真に導く者   作:挫梛道

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女子力

「それじゃ お姉さんズと姫さん、迎えに行っか~。」

「はい。」「うむ。」

                  

【ファトラウェン】を出発して1週間と数日、フレノール、テンペ、その他の町や村を経由して、漸くサランに着いた。

道中はソロの退魔呪文(トヘロス)や聖水、匂い袋アンチをガンガン使って、まさかの戦闘回数0(ゼロ)。

町や村に着いても、極力 宿泊施設は利用せず、必要な物資のみ買い足しては素通り、夜は野宿(キャンプ)で過ごしていた。

                  

サランの宿にチェックインした後、俺とソロ、ライアンの3人で、エンドールにて、ネネさんの師事の下に家事修行(断じて花嫁修行に非ず)をしているであろう、女性陣をルーラで迎えに行く事に。

 

何故、この3人かと言うと…

理由①…俺が行かないと、絶対に拗ねる お姉さんが居るから。

理由②…ヅァジム親方の隠れ武器屋に製作依頼していた、武具の受け取りの為。

特に俺達3人は、発注したアンダーのサイズ確認しないといけないから。

理由③…旦那を連れて行くと、確実に1日お泊まりコースとなり、時間ロスするのは分かっているから。

 

特に理由③が重要だ。

例えネネさんから「何故に主人を連れて来ないっ!?」って怒られようが、時間の無駄は避けたいのだ。

                  

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

そんな訳で、到着しました、エンドール。

先ずはマーニャさん達を迎えに、ネネさんの店へ。

「こんちは~。」

「はいは~い♪あ、フィーグさん…って、……………。」

玄関の扉を開けて、ひょっこり顔を出したネネさん、俺達メンバーを確認した途端、

「チェンジ。」

パタン。

「「「…………。」」」

これこれネネさんや、それ、女性の台詞じゃないですから。

 

 

「…それで、マーニャさん達の家事修行は、成果が見られましたか?」

「…………。(¬_¬)」

何故に其処で、無言で顔を下に向け、目を逸らす?

その何かを誤魔化すかの様な、口元をひくつかせた、乾いた笑顔は何?

 

いや、まぁ…察したけどさ。

 

 

「きゃあっ!」

「ひえっ!?」

「ぎょえーっ!!?」

「「「「!!!?」」」」

…と、その時、店舗の奥側から、何だか聞き慣れた様な、女性の叫び声が。

 

凄く嫌~な予感がしつつも、ネネさんを含む俺達は、叫び声の聞こえてきた…自宅側の台所へと走っていった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆うにょうにょうにょうにょ…

「くっ…凄いコシ…引き千切れないわ!!」

「ちょ…ミネア!あんた また、変な物を勝手に入れたりしてないでしょうね!??」

「し、失礼な!隠し味に少しだけ、○ンドラゴラの粉末を入れただけです!」

「「それだあっ!!」」

…俺達が台所に駆け付けた時、其処で目の当たりにしたのは、沸騰した鍋の中から涌き出てきた、触手系の謎生物と化した無数の饂飩(パスタ)が、マーニャさん達の身体、手足を縛り付け、天井近く迄持ち上げている光景だった。

全く…何をやってんだか…

「はぁ…ソロ、ライアン、行こか…」

「は、はい…!」「承知!!」

 

≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫

「全く、ミネアさん…?

どうして貴女は、レシピに載せた以外の食材を混ぜようとするの?!」

…あの後、饂飩系モンスターのォウ・ドゥーン(俺命名)は、俺達男衆の活躍で辛くも退け、マーニャさん達の救出は成功、現在、ネネさんが事の張本人である、ミネアさんに説教中だ。

 

 

「う…スイマセン…何となく、更に美味しくなるかと思って…」

話を聞いた限りでは、それは食材でわなく、占いに使う触媒を混ぜた様にしか思えないのですが。

占い師ってゆーより、黒呪術師だぜ。

 

