ISのファフナー 外伝   作:アルカンシェル

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祝っ! 『蒼穹のファフナー THE BEYOND』




05 始まりの一歩

 

 

 

「飛鳥真だな」

 

 様々な検査が終わって疲れ切った真を出迎えたのは同じくらいの年の少年だった。

 

「そうだけど……」

 

 真は少年に向き合って頷いた。

 男だが長い金髪を首筋に流したシャープな印象の少年。

 初対面なはずなのに切れ長の目はまるで怒っているかのように真を睨み付けていた。

 

「制服だ」

 

「あ……サンキュ」

 

 短い言葉と共に差し出された服を反射的に受け取って、真は礼を言う。

 しかし、それ以上のことは言わずに少年は休めの姿勢を取る。

 

「えっと……」

 

「何をしている? 早く着替えろ」

 

「ここでか?」

 

「そうだ」

 

 表情を変えないまま、目にやはり怒気を含ませて頷く少年に真は気まずいものを感じた。

 別に彼から同性愛者の気を感じたわけではない。

 単純に真が着替えるのをその場で待っているだけなのだが、同性とはいえジッと見られた状態で着替えるのは気が引ける。

 

「早くしろ」

 

 急かす少年に真は観念して検査服を脱ぐ。

 受け取った制服は目の前で少年が着ているものと同じだった。

 白を基調とした服に袖を通して、首にはネクタイの代わりにスカーフを巻く。

 少年の存在を意識しないようにして真は手早く着替えを済ませる。

 

「着いて来い」

 

 着替えが完了したと判断した少年はそれだけ言って真に背中を向けて歩き出す。

 

「おいっ!」

 

 少年の対応に真は戸惑いながら、その後を歩きながら声をかける。

 

「何だ?」

 

 返ってきた言葉は冷淡な言葉。

 その言葉を受けて、真は顔をしかめた。

 

 ――何だこいつ?

 

 彼らの中で自分が異質であることは理解している。

 そもそも彼らの作戦を台無しにしたのだから恨まれ、疎まれるのはある程度覚悟していた。

 だが、少年の敵意はそれとは違う、別の何かに感じた。

 

 ――いや、待て。こいつはテロリストの一員だけど同い年くらい。まともな対人関係はないはずだから、ここは俺が大人になって……

 

「えっと……俺の名前は飛鳥真。これからよろしくな」

 

 内心の苛立ちを押し隠し、真は出来るだけフレンドリーに話しかける。

 

「名前はさっき確認したはずだ」

 

「そうだけどさ、やっぱりちゃんと名乗るべきだろ? それでさ――」

 

「黙ってついてこい」

 

 少年はあからさまに顔をしかめて視線を前に戻す。

 

 ――こいつっ……

 

 取り付く島もない拒絶に真は浮かべた笑顔を固まらせる。

 前を歩く少年にこのまま終わってなるものかと、真はややずれたことを考えながら、足を止めてもう一度少年に話しかける。

 

「おい」

 

「ちっ……何をしている、ラウを待たせるな」

 

 足を止めて少年を呼んだ真に、少年は舌打ちをして振り返る。

 

「俺は飛鳥真――」

 

「それはもう知っていると――」

 

「お前の名前は?」

 

 少年の言葉を遮って真は尋ねる。

 答えるまで動かないぞと、目で訴えるように少年の鋭い眼差しを睨み返す。

 

「名前くらい名乗れよ」

 

「ちっ……レイだ。レイ・ザ・バレル」

 

 

 

 

「やあ、飛鳥真君。改めて初めましてだね」

 

 レイに案内された部屋で真を出迎えたのは病院から脱出しようとした時に現れた怪しい仮面の男だった。

 

「ど……どうも、飛鳥真です」

 

「あの時は名乗れなかったな。私の名前はラウ・ル・クルーゼだ」

 

「はぁ……」

 

 あの時は顔バレしないためだと思っていた仮面をつけたまま名乗る男に真は困惑する。

 

