魔法科高校の劣等生〜もう1人のイレギュラー〜   作:主任大好き

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大変遅くなり、申し訳ございません。ISの方も進めておりますのでどうかお許しください。

うーん、ギャグ物書きたいし、ゴッドイーターのも書きたい。デレマス(アニメ未視聴)も書きたいし、ACfaとストライクウィッチーズ(アニメ未視聴)も書きたいしなぁ……オリジナルも書きたいでござる。けどそんなに書いてたら一作一作がクオリティが低く……うごごごご


入学編 Ⅲ

「達也さん、会長さんとお知り合いだったんですか?」

 

「一昨日の入学式の日が初対面のはず・・・・・・なんだがな」

 

美月が疑問に思い、その旨を口にする。が、達也の方も疑問に思っているようだ。

一緒にいるのは、既に『いつもの』と言っても過言ではないメンバーが揃っている。

 

「達也くん、おはよー。深雪さんも、おはようございます。あっ、他のみんなもね」

 

「扱いがぞんざいすぎませんかねぇ・・・・・・」

 

思わず、そう漏らす十一を誰が責められようか、いや、言うほうがおかしいか。

 

「あら、十一くん、昨日は達也くんたちと一緒に見なかったけど、どうかしたの?」

 

「いやぁー、用事がありましてねー」

 

達也や他のメンバーからもジト目で見られ、かなり間延びした棒読みで返事をする。まぁ、逃げた十一が悪いのだから誤魔化すこと以外は出来ないが。

 

「それで、ご要件はなんです?深雪の生徒会入りの件だと思うのですが?」

 

達也はなるべく早くこの空間を打破したいのか話をまとめようとする。まあ、生徒会長から往来で大きな声で呼びかけられたのだから目をつけられたくない達也にとって当然なのかもしれないが。

 

「ええ。それで、生徒会室に来ないかしら。ダイニングサーバーがありますし、それに食堂で問題起こすよりも余程いいと思うのだけれど」

 

「・・・・・・分かりました。伺いましょう」

 

「大丈夫よ。はんぞーくんはいつもお昼ご飯は部室で摂ってるから。何だったら皆さんで来てもいいのだけれど」

 

「あ、私はパース」

 

「あー、すいません。俺も食堂で飯食べてた方が良いんで」

 

「す、すいません。私も・・・・・・」

 

「んじゃ、達也昼は別々だな。俺はレオたちと一緒に食堂で飯食っとくぜ」

 

十一は早速厄介事だと検討をつけその場を離れようとするがそうは問屋が卸さなかった。

すぐに離れようとする十一の前に真由美は前を遮るように立ったのだ。そして笑顔を浮かべてこう言った。

 

「あ、十一くんも来てね。じゃないと校内放送で呼び出しちゃいそうだから」

 

その言葉に十一はピタッと動きが止まる。そして首をがっくりと落として諦めたように上げかけていた手を投げやりに下ろす。

 

「・・・・・・はぁ、マジか。あー、その、拒否権は?」

 

「あるわけないじゃない」

 

背景に幾つもの花を咲かせるような綺麗な笑顔を浮かべながらズバッと言うあたり、十一が昨日あの場から逃げ出したこと自体を知っているようだった。

 

「了解・・・・・・お嬢ちゃん」

 

ちょっとした意趣返しにと思い、そう返すのだった。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

授業終了の鐘が鳴る。それと同時に立ち上がり新しく出来た友人たちと和気藹々といった具合にそれぞれ昼食を摂るために席を立って移動する。

そんな様子を十一は突っ伏した状態で顔だけを上げて見ていた。

 

「そろそろ行くぞ」

 

「あー、行きたくねぇな・・・・・・」

 

「はっはっはっ、俺はドンマイとしか言えねーけどな」

 

「くそっ、お前なんて女子の中で気まずい空気の中で食ってろっての」

 

「おう、割と本気で有り得そうだからやめーや」

 

結局、レオはエリカたちと合流して食堂に向かっていった。

それを見送ると同時に十一はどこから出したのか冷めたピザを魔法を使い温めながら匂いをまき散らして達也と重い足を生徒会室へと向けて移動し始めたのだった。

そして現在、壁のインターホンを目の前にしてどちらが押すか話してると後ろから声をかけられる。

 

「何をしてるのですか?」

 

「いや、深雪を待っていたのとどちらがインターホンを押そうかとな」

 

