一か月ぶりくらい…?
色々忙しすぎて、長くなってしまったけど、読んでくださると幸いです。
「ヤマブキに侵入!?」
ジムに戻ったヒカルに告げられたのは衝撃の事実だった。
四方のゲートを通行止めにし、上空までも“バリアー”で覆われた町。
そんな敵の本拠地、ヤマブキシティに侵入するもの現れるとは。
「いえ、“バリアー”ではじかれ、侵入までには至っていません」
「じゃあ、ただ入ろうとして拒まれた・・・ってこと?
「ええ、ただわたくちたちにとっては別です。侵入を試みた者の情報から、彼―――マサラタウンのレッドが動く可能性があります」
エリカの言葉に目を見開く。
オーキド博士からの後押しを受け旅だった時の目的。
「レッド――――――やっと会える」
運命の歯車が回り出す。
***
「ヤマブキシティ…やっと着いた」
先にこの町へと向かったグリーンを追い、レッドが南側ゲートに到着した。
グリーンから聞いていた町を覆うバリアーもプテラの音波で攻撃したがびくともしなかった。
ゲートにいる警備員に話してもきっと通してもらえないだろう。
でも、行かなければならない。
「この町のどこかにマサラの人がいるんだ。諦めてたまるか!」
レッドは再びプテラに掴まり空へと昇り出した。
「―――お待ちください! 焦ってはなりません」
エリカの声が響く。
今すぐにでも飛び出しそうなヒカルを止めようと、その腕を掴んだ。
ヒカルは視線をエリカにやりながらも、足は外への扉に向かって動こうとしている。
「何でだよ。レッドが来るかもしれないんだろ、だったら早く合流しないと!」
「わたくしたちが動くのはまだ先のことです。レッドが動き、敵の目をそちらに向けている隙に,我々が四方を抑えるのです」
「そんな悠長なこと言って、仮にレッド一人で敵陣に突っ込むなんてことになったら…」
負けるぞ、そう言いかけて、
「大丈夫です。レッドならきっと」
エリカの真っ直ぐな目に口がつぐんだ。
同時に急かしていた気持ちが鎮まっていく。
「それに、恐らくグリーンもやって来るでしょう。あの二人なら任せて大丈夫です」
「グリーン?」
「オーキド博士から聞いていませんの? 博士のお孫さんです」
「うわぁ、多分気が合わないだろうな、俺と」
ヒカルの苦笑いがその場の空気を和ませ、エリカを始め数名から笑みが零れた。
それに対してヒカルは言い返そうとしたが、和んだからいいやと自己解決し止めた。
「……でも、様子を見に行くくらいはいい? ちょっと気になるし」
途端エリカは呆れ顔になった。
「…恐らくそうおっしゃるだろうと思ってました。連絡係は既におりますが…そうですね、条件が一つ」
「条件?」
すんなり行かせてくれると思ったのだが、そうでもないらしい。
何を言い出すのか、その場にいる全員が固唾を飲み、
「わたくしも同行させていただきますわ」
数秒後、ジムの外にまで叫び声が響いた。
再び上空へと飛んだレッドは、そこでグリーンと再会していた。
そして、お互いに言い争いを始めた二人を離れて見つめる少女、ブルーの姿もそこにあった。
「アラ、あの二人……知り合いだったのね」
くすっ、と含みのある笑いをし、そのやり取りから一瞬目を逸らした。
その時に、視界に不思議な光景を捉えた。
「ん? ………あれは」
もう一度確認しようと目を凝らす。
そこには、ジムリーダーを茂みに隠す同年代の男の子の姿が映っていた。
「……ジムリーダーという立場が今ほど疎ましく思ったことはありませんわ」
「そんなこと言わないでよ、立派な仕事だから」
頬を膨らませるエリカを何とかなだめようと言葉を紡ぐが、全く効かない。
元々このタイミングで町の近くまで来る予定ではなかったらしいのでエリカには隠れてもらったわけだが、どうも気に入らないようだ。
共に戦う仲間になったとはいえ、ジムリーダーという立場を除けばエリカも普通の女性だ。ヒカルには、怒っている女性のなだめ方など到底知っているわけもなく。
「怒っているのではありませんわ」
「今心を読んだ?」
怒っていないとなると、何なのだろうか。