「さて、さっそくだが君の立場を明確にしておこうか」

 

 しかし真の戸惑いを気にすることなくクルーゼは話を進める。

 

「君の目的は篠ノ之束との邂逅、白騎士事件の真実を知ること、で間違いないかね」

 

「そうだ……いや、そうです」

 

 仮面が異様過ぎて思わずタメ口で返してしまったが、真はすぐに敬語で言い直す。

 

「では我々のことについてどこまで知っているかね?」

 

「俺が知っているのは男性用のISコアが造られていて、それをよく思わなかった篠ノ之束に滅ぼされたこと。あとそれから組織の中で内輪揉めがあったことくらいです」

 

「ふむ……それを知っていて私達を信用するのかね?」

 

「別に信用する、しないの問題じゃないですよ。貴方達の事情なんて俺は知らないし、興味ない……

 そもそも俺にとって、アルヴィスの亡国機業と貴方達の亡国機業の違いなんて分かんないんですから」

 

「確かにその通りだ」

 

「それに俺はどちらにしろ貴方達に頼らないといなくなるんですよね?」

 

「同化現象のことかね?」

 

「はい……でも、本当に人が結晶になって砕け散るなんて死に方があるんですか?」

 

「その疑問はもっともだ。だが、説明するよりも見せた方が早いだろう」

 

 そう言うとクルーゼは手元の端末を操作して、映し出された画面を真に見えるようにした。

 そこに映っていたのは無精髭を生やした青年だった。

 今の真と同じ紅い目を見開いたまま横たわる彼の表情は魂が抜けてしまったかのように虚ろだった。

 

「この人は?」

 

「日野道夫。マーク・アインの操縦者だった男だ」

 

 そんな言葉を交わしている間に、変化が起こった。

 横たわった青年の身体に結晶が現れると瞬く間にそれは全身を包み込む。

 しかし、青年の顔は何の痛痒も感じていないようにピクリとも動かないまま、結晶に飲み込まれていった。

 そして、結晶が音を立てて砕け散る。

 そこにはもう青年の姿はもちろん、彼がそこにいた痕跡の一つも残らなかった。

 

「これが……同化現象……」

 

 改めてそれを目の当たりにして真は生唾を飲み込む。

 

「他の者達がいなくなる映像もあるがまだ見たいかね?」

 

「いえ……」

 

 真は力なく首を振って、クルーゼの申し出を断る。

 偽物の映像ではないと、真は理屈ではなく直感で理解した。それが自分の末路だと。

 

「…………俺は……あとどれくらいここにいられるんですか?」

 

「安心するといい。彼らの時とは違い、今は同化現象の研究も進んでいて、その時にはなかった拮抗薬もある……

 だが、遺伝子の異常から一年以内には確実に君はいなくなるだろう」

 

「一年……たったの?」

 

 突然突きつけられた生存限界に真は実感が湧かなかった。

 身体の変化は目の色が変わっただけ。

 その目も特に見辛くなったわけでもなければ、身体に違和感があるわけでもない。

 それでも彼の言葉を疑うことなく、真は自分の寿命を納得して受け入れていた。

 

「もちろん、ファフナーに乗り続ければ君に残された時間はさらに短くなる」

 

 クルーゼはそこで一旦言葉を切って、真に尋ねる。

 

「さて、今の話を踏まえて、君はそれでも篠ノ之束を追うかね?」

 

「当然だ。俺はもう命の使い方は決めた、だからここにいるんだ」

 

 躊躇せずに真はクルーゼの言葉に答えた。

 

「ふ……頼もしい限りだ……今時の子供とは思えないな」

 

 真の言葉にクルーゼは笑みを浮かべる。

 

「飛鳥真君、改めて我々亡国機業は君を歓迎しよう」

 

 その言葉に真はほっと息を吐く。

 

「だが」

 

