感応能力者の学園生活   作:こうさん

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ストック?毎日更新?そんなの知りません。

更新できるときに更新しとく!

それがモットーです!

いつモチベなくなるか分かりませんしね!


第三感応

「あ、あのー」

 

 

 クラスメイトがずっこけるのを見届けた私が見たのはどうしていいかわからないといった顔の織斑くんをと、その背後に立つ黒のスーツにタイトスカートで鋭い吊り目の女性。ちなみにすっごい美人。

その釣り目美人が手に持ってる何か(たぶん出席簿)を振りかぶった。

 

 パアンッ!

 

「いっ――!?」

 

「(すごい音だな……)」

 

 

 無慈悲にも振り下ろされた出席簿により織斑くんは頭を押さえて唸る。

 

 

「げえっ、関羽!?」

 

 

 パアンッ!無慈悲な一撃その二が振り下ろされる。そりゃそうだよ。私も一応女の端くれだから分かるが、関羽とは言われたくない。まあさっきからの叩く力は相当だもんな。

 

 

「あ、織斑先生。もう会議は終わられたんですか?」

 

「すまなかったな、山田君。クラスへの挨拶を押し付けてしまって」

 

 

 お、おう……さっきまで人の頭叩いてた人とは思えない変容だ。

 

 

「い、いえ、副担任ですから、これくらいはしないといけませんから……」

 

 

 山田先生は先生ではにかんでいらっしゃるし。

 

 

「諸君、私が担任の織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物になる為のIS操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことはよく聴き、よく理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。私の仕事は若干十五歳を十六歳までに鍛え抜くことだ。逆らっても構わんが、私の言うことは絶対に聞け。いいな?」

 

 

 無茶苦茶なお言葉だ。こんな教師が今のご時世で許されているのか?

 

 

「キャ~~~~~! 素敵ぃ! 本物の千冬様をこの目で見られるなんて!」

 

「お目にかかれて光栄です!」

 

「私、お姉様に憧れてこの学園に北九州から来ました!!」

 

 

 __________訂正しよう。まったく一欠片の問題もなかった。心底喜んでいる気持ちが伝わって来るよ、みんな……。

どうやらここはほぼ虐められて喜ぶ淑女しかいないようだった。

 

 

「あの千冬様にご指導いただけるなんて嬉しくも本望です!」

 

「私、お姉さまの命令なら何でも聞きます!」

 

 

 しかし元気だな。あまりの声援に当の本人も鬱陶しそうにしている。

 

 

「……はぁっ。毎年毎年、よくもこれだけ馬鹿者共がたくさん集まるものだ。ある意味感心させられる。それとも何か? 私のクラスにだけ馬鹿者だけを集中させるように仕組んでいるのか?」

 

 

 え?毎年これ?大変ですね先生。見た目かなりお若いけど一体おいくつ?数年前まで国家代表でしたよね?それから教師ってことはどう考えても……あれ?

 

 

「きゃあああああっ!お姉さま!もっと叱って!罵って!」

 

「そしてつけあがらないように躾をして~!」

 

 

 その言葉に周りの女子たちもウンウン、と頷いていた。ほんとに嫌がってないよこの娘たち……

 

 

「で?挨拶も満足に出来んのか、お前は」

 

「いや、千冬姉。俺は――」

 

 ズパアンッッ!本日三回目。2回目までより音が増した出席簿アタック(今命名)は織斑くんの脳細胞を今日だけで一万五千個は殺していることだろう。

 

 

「織斑先生と呼べ」

 

「……はい、織斑先生」

 

 

織斑くんもようやく学んだのかしっかりと先生と呼んだ。

 

 

「え……?ひょっとして織斑くんって、あの千冬様の弟なの……?」

 

「それじゃあ、世界で男で『IS』を使えるっていうのも、それが関係してるのかな?」

 

 

いや、”織斑”なんて名字早々いないと思うんだが。

というか元日本国家代表の現役含めて最強と言われるブリュンヒルデの家族関係なら知れ渡っていると思うのだが。

 

 

「ああっ、いいなぁっ。立場を代わってほしいなぁっ。そうしたら私がお姉様の妹に……」

 

 

 読取らなくても分かるよ。心底うらやましいのか。私の能力貸せるなら貸してあげたいよ。何者なんだあの人。

 

「さあ、SHRはもう終わりだ。あまり時間が無いので、諸君らにはこれからISの基礎知識を半月で覚えてもらうぞ。その後実習だが、基本動作は半月で身体に染みこませてもらうぞ。いいか、いいなら返事をしろ。文句があっても返事をしろ、私の言葉には絶対に返事をしろ。いいな?」

 

 

 「イエス・マム……」と心の中で疲れつつ言いつつ素直にはいと言うしかなかった。

 私の高校生活は初っ端から大波乱で一寸先は闇で始まった。

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