GXを見返しているのですがセブンスターズ編まで1話完結の話が多いんですよね~
どうしようか、というわけで9話です。どうぞ
~とある精霊界~
カタカタとキーボードを打つ音だけが静かに聞こえる。
ここは、精霊界の秘密の研究室、というわけではなく、ある男のデッキにいる精霊たちが暮らしている場所だ。そんな静かな場所に男の高い声が鳴り響く。
「どうだったよ~、新入り~、俺のフィニッシュ」
「はい、凄くカッコよかったです【おジャマグリーン】さん!あー俺も早く決めたいなー」
ご機嫌そうな【おジャマグリーン】に対してキラキラと目を輝かせながら、新入りと呼ばれた【ワイバーンの戦士】は自分がフィニッシャーになることを夢みてるようだ。
「どっかの誰かさんみたいに~、どや顔で落とし穴に落ちるような真似はしないしな~、な~タルワール?」
「んなっ、あれは絶対不可避の罠だったじゃないか、気づいてなかったわけではないぞ【おジャマグリーン】」
【おジャマグリーン】のとぼけたような言葉に【タルワールデーモン】は必死で言い返す。
「気づいてて、どや顔してたって~、相当頭悪くないか~」
「【おジャマグリーン】さん喧嘩はよしましょうよ、あれは、僕でも回避できませんでしたし・・・それにどや顔ではなく得意げな顔でしたよ」
喧嘩を収めようとフォローしているようでフォローできていない【ワイバーンの戦士】の言葉を聞いて【おジャマグリーン】は笑い転げている。
「ごほんっ、そっそれで【ワイバーンの戦士】よ、パスの方はどのぐらい繋げているのだ」
「うーん、まだ1割ってところですかね。見えたり見えなかったりする状態ですね」
「むう、そうか、せめて見えるぐらいには繋いで欲しかったが・・・」
話を逸らした【タルワールデーモン】は何かを考えているようだ。
「なあなあ~なあなあ~」
やっと笑いが止まった【おジャマグリーン】が思案顔の【タルワールデーモン】の顔の前で飛び回る。
「ええい、うるさいぞ、何だ?」
「実はな~俺、今戦隊ヒーローにハマっているわけなんだけどさ~、それっぽい奴らがいたからさ、そいつら連れてくるわ~」
「ばかっ、やめろっ!また、【カエルスライム】事件を起こすつもりか!怒られるのは俺だぞ!」
【カエルスライム】事件とは、【おジャマグリーン】が【カエルスライム】を飼いたいと言い出して主が買ったパックの大半に【カエルスライム】及び、主いわく懐かしのカードたちを大量に呼び寄せた事件である。
「大丈夫だって、あいつにはバレなきゃいいんだよ」
どや顔で言う【おジャマグリーン】に対して頭を抱えた【タルワールデーモン】は【ワイバーンの戦士】に真剣な表情を向け呟く。
「絶対に言うなよ」
その言葉に【ワイバーンの戦士】は元気よく返事をして口を両手で塞いだ。
試験会場
「これで全実技試験が終ったノーネ、忌々しいドロップアウトボーイーを学園から追いだすニーはドーすレーば・・・」
全実技試験が終わったことで実技担当最高責任者のクロノス・デ・メディチは合格した生徒の組み分けを行っていた。
「クロノス教諭、この子はどうしますか?デュエル学の成績はあの三沢大地と同率の1位で満点です。実技でもあの超直接攻撃・改デッキに勝っています」
「ブラヴォー、その生徒はラーイエローにするノーネ、優秀な生徒ーは学園の宝でスーノ」
ドロップアウトボーイのことを考えて怒り顔だったクロノスの顔が話を聞くに連れて笑顔になっていく。
「そういえば、クロノス教諭、大徳寺先生から錬金術学の試験会場を決めたいそうなので組み分けが終わったら話したいと言っていました。」
「大徳寺先生・・・ネコ怖イーノ、フラペチーノ、ゆっくり組み分けをするノーネ」
ブルブルと腕で体を抑えながら笑顔だったクロノスの顔が青色に変わった。
「組み分けは今ので終わりましたので大徳寺先生を呼んでいますが・・・・」
「やっほーですニャ、クロノス先生、ね~ファラオ」
眼鏡をかけた優しそうな細身の男大徳寺とそのネコ、ファラオの姿を見るなり
クロノスの顔が白く変化し・・・・・・元々白いが・・・・・悲鳴をあげて気絶した。
とりあえず最強カード
【カエルスライム】
水属性 ☆2 水族
攻撃力700
守備力500
カエルの頭の形をしたスライム。ゲコゲコひどい歌を聞かせて攻撃
某青タヌキに登場する決戦兵器ジャイアンと同じ能力をもつモンスター。
【タルワールデーモン】の部屋のベッドによく潜り込み【タルワールデーモン】が部屋に入ると消えている。何故かベッドが冷たいらしい。