「なるほど・・・・・・それにしても十一さん?流石に校内でピザはどうかと思うのですけど・・・・・・それに魔法を使って温めるなんて、一応違反ですからね?」

 

クスッと笑いながら十一の持つ宅配ピザの入れ物を見る。もう既に何度か見てきた光景なのだろう。

 

「仕方ないんだよ。俺はピザかストロベリーサンデーのどちらかを食べないと震えが止まらなくなるんだよ」

 

「それは病気なのだが・・・・・・まぁ、いい。深雪も来たことだし入るか」

 

達也がそう言ってインターホンを押す。それに対してスピーカーから歓迎する胸が伝えられ、達也は深雪を庇うような形で扉を開ける。深雪も深雪で礼儀作法の手本のようなお辞儀を見せることにより生徒会室にいた役員たちもたじろいでいるようだった。

しかし、インパクト的には達也、深雪と続いた十一の方が強かったらしい。

 

「失礼しまーす」

 

なんていう、軽い挨拶はいいとして手に持っているものに目が吸い寄せられる。そして、そこから漂う香ばしい匂いにも。

 

「あ、あのぉ?十一くんの持ってるそれは?」

 

「え?昼飯ですけど?」

 

「・・・・・・」

 

簡潔に答えられ、言葉に詰まる真由美。

 

「まぁ、いっか。どうぞ掛けて。お話は食事をしながらにしましょう」

 

その言葉をきっかけに、十一らは役員らと顔を合わせるような形に席に座る。

それを待っていたかのように、真由美が役員を紹介していくようだった。

 

「私の隣に座っているのが市原鈴音、通称リンちゃん」

 

「・・・・・・私のことをそう呼ぶのは会長だけなのですが」

 

「その隣は既に知っていますよね?風紀委員の渡辺摩利。そして、その隣が書記の中条あずさ、通称あーちゃん」

 

「会長・・・・・・お願いですから下級生の前で『あーちゃん』はやめてくださいってばぁ・・・・・・」

 

若干涙目で両腕をわきわきと上下に振り回す。その姿は先ほどの『リンちゃん』とほ違い、確かに『あーちゃん』だなと納得させた。

その姿を見ていた十一は『あーちゃん』と呼んで少しだけ虐めてやろうかと思い、ニヤリと口の端を釣り上げたところで達也に見られ軽い肘鉄を食らう。

 

「そしてもう1人、副会長のはんぞーくんを加えたメンバーが、今期の生徒会のメンバーです」

 

「私は違うがな」

 

そう自己主張する摩利に十一はさっき紹介で聞いたと思いながら適当に右から左へとスルーしていた。

そこでやっとダイニングサーバーのパネルが開き料理が十一とまり以外のところへと運ばれる。

 

「あー、やっと食えるぜ。いただきます」

 

と、堂々と宅配ピザの箱を開ける。中にはたっぷりとチーズとサラミやピーマン、ベーコンなど所狭しと並べられたピザが湯気を出しながら強烈な匂いを爆発させたかのような勢いで部屋に広がる。換気をしているためか、部屋に匂いは充満していない。

 

その行動に達也と深雪以外は苦い笑いを浮かべそれぞれの食事に舌鼓を打った。

十数分した頃に真由美が本題へと入るために口を開いた。

 

「当校は生徒たちの自治を重視しており、生徒会は学内で大きな権限を与えられています。何も、これは投稿だけでなく、公立高校では一般的な傾向です」

 

説明が進み、最終的に深雪の勧誘が終わると次は風紀委員関係の話へと移る。

切り出したのは、風紀委員長の肩書きを持つ渡辺摩利だった。

 

「つまり、風紀委員には二科生の縛りは存在しない。だから、二科生から選んだとしても規定違反にはならないはずだ」

 

「摩利、貴女・・・・・・」

 

十一は次に言われる言葉を確信した。それと同時に断ろうと決意。元々、十一はやりたいことがあったのだ。それが断られるかも分からない状態で話を受けるのは勿体ない。

 

「ナイスよ!」

 

「はぁ?」

 

隣で口を開けて間抜けな声が漏れてしまっている達也を見ながらどのタイミングで断ろうか悩んでいた。

しかし、一向に話は十一に回って来ず。ずっと達也と押し問答のような形で昼休み終了の予鈴が鳴り、返事は一度お持ち帰りとなったのだった。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

