理想主義の問題児が異世界から来るそうですよ? 作:ゆっくり祐一
一応原作に沿うような形で話は作っていきたいと思います
それでは早速本編へ!
「・・・暇だなぁ」
家のベランダにて、そんな風に言葉を発した。家の中からは電話の鳴り響く音が聞こえてくる。
「今日だけですでに3回もかかって来るとは・・・よほど俺を学校に連れてこさせたいんだな」
まあ、そんな電話に俺が出る必要性はまったくもってなかった。なぜなら俺は、学校をサボってるわけなのだから。それもサボりの常習犯、高校に入学当初からサボっている。と言っても、学業の方はそれなりにいいので、今では高校3年になっている。
「それほどまでに進路を決めさせたいのか・・・俺を雇う会社とかなんかないぜ?」
サボり癖があるから、とかそういうわけではない。本気の意味で俺を雇うなんて言う会社はないだろう。大学の線は早々に捨てている。
「やっぱり、この”異能”の所為だよな・・・」
そういいながら、右手から紙パックのジュースを”取り出し”それに口をつけて飲み始める。そしてそれを飲み終えると、紙パックはもとから存在しなかったかのように消えていた。これが俺の持つ”異能”だった。これの所為で、バイトを転々とすることになってしまった。バイトでもこの状況なので、就職をした場合どうなるか。容易に考えることはできた。
「・・・はぁ、仕方ないし部屋に戻って本でも読むか・・・」
先週買った本をいまだに読み切れていないので、暇な時間にでも読むようにしている。読み切れていないと言っても、買った本の冊数が1冊ではないからだ。ちなみに買った本の冊数は・・・ざっと50冊ぐらいかな? その数量をもってレジに並んだら店員から冷ややかな目で見られたが。
「――ん?」
そんな時だった。上空から一枚の手紙が俺の足元に落ちてきた。
「郵便局の奴がヘマして郵便物が風に吹き飛ばされたのか? ――いや、違うか」
そんな考えに至ったが、その考えはすぐに消し去った。だって、今この場には一陣の風も吹いていないのだ。そんな状況で郵便物が飛んでくること自体、まずありえないだろう。
「えーっと、だれ宛の手紙だ? ・・・・・・おいおい」
誰に宛てた手紙なのか、確認のために手紙を拾い上げて絶句した。そこには
『工藤 祐介殿へ』
そう記載されていた。風もないのに飛んできた手紙、そして宛先が俺・・・偶然にしては出来過ぎている。その結論に至った俺は、
「・・・面白いな」
何か面白い出来事が起こりそうな気がした俺は、恐らく必要になるであろう道具をポケットやバッグに詰めると、俺宛てに届いた手紙の封を切った。
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その才能を試すことを望むのならば、
己の家族を、友人を、財産を、世界のすべてを捨て、
我らの”箱庭”に来られたし』
その手紙を読み終えた瞬間、まばゆい光が俺を包んでいく。そして視界が晴れて目を開くと、
「―――は?」
そこは上空およそ4000mもあるかと言うくらいの高さから、自由落下を3人と1匹の姿、それに先ほどまでいた場所とは違う、完全なる異世界へと飛ばされていたのだった
はい、今回はここまでです。
次回の投稿はなるべく早くするつもりです。
次回「召喚された問題児一行」
誤字脱字等があれば報告お願いします。
次回もゆっくりしていってね!