(―――拗ねてる、とかかな……ますます分かんないんだけど)
もうこれ以上手には負えない、そう本能で判断しエリカから距離をあけた。
「じゃあ、ちょっと見てくる。何かあったら戻ってくるから」
「ええ、お気をつけて」
エリカの見送りを背に受けながら、茂みの外へと顔を出す。
辺りに見張りの影はなく、今なら近付いても問題はなさそうだった。
「でも、レッドとかはどこにいるんだろ…よっと」
足元の茂みを飛び越え、小走りでゲートから離れた場所を目指す。
(確かにこれは、町を完全に閉め切ることは出来るな。普通出入りするのは四方のゲートだけだろうし、上空から入ろうなんてことも考えないだろうし)
だからこそ、気が付けばこんなことになっていたのだろう。
誰かの故意を感じる。明確に悪意を持った者の。
(気が付けば、俺ってすごいことに巻き込まれてるよな。始めはただの旅行だったのに、みんなとはぐれて、探す旅を始めて、悪と戦うことになるなんて。考えてもいなかった)
想像も出来なかっただろう、シンオウで研究の手伝いをしている時は。
でも、今は何故かしっくり来ていた。
むしろ、戦うためにこの地に来たかのような、そんな感覚が心のどこかに生まれていた。
「ねえ、あなた」
突如かけられた声で我に返り、声が聞こえた上空を振り向く。
そこには、自分と同じ年頃の女の子がポケモンに乗って浮いていた。
「浮いてる」
「最初に言うのがそれなのね、ふふっ。面白いわね!」
「からかわれたような気がする…というか、ここ最近本当にこういうの多いな。――で、そのポケモンはプリンだよね?」
「そうよ。プリンにはこういうことも出来るのよ。…そんなことより、ねえ、さっきジムリーダーと一緒にいなかった?」
唐突に聞かれ、ヒカルは一瞬押し黙った。
少女にはそれだけで十分だったらしく、ふふっ、と笑いながら再び上空へと浮き上がった。
「ふーん、ジムリーダーまで動いてるのね…これならいけるかも、ぐふふ」
「??」
全く女性にはついてないのか何なのか。
プリンの上で変な笑い方を始めた少女をどうすべきか、その場で考えようとしたとき、
「ふう、まあいいわ。ありがと、アタシはブルーよ」
「へ? ああ、俺はヒカル。よ、よろしく」
「ふふ、本当に面白いわ。また会いましょ? ヒカル」
あっという間に飛んで行ってしまった。
「………何だったんだ?」
未だにヒカルの頭にはハテナが浮かぶが、それはさておくことにした。
辿り着いたバリアーに手を当ててみるが、ものの見事に弾き返された。危うく転ぶところだったが何とか踏みとどまった。
「随分と強力だな…これは普通のトレーナーには出来ない。きっと、ジムリーダーくらいの力がないと…」
そこまで考えて、頭を振った。
ヒカルはすべてのジムの得意タイプを知っているわけではない。ましてや、ロケット団に組するジムリーダーが何タイプを得意としているかは知る由もない。
恐らく、エスパータイプのエキスパートはいるだろうと仮定できるが、そこからこのバリアーを解く手がかりが浮かんだわけではない。
「どうしよう…」
今の自分で出来ることは何か。
再び考え出そうとしたところで、少し離れた先に何かが地に降り立った。それに少し遅れて降り立つ別の影も捉えた。
その後からやってきた影に、目を見張った。
「頼んだぜ、ピカ」
赤い帽子に赤い服、そしてピカチュウを連れた、その少年。
あれが――――
「レッド」
手掛かりをようやく掴んだ瞬間だった。
ヒカルが近づいても、レッドは気付いていない様子だった。
今が緊急事態だということは分かっている。だが、どうしても話しておかなければと思った。
しかし何を話すべきか。
(まさか家族のことを知ってるわけないし)
ここは無難にバリアーについてか。
意を決して、ヒカルは声をかけた。
「…あのさ」
「ん? お前は? オレ今ちょっと忙しいんだけど」
「ああ、分かってる。で、何してるの?」
そう言って腕に抱えるピカチュウを指さした。先ほど何か技を使っていたようだが、一体何をするつもりなのだろうか。
