「ふむ…ウチも改装してみますかねぇ?」
メダリアで一夜を過ごした俺達は早速、キメラの翼…でなく、マーニャさんのルーラ(昨日、教会の魔法陣で習得した)でミントスへ。
時事通に載っていた、リニューアルしたという武器・防具屋に行ってみた。
記事にするだけあり、トルネコの旦那も感心する程の、広い店構えと豊富な品揃えだ。
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「フィーグー、これって似合うかなー?」
「だから何で、お姉さんは そんな痴女みたいな格好を好むかなー?
もう少し、節度ってヤツをだねー…
いや、決して嫌いな訳じゃないよ?」
「う~、防御力あるのに~…」
その少し後、同じ場所で
「クリフト、これって どうかしら?
試着、出来ないのかな?」
「ひ、姫様が、これを着る…!?
…ぷはぁっ!!」
「く、クリフトー!?」
偶然なのだが、2人が個別に買おうとしていたのは【ピンクのレオタード】だった。
最終的には この日、女性陣のアンダーとして2着ずつ、計6着購入する事になる。
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「これ、良いな…」
俺が目を付けたのは【黒装束】。
所謂、シーフ系の冒険者が好む、NINJAっぽい服だ。
今のプロテクターは兎も角、そのアンダーとして着ている旅人の服では、最近の魔物相手には結構キツくなってきていたので、迷わず購入を決め、財布を握っているミネアさんに直訴。
ソロとライアンは、【ドラゴンシールド】をマジマジと見つめている。
そして、
「これ、姫さん装備出来ね?」
「え?」
俺が姫さんに薦めてみたのは【ドラゴンキラー】。
原作知識から、普通に考えるなら、ソロやライアンが装備する様なイメージだが、これは手に持つ剣でなく、鉄甲を腕に嵌めるタイプの武器であり、どちらかってと鉄の爪に近い感じだから、半分冗談、半分マジ装備出来たら らきー…みたいなノリで言ってみたのだが…
「あら?好い感じかも?
でも、この2本の角が邪魔だわー。」
「その程度なら多分、加工して取って貰えるよ。」
ん。確かに邪魔。
生前(むかし)、攻略ガイドのオフィシャルイラストを見た時も、そう思っていた。
とりあえず購入確定。
ブライ爺さんは【身躱しの服】を手に取っていたな。
旦那にとっては、新たに目を引く武具は特に無く、今使っている鎧や盾と同じタイプの物を新調するみたいだな。
ゲームと違い、現実(リアル)では、武具も普通に消耗品なのだ。
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「合計で…沢山買ってくれましたから、少しオマケして、100,000ゴールド丁度とさせて頂きます。」
ライアンを仲間にした時の、キングレオ国王と大臣とのOHANASHIで、かなりの臨時収入があったから、まだ、この程度の額は余裕だったりした。
「ほほぅ…かなり派手に買っとるのう?」
10万という大金な買い物を現金払いで済ませた俺達に、1人の老紳士が声を掛けてきた。
「あっ、ヒルタンさん、これは どうも、お久しぶりです。」
これに対し、旦那が すかさず挨拶。
この街の代表であるヒルタン老師だった。
話を聞いてみれば、この武具店のリニューアルに、かなり口や手を出したと云う。
成る程、この店は『商神』がプロデュースしたのなら、この店構えや品揃えも、なんとなく納得だよ。
「ホフマンは元気にやってますか?」
俺の質問に対してヒルタン氏は
「ああ、アイツなら既に、店を出たよ。」
「はい?」
詳しく聞いてみると、別に修行がキツくて逃げたとか、破門とかではないらしい。
実はホフマンの父親が、ヒルタン氏の一番弟子だったらしく、ヒルタン老師に師事を仰いだ頃には、既に父親から商人としては かなりなレベルに仕込まれていたらしく、改めて教える事は、極々僅かだったとか。
「全く、有れ程教え甲斐の無い弟子は初めてじゃったわい。」
そう言いながら、その顔は嬉しそうに微笑んでいる。
それで、ホフマンは卒業試験の名目で、旅に出したとか。
その試験の御題は『実績と結果を示せ』。
…何ともアバウトな御題である。
「ふぉふぉふぉ…敢えて、具体的に合格ラインは言うとらんでの。
これで、貴奴が、どれくらいで自身が納得し、どのくらい自信を持ち、どの様な実績と結果を持ってくるか、今から楽しみじゃわい。」
……………………………………。
ヒルタン老師、期待してるみたいだけど、口にしないが断言するよ?
多分、「誰が其処まで頑張れと言ったかぁ~!?」って、言いたくなる位な結果と実績を持ってくるって(笑)。
「それでホフマンさんは、どちらに向かわれたのですか?」
ミネアさんの質問に、ヒルタン氏は一言、「知らない」と。
「フィーグは分からないの?」
「何故に俺に聞く?」
「「「識者でしょ?」」」
あ、そー言えば俺、そーゆー立ち位置ってか、そーゆー二つ名だったねー。
すっかり忘れていたよ、作者が(笑)。
結論から言えば、サントハイム領の砂漠地帯、バザーのあったオアシスで再会するのだとは思うけど、
「いや、俺だって何でも識っている訳じゃないんだよ?
アイツがヒルタン老師の言葉を、どーゆーふーに解釈して、何を目指すのか分からないからね。
縁在れば、何時か何処かで会えるさ。」
…とりあえずは、こう言っといた。
∨∧∨∧∨∧∨本日の購入品∨∧∨∧∨∧
ドラゴンキラー
バスタードソード
聖銀のレイピア
ピンクのレオタードx6
黒曜のプロテクター(※1)
黒装束
ヴァルキリースカート(※2)
紅蓮のドレス(※3)
身躱しの服
鉄の前掛け
鉄の盾x2
鉄兜
ライトバックラー(※4)
ドラゴンシールドx2
セイントヘルム(※5)
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※1:黒曜石を加工して作った、漆黒のプロテクター。
形状やパーツ構成は やはり天馬星座の聖衣に近い。
但し、ヘッドパーツは無い。暗黒天馬星座をイメージすれば簡単?
※2:ワンピースのミニスカートに、胸部等の要所にミスリル装甲を施した女性専用の軽装鎧。
断じて、脚部に装着する処刑鎌の附いたロボットアーム等ではない。
※3:燃え上がる炎と情熱をイメージした真紅のドレス。
装備する事で、素早さの補正と炎系の攻撃の耐性がアップする。
※4:手に持つでなく、腕に装着する形の軽量で小型の盾。
※5:教会で祝福を施された聖職者や聖戦士専用とされる兜。
イメージはプラチナヘルム。