 しかし、クルーゼは真の安堵に水を遮るように言葉を付け加える。

 

「篠ノ之束は私達の想像を遥かに超える力を持つ超人だ。彼女を捕らえるには相応の力が求められる。はっきり言ってしまえば今の君では役不足だ」

 

「それは――」

 

「頑張り給え、飛鳥真君。私達は無法のテロリストだが、実力があるものにはそれに相応しい待遇で扱うことだけは約束しておこう」

 

「……分かりました」

 

「不意を突いたとはいえ、ステラを退け、四機のISを戦闘不能にしたその腕、期待しているよ」

 

 脅すだけ脅して、最後に誉れて真は思わず面をくらう。

 

「君にはレイとステラでトリプル・ドックを組んでもらう。訓練内容やここでの生活についてはレイに聞くといい」

 

「レイってさっきのあいつのことですか?」

 

「そうだが、どうかしたのかね?」

 

「よく分からないんですけど、何か俺あいつに嫌われてるみたいで……その……」

 

「ほう、あのレイがそんな分かりやすく感情を見せたのか?」

 

「少なくても俺にはそう見えました」

 

 真の答えにクルーゼは顔を片手で抑えて肩を震わせる。

 

「あ、あの……」

 

 笑いを堪えるその姿に真は余計に困惑する。

 

「心配しなくていい。レイのそれは単なる嫉妬だ」

 

「嫉妬……ですか?」

 

「ああ、そうだ。レイも君と同じ様に複雑な事情を抱えてここにいる。君さえよければ友達に――何を言っているんだろうな私は……」

 

 思わず口走ったことにクルーゼ自身が戸惑ったように口をつぐむ。

 

「えっと……」

 

「今のは忘れてくれ。ともかくレイとの付き合いは肩肘を張る必要はない……

 仲良くしろとは言わんが、作戦に支障がでないようにしてくれればそれでいい」

 

「はぁ……」

 

 含みのある物言いに真は曖昧な相槌を打つ。

 

「話は以上だ。この場で聞いておきたいことは他にあるかね?」

 

 そう言われ、真はずっと気になっていたことを口に出す。

 

「その仮面はもしかして同化現象の紅い目を隠すためのものですか?」

 

「さあ、どうだろうな」

 

 しかし、クルーゼから返って来た言葉は要領の得ないものだった。

 

 

 

 

「今日で一ヶ月……自宅に戻ってくる様子はないわね」

 

 戸高真。

 彼がテロリスト、亡国機業と共に消えてから一ヶ月の時が経った。

 彼の自宅だった一軒家は現在政府とは別に更識家でも監視がついており、そのセーフハウスで楯無は報告を聞いて嘆息した。

 

「なんて馬鹿なことを」

 

 真の写真を見ながら楯無は呟く。

 十年前の白騎士事件の裏側で起きていた海難事故で家族を失った子供。

 その子はとある自衛隊に引き取られ、健やかに育った。

 彼の養父には楯無も会って、彼が白騎士事件の真実のためにテロリストに組した可能性が高いことを話した。

 しかし、彼は動じた様子もなく、淡々とその事実を受け止めていた。

 まるでいつかその時が来ると分かっていたようだった。

 

「白騎士事件の真実か……」

 

 楯無もそれに興味がないわけではないが、調べようがない。

 十年前の楯無はまだ幼子で、今から探そうにも十年前の事件だけに当てがない。

 ただIS業界で流れている噂では、白騎士の操縦者は織斑千冬であり、ハッキングを行ったのは篠ノ之束だと言われている。

 誰もがそう思っているが、決定的な証拠がない。事件の真相は誰にも追究されることなくいつの間にか誰も気にしなくなった。

 

「これから何が起きるのかしらね?」

 

 今まで秘匿されていた男性IS操縦者の存在が、織斑一夏の登場を皮切りに三人も発見された。

 それが何かの始まりだということを楯無は漠然と感じてた。

 

「楯無様、これからどうします?」

 

