お久し振りです。
いや、放棄していた訳じゃないから…
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「うむ…これは…」
…その日 儂は、訓練所で若手戦士達を指導していた。
その場に現れた大臣殿から、陛下が お呼びになられていると聞き、謁見の間に出向いてみると、陛下は何も言わず、1枚の手紙を儂に見せられた。
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【事後】「くノ)〔手〕【イオ】〔宇〕〔は〕(、)〔KIN〕{グ}〈れ〉『斧』(アッ)〔te〕【夢叶】『2位』〔留〕「ン・だ」[っ](手羽)「Yo!」
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「……………………………………。」
「ライアンよ…お主は この文を、どの様に思う?」
それは斬新な…時事通信の記事の文字を切り取り、それを別紙に貼り付けた、差出人不明の この手紙。
文字系態は出鱈目だが、繋げて読むと、きちんと文章になっている。
少なくとも儂は、この様な、奇妙な表現の言伝は、初めて見る。
~地獄の帝王は、キングレオのアッテムトに居るんだってばよ!~
「少なくとも この手紙の差出人は、陛下が地獄の帝王の存在を、真に信じているのを知っている人物としか…」
「うむ…そうなると、尚の事、心当たりが狭まる。
しかし同時に、この文の内容が真実だとして、其れを知り得る者となると…」
「しかも直接でなく、この様な周り諄い手段を…手紙の消印は、イムル…ですか…」
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「何だ?漸く腰を落ち着けたと思ったら、また少し経てば、旅に出るだと?」
「いやいやいやいや…」
レイクナバの武器屋の親方…私の商人としての師匠、ザッパさんに久し振りに会ったと思えば、また お小言を貰っています。
全く この人には何時迄経っても、頭があがりません。
「ガハハハハハ!いや、良いではないか!!
伝説の武器を探す旅…
それも、武器商人の有り様の1つよ!」
「兄者…」
はい、ザッパさん、実はツァジム親方の弟さんです。
この度は此方、エンドールのツァジム親方の店を訪ねて来たと云うのを聞いて、私も挨拶に伺った次第です。
「そう言えば この前、俺の店に、お前の知り合いを名乗る男が訪ねて来てな…」
「はい?」
私の知り合い?
もしかしてフィーグさんの事でしょうか?
「親方、その人って、赤い髪で黒いプロテクターを着込んだ、槍の遣い手じゃあなかったですか?」
「応。んで、綺麗な双子の姉ちゃんを侍らせていた、羨まけしからん奴だったな。」
あ、間違い無いですね。
「黄金の腕輪とやらの情報を知らないかって聞いてきたが…」
「黄金の腕輪…だと!?」
「あ~、大方、既に自分達がしっている情報しか得られずに、がっくしと頭を垂れたって処ですか?」
「応、その通りよ!」
ふ~む、フィーグさん達、かなり行き詰まっているみたいですか?
「しかし、黄金の腕輪…か…」
「おや、ツァジム親方は、何か余り知られてない情報をお持ちなのですか?」
「いや、あれは争いと災いを呼ぶ魔性のアイテム…
それ故に、フレノールに封印されていると聞いているが、それを好奇心や知識欲だけで、無闇に関わろうとするのは、どうかと思ってな。」
「はぁ…」
いや、その封印が解かれたから、今は争い災いを防ぐ為に、動いているんですけどね、私達。
「それと、アレは黄金の腕輪とか呼ばれてはいるが、実は黄金…純金で無く、全く別の鉱物で造られている…らしい。」
「はい?」
「兄者、それは!?」
「ん?お前は聞いた事が無かったか?
まぁ、あくまでも鍛冶師や錬金術師達の、間での噂なのだがな…」
「すいません、その噂とやら、詳しく教えて貰えますか?」
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「でぇえいやぁっ!!」
「甘い!」
ガチィッ! どんっ!!
「うわぁっ?!」
「ふむ…どうやっても、斬撃に入る前に、炎が消えてしまうか…
やはり、ギラでは火力不足か?」
「う…」
…皆さん、お久し振りです。ソロです。
フィーグさんの謀事によって、傭兵団フランベルジュの拠点(ホーム)に無理矢理に放り込まれて幾星霜…まだ何とか生きてます。
世界最凶傭兵セヴィウスさんの拷m…指導の下、確かに強くなってる心算は有るのですが、周りの傭兵の皆さんも鬼畜的な強さを誇っているので、イマイチ実感が沸きません。
皆と再び合流する日…つまり、エンドールサミットを1週間後に控えた今日、僕はゼヴィウスさんから、この人の『必』ず『殺』れる『剣』と書いて『必殺剣』と読む…あの燃える刃を地に滑走させてからのアッパースイングの斬撃…【りおん・で・ふれあ】の手解きを受けているのですが、成果は芳しくありません。
雷鳴の剣にギラの炎をチャージさせ、刃の切っ先を地面に着け、地を斬るかの様に走り、敵(あいて)の間合いを詰める。
そして、懐に入り込んでからの、アッパースイングの斬撃!
…な筈が、どうやっても走ってる途中で、炎が消えてしまいます。
やはりセヴィウスさんの様に、少なくともベギラマ級の炎を使わないと、或いは破邪の剣で炎を発動させてから、その上にギラを重ね掛けすれば、上手く行く気もしますが…。
「まあ、それでも元々、『地摺り残月』ってゆー、強力な技なのだがな。」
はい、知っています。
ライアンさんが、そしてフィーグさんも、その『槍版』みたいな技、使ってるの見た事ありますし、僕自身が その魔法未使用の手加減版で きんぐくりむぞん…意識を全部、持って逝かれましたし。
そもそも その『地摺り残月』自体、習得が凄く難しいのですが?!
…てっゆーか、大体これ、両手持ちの大剣の技ですよね?