「こいつ、ピカってんだけど、ピカの“みがわり”でバリアーの壁をすり抜けられんじゃないかって思ってさ! まあ成功したんだけど、肝心の敵がどこにいるのか分かんなくて」
そう言って頭をかくレッドを驚きの目で見た。
「“みがわり”ってそんな使い方があるんだ」
「物は試しって言うだろ? やってみなきゃ分かんないさ」
どうやらレッドは聞いていた以上にむちゃくちゃな人物らしい。
発想の柔軟さが羨ましいと思わず言いそうになり、何とか堪えた。
「……騒がしいぞ」
「何だよ! グリーンこそなんかいい方法思いついたのか」
「敵の位置は捉えた。町の中央だ。後はどう攻撃するか…」
先に降り立った少年がグリーンらしい。落ち着いた態度がレッドとは正反対であり、博士の孫と言っていたことも頷けると思った。
グリーンの少し前にはゴルダックが腕を伸ばし何かをしている。
「何をしてるんだ?」
「お前に答える意味はない」
「教えてくれたっていいじゃん!」
「…チッ、ゴルダックの“ねんりき”でバリアーの中を探ってる」
「すげー!」
レッドは目を輝かせた。ヒカルもグリーンの発想はすごいと素直に思った。
だがそれでは中の敵はどうすることも出来ない。あくまでグリーンの策は中の敵を探ることだけだ。
その時、ふとひらめいた。
「なあ、二人が協力すれば何とかなるんじゃないか?」
「へ?」
「…何」
レッドは中を自由に行動できるが位置が分からない。
グリーンは敵の位置は分かるが行動できない。
なら、グリーンがレッドに敵の位置を教えれば、攻撃が可能ではないか。
「……」
「な、なんでそんなに睨むんだよ。攻撃できないからって」
「いがみ合ってちゃ解決しないよ。お互いのできることをすればいいんだ」
バリアーが解ければレッドたちはこの中に突入する。そうなればエリカたちも行動しやすくなるだろう。勿論ヒカル自身も動けるようになる。
何とかするには二人に協力してもらうしかないのだ。
暫く二人の間で火花が散っていたが、ようやくグリーンが動いた。
「…ゴルダック、ピカチュウに敵の居場所を教えてやれ」
「グリーン…! よーしピカ! いっちょやるぞ!」
ようやく許してくれたらしい、レッドとグリーンの二人が互いにポケモン図鑑を開き、同じ敵へと向き直った。
「次の角を右だ、その路地にいるバリヤードを狙え!」
「了解! ピカ!」
二人はいがみ合っていたとは思えない連携を見せていた。
これにはヒカルの出る幕もなく、“バリアー”を張っていたポケモン、バリヤードを順調に追い詰めていた。
「ああ、逃げる!」
「慌てるなゴルダック! よく感じろ!」
「っ、そっちか! ピカ、“10まんボルト”!!」
少し離れたところへの指示が飛び、数瞬の沈黙が流れる。
微かに爆発音が聞こえたとともに、目の前にそびえ立つバリアーが見事に消え去った。
「やった! バリアーが消えたぞ!」
「フッ…」
対照的だが二人とも喜んでいる。そしてヒカルも喜んでいた。
「やった! すごいよ二人とも!」
「ううん、あんたのお陰だよ! …って、えっと…」
突然言葉を切って頭を抱え出したレッドに、右手を差し出しながら告げた。
「俺はヒカル。よろしく」
「おう! オレはレッドだ! そっちは」
「グリーン…貸しが出来たな」
「貸しだなんて思ってないさ。俺もこの町に入りたかったし、二人ともありがとう」
へへっ、と得意げに鼻の下をこすってみせるレッドをよそに、グリーンはそのまま振り返って町の中へ突入した。
「あ、おい! 待てって! じゃあな、ヒカル!」
「あっ」
ヒカルが制止する間もなくレッドもグリーンを追って町の中に入って行ってしまった。
一人置き去りにされたヒカルは仕方なしに頭をかきため息をついた。
その場にいてもやることは限られているので、取り敢えずエリカのところに戻ることにした。
そんなヒカルを影より見つめるブルーの姿があった。
「ふふふ、何もしなくても入れるわ。ヒカルのお陰ね、ありがと」
傍から見れば小悪魔と言われそうな顔で微笑んでから、ブルーも町の中へと入っていった。
「そうですか、バリアーを」