「そうね……これ以上は何の成果は望めないでしょう」

 

 監視員の言葉に楯無は監視の打ち切りを決める。

 

「それじゃあ撤収作業は任せるわ」

 

「了解しました」

 

 指示を残して楯無はセーフハウスを後にする。

 

「もうこんな時間か……明日は一年生で最後の終業式なのに……」

 

 時計を見て肩を竦める。

 時間はまだ夕方だが、ここからIS学園に着く頃には夕食の時間が終わってしまっているだろう。

 IS学園次期生徒会長、更識家当主、ロシア国家代表。

 三足わらじの仕事の山はいくら優秀な楯無でも疲弊を感じるほどだった。

 

「早く帰ってお風呂に入りたい」

 

 こういう時にISを使って飛んで帰りたいと思うのだが、そんな私的使用は当然禁止されている。

 

「あら……?」

 

 考え事をしながら歩いていた楯無の傍らに一台のタクシーが止まる。

 自動でドアが開くが、周囲に楯無以外の人はいない。

 随分と厚かましいタクシーだが、帰路が億劫に感じていたのも事実だった。

 楯無がそのままタクシーに乗り込むと、陽気な声で迎えられた。

 

「お客さん、どちらまで?」

 

「IS学園までお願いします」

 

「かっしこまりましたぁ! あ、当タクシーでは後部座席でもシートベルトの着用を推奨しております。できれば御協力お願いします」

 

「ええ、大丈夫よ」

 

 若く調子の軽い運転手の言葉に納得して楯無はシートをまさぐり出てきたのはタクシーに似つかわしくない四点式シートベルトだった。

 運転手の趣味だろうか、そんなことを考えながら楯無はシートベルトを締めると、タクシーは動き出す。

 

「随分お疲れのようですね、更識竜無さん?」

 

 ほっと一息吐こうとした呼気を止めて、楯無は一気に気を張り詰める。

 

 ――なんて迂闊……

 

 見れば運転手は一ヶ月前に自分を一方的に蹴り飛ばしてくれた、オレンジ頭のオールバックにピンクのサングラスをした男だった。

 

「ストレイト・クーガー」

 

「お久しぶりです。竜無さん」

 

「私の名前は楯無よ」

 

「あれ……? そうでしたか、すいません。人の名前を覚えるのは苦手なもんで」

 

「ちょっ!? ちゃんと前を見て運転してちょうだいっ!」

 

 わざわざ振り返って頭を下げるクーガーに楯無は慌てて前を見るように言う。

 しかし、クーガーは楯無の焦りなど気にも留めずに笑う。

 

「ははは、最速を心情としているこの俺が余所見程度で事故なんて起こしたりしませんよ」

 

 そんなことをのたまうクーガーに楯無は呆れながらもISを起動――

 

「お客さん、車内でのISの展開は御遠慮ください」

 

 それを見透かすようにクーガーの忠告が楯無の動きを止める。

 やはり一ヶ月前に対峙して思ったが、彼は強い。

 

「私をどうするつもりかしら?」

 

「どうするつもり? そんなもの決まっているでしょ」

 

 クーガーのその言葉に楯無は身構えながら、シートベルトに手をかけ――

 

「タクシーと言えばお客様を最速で目的地に御案内する紳士の仕事。だが俺をそんじょそこらのタクシーと同じとわけはない」

 

「……え?」

 

 車窓の流れる景色が徐々に速度を上げていく。

 それに楯無はとてつもない不吉なものを感じる。が、止める間もなくクーガーの言葉は続き、車は加速していく。

 

「俺はこう思うんですよ竜無さん。この世でもっとも優れた交通機関はタクシーだと」

 

「何をっ!? って私の名前は楯無よっ!」

 

「電車にバス確かにそれらは多くの人を一度に運ぶことができる。だが所詮は決められた道を走ることしかできない。その点タクシーは好きな場所から好きな場所へと行く事ができる。ましてや遅延、運休、乗り換え乗り過ごしを気にする必要もない。つまりタクシーこそが最速であり、速さを信条とする俺にとっての天職なんですっ!」

