真に導く者   作:挫梛道

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後書きにある、次回予告のサブタイトルは あくまでも『(仮)』であって、決定では ありませんので…



然気に、そして徐々に、主要キャラのフルネーム公開(小説オリジナル)
 



OHANASHI

『さ~てと、OHANASHI、始めようじゃないの、女・王・様?』

「う、うう…」

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

ガーデンブルグ城、女王謁見の間。

 

僕達は盗賊バコタを、ガーデンブルグ女王の前に突き出しました。

最初は地下牢に入っていたアリーナさんとクリフトさんを、真犯人であるバコタと引替える予定だったのですが、その地下牢が「あんな状態」だったので、直接に女王様に差し出す事に。

 

一応は まだ、容疑者であるクリフトさんと人質なアリーナさんを、勝手に牢から連れ出すのは正直、どうかと思ったのですが、フィーグさんの「一緒に」な発言も有りましたが それ以上に2人共、其の場に留まる心算は微塵も無かった様で、誰が声掛けるでなく、普通に僕達に着いてきました。

 

最初の尋問時には、敢えて普段よりかは(表面上は)大人しくしていたフィーグさん。

しかし、冤罪が証明されたと同時に、その本性を露わにして、逆尋問の体勢。

女王様も、フィーグさんの その身から溢れ出る過負荷全開な邪気(オーラ)を感じたのか、気圧され気味です。

穏便に…少なくとも「ゴメンナサイ」で済ませる気は、全く感じられません。

今回のフィーグさんのOHANASHI、キングレオの時よりも非道くなる気しかしません。

こーゆー時のフィーグさんは、凄く頼もしいです。

本当にフィーグさんが頼もし過ぎて、駄目になりそうです。

それは皆さんも、実感しているでしょう。

同時に皆さん、その凄く邪(よ)い顔に、やや曳きしていますが。

それは当然、僕も含めてですよ?

 

「素敵…」

あ…1人だけ、瞳を輝かせ、うっとりしています。

もうマーニャさんは この人なら、他の女性絡みな事以外なら、どんな言動でも肯で受け入れる…何でもアリなんですね。

 

 

そう思ってたりしていると、フィーグさんの口が開きました。

 

『とりあえずは、サントハイムの城就きの神官殿と同国の姫君を、碌すっぽ裏摂りもせずに、一方的に冤罪で牢に ぶち込んだ件、更には その後、まるで罪人に人権無しとばかりに神官殿…クリフトを手籠めにしようとした件、どう弁明する?

おっと、先に言っとくが、「兵士が勝手に犯ろうとした」は、通用しないぜ?』

「え゙ぇっ!?サントハイム王族!?」

え?いきなりアリーナさんを王族と明かしました?

フィーグさん、それって切り札って言ってませんでしたか?

とりあえずは女王様、凄く驚いては いるみたいですが…

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆反論の隙を与える心算は無い。

仮に普段から他人の住居に不法侵入しては箪笥や壺に樽を物色、その中のアイテムやら何やらを勝手に持ち出す様な犯罪行為をしているならば、スーパーリアルRPGな この世界では、即タイーホ!になっているだろうが、当然だが俺達は、そんな真似をしている訳が無い。

過去に一応、ライアンや姫さん達にも、そういった真似をした事があるか、然気に聞いてみた事もあるが、「んな訳ねーだろ!」って、普通に突っ込み&否定された。

旦那は勿論、お姉さんズやソロも同様。

ん。これが、現実。

 

王都入り早々、訳解んない言い掛かりを憑けられ、問答無用で罪人扱いされたが、その疑いが晴れた以上、『俺達は全く、全然、100㌫悪くない。』…その揺らぐ事無いアドバンテージを最大限に活かしてやるよ。                    

『更に更に!本来ならば国が国として、取り組まなければならない筈の盗賊団討伐を、偶々この地に流れ着いた、一介の旅人に丸投げする辺りも、国として どーよ?』

「き、貴様!さっきから聞いていれば、女王陛下に対して、何という口の利き方だ!

仮に其方のアリーナ殿が、本当に王族だとしても、貴様が今、相手をしているのも、我が国の王族に在らせられるぞ!!

確かに不当逮捕に関しては、我々側の非は否めぬが、これ以上、そんな舐めた口を叩けば、不敬罪を適用させるぞ!!」

『きゃっ!?横暴恐い怖い!♪』

「き、貴様、巫山戯るのも大概にしろ!!」

 

ジャキッ!