「うん。二人なら出来そうだなって思って」
「さすがあの二人ですわ。わたくしたちの期待通り」
両手を合わせて喜ぶエリカ。それを見て、二人に提案し突入させたことは間違いではなかったと安心した。
だが問題はここからである。ヒカルとしてはレッドたちを追って町に入りたいのだが、エリカが付いてきている以上それは出来ないだろう。
となるとここで待機するか、タマムシまで戻るかのどちらかになるが、正直言ってヒカルには判断できないところであった。
「なあエリカ。これからどうしよう?」
「…ヒカルはどうなさりたいのかしら」
選択肢は二つ。だが、レッドたちを思い出すとどうしても言う気になれなかった。
「…突入したい」
ヒカルはエリカを見据えて言う。
だが、いくら何でもこのわがままは通らないだろう。見つかるかもしれないというリスクを抱えながらやって来ているが、これではジムリーダーズが立てていた計画が水の泡になる可能性がはるかに高い。そんなことにほいほいと突っ込んでいけるわけがなかった。
だからこの意見は通らない。
と思っていた。
「よろしいでしょう」
エリカの返答は至ってシンプルだった。
「へ?」
「但し、わたくしも参ります。自警団のかたに町を探ってきてもらうことは今は難しいでしょうし、わたくし自らが見てみようと思います」
「ちょ、エリカ、それじゃあ計画が」
「大丈夫です」
エリカの強い口調がヒカルの言葉を押し返す。
「大丈夫ですわ。それに、貴重な戦力であるあなたが万一にでも負傷してしまわぬよう見張りがいるでしょう?」
「見張りって、本当にいいのか? 早々と敵に気付かれたら色々まずいと思うけど」
「わたくしはそんなヘマは致しません」
二言三言とさらに何かを言おうとしたが、もう無駄だと思った。
ヒカルは大きなため息をついた。もう女性にかなう気がしなかった。
「……分かった、一緒に行こう。お互い気を付けて、ね」
「ええ、勿論!」
お互いの目を見て頷き、今度はエリカを連れ添ってヒカルはヤマブキシティ――――決戦の地へと足を進めた。
***
ヤマブキシティは正方形の大きな町だ。
その多くはビルがそびえており、今まで訪れた町のどこよりも重苦しい空気が流れていた。
その原因の一つはビル街だが、今はロケット団という悪がいるせいである。
既に町のいたるところにロケット団員がおり、外を出歩く人影も見当たらない。どこかに閉じ込められているか、あるいは怖がって家から出てこないか。
人混みに紛れて行動することは出来ないが、お陰でロケット団員にのみ怪しまれなければ自由に動き回ることが出来た。
「そろそろ、かな…」
「本当にこちらですの?」
ヒカルとエリカはしばらく狭い路地を歩いていた。
後ろからエリカが付いてきていることを確認しながらその問いに頷いた。
「うん。グリーンが町の中央って言ってたから、間違いない。きっと、あそこに見える大きなビル…」
そう言って路地の隙間からひときわ大きなビルを見やる。
そのビルだけ突出して大きく高かった。
「あれは《シルフカンパニー》ですわね。よもやあのビルを乗っ取っていたとは…」
「《シルフ…カンパニー》?」
「トレーナーに役立つ道具やポケモンの為の研究などを行っている会社ですわ。モンスターボールなどもこの会社が主に作っていますわ」
「そんなすごい会社を乗っ取ってるのか、奴らは」
改めて戦う意志が明確になった気がする。
気を引き締め直して目的地へと進もうとした、その時。
「こんなところで何してんだァ、テメェら」
不意に響いた声。
エリカはすぐさま反応し身構えた。
だが、それもすぐに解いてしまった。
何故なら、目の前にいるヒカルが尋常ではないと感じたから。
その手が強く握られ震えている。後姿から感じられるものが怒りであるような気がした。
対峙する男の目が怪しく光った。その目にはヒカルしか映っていないようだった。
「お前は……」
ヒカルがようやく口を開いた。
微かに震える声にも怒りを感じ、エリカは動けなくなった。
(一体、何が起きているのでしょうか…!?)
