主人公のドラクエ原作知識は『Ⅷ』まで、作者の知識は それに加えて『ウキペディア』と『大辞典』の知識です。
キャラ設定も追加しました。
「成る程…ま、早い話、聖水と同じ効果な訳だ。」
青天の霹靂…正に この言葉がピッタリな冤罪濡れ衣により、それを晴らすべく、最近、ガーデンブルグを賑わす盗賊を捕まえる事になった俺達は、先ずは城内や街の酒場等で情報収集。
その際、旅の商人から、ガーデンブルグ領の南方には、恐ろしい猪型の獣人系モンスターが出没するらしいから気を付けろと言われた。
猪の獣人てーと、アレだよな…?
…で、そのモンスターを含む、魔物除けの効果が有ると云うアイテム【においぶくろアンチ】を奨められたので、数個程購入。
そして、城下町を出た南の森に、件の盗賊が束ねている野党のアジトがあるらしいという情報を入手。
この場限りでは、単なる噂レベルで信用度は高くはないのだが、コレは原作知識的に城下町の南側という点は合致している。
俺の勧めにより、最初に通った城下町北門の真反対に位置する南側の門を抜けてフィールドへ。
街を出た後、早速【においぶくろアンチ】を使用してみると、効果があったのか、本当にモンスターは現れなくなった。
本来なら「においぶくろ」というのは、中から魔物の好む匂いを発散させ、モンスターをおびき寄せるアイテム。
しかし これは「アンチ」の銘に相応しく、魔物が嫌う匂いを周囲に撒き散らすみたいだ。
因みに人間には、どちらも その匂いを感知出来ない。
「ふん…ガーデンブルグの女対応バージョンって、ないのかしら?」
「いやいや、ガーデンブルグの女性はモンスターじゃないから…」
「あの万年発情期共、モンスターと変わらないわよ!!」
「マーニャさん、まだ怒ってるのかよ~?
いい加減に機嫌直してくれよ~?」
まあ、我が事ながら、仕方無いと言えば、仕方無いですが。
「ふん!アンタの今夜の御奉仕次第ね!」
「…はい、努力します…。」
「よろしい。言質は取ったわよ!」
マーニャさんも、この国の女性方々と大して変わらないよ…とか言ったら、またグーで殴られるから、心に留めるだけで、絶対に言わない。
「不清潔…」
もう一度言うが、【においぶくろアンチ】は効果抜群であり、街を出てから、モンスターに襲われる事は無くなった。
…そう、モンスターには。
「「「「ひゃっはーっ!!」」」」
しかし このアイテム、当然と言うか、『人間の賊』には、効果が無かった様だ。
いきなり襲ってきた山賊を、ソロとライアンが軽く蹴散らし、逃げようとした1人を俺が捕えた後、
「うるぁっ!!」
「もょもとぉーっ!?」
ソイツをオモプラッタ(肩甲骨固め)に極めた上で、
「さて…アジトとやらに、案内して貰おうか?」
「うっぎゃ!?痛ぇーんだよ!案内なら してやるから、さっさと放しやがれ!」
「あ゙!?」
クィ…
「あぎーーーーーーーーっ!!?
すいません、案内します、させて頂きます、させて下さい!!」
このドラクエの世界線に於いて、所謂関節技(サブミッション)という概念は全くな訳ではないが殆ど浸透しておらず、前世からの知識持ちな俺からすれば、この前のトーナメントでも そうだったが、かなり有効な武器(スキル)だった。
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「あれか…」
「は、はい!あの洞窟が、俺達のアジトっす!」
捕虜にした山賊A(仮名)に案内させて着いたのは、見張り2人が、何やら入り口で香の様な物を焚いている洞窟だった。
「んん?何だ?オメー等は?」
「生憎と このフィーグ、悪党に名乗る名前を持ち合わせてはいない!」
ばきぃ!!
「「ちぇけらーっ!?」」
「って、名乗ってるし…」
「なぁ、アンタ等、本当に行くのか?」
「当然だ。その為に、此処迄来たんだ。」見張りを倒した後、山賊A(仮名)が少し、脅えた顔をして話し掛けてきた。
「ひぃ…わ、分かった。
なら、1つだけ言っておくぜ…
今、コイツ等が焚いていた香…
コレは誰かが この場に残って、焚き続けるんだ。
そうしないと、『奴等』が…来る!!」
「『奴等』?…ですか?」
「ああ、そうだ、絶対に、この香を絶やすじゃねーぞ!!
でないと、『奴等』が…『奴等』が…!!」
「おい、お主の言う、『奴等』とは一体、何者なのだ?」
「ヒィイイ!!」
ダッ…
「「あぁっ!!?」」
山賊A(仮名)は洞窟内に逃げ出した!
…って、しまった、逃げられた。
「ふむ…この お香、どうやら、この【においぶくろアンチ】と同じ成分ですね。
常時、コレを焚く事によって、アジトに魔物を近寄らせなくしてたのでしょう。」
「あの尋常でない恐がり方、決して演技じゃありませんでしたよね。」
ん、確かに…。
あの山賊A(仮名)が言っている『奴等』と言うのが、街を発つ前に聞いていた、猪の獣人…間違い無くオークの事だろうが、原作知識的に、仮に それが最上位種のオークキングだとしても、今の俺達の戦力からすれば、かなりな群れで攻め込まれ囲まれたりしない限り、其処迄警戒する必要性は無いと思う。
或いは、それ以上に厄介なモンスターが、この周辺に出没するのだろうか…?
