遅れてしまい申し訳ないです。
Evolve Stage2を始めたりhoi2にハマったりという感じにだらけていたことで、テストで見事に爆沈しやばくなったので勉学に集中してました。
これからも不定期ながら投稿させていただきます。
ジュル…ジュルルルル……ジュルル…
ついここ数日間も大地を照らし続け、地上に恵みと滅びを与えていた太陽に陰りができる。
薄黒い色の雲が何重にも重なり合って母なる太陽を隠す様は、第2次世界大戦で敗戦濃厚な時期を迎えた日本の如く、栄光を天から地に落とされることと同じようであった。
そんな鬱そうな空気の中、さらに空気を重くする鈍く、それでいて気色の悪い音が辺り一帯を支配する。
人間の肉眼でも少しは視認することができる距離には、巨大な人工物と思える建造物があり、あの近くなら人間がいるであろうかという、観測もできる場所でこの辺りを支配する音の発信源を見つける。
その発信源には、蛇と蟷螂を足して2で割ったような姿の
時々頭が発光し、少しだけ眩い光が、皮を剥がされ血肉を吸い取られた哀れな獲物の骨を照らす。
我々が見慣れた、いつも身近にいる存在。
霊長類と同じアフリカ大陸のような形の頭蓋骨。
しかし他の霊長類とは違う体格。
そう、この骨はいつも身近にいる存在である生物、すなわち我々と同じ人間の骨だ。
なんとあの巨大な
だが、この世界は今までの平和な世界と打って変わって、汚物は消毒しそうな人物がいそうな世紀末となっており、身の安全に関しての一切の責任は自身へと掛かるので、こんなところをうろついていたのは自業自得と言えるのだ。
まあ死亡し、化け物の食事へとなった男性と推測できる人物は、抵抗という抵抗をできなかったにしろ、骨になっても右手に握りしめていたマグナムは危険を理解して行動していたとも考えれるかもしれない。
いや、これは危険を理解していただけでなく、男を殺した化け物を討伐する仕事を遂行していたのかもしれない。
判断材料としては、この場にある無数の抉れた地面と近くの廃墟にある弾痕。加えて死亡した男性から数メートル離れた場所にある、半分に折れたビルの麓にぶちまけられたような赤いスプラッタ。
これから考えれるのは、男と身体の損傷が激しく性別が確認できない人物は、二人一緒に行動していて、先ほど男の血肉を吸った化け物と遭遇し戦闘となったが、為す術なく連れが死亡、さらにはなんとか逃げおうせようとした男が完全に拘束され息の根を止められた、大体はこんな感じではないか。
それでは何故、男たちは人間では太刀打ちできそうにない化け物を討伐しようとしたのか。
単純に人間を襲い、食料としていることは人間の観点から考えれば、ウォッチリストに入れられても可笑しくない存在だが、それでも討伐に二人だけで赴くというのは極めて無謀極まりない。人間を襲い、容易く仕留めてしまうような存在はちゃんとした討伐隊を出して行かねば被害が拡大することは一目瞭然である。
正規の討伐任務に就いていないのか、はたまた人を
今、人類にとって重要なのは、人間の2つの命の行方よりあの化け物の情報を手に入れれるだけ仕入れて、少しでも人間側の生存率を上げることなのだから。
この世界に生を受ける前には、女装コンテストでいつも一位を独占し続けた俺、上杉葵は大体一週間ほど、下手したもっと多くの日数意識を失っていた。
最後の記憶は俺が俺以外の知的生命体を探しに行って、予想以上に体力を消耗したから、ちょうど見つけたよくわからん生物を食って、そこから後の記憶がすっぽりと抜けているんだ。
視界がぼやけてきて、ぶっ倒れたのはわかるんだけどな。ほんと不思議なこともあったもんだよ。
まあそのことについてはいいか。俺的にそれよりもこの記憶が抜けていた間に、一体俺はどれほどの距離を移動していたのか、ということが結構重要だったりする。
俺が気を失う前にいた場所はこんなに廃墟の数が多くなくて、空気もかなり乾いていたのだが、今はいる場所は人間が生活した痕跡が比較的新しく、さらには整っている人工物も見えるというかなり探索にはよろしい場所だ。
どうしてこの場所に移動したかは定かではないが、俺が気絶しているときに何者かに運ばれたと考えるのが妥当かも知れない。さすがに気を失っている間に勝手に体が動く
そんなこんなで、あの人工物が見える場所まで行ってみようと俺は思う。
多少の危険は伴うかもしれないが、今の俺はなんだか気を失う前よりも力が滾っている感じで、阿修羅すら凌駕出来そうだ。ならばこの高揚感と力の向上が切れる前に行動してしまえば、良い収穫を得られそうだ。
葵が目を覚ましたのは、人間をくっちゃくっちゃしてから一日経ったくらいです。
なので葵は自身が人間を食ったということは知らず、ウイルスに感染してから半暴走状態になった時の記憶もありません。(半暴走の描写は無しですが)
それと今回も結構ごり押ししました。読んでる人はちょっと雑な文だなと思う人もいると思いますが、多めにみてください・・・・。