午後の授業を終え、エリカとレオのムカつく声援と美月の済まなそうな謝罪を背に2人は生徒会に向かう。

2人の足は、昼休みと比べても格別に重い。途中深雪とも合流して生徒会室へと向かっていた。

 

「はぁ・・・・・・わざわざ行きたくもねーのに」

 

「あぁ。本当にそう思う」

 

若干肩を落とす2人の背中は、深雪からしたら珍しく苦笑を浮かべていた。

そんなこんなで生徒会室の前へとたどり着き達也はIDカードを認証させ入室する。2人もその後に続いて入ると、十一と達也は対して強い敵意を感じていたが、ふっと軽くなる。十一はそれが気になり、元をたどってみるとなるほど、深雪に関心が向いているようである。

 

「副会長の服部刑部です。司波深雪さん、生徒会へようこそ」

 

その言葉に苦笑いを浮かべていると横から声をかけられる。

 

「いらっしゃい。3人とも御苦労様ね」

 

「よっ、来たな。じゃあ、着いてきてくれ」

 

そう言われて摩利について行こうとすると後ろから声がかけられる。

十一はまた面倒事か・・・・・・などと思いながらも声をかけられた方へ振り向く。

そこにはやはりと言うべきか、先ほどの副会長だった。敵意丸出しといった感じでトゲのある口調で言葉を発している。

十一はふと気になり深雪の顔を見て達也の脇腹をつついて深雪を指して小さく話す。

 

「(そろそろやばいんじゃねーの?)」

 

「(あぁ・・・・・・そのようだな)」

 

そこで達也は深雪へと顔を向け目を伏せる。深雪は不承不承と言った感じで頷いたのだが、次第に深雪にとって聞くに耐えない言葉が増えてきた。

そしてそれはついに───

 

「待ってください!」

 

爆発した。十一は多分こうなるだろうと思っていたのでため息をついただけだが、達也はそう思っていなかったらしく慌てて深雪へ振り向く。

 

「(あーあーあーあー、どこで断ろうかねぇ。この空気じゃどう考えても、『すいません。やりたいことがあるのでやめていいですかー?』なんて言えないんだけどなぁ・・・・・・どうせ長引くんだろうしいつ帰れるんだろ。てか、メンバー集めねぇとな。レオなんかは山岳部とか言ってたし)」

 

十一は頭の中でそんなことを考えていると、話は佳境へ入っていたらしく、某黒の剣士のセリフである『決闘(デュエル)で決着をつけましょう』状態になっていた。

仕方ないからここで言うか、そう思って口を開くが───

 

「あの俺やりたくな「思い上がるなよ、補欠の分際で!」いので帰って「何がおかしい!」いいです「魔法師は冷静を心掛けるべき、でしょう?」か?「くっ!」」

 

『えっ?』

 

十一以外の声が同時にハモって聞き返してくる。

 

「えっ?誰一人聞いてなかったんすか?だから、俺他にやりたいことがあるんですやりたくないんすよ」

 

「・・・・・・今、言うの?」

 

「だって昼休みの時もあの後はもう達也と押し問答の形で時間になりましたし、今も副会長が突っかかってきてこんな感じでしたし」

 

「え、えっと・・・・・・で、お前のやりたいことって?」

 

「相互扶助部の立ち上げですかね。別に部員1人でも立ち上げは出来るって聞いたんで。まぁ、今のうちに部の理念を言うと『協力し合い絆を深めていこう』的な?」

 

「え、えぇ・・・・・・」

 

「あ、達也。模擬戦頑張ってね。どうせあいつらと帰る予定だし、あいつらも時間まで待ってるって言ってたから応援するぜ」

 

十一以外の間に漂う微妙な空気のせい、なのかおかげ、なのかは分からないがその後は流れる様に模擬戦の準備が整っていった。

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

「お前・・・・・・あそこでぶっ込んでるか?」

 

「だって俺元々するつもりねぇし?ン拒否するゥ!って言いたかったんだけどあの後お前と先輩たちの押し問答じゃん。逆に感謝して欲しいくらいだぜ?深雪の怒りも副会長の敵意もどっかに吹っ飛んだんだからいいじゃねぇか。なぁ、深雪」

 

「その点はありがとうございます。でも、逃げるためですよね?」

 

クツクツとかわいらしく笑う深雪に、そりゃあ、余計な火の粉は被りたくないしな、と言外に片眉を上げて笑う。

 

