夢を見たという。

全員が同じ夢を見ており、尚且つ夢の内容をハッキリと覚えている故にリバストからの言伝と信じて疑ってない様だ。

 

「フィーグさん、リバストさんの言っていたのは、こういう事だったのですね?」

「…だな。」

俺達は教会に置いてあった天空の鎧のフェイク…プラチナメイルを手に入れた。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「う…少し恥ずかしいですぅ…」

「あら、似合うわよ♪」

「ソロさん、素敵ですわ。」

「「かっけー(笑)」」

教会から貰った鎧はソロに装備させた。

この鎧、一応は天空の鎧の替え玉なだけはあり、其処等辺に売ってる普通の鎧よりかは強固であった。

当人は派手で恥ずかしいと言っているが、本物の天空の鎧はもっと派手だぞ?

今の内に慣れておきなさい(笑)。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「よーし、しゅっぱーつ!」

「ヒヒーン!」

買い出し等も終えて、俺達はコナンベリー目指してアネイルを後にした。

 

「ほらほら、あんた達、もう少し早く歩きなさいよ~♪」

「ガチ走りさせる気か?!」

マーニャさんは念願だった(?)馬車の運転席に座れて御機嫌だ。

 

 

 

 

「メラミ!」

「プキー!」

逃げるホイミスライムにマーニャさんが覚えたばかりの呪文を(マジに裸を見られた怒りで覚醒したみたいだ)炸裂させた。

 

「ほらほら、逃がしてんじゃないよ~?」

いやいや、ホイミスライムに放つ呪文じゃないから…

それ以上に思ったのは、戦闘要員のポジション外である馬車からの呪文攻撃…

それは、まさに…

「「「(無敵の移動砲台だ!)」」」

 

 

「さ、ホフマンとソロは弓矢頭巾を連携で仕留めてみよー!

大丈夫よ~、逃がしてもお姉さんが呪文で足止めしてあげるから♪

あ、フィーグは紫キノコの群れを千峰塵で殲滅よろしく~♪」

「うっせー!俺に命令すんなー!」

なんか、凄ぇーノリノリだ。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「日も高くなったし、休憩しますか?」

 

昼食時、周りに遮蔽物のない見渡しよい平原で、シートを広げて皆でお弁当タイム。

 

「ほら、パトリシアもお疲れ様。」

「ヒヒーン!」

ホフマンが人参をパトリシアに。

 

 

「はい、フィーグさん。」

「あ、どうも。」

ミネアさんから珈琲の入ったカップを渡され、口に含み…

「そーいえばフィーグ、あんた、『悩殺』注文したの?」

「「ぶーーーーーーーーーーーーっ!!」」

次の瞬間に派手に吹いた。

何故か、ホフマンと一緒に。

 

「ケホッケホッ…いきなり何を…」

「時事通に広告があったから~♪

てか、ホフマンも?」

「「ノーコメント!」」

「2人とも、不潔です…」

ゴメンよミネアさん…

悔しいけど俺は…漢なんだな…

 

因みにブランカの家に届く様にしてあり、その日が来たら、キメラの翼を使って単身一時帰宅の予定だ。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

その日の夜、ソロとマーニャさん達は荷屋で寝てる中、俺とホフマンは火を焼べて見張り番。

パトリシアも脚を畳んで眠っている。

 

 

「しっかし、ホフマンもアレ、読んでいたとはな~?(笑)」

「はは…」

他のメンバーが寝てるのを幸いに、件のお宝本な話をテーマに熱く語り合う。

 

 

 

「…で、お前、アレの中では誰が好みなんだ?」

「俺は楓ちゃんですねー。」

お?この前、温泉から出てきた女の子の胸に向けて革命(レヴォリューション)とか言って感動してたホフマンにしては、意外な答え。

 

「え?あのちんちくりんのぺったん娘?

俺はな…」

「いーじゃないですか!

楓ちゃん、可愛いじゃないですかー?

あと、フィーグさんは言わなくても分かりますよ!どーせ、W゙ITCH先生でしょ?」

「お?よく分かったな~?」

「そりゃ、フィーグさんが爆NEW大好きなのは、普段のマーニャさんとの夫婦漫才聞いてたら分かりますよ。」

「「誰が夫婦漫才だ?!」」

馬車から顔を出したマーニャさんと同時に突っ込んだ…って、え?

 

 

「マーニャさん…起きてました?」

「はい」

「参考までに、どの辺りから話を聞いてたでしょうか?」

「え~とぉ、「ホフマンもアレ、読んでいたとはな~」の辺りから?」

全部かよ!

 

「「え~とぉ、出来たらこの事は、ミネアさんには黙っていて貰えたら、非常に嬉しいかな~?って…」」

「はい、これ♪」

そう言って、俺達に見せたのは時事通信の広告ページ。

 

「毛皮のコート…」

「※※※ゴールド…ですか…?」

「当然、2人分ね」

「「は…はい…(泣)」」

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

数日後、コナンベリーに無事に到着。

しかし…

 

「え?約束の髪飾りだけでなくて、毛皮のコートも買ってくれるんですか?

フィーグさん、ホフマンさん、ありがとうございますぅ。」

「「いいえ…気になさらずに…」」

「2人共、ありがとーね~♪」

俺とホフマンの財布は無事ではなかった。

 

 

「どんまい…です。」

何かを察したソロが、俺達の肩をポンポンと叩いてくれた。

 

 




※※※※※※※※お詫び※※※※※※※※
m(_ _)m カ〇デちゃんファンの皆さん、ごめんなさい。m(_ _)m



ちなみに自分、あぐり先生の「よくできました」シャツにググッときました。
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