「良~い、『蛇足』って言葉、知ってる?」

「???」

ネネさん、この世界の人は、『中国』の故事は知らないと思います。

仕方無く、事の由来となった話を、俺とネネさんで説明する事に。

さあ、古文の勉強の時間だ。

 

 

「…以上な出来事に因んで、余計な物、要らない物の事を、『蛇足』と表現する事があるんだ。」

「「「「ふむふむ…成る程。」」」」

因みに この話、ミネアさんだけでなく、いつの間にかマーニャさん、姫さん、ソロにライアンも、真剣に聞き入っていた。

 

「…尤もミネアさんの場合、足どころか、角や羽まで附いてきたからなぁ。」

「そんな、酷い!」

あらら…ミネアさん、orzっちゃった。

 

「全く、本当に よくorzるコねぇ~。」

ん?よく?…ってーと?

「昨日、ミネアと私が、ポポロと一緒に お風呂、入ったんだけどね…」

「ちょ、ちょっと姉さん、余計な事、言わないでー!」

あー、察し。

そりゃポポロ(6)は、恐らくは毎日、あのネネさんのを見ているだろうからねぇ…

本人からすれば、悪気は全く無いんだろうけど、素直な感想を弩ストレートに言ったんだろうねぇ…

無邪気故の残虐な迄の破壊力よ…(笑)

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

いきなりですが此処で、参考迄に…

 【分かり易い?対比表・公式設定版!】

 

ネネさん>雷の巫女>マーニャさん≧紅髪の滅殺姫

 

ツインテ悪魔祓い≧ホイミン≧姫さん>金髪シスター

 

紅瞳の爆裂娘≧ミネアさん>赤髪で糸目の親父駄女神

 

ん。ネネさん最強。閑話休題。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

因みにネネさん曰わく、意外にも?マーニャさんは料理は兎も角、掃除や洗濯は、ソツ無くこなしていたらしい。

 

「意外とわ失礼ね!

駆け出しの頃は、楽屋の掃除や、先輩ダンサーの衣裳を洗ったりしてたわよ!」

おぉ、地味に納得な理由だわ。

 

※ネネさんの採点表※

 

【マーニャさん】

裁縫…〇

掃除…〇

洗濯…◎

料理…△

 

【姫さん】

裁縫…Х

掃除…〇

洗濯…△

料理…△

                  

【ミネアさん】

裁縫…〇

掃除…〇

洗濯…〇

料理…ХХХ

                  

おぉ!これまた意外にも、3人の中で、マーニャさんが成績トップじゃないの!

…でも、旅するに於いて、一番肝心な…てか、それが一番の目的でネネさんに預けた筈の、料理スキルは3人揃ってダメダメじゃないの…orz

 

                  

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

そんなこんなで、マーニャさん達と合流した俺達は、次の目的地である、ヅァジム親方の工房へ。

                  

「応、よく来たな、ボーズ共。」

今回は店に顔を出した瞬間、親方が出迎えてくれた。

早速、店の裏側の工房へ案内される俺達。                  

≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫

「先ずは…其方の嬢ちゃんの、専用として造った…」

コト…

テーブルに置かれたのは、ガーデンブルグにて強d…もとい、譲り受けた、炎の爪…それを加工した、姫さんの新しい装備。

3本の爪と拳を包む鉄甲部分は取り外し、代わりにミスリル鋼糸で編んだ手袋(グローブ)を取り付けた、籠手型の武器。

3本爪は、折り畳みスライド式の2本爪として改めて組み込み、任意で使用可能に。

発注の際の姫さんのリクエストで、元から秘められていた炎の魔力は、単に撃ち放つだけでなく、発動後は拳部分に留める事も可能。

更に新たに爆裂(イオ)の概念が秘められる魔石を取り入れた事で、打撃ダメージを与えた瞬間に、使い手の意志で、爆裂のダメージも一緒に附加する事も可能となった。

赤色ベースだった本体も、蒼に一新。

「名付けて、【爆神の拳】だ。」

 