「お前は……あの時の」
ヒカルがいるこの町は、最早ロケット団の本拠地と言っても過言ではない。そこでロケット団員と遭遇しても不思議ではないが。
目の前にいる男だけは違う。
異様なまでに目をぎらつかせ、髪を乱し、狡猾な笑みを見せている。
まるで、絶好の獲物を見つけた獣のような。
「また会ったなァ、ガキ…!」
じりじりと距離を詰めてくる。一歩、また一歩と足を運ぶ。不規則に体を揺らし、笑みを浮かべながら。
その姿にヒカルは段々と恐怖を感じた。
あの時出会ってしまったときとは何もかも違う。
かつて《ヒトカゲ》のトレーナーであった男は、すでに狂気と化していた。
悦びと虚ろをその目に宿し、男はただヒカルへと向かってくる。
「そういや、まだ名乗ってなかったなァ……なあ、《ヒカル》さんよォ!」
「!!」
――――名前を、知られている!?
あの時は言わなかったはず。つまり…
「色々調べたんだぜ、お前のこと。どこ出身で、どんな奴だったとかな……その上でいたぶってやるよ!あの時散々やってくれた分をそれ以上にして返してやるよォ!!」
そこまで聞いてヒカルはようやく気付いた。男がヒカルに向けているのは、
「ただの逆恨みじゃないか」
「煩い!! お前は俺をコケにしやがったんだ!! この《アギト》の名、脳裏に焼き付けて一生消えない後悔にさせてやるゥッ!!」
ロケット団であった男は、衝動のままに襲い掛かってきた。
***
「さあ出てこいギャロップ!」
「っ、ロンド!!」
ボールから飛び出した二体はそのまま鍔迫り合いの形に入った。
ギャロップのたてがみからものすごい熱が発せられ、タイプ相性で優っているロンドを少しずつ押していた。
「こいつ…前より強くなってやがる」
ヒカルの苦い言葉にすら歓喜を覚えるのか、嘗め回すような視線を送った。
「そうさ、テメェに負けてからというもの、テメェをぶっ潰すために力を手に入れたんだ。あの時の屈辱…晴らさせてもらうぜ!!」
アギトの声に呼応しギャロップの熱量がさらに上がった。
「ヒカル…何が一体、どうなっているのですか?」
エリカがヒカルの腕を掴む。
「こいつは、俺の、ルドラの…敵だ」
ヒカルの手に握られたボールの中で、かつての手持ちであるルドラも憤っていた。
何故、ここにいるのか。
何故、こんなに変貌した姿で現れたのか。
唯一変わりのない、敵であるということ以外すべてが変わったこの男。
「さあ、俺に倒されろ! ヒカルゥ!!」
狂気を纏った男との再戦が始まる。
はい、タイトル詐欺ですね。ごめんなさい。
ギャロップの活躍は次回のお楽しみと言うことで。
……次を乗せるのはいつになるんだろう。