「それじゃあ、この中には…僕、フィーグさんライアンさん、マーニャさんミネアさんで入りましょう。
トルネコさんとブライさんは、あの人の言っていた通り、この お香を焚いていて下さい。」
「はいな。」「了解ですじゃ。」
突入メンバーも決まった。
「さて、ガンガン行くわよ!」
「…だな。
早く片付けて戻らないと、クリフトが お婿に行けない身体に されちまうぜ。
…姫さんに。」
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この盗賊団のアジトな洞窟は、単なる土と岩が くり抜かれた感じの自然洞窟だが、通路の土壁の要所に、松明が掲げられてあり、生活感もある。
床には明らかに人間の…それでない骨が散乱している。
恐らくは元々、洞窟内部に住んでいた魔物を、自分達が住み着く為に、盗賊達が片付けたのだろう。
地下へと続く長い階段を降りた先、少し狭い通路を進んだ突き当たりには、この洞窟には不釣合いな木製の扉があった。
その扉を開けると、其処は自然の大空洞。
「ようこそ、侵入者!」
「「「「「!!?」」」」」
そして、先程逃げた山賊A(仮名)が仲間に知らせたのだろう、この洞窟内部に潜んでいる、恐らくは全ての盗賊山賊達、総勢約50人程度が待ち構えていた。
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「おい、この赤毛野郎!
さっきは よくも、やってくれたな!」
「正に飛んで火に入るナントカだな!」
「たった5人で、この人数を相手にする気か?」
「お前等の格好、国の正規兵じゃないな?
流れの賞金稼ぎか…それとも、国が雇った始末屋か?」
「そんなの どっちでも良いわ!
返り討ちにしてやるぜ!」
あの山賊A(仮名)が、大勢の仲間と一緒なのか、強気な発言をしてきました。
他の人達も、表情から余裕が伺えますが、
「…どうやらボスのバコタとやらは、此の場には居ないみたいだな?」
フィーグさんは もっと余裕な顔をしています。
…いえ、余裕なのは、フィーグさんだけじゃ、ありませんでした。
「ふっ…此処迄 己を、そして目の前の敵の力量を計れんとはな…
単に数が多いというだけで、この儂が倒せると思うとは、随分と安く見積もられた物だな…」
「あ~、居るわよね~?
人数で有利なだけで、それで勝てると思って、態度が大きくなる人~!
超~ぉウケるんですけど?プークスクス!!」
「雑魚(モブ)の定番台詞、ご苦労!!」
「「「「「「はぁあああ!!?」」」」」」
だ・か・ら・アナタ達わ!!
火に揮発油(ガソリン)を注いで どうするんですか!?
この人数差ですよ?
演技でも良いから、少しは困った顔をして下さい!
ぽん…
「……………………。」
ミネアさんも!
「気持ちは解る。でも、コイツ等だから仕方無い。」…みたいな、呆れて悟って諦めた様な優しい笑顔で肩ポンしないで!
「巫山戯やがって!
おぅ、オメー等、ヤッちまうぞ!!」
「応よ!そっちの姉ちゃん達は俺達が美味しく頂いて、男共は『奴等』の群に放り込んでやるぜ!」
「ぎゃははは!『奴等』に おいしく喰われちまうが良いぜ!」
この前の、ソレッタでの洞窟の時も そうでしたが、この手の人達って同じ様な事しか言わないんですね。
…って、僕達は魔物の餌ですか?!
それから…その類の台詞、この人の前では、禁k「うっるゎああぁっ!!」
バシュィッ!
「グパァッ!!」」
「あ゙ぁっ!!?
誰か誰を、美味しく頂く…だと?
言ってみろや、ゴラァッ!?」
ガン!ドゴッ!ズガッ!
「うっ ぐぺぺぺぺーっ!」
…禁句ですよ~?って、遅かったですね。
「な…何なんだ!?コイツわ?」
マーニャさんloveのフィーグさんです。
そして、このフィーグさんの暴走?が引き金となり、
「…お…おぃ!ドン引いてる場合か!?
一斉に掛かるぞ!ヤッちまうえ!!」
「「「「「「ひゃっはーっ!!」」」」」」
大乱闘が始まりました。
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◆◆◆◆◆◆【次回予告!!】◆◆◆◆◆◆
「よ、ソロ、初のナレーション語り口?お疲れさんだったな。」
「き、急に僕に振らないで下さいよ!
びっくりしたじゃ ないですか!?
普段から読んでくれている人達も、最初は何が起きたのか解らずに『???』になったと思いますよ?多分!」
「また不意に、振ってやるよwww」
「止めて下さい!
こーゆーのって僕でなくても、マーニャさんやアリーナさんなら、キャラ的にノリノリで やってくれるんじゃないですか?」
「作者曰わく、女性の心情を描くのは苦手だし面倒いし、無理が在るんだってよ。
んで今後、場面が『◇◇◇』で飛んだ場合は、俺以外のキャラ視点で話が進むらしいぜ。」
「いい加減にして下さい!」
次回:真に導く者
『この不埒な賊共に鉄槌を!!(仮)』
乞う御期待!!