「ま、頑張れよ」

 

会話を続けながら歩いていると指定された場所へと着く。扉を開けると既に全員揃っているようだった。

 

「すみません、お待たせしました」

 

じっくりと準備を行い、準備万全の状態へと持って行き、所定の位置につく。反対側は既に服部がついていて口の端を少しだが釣り上がっている。

 

「ねぇ、十一くん。どっちが勝つと思う?」

 

「・・・・・・ぶっちゃけ言っていいなら言うけどいいんすか?」

 

「ええ」

 

「達也」

 

その問答を横で聞いていた深雪はふふんと自慢げに胸を張っている。

 

「どうしてかしら?はんぞーくんだって三巨頭ではないけれど1年間負け無しなのよ?」

 

「・・・・・・見てれば分かりますよ。リンちゃん先輩も、あーちゃん先輩もよく見ておいた方がいいですよ。数秒で終わりますから」

 

「分かりました」

 

「・・・・・・キンチョーしますね」

 

「あーちゃん・・・・・・」

 

鈴音はチラッと十一のことを見て言葉を続けたのだが、あずさはちゃっかり十一が自分のことを『あーちゃん』呼びしていることを、緊張のしすぎで気づいていない。それに気づいた深雪と真由美は顔を見合わせてクスクスと笑っている。

その間にルールの説明が行われていたようだ。

 

『ルールはいたって簡単だ。直接攻撃、間接攻撃問わず死に至らしめる術式は禁止。回復不能な障害を与える術式も同様に禁止。相手の肉体を直接攻撃損壊させる術式は捻挫以下であれば許可。武器の使用は無し。素手はありだが蹴りの場合は靴を脱いで学校指定のソフトシューズへ履き替えること。

勝敗は、一方が負けを認めるか、審判が続行不能と判断した場合に決する。』

 

「以上だ。準備はいいな?始め!」

 

遂に、開戦の狼煙が上がった───

 

 

 

 

 

が、すぐに終わった。秒殺である。

達也が横目で摩利を見る。その視線に数秒ほどして気づいた摩利はゆっくりと勝者を告げる。

 

「おう、お疲れさん。相変わらず容赦のない攻撃方法だこと」

 

「あぁ、ありがとう。仕方ないだろう、これが一番早い上に俺が勝率のある方法だ」

 

「待て」

 

試合が終わり、片付けのためにケースを置いていた場所へと向かうが急に背中に声が掛けられる。

 

「今の動きは・・・・・・自己加速術式を予め展開していたのか?」

 

そこから達也の得意な説明が入る。

十一が、やぁーっと終わりかー、なんて考えていると説明を聞き終えた摩利が爆弾発言を投下。

 

「さぁ、十一くん。君の実力も見せてもらおうか。相手は私が努めよう」

 

「あー、十一くんごめんね?さっき申請だしてきた時にもう書いちゃってるのよね・・・・・・」

 

「はぁ?ちょっと意味わかんないんすけど・・・・・・てか、なんで勝手にやってるんすか?」

 

「いや、なに。私相手にどこまで戦えるか見たいだけだ。もし戦わなければ相互扶助部?だったかな?それの立ち上げはなしにしてもらうぞ」

 

すると、十一は達也と目を合わせている。達也もこの事は知らなかったようで、若干目が見開いている。

 

「何言ってんすか?風紀委員ともあろう者が風紀乱してどうするんすか?脳筋ですか?それに、俺のメリットがないんですが・・・・・・どうせいい勝負したらしたで風紀委員直行でしょ?やですよそんなの」

 

「ぐッ・・・・・・!ええい!いいからやるんだ!」

 

「・・・・・・はぁ、めんどくせぇな。わーりやしたよ。ただし、これは依頼とみなして貸し1つですよ?」

 

と渋々だが了承する。摩利もそれに了承する。これによってもう一試合、模擬戦が行われることになった。

 

「まぁ、そのなんだ?ドンマイ」

 

背中に掛けられる声には若干同情の混じっていた。

二試合目の合図は真由美が行うらしく、中央線の横にたっている。ここルールの変更があった。さっきのルールの一部分を変更になった。ルールの変更点は以下のようになった。

 

『素手あり、蹴り、武器の使用も許可。』

 

「位置についたわね?それじゃあ、始め!」

 

模擬戦二試合目の鐘が鳴る。

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