女王の傍らに立っていた衛兵の1人が、キレた口調で口を挟んできたから、火に油を注いでみたら、予想以上に更にキレた。

ちょろい、ちょろ過ぎる!www

 

『おいおい、その女王陛下の御前だぜ?

簡単にキレて無闇に抜刀するなよ?

先に抜いて、刃を向けたのは そっちだから…』

SHU…

「な…なな…!!?」

そう言って俺は、この女兵士の喉先目掛け、黒槍の穂先を寸止めで向けてやった。

 

『正当防衛の名の下に、瞬殺しても良かったんだが?

俺は いざとなれば、女相手にも躊躇無くプロレス技を仕掛ける男だからな!』

「「「「ぷろれす?」」」」

いやいや、聞き覚えの無い単語ってのは分かるが、今この場で疑問符撒き散らすのは止めて欲しい。

 

『とりあえず、その剣、鞘に戻したらどうだ?』

「くっ…」

スチャ…

 

衛兵は凄く、凄く悔しそうな顔で剣を納める。

『その程度の腕で、女王の側に立つのが許されるなんて、ガーデンブルグの兵のレベルも、高が知れてるね。』…なんて言葉は、流石に言わない。

いくら俺でも、其処まで火にガソリンぶっ掛ける様な心算は無いのだ。

 

『まあ、今日は最初から、冤罪証明と盗賊団捕縛、ついでにオークィーン殲滅の報告だけな心算だったから。

まだ奴等のアジトには、ふん縛った儘の賊達を放置してるから、早々に対処したのが良いと思うぜ?

OHANASHIの本番は、その後だよ。

じゃあ、今日の処は失礼させて貰うぜ。

さあ皆、撤収撤収。』

そう言って女王に対し、踵を返して背を向けると、

「ま、待ちなさい!ならば、残る盗賊の確保が済む迄、この城に待機していなさい。

直ぐ、各々に部屋を宛行います。」

…と、呼び止められたが、

『この城?冗談じゃない!

何故に、餓えたオークの入った檻の中に、自ら身を投じなければならない?』

「な…!!?」「ななな…!!?」

オークと同等扱いされ、女王と衛兵達は顔を瞬時に真っ赤にして睨んできたが、

『立派な前科があるので、信用しろってのが無理じゃね?』

「「「~~~~!!」」」

文句は言わせない。

 

『既に宿は取っているし、そっちの部屋に、粗方の荷物は置いているんだ。

それじゃ、そーゆー事で!』

俺達は一応はチェックインした宿を教えると、城を後にした。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇「確かに、姫さんの王族カミングアウトは切り札だったけどね…」

城を出た後、街の宿屋に向かう途中、口調を普段の それに戻したフィーグさんが 私達に その事について、話してくれました。                 

「とある妖狐さんの台詞だけどね?

『【切り札】を先に見せるなら、更に【奥の手】を持て』…だったかな?

まあ、そういう事さ。」

ちょ…ヨーコさんって誰ですか?

 

「………………!!」

 

ほら、姉さんの背中から、ゴゴゴゴ…って文字が見えますよ?

言い訳なら、早くするのを勧めます。

 

「わっ!?マーニャさん、違うから!

女の名前じゃないから!!」

 

…………………………………。

兎に角、フィーグさんが言う、奥の手とやらの仕込みは既に終了。

早ければ今日の夕方、遅くとも2日後、タイミング的には、私達が城を去ったと同時に出発した、盗賊団捕縛部隊が戻って来る頃に、その芽が出るとか。

フィーグさんの笑顔が黒い。

時折見せる、悪巧みしてる時のデビル・スマイルを浮かべています。

…って、よく見れば、ライアンさんトルネコさん、そしてブライさんも、不気味な黒い笑顔を浮かべています。共謀者?

 

詳しくは その時の お楽しみと言われて、殆ど内容は教えて貰えませんでしたが、信用しても大丈夫なんですよね?

凄く不安なんですけど?!

 

 

 

そういう やりとりの中、馬車は宿屋に到着しました。

 

因みに部屋割りは…

 

部屋①…ソロさん、クリフトさん

部屋②…ライアンさん、ブライさん、トルネコさん

部屋③…アリーナさん、私

部屋④…フィーグさん、姉さん

 

…不潔です。

 

「いやいや、3人部屋が、リアルに1部屋しか空きが無かったんだから、仕方無いじゃない!」

「だったら私達女子3人を、その部屋に 割り当てても良かったんじゃないですか?」

「…すいません、その辺りのクレームは、マーニャさんに言って下さい…」

(¬_¬)じとー…

「いやいやいやいや、アジトに向かう際の街中でも多少なり修羅場ったし、さっきも有らぬ疑い掛けられたし…

臍曲げられて拗れたら面倒いでしょ?

