理想主義の問題児が異世界から来るそうですよ? 作:ゆっくり祐一
製作段階でヒロインが決まってませんw
それでは本編スタートです!
第1話 召喚された問題児
「え? ちょっと何で上空!?」
突如上空に放り出され、思わずそんな声をあげてしまった。下を確認してみると・・・
「うわ・・・落ちたら完全に濡れるじゃねぇかよ!」
そこには大きな水溜り・・・湖があった。このままでは本当に濡れるな。と言うか、この高さから落ちても大丈夫か? 死ぬなんてことないよな?
「取り敢えず、この状況をどうにかしないと・・・」
「にゃ、にゃあぁぁぁぁぁ!?」
「・・・はぁ、そこの三毛猫。ちょっと我慢してくれよ?」
そういって、近くにいた三毛猫を抱きかかえると、
『・・・・・・!』
心の中であることを思い浮かべる。すると、湖の上に大きなクッションが出現した。
「きゃ!?」
「うわ!?」
4人と1匹は湖に着水することなくそのままクッションに包み込まれた。それによって俺たちは濡れることはなかった。
「・・・ふぅ、大丈夫か? 三毛猫よ」
「にゃ、にゃぁぁ・・・」
抱きかかえていた三毛猫にそう声をかけてみる。三毛猫は落下した時の精神的(?)ダメージが大きいのか、そんな声をあげていた。
「この三毛猫、君のか?」
「・・・私の友達。助けてくれてありがとう」
落下中に三毛猫の近くにいた女の子に声をかけるとそんな声が帰って来た。すると、
「し、信じられないわ! まさか問答無用で引き摺り込んだ挙句、空に放り出すなんて!」
「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼ばれた方がまだマシだ」
『いや、石の中でも危ない気がするんだか・・・」
ヘッドフォンをかけた高校生の言葉に、心の中でそう返してしまった。
「・・・・・・。いえ、石の中に呼び出されては動けないわよ?
「俺は問題ない」
「そう、身勝手ね」
高校生の言葉に、お嬢様っぽい気品を漂わせる女の子がそう言葉を発して、現在少しだけ空気がピリピリしている。
「此処・・・どこだろう?」
そんな二人とは違い、先ほどの女の子はそう口にした。
「さあな。世界の果てっぽいのが見えたし、どこぞの大亀の背中の上じゃねぇか?」
高校生はそういいながらこの知らない場所を見渡していた。そして、
「一応確認しとくぞ。もしかしてお前たちにも変な手紙が?」
「そうだけど、まずはオマエって呼び方を訂正して。――私は久遠飛鳥よ。以後気を付けて。それで、そこで猫を抱えているあなたは?」
「・・・・・・春日部耀。以下同文」
「そう、よろしくね春日部さん。それで、野蛮で凶暴そうなあなたは?」
少し高圧的な視線で高校生を睨む女の子。それに高校生は気にせず、
「高圧的な事項紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろったダメ人間なので、用法と用量を守ったうえで適切な態度で接してくれお嬢様」
「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」
「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」
軽く三人が自己紹介をし終えたようだった。そういえば小腹がすいたな・・・何か食べ物ないかな・・・バッグを漁ってみると、いつかまえに入れっぱなしにしていた釣り竿があったので、湖の中に釣り糸を垂らしていると、
「・・・最後に、そこで釣りをしているあなたは?」
「俺? 俺は工藤祐介。どこにでもいるであろう普通の高校3年の問題児だよ」
「・・・この状況下で何事もなく釣りをしている人を普通と言えるかしら?」
「別に、小腹がすいたから魚でも取って焼き魚にしようかなって思っただけだが?」
そういいながら地味に魚を釣り上げていく。数にして約5匹。一応ここにいる全員が食べる程度には取れたので、バッグの中に入っていたメモ帳を丸めて、近くにあった木材と一緒に火をつけて焼き始めた。
(うわぁ・・・なんか問題児ばっかりみたいですね。一人は普通そうに見えますが)
「で、呼び出されたはいいけど何で誰もいねえんだよ。この状況だと、箱庭とかいうものの説明する人間が現れるもんじゃねぇのか?」
「そうね。何の説明もないままでは動きようがなもの」
「・・・。この状況に対して落ち着きすぎているのもどうかと思うけど」
「まあまあ、別にいいじゃんか。それよりも、いい感じに焼けたことだし食うか?」
「「「いただきます」」」
(うわ・・・なんか食事始めましたよ!? どれだけ冷静なんですか!)