 

 マシンガンのような早口な言葉に同調して車の速度が上がっていく。

 公道を馬鹿みたいな速度で疾走し、並走する車の隙間をすり抜け、果てには赤信号さえ無視。

 事故を起こさないのが不思議なくらいの荒い運転。

 スピードを落とすように言おうにも口を開いた瞬間に舌を噛みそうになる。

 急カーブによる遠心力に左右に、鋭い加速と減速による緩急に前後に振り回される。

 何よりも、喉元に込み上げるものを抑え込むのに楯無は必死だった。

 そして――

 

「お客さん、到着しましたよ」

 

 ドリフトで車体が大きく傾き、落ちる衝撃を最後に車の動きが止まった。

 

「うぐ……」

 

 シートベルトを外し、這うように車外に出た楯無は口元をハンカチで押さえながら、耐え切った自分を内心で褒めた。

 

「体調でも悪かったんですか、竜無さん?」

 

 そんなことをのたまうクーガーを楯無は殴りたかったが、未だに揺れている三半規管と込み上げてくる吐き気にそれはできなかった。

 時間は寮の食堂が閉まるまでにまだ余裕があるが、感謝の言葉は出てきそうにない。

 

「ところでつい最近のことなんですがね」

 

 唐突な話題の転換に楯無はどうせまた下らない持論を語るのだろうと無視し、今度こそISを展開しようと意識を集中させる。

 

「うちの会社に新人が入りましてね」

 

 その言葉に思わず、集中が途切れた。

 

「これがなかなかの跳ね返りでしてね。ま、元気なのは若者の特権ではあるんですけどね」

 

 クーガーが教えてくれた彼の今に楯無はとりあえず安堵する。

 自分からテロリストについて行ったと、織斑千冬から聞いてはいたが、組織が彼を丁重に扱う理由はない。

 最悪は解剖と考えもしたが、すでに二人の男性IS操縦者がいる組織なのだから戸高真についての価値はそこまで高いものではないのかもしれない。

 

「その子に……伝言を頼めるかしら?」

 

「構いませんよ」

 

「貴方の会社がブラック過ぎてやめたいと思ったなら、うちで雇ってあげるわ」

 

「ふ……伝言、確かに承りました。おっと……」

 

 不意にクーガーは彼方へと視線をやると、楯無の耳にもその音が聞こえてきた。

 警察のパトカーのサイレン。

 誰を追い駆けているのかは考えるまでもない。

 

「それでは俺はこの辺で失礼します。またの御利用をお待ちしていますよ、竜無さん」

 

「こらっまたっ! 私は楯無よっ!」

 

 また人の名前を間違えるクーガーに声を上げて訂正するが、走り出した彼にその声が届いたかは怪しいものだった。

 

 遠くからパトカーのサイレンの音が近付いている。

 警察があの男を捕まえてくれることを切に願う。が、おそらくは無理だろう。

 

「あら……?」

 

 ようやく吐き気が引いてきた楯無は踵を返して歩き始める。

 そこでスカートのポケットにかすかな違和感を覚えた。

 

「名刺……いつの間に……」

 

 ストレイト・クーガーの名前と携帯電話の番号が書かれただけの空名刺。

 その名刺をジッと見つめて楯無は焦りにも似た感情に冷や汗をかく。

 

 ――もしも亡国機業のエージェントの基準が彼だったとしたら……

 

 今の世の中では男と女が戦争すれば男が負けるという風潮がある。

 ISの存在だけで戦争に勝てると楯無は思っていないが、果たして彼らの男のISに女のISは勝てるのだろうか。

 楯無の疑問に答える者は誰もいなかった。

 

 

 







 今年一年お付き合いいただきありがとうございました。
 来年もよろしくお願いします。



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