察しましょうよ?」

「…で、本音は?」

『今夜は裸エプロンプレイ&、大人のプロレスごっこだぜ!

…って、し、しまったぁ!!?」

 

…やはり『ぷろれす』という言葉はイマイチ解りませんが、とりあえずフィーグさんと姉さんが不潔なのだけは、理解出来ました。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「フィーグさん、大丈夫ですか?

顔色悪いですよ?」

「…いや、大丈夫。ありがとう…。」

…………………………………。

フィーグ、全然、朝食に手を着けてないみたいだけど、本当に大丈夫かしら?

昨日の夜は、かーなーりぃ…あのバコタにトドメを刺した技の変形の ぷろれす技?を繰り出せるくらいに元気だったのに。

あの時は、初めての…しかも不意打ちなプレイでビックリしたわ!!

嗚呼、思い出すだけで お腹の下辺りが【注:この小説はR15です。】てきたわ!♪

 

 

 

バタン!!

「フィーグ・ガンリュージマと、そのパーティーは居るかああぁっ!!?」

「「「「「「「「!?」」」」」」」」」

 

 

 

そんな中、いきなり宿屋の食事処の扉を開けると同時に大声張り上げたのは、あの…え~っと、カテジナ?

「…カトレアさんです。」

そーそー、あのカトレアってゆー、クリフト手籠めにしようとして、アリーナに〆られた金髪メガネ女。            

朝食時の食事処、私達だけでなく、他の宿泊客や、単に食事に来た人達も、一気に注目よ。

そんな中、私達は

「(ボソ)他人のフリ…」

「(ボソ)他人のフリ…」

「(ボソ)他人のフリ…」

フィーグ、ソロ、アリーナのアイコンタクトで、完全スルーを決め込んだわ!

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「き、貴様等―、無視するなーーーっ!!」

あちゃー、見つかっちゃたよ。

お陰で俺達も、注目浴びまくりに なったじゃないの。

朝食は1日の基本だぜ?

もう少し、静かに食させて欲しいんですけどね。

 

「…で、朝っぱらから、何用ですか?」

「う、うむ、女王陛下が御呼びだ。

今直ぐ同行しt「却下。」はあ?」

見て分からない?食事中だよ。

 

「しょ…食事なら、城で用意するから…」

「却下。城の料理て、どーっせ朝からへヴィーな肉!ニク!2x9!!…なメニューなんでしょ?

平民が 朝から、んなの食えると思う?」

「ゴメン、フィーグ…

私も朝から沢山の肉は、ちょっと無理…」

「…兎に角 俺は朝は基本、ご飯と焼き魚と味噌汁と卵焼き(生卵でも可)って決まってるんだ。」

「わ、分かった、その系統のメニューを用意するから…」

「却-っ下!!既にテーブルの上、料理置かれてるのが見えてないの?眼科行く?」

「わ、分かった、その料理代は、我々が負担するかr「誰も そんなん言ってんじゃないよ。

大体その発言、調理した人や、生産者の人達に失礼とは思わないの?

ガーデンブルグの女王陛下や兵士様は、そんな発想が無いの?

そんなの知らねーってか?

巫山戯てんじゃねーよ。」

 

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ…

「「「「「「うおおお~!!」」」」」」

「エラい!」「兄ちゃん、よく言った!」

俺の この発言に、テーブル囲んでいた仲間は勿論、この一連の やり取りを観ていた皆さんが拍手喝采大歓声。

ん、気持ち良い!

 

「俺の見立てじゃ、盗賊団捕縛に向かった部隊が戻るのは明日の朝頃…

話し合いは その時の予定だったんだけど、何やら急遽、話さなければいけない事態でも起きたのかなwww?」

「うぅ…」

「www…兎に角、朝食位は、ゆったりと食わせてくれないか。

城には その後で行くからさ。」

 

 

 

この やり取りの後、カトレアさんと、取り巻きの兵士達には退場して貰った。

 

まあ、大丈夫。心配しなくても、城にはキチンと顔を出すよ。

 

『何しろ俺達は、逃げる必要性なんて皆無だから…ね…』

 

 




‡‡‡‡‡‡【次回予告!!】‡‡‡‡‡‡
 
次回:真に導く者『(今度こそ)天空の盾』
乞う御期待!!
コメントよろしくです。
 
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