・・・さっきからあの茂みから気配を感じるんだよな。まあ、恐らく十六夜が言っていた説明者だろうけど・・・焼き魚を食べながら、再び釣り竿を握ると、
「えい」
「フギャ!?」
茂みに向かって釣り糸を投げると変な声が聞こえる。
「なんだ、やっぱり居たのか」
「あら、あなたも気づいていたの?」
「当然、かくれんぼじゃ負けなしだぜ? そっちの猫を抱いてたやつも気づいてただろ?」
「風上に立たれたらいやでもわかる」
「・・・へぇ、面白いなお前」
「さて、早く事情を聴きたいし力いっぱい引き上げますか」
そういうと、握っていた釣り竿を力いっぱい引っ張った。すると、
「きゃぁぁーー!?」
ウサギ耳のコスプレっぽい格好をした女性が引きあがった。
「フギャ!?」
その女性は顔面から地面に激突していた。なんか悪いことしたかな? 少しだけ罪悪感にとらわれた。
「なんだ、コイツ?」
「・・・コスプレ?」
「うわー、痛いわー」
俺と耀と十六夜はそう声をあげた。そのまなざしは痛い物を軽蔑するかのようなまなざしだ。
「や、やだなぁ御四人様。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ? ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便にお話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」
「断る」
「却下」
「お断ります」
「面倒だからパス」
「あっは、とりつくシマもないですね♪」
そういって両手をあげる黒ウサギ。しかしその目は俺たちを値踏みしているようだった。
『なんか、あんな目で見られると不愉快だな」
黒ウサギのそんな行動を俺は気に食わないと感じて、今度はリールを巻きあげる。
「痛たたたた!? ちょっと、いきなり黒ウサギを釣り上げるとはどういう了見ですか!」
「特に理由はない」
「ひどい!」
釣り竿で釣り上げることに不満を漏らした黒ウサギの背後に、耀が回り込んでいた。そして・・・
「えい」
「フギャ!?」
彼女のうさ耳を思いっきり引っ張ってた。
「ちょ、ちょっとお待ちを! 触るまでは黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛るとは、いったいどういう了見ですか!?」
「好奇心のなせる業」
「自由にもほどがあります!」
「へぇ、このうさ耳って本物なのか?」
「・・・じゃあ、私も」
耀に続いて、十六夜と飛鳥も黒ウサギの耳を引き抜きに掛っていた。
「そ、そこの釣り竿を持ってるあなた! み、見ていないで助けてください!」
いつの間にか俺に助けを求めていた黒ウサギ。そんな黒ウサギを見て俺は、
「人様のことを値踏みしてたやつのセリフとは言えないなー。言っておくが、俺はああいうことをされるのが大嫌いなんだ。と言うことで――」
「――三人とも、俺にもその耳を引っこ抜かせてくれ♪」
「え!? そ、それはあの・・・謝ります! 謝りますからちょっと・・・ちょっと待―――」
「―――――ふにゃぁぁぁぁぁっ!?」
そんな黒ウサギの悲鳴が一時間ほど続いたのだった。その間、俺たちは黒ウサギの耳を引っ張ったりしていた。その時の映像を、俺は写真で取ったり映像を保存してたりしたのだった。
中々思うように話ができませんね・・・ギフトゲームの説明とか書くの面倒だなーとか内心思ってますw
でもまあ、そんなわけにもいかないので次回はギフトゲーム等の説明回ですかね。
それと、ヒロイン候補はこんな感じです
・黒ウサギ
・春日部耀
・レティシア
この中でこの子がいい!って思った人は言ってください。一番票数が多かった人がヒロインになりますかねw
次回「箱庭とギフトゲーム」
誤字脱字等があれば報告お願いします。
次回もゆっくりしていってね!