魔法科高校の劣等生〜もう1人のイレギュラー〜   作:主任大好き

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設定だけ投稿していたため、警告くらいました。これ、かなり急いで書いたやつなのでごちゃごちゃにならないようにとものすごく思っています。一応、誤字脱字の確認はしたのですが注意が足りていないところがあるかもしれませんのでそこだけはご了承ください。

では、お願いします。


入学編Ⅰ

Devil May Cry

 

 

 

 

3月下旬、先日受けた国立魔法大学付属第一高校の結果発表が届いた。張り出しもあったのだが仕事の用事があったため行けなかったのだ。

郵便受けから結果の入った封筒に取り出し、封を切る。

 

「さてさてー、結果はどうかねー?」

 

倒れていた椅子を蹴り上げ、回転しながら落ちてきた椅子にどっかりと座り、足を机の上に乗せ鼻歌交じりに目を通す。そこに書いてある文字は2文字。ということは───

 

「へー、受かったのか。実技でオワタと思ったんだがな」

 

そんな独り言を漏らしながら上を向き昼食の残りのオリーブ抜きのピザを持ち上げ、口の真上へと持ってくる。

 

prrrrrrrr prrrrrrrr prrrrrrrr

 

「はぁ・・・・・・タイミングが悪ぃな」

 

ため息混じりにそうつぶやき組んでいた足を片方上げて強く下ろす。

 

ダアンッ!

 

と大きな音をたてて固定電話の受話器が飛び上がり、横に伸ばした手に収まる。

 

「DevilMayCry・・・・・・すまねーが、その依頼は受けねーって言ってんだろ。しつけーぞ」

 

そう言い、電話を受話器に向かって軽く山を作るように投げ、受話器を元に戻す。相手は高い依頼料を払うと言ったが気分が乗っていない時に受けたくはない。食事の時間を邪魔されただけで気分が乗らないから、はいやめます。は、普通は通らない。しかし、この少年は腕がよく、仕事はかなりド派手にめちゃくちゃにするくせに、そのくせ最終的にはうまく物事が収まるのだ。よって、彼の話が尾ひれを引くことも多々あるのだが、そのおかげで仕事もあるため否定したくても否定出来なかったりしている。

 

先の電話より、数分してもう一度電話が鳴り、受話器を取り耳に当てる。

 

「・・・・・・jackpot!(大当たり!)ってか?で、依頼内容は何よ」

 

どうやら合言葉ありのようだ。電話の相手は十師族の中でも頭1つ抜きん出ているところだ。なんでも、最近活発化している人間主義を唱える組織の同行を探れ、らしい。情報の高さによって報酬金が変わる。いわゆる歩合制というやつだ。もっとわかりやすく言えば自分の実力次第ということ。

 

「毎度毎度、何の嫌がらせだ?俺の実力を試しやがって。もううんざりだよ」

 

『それは仕方ないことですよ。一番最初に依頼した出来が完璧すぎたのですから、貴方の限界を知りたいのでしょう。それに毎回毎回、期待以上の成果を上げる方が何を今更』

 

「はんっ、そりゃどーも。どうせお宅の兄妹に渡すんだろ?」

 

『ええ』

 

「いつまでに情報をやりゃあいい?」

 

『入学までにと聞いております』

 

「ふざけんな、期間短すぎんだろ!ったく、葉山!真夜にこう伝えろ、過保護だなってよ!」

 

そう吐き捨て、電話を思いっきり叩きつける。

 

「くっそ、ふざけんじゃねーぞ!いっとき寝れねーな、おい」

 

これから忙しくなることに多少腹を立てながらもこれから始まる波乱の日常を予感し不敵な笑みを浮かべるのであった。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

「納得いきません!」

 

国立魔法大学付属第一高校の入学式当日、その場所で大きな声が響く。

 

「まだ言っているのか?」

 

新入生総代の妹ともに学校に早く来た達也は何度目繰り返したその問答の回数をまた増やす。しかし、妹の深雪のエキサイティング具合は収まらずに続いている。

 

「なぜお兄様が補欠なのですか!本来なら入試の成績がトップだったお兄様が総代に相応しいはずなのに!」

 

「ここは魔法科高校なんだからペーパーテストよりも実技が優先されるのは当たり前のことだろう?むしろ二科生でも入れたことが奇跡なくらいだ」

 

「そんな覇気のないことでどうするんですか」

 

深雪は未だに納得していない模様。達也も苦笑を浮かべることにとどまっている。

 