僕の雷鳴の剣って、基本的に盾と併用の片手剣なんですけど?
「良ーんだよ!細かい事わ!!
さっさと掛かって来いや!」
…分かりましたよ!
行けば良いんでしょ!逝けば!!
「…ギラっ!」
ボワァ!
ダッ…
刀身を纏わせた刀身を地面に着けて、その地面を斬るかのように、目の前の敵(セヴィウスさん)目掛けてダッシュ。
…の、途中で、やっぱり炎が消えてしまいましたぁ!!…って?
…!
ちょっと少し、閃いたんですけど!
はい、構いません!
この儘セヴィウスさんに突進です!!
因みに この思案のリアル経過時間、1秒足らず!
「でえぇぃやあぁっ!!」
「何だ…と…!!?」
バキィッ!!
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「久し振りだな、小僧。」
「ど…どうも…」
翌日です。
セヴィウスさんと一緒にブランカ城入り。
先ずは王城兵士団長である、セヴィウスさんの父親…つまりはフィーグさんの お祖父さんのグレイグさんに挨拶です。
一番始め、僕をフランベルジュに置いて行った時点で、フィーグさんが城側にも根回しをしていたみたいで、サミットに赴くブランカ王とエンドール迄、御一緒させて戴く事になっているそうです。
サミット当日の前の日位に、僕1人、ルーラで飛ぶ予定だったのですが、この辺りの手際の良さは、流石と言うべきですか。
そして今度はグレイグさんに連れられ、ブランカ王と対面。
フィーグさんの仲間であり、ハスターさんやマリーさんとも面識が有る事を聞くと、気さくに声を掛けてくださいました。
普段から本人が居ないのを善い事に…いえ、あの人は本人が目の前に居ても言いそうでしたね…『クソ親父』とか『鬼祖父ィ』とか、自分の父親や祖父をディスってる あのフィーグさんが、偶に このブランカ王の事を話す時には『陛下』と呼んで尊敬してる感が有りましたが、何となく納得です。
挨拶と一緒に、エンドール迄同行させて頂く事に関して、その お礼を言っておきました。
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改めてお城の城門に足を運ぶと、何台もの馬車が並んでいます。
グレイグさんと共に国王様の警護に当たる兵士さんや、従者の人や文官っぽい衣装の人が集まっています。
皆さん、サミットに同行して、エンドール迄の道中やエンドール王都到着後の、王様の身の回りの お世話をするんでしょうね。
「ソロ殿は、此方の馬車へ。」
「あっ、はい!」
普段のシンプルな造りでなく、立派な装飾が成された、豪華絢爛な馬車。
その中でも、一際ゴージャスな馬車に乗る様に勧められて中に入ってみると、
「こここ…国王様!?」
「ふむ…そんなに固くならぬとも良いぞ?
もっとリラックスせんか!」
無ー理!
馬車の仲間には、ブランカ王と護衛役ですか?…のグレイグさん、そして文官っぽい人が1人、既に乗られていました。
一応は僕も、ブランカ領に在った集落の育ち…ブランカ国民と言えば そうですけど、城の部外者に寛大過ぎませんか?この王様?
確かに見ず知らずな人達と御一緒するよりかは、面識の有るグレイグさんと一緒の方が、まだ落ち着けますが…
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「ふむ…サントハイム城の奪還、そなたも参加していたかの…」
自分で言うのもアレですが、寧ろ、メインスタッフの1人ですけどね。
平野を駆ける馬車の中、王様から今迄の僕達の旅のあらましを聞きたいと言われたので、差し障り無い内容で、色々と話す事になりました。
例えばサントハイム城の戦いについては、バルザックとか進化の秘法、黄金の腕輪等については触れずに、『城を乗っ取っていた魔族を打ち斃した』…という具合にシンプルに。
「あと その前に、ガーデンブルグでは…
あっ!!」
「ん?どうかしたか?」
そうでした!
大事な事を、忘れていました!
「国王様、ガーデンブルグ女王に宛てた書状の件、ありがとう御座いました!」
そうです。
ガーデンブルグでの冤罪騒ぎの時には、この王様は、僕では無くフィーグさんの事ですが、『自分の家臣が盗みを働く筈が無い』的な書状を、あの国の女王様に宛てていたのでした。
今更な気もしますが、遅ればせながら、お礼を言ってみると、
「ふむ…気にする事は無いぞ。
既にフィーグからも、礼を言われているしな。」
…流石と言うか…仕事が速いですね!?
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫
「本当に、ありがとう御座いました。」
「バカ孫に よろしくな。」
そんなこんなでエンドールに到着。
王様やグレイグさん達は、その儘エンドール城に向かう中、僕は馬車が街門を潜った所で降ろして貰い、其処から集合の場であるトルネコさんの店(いえ)を目指す事に。
サミット迄あと2日…
多分、ライアンさんはバトランド王と、アリーナさん達も、サミット出席者として、直接に お城に行っている筈。
即ち、トルネコさんの家で落ち合うのは、家主のトルネコさんは当然として、残るフィーグさんマーニャさんミネアさん。
「どうもソロさん、久し振りですね。
お疲れ様です。」
トルネコさん家に行ってみると、僕が一番最初みたいでした。
多分フィーグさん達はサミット前日、もしかしたら当日ギリギリで、ルーラで飛んでくる心算かも知れません。
全く…僕としては早く、フランベルジュでの訓練の成果をフィーグさんに その身を以てして報告したいのに。
僕の了解も無しに、あんな場所に放り込んでくれた お礼、早くしたいのに…
コノウラミ、ハラサデオクベキカ…
‡‡‡‡【 次回予告(予定)!! 】‡‡‡‡
次回『エンドールサミット(仮)』
乞う御期待!!