続いては、鎧の下に着込む、アンダーウェア、3人分。

爆神の拳のグローブ部分同様に、ミスリル鋼糸で編まれた この服、分かり易く言えば、聖闘士が聖衣の下に着込むアンダーに、長袖を加えたイメージだ。

丁寧に着色までしてくれていた。

ソロは薄い翠玉緑。

ライアンは黒。

そして俺は、ターバンに合わせての深紫。

 

「どうぞ、ソロさん。」

「あ、あああ…ぁりがとぅござぃます!」「??」

工房随一の機織り職人のフェザーから、この闘衣を受け取る、しどろもどろなソロ。どうやら、まだ気付いてないみたいだ。

「ねぇフィーグ、あの人って…男よね?」

「シィーー!姉さん黙ってて!そっちのが面白いでしょ!」

「…了解♪」

一応、フェザーの名誉の為に言っておくが、彼はアッチ系の趣味は持っていない。

只単に、凄く誤解されやすい容姿な美丈夫なだけなのだ。

 

「次は、ボーズの頭防具(ヘッドパーツ)だな。

全く…我が儘なデザイン画を寄越しやがって、若い奴等、ブーたれていたぞ。」

そう言って渡されたミスリル製の頭防具(それ)の造形は、所謂 天馬星座の聖衣の頭部品(ヘッドパーツ)。

プロテクターに合わせて漆黒に仕上がった頭防具の額部分には、加速(ピオリム)の概念が込められた紅い魔石が埋まっており、更に1本の黒く長い羽根が附いている。

 

真夜の仮面、紫麻のダーバン-ver.V、そして新たに【天馬の冠】…

「頭周りの守りは完璧だな。」

「何だか、より悪役っぽくなってます。」

…一応は自覚あるので、放っておいて下さい。

 

因みに最初は、正しく【天馬星座の聖衣】のオブジェ形態と分解・装着図の手描きイラストを職人達に見せ、「こんなの作れる?」ってダメ元で聞いてみたら、やっぱり構造的に無理が有り過ぎた様で、「巫山戯るなテメー!」って、集団で怒鳴られた(笑)。

 

尚、この様な品の受注をしてきたのは、俺が2人目だとか。

やはり作製は無理と断ったが、まるで『2人の人間が背中を合わせた様な形のオブジェ形態の、黄金色の全身鎧』を注文してきた その人物、クセのある長い黒髪に、血走ったかの様な真紅の瞳な男だったとか。

…もう良い、誰の事だか分かったよ。

 

その後も、依頼していた装飾品等(全て魔法概念込み)を一通り受け取った。

 

更には武器屋店舗にてライアンが、パーティーのオカン(但し、料理はダメダメ)、ミネアさんに、前回同様にDOGEZAして拝み通してたが、この前、カジノで そこそこ儲けているのを知られている為に結局は却下され、自らの『お小遣い(笑)』で【メタルキング鎧】と【力の盾】を購入。                      

≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫

さて、一通り、すべき事は済ませたから、皆でサランに戻りますか…と、ルーラを唱えようとした時、エンドール城の兵士隊…その中の、鎧の飾りからして、かなり上の役職に就いているであろう兵士に呼び止められた。

 

「し、失礼…其方の女性は、サントハイム第1王女のアリーナ様とお見受けするが、間違い無いであろうか?」

 

 




 
ォウ・ドゥーン撃破後の、フィーグxマーニャの再開→イチャコラは、今回は全面カットしました。(笑)
決して その様な展開が、無かった訳では無い。
否、マーニャ的に、無い筈が無い!!(爆)
 
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
【フィーグ装備】
※武器
 方天画戟
※身体防具
 黒曜石のプロテクター
 ミスリル闘衣
※頭部防具
 真夜の仮面
 紫麻のターバン-ver.V
 天馬の冠
※装飾品
 星降る腕輪

‡‡‡‡‡‡【次回予告!!】‡‡‡‡‡‡
 
次回:『突入前日(仮)』
乞う御期待!!
コメントよろしくです。
 
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