「それに、お兄様が本当の力を使えば「深雪!」っ!」

 

「それは言っても仕方の無いことだよ」

 

「・・・・・・すいません。失言でしたね」

 

「いいんだよ、深雪。お前が俺のことで怒ってくれる。それだけでも俺はかなり救われているんだ」

 

「お兄様・・・・・・」

 

2人は向かい合い、今にもキスをしてしまいそうなほど顔が近い。しかし、ここは学校で早めの時間とは言っても在校生や新入生が通ることもある路上。しかも2人のことをある程度知っている人からすればからかいの対象になるわけで───

 

「おう、おふたりさん。今日もお熱いようで何よりだな」

 

ハッハッハっ!と高笑いしながら近づいてきたのは十一だ。達也と深雪も会うのは久しぶりだ。

 

「じゅ、十一さん!?」

 

「お前はからかうのが好きだな」

 

照れる妹に、呆れる兄。いつも通りの2人を見て満足げな十一は深雪に総代の集まりがあるんじゃないかと聞く。深雪は思い出して慌ててた様子でかけていった。

 

「どうだ、商売繁盛してるか?」

 

「ボチボチでんなーってところか?」

 

「ふっ、嘘だな。噂は耳にしているぞ。この間も派手にやったみたいだしな」

 

「あー、あれかぁ。ありゃあ仕方ねーよ。警察もこの際派手にやってくれてもかまわねー、なんていうからよ。本気出しちゃった」

 

「やりすぎだ。叔母に聞いた時は思わず吹き出してしまったぞ。っと、立ち話もなんだし椅子にでも座るか」

 

「そうだな」

 

十一と達也が今話していたのは、先日十一が受けた依頼で数日後に取り壊しが確定していた廃墟にテロ組織のアジトになっていると伝えられ警察から『派手にしてもらっても構わないから全員捕まえてくれ』とのこと。いつも苦渋を舐め続け、今回は特にひどく、警察の方も死者こそ出てはいないが怪我人が多く出てしまったのだ。結果、その依頼が十一のところに回ってきたのだ。

2人が世間話に花を咲かしていると遠くから「二科生のくせに」とか、「雑草(ウィード)が張り切っちゃって」なんて聞こえてくる。まぁ、そんなことは気にしない2人ではあるが気持ちのいいことではないのはたしかだ。

 

「そういえば時間は時間は大丈夫か?」

 

「あぁ、そろそろだな」

 

そういい、2人は腰を上げたところで声をかけられた。

 

「新入生の方ですか?そろそろ開演の時間ですので移動をお願いしますね」

 

十一と達也は立ち上がるもある一点に目が行く。場所は手首だ。そこには一般生徒に携帯が許可されていないCADが巻いてあるからだ。CADの携帯が許可されているのは一部の組織だけである。

 

「私は生徒会長の七草真由美。ななくさ、と書いてさえぐさと言います」

 

「(へー、あのナンバーズのねぇ。俺あそこ嫌いなんだよなぁ。毎回毎回、政治関連の依頼を持ち込みやがって・・・・・・合言葉は拒否しないって奴、今更無しーってならねーよな)」

 

そう、七草の現当主は十一に毎度のことながら政治関連の依頼を持ってくるのだ。それも、面倒な裏工作。流石に嫌気がさして政治関連の報酬料は初期よりだいぶ高くしたのだが、流石は十師族。金をいくらでも積み上げる。結局、十一は諦めるしかなかったのだ。

 

「司波達也です」

 

達也は、そう短く答え十一の方に目を向ける。これに対しても折れることしか出来なかった十一。

 

「一十一だ。漢数字のいちって書いてにのまえだ」

 

十一の名前はよく間違えられるためそう答える。

しかし、真由美の反応は2人の予想に反して大きかったのだ。

 

「君たちがそうなの・・・・・・」

 

2人は実技が悪すぎたことによるすそものだと考えたがこれもまた予想と違っていた。

 

「ペーパーテストで前代未聞の点数をたたき出した2人って。職員室で噂になってるわよ」

 

「えっ?」

 

達也は意外そうな顔で十一を見る。十一はなんだよといった顔で達也の顔を見返す。

 

「言っておくけどな達也。俺のCAD全部自作だぞ」

 

「あんな特殊なものまでか?」

 

「おう」

 

「あの、おふたりは友達ですか?」

 

「ええ」

 

「そう、類は友を呼ぶってことね」

 

ふふっ、と笑った真由美を見た達也は何かを感じたのか早めに会話を切り上げ、そそくさと去っていった。

 

「どうしたのかしら、達也くん」

 

「さぁ?」

 

十一は口の端を少し釣り短くそう返すのだった。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

「おぉ、綺麗すっぱり分けられてるな」

 

「ここまで来るとなかなか面白いものがあるな」

 

「差別意識が強いのは差別されてる方ってのはよく言ったもんだな」

 

達也も同じことを考えたのかしきりに頷いている。無用な面倒を起こすのも嫌なので、結局ほかと同じように後ろの方に座る。

 

「ふぁ〜あ〜あ」

 

「大きな欠伸だな。寝不足か?」

 

「ここ1週間、一睡もしてねーんだよ。終わったら起こしてくれ」

 

「体には気をつけろよ」

 

「うるへー。お前にだけは言われたかねーよ」

 

「そうだな」

 

と、達也は軽く笑うが達也が思っている理由とは違う。達也は自分が遅くまで研究していることを指していると思っているが、十一は『四葉』からの依頼で寝れていない。今は達也が分かることではないが、皮肉通じないため、体を背けて寝るのだった。

 

 

 

 

「おい、起きろ」

 

「おう?あぁ・・・・・・あぁ、もうそんな時間か」

 

「達也くん、その人誰?」

 

「え、エリカちゃん」

 

寝る前と違い達也の隣に2人の女子がいる。片方は明朗快活そうな美少女、もう片方は正反対のおとなしめの美少女と言ったところだ。

 

「達也、ナンパか?」

 

「お前は俺を何だと思ってるんだ?ん?1度話し合おうじゃないか」

 

「冗談だ。っと、悪いな。俺は一十一つって、漢数字のいちって書いてにのまえって言うんだ」

 

と、真由美の時と同じような自己紹介をする。

 

「えっ?てことは十師族?そんな家聞いた事ないですけど・・・・・・」

 

「聞いたことないんだったらそういう事だろ。ところでお嬢さん方は?」

 

「お嬢さんって・・・・・・私は千葉エリカ。よろしくね」

 

「私は柴田美月です」

 

「おう、よろしくな。エリカ、美月でいいよな。」

 

「うん」

 

「いいですよ」

 

自己紹介を済まし、IDカードを受け取るために、達也とともに4人で行動することになった。

 

「みんな何組?」

 

「俺はE組だ。達也は?」

 

「俺もだ」

 

「わ、私もです」

 

「なーんだ、みんな同じなんだね」

 

「そいじゃ、このあとどうするよ」

 

「済まないが妹を待つことになっていてな」

 

「妹?達也くん妹がいるの?」

 

「もしかして、新入生総代の司波深雪さんですか?」

 

「え?そうなの?それじゃあ双子?」

 

「よく聞かれるけど違うよ。俺は4月生まれで深雪は3月生まれなんだ。よく分かったね。あんまり似てないと思うんだけど」

 

「ホントだよな。今思えばその通りだ」

 

「いえ、なんとなくというより、オーラが似てますから・・・・・・」

 

この言葉に達也と十一は大いに驚いた。オーラというからにはそれなりの眼があるということだ。そのことから考えると───

 

「(霊子放射光過敏症か・・・・・・)」

 

達也も同じ結論にたどり着き、意地の悪い返しをして美月が肩を震わす。やりすぎだと達也にアイコンタクトを送ったところで深雪の声が聞こえる。

 

「お兄様、入学早々デートですか?」

 

男の俺もいるんですがそれは・・・・・・なんて考えていた十一は苦笑いを浮かべる。

 

「ここには十一もいる。それに、2人に失礼だろう」

 

「すいません、お兄様」

 

深雪は少ししょぼんとした雰囲気で達也に謝る。またこの2人は人目を憚らずによくそんなことを、なんて考えていると、今度は女子たちの間で自己紹介が進む。

 

「深雪、生徒会の方々は用事があるんじゃないか?」

 

はっとした深雪は急いで後ろを振り返るが、真由美が手で制しこう続ける。

 

「いえ、今日は挨拶だけですから。それに深雪さんもご用事があるようですし」

 

「会長!それでは・・・・・・」

 

しかし、副会長が異を唱えるが結局、生徒会の話はまた後日にということでこの場は収まった。しかし、副会長は去り際に十一と達也を睨みつけることを忘れることは無かった。

 

「ハッハッハっ!早速目ぇつけられたな」

 

「すいません、お兄様。十一さん」

 

「気にすることないさ。お前が謝ることじゃあない」

 

「そういえば、最近ここの近くに出来たケーキ屋に行かない?」

 

「お兄様、どういたしましょうか?」

 

「いいんじゃないか。せっかく知り合いになったことだし。同性、同年代の友人はいいくらいても多すぎるといことはないだろうからな」

 

「達也と深雪は相変わらずだなぁ」

 

「ねぇ、十一くん。いつもああなの?」

 

「初めてあった時からああだな。美月、何を妄想してるのか知らねーが、さすがのあいつらもそんなことはねーと思うぞ」

 

「へっ!?そ、そうですよね!」

 

なおも顔を赤らめている美月は、この反応だけでこれから先からかいの対象になることは間違いないことだった。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

「おっ、こりゃあ意外といけるじゃねーの」

 

時刻は10時過ぎ。実力次第の仕事を途中まで終わらせ別の仕事を受けた十一は仕事の残りを早めに終わらせ、自作の夕食に舌鼓を打っていた。一時期、一人暮らしである以上ある程度料理ができないといけないと考え、料理に熱を注ぎ込みすぎたことあるせいで料亭に出せるほど腕になり、今回は新メニューを考案し試食していた。

しかし、十一にとってその至福時間はすぐに終わることになる。

 

prrrrrrrr prrrrrrrr prrrrrrrr

 

十一は舌打ちしながらもその電話に出る。今回はテレビ電話だ。

 

『あら、美味しそうな料理じゃない。彼女かしら?』

 

「自作だばーろー。何の用だよ、このすっとこどっこい」

 

『これは手厳しいわね』

 

「葉山から伝言聞いたかよ」

 

『えぇ、笑ってしまったわ』

 

「ケッ、皮肉が分かんねぇわけじゃねーだろ」

 

クスクスと笑うその女性は四葉真夜。現在、十師族の四葉家現当主である。その容姿は本当に40代前後ではなく、完全に20代前後だ。なぜそんな重要人物と親しくしているかと言うと、合言葉の依頼を持ってくる人間は、組織のお偉方やら裏のブローカー。十師族の他、十八家などが主な仕事相手だ。

 

『そんなことよりも今回もさすがの出来ね。期待以上よ』

 

「はんっ、よく言うぜ。このくらいはあんたらでも調べられんだろーが。そこんとこどうよ」

 

『いえ、分からないわ。こんなに多くの正確な情報をくれるのは貴方くらいよ。何はともあれ助かったわ』

 

「はんっ、そうかい。そんなら、とんだ人材不足だな」

 

『貴方に比べたら誰でもそんなものよ』

 

十一は何でもないように言っているが、この場合、十一が異常なのであって四葉の力が小さいわけではない。四葉も情報収集力でほ他家を数段凌ぐがそれでも十一には及ばない。そう考えるとどれほど十一が異常かが分かるだろう。

 

「それよりまだまだ続くぜぇ。俺と達也次第ってところじゃねぇの?」

 

『どういうことかしら?』

 

「考えてみろよ。アンティナイトを大量に仕入れてるだろ。どう考えても、魔法師対策じゃねーか」

 

『それは分かってるわ』

 

「一高完全に標的だ」

 

『他のところご狙われる可能性は?』

 

「100%一高だな。それももうタイミングを見計らってるぜ。潜伏している場所の目処はそっちも立ってんだろ?」

 

『もちろんよ』

 

「まだ調べる必要がある。直前まで全部は分からねーから報酬料は今日の分まででいい」

 

『分かったわ。ありがとう。貴方は仕事早くて助かるわ。葉山に用意させてるからそちらで受け取ってちょうだい』

 

「毎度毎度、葉山も御使いご苦労なこった。ところでおふたりには祝いの電話はしたのかよ」

 

『あっ、まだだったわ』

 

「そっちから先にやれよ・・・・・・」

 

お互いその会話が最後になり電話を切る。はぁとため息を漏らし、今後学校生活もあるため、依頼の受付時間を考えるのだった。




誤字脱字、感想などがあればとてもありがたいです。特に誤字脱字は今後、いい作品がかけるようにお願いします。感想はあればとても励みになります。

ISの方を見てくださっている方もいるかもしれませんが、本当に申し訳ありません。今現在下書きをしておりますので早ければ2時頃には投稿できるかと・・・・・・
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