「艦娘グラフティ4」(第8部)「執務室の午後」 作:しろっこ
「ゴチになります!」
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「艦娘グラフティ4」「執務室の午後」(みほ8ん)
:第10話<頂きます>(改)
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<< 蕎麦屋:店員の態度 >>
カツ丼を電ちゃんと秋雲の前においた一人の店員が伝票を見ながら言う。
「ご注文の品は、そば定食が二つとカツ丼二つ。以上でよろしいでしょうか?」
「ああ」
「失礼します」
そう言いながら、もう一人の店員は私と寛代の前にそば定食を配膳した。
そして二人の店員は不自然なくらいにきちっと並んで私たちに礼をする。
「ありがとうございます、ごゆっくりどうぞ!」
私は何とも思わなかったが電ちゃんと寛代は店員の丁寧さに、ちょっと驚いているようだった。この二人は生まれつきの軍人だから、まったくの他人から頭を下げられる経験が少ないのだろう。でも秋雲はあまり驚いていないな。横須賀とかで結構、出歩いていたのだろうか。
「ソバヤって凄いのですね、こんなに丁寧なのですね?」
電チャンは早くも感動しているようだ。
「そうだね。でも普通のお店って言うのはだいたい、こんな感じだよ」
とはいえ若干大げさな感じがしないでもなかったが。
「とりあえず、食べようか」
「はい頂きます、なのです」
スケッチブックを置いた秋雲も言う。
「ゴチになります!」
「……」
箸を取ると電チャンと寛代の二人の駆逐艦は一緒に手を合わせている。この二人は日本式に”頂きます”をするんだな。秋雲は軽く礼をしてすぐに器を手に取った。
その光景を何となく店員さんたちが遠くから見てヒソヒソ話をしている。鈍感な私でも気付くくらいだから彼らの様子はちょっと目立つけど悪い感じではない。
なんだろうな?米子では艦娘は珍しいのかな?
境港だと艦娘たちも結構外出しているし、もともと空軍がある土地だから境港市内では一般の軍人も見掛ける機会が多い。また境港市民も自然に軍人に敬礼をしたり会釈をしてくれる習慣がある。
でも米子市は人口も多いし街も大きい。境港ほど街中で軍人を見掛けることは少ない。また軍人を見ても普通に通り過ぎるし私たちも気にも留めない。いかにも(地方の)都会って感じだけど。
私がどうでも良いコトを考えていると、二人の駆逐艦娘たちは無言で食べ始める。
秋雲は「う~ん、外食は良いなあ~」と妙に噛み締めている。そんなに美保鎮守府の食堂は味気ないのかよ?
彼女たちの様子を見ながら私も続けて箸を取った。多分これは”出雲蕎麦”なんだろうけどグルメでもない私には適当に味が付いていれば不平不満は無い。
<< 蕎麦屋:駆逐艦娘 >>
市内に比べると客が少ないから味はマズイかと思ったけど、さほど酷くもない。店員の態度も悪くないと思うし。むしろ空いている方が私は都合が良い。何となく……ブルネイの件があって他の客に注目されたり騒がれると面倒だなと思っていたのだ。
でも私たちが帰国してからそこそこ日数も経っているし、世間もそろそろ沈静化したかな?と思っていた。ただあの店員の態度だと、まだ多少は私たちは注目されるのかな?とも感じるけど。
私は黙々と食べ始めたが三人の駆逐艦娘たちは、互いに近況とか取り留めの無い会話を自然にやり取りしている。駆逐艦同士は割りと仲が良いんだな。
私のそば定食は1.5玉の増量とは言うものの、しょせんソバだからな。あっという間に平らげてしまった。一方の駆逐艦娘たちは”女子”だから、まったりと食べている。
手持ち無沙汰になった私は駆逐艦娘たちの食べるさまをチラチラと観察する。そういえば寛代を除けば艦娘……特に駆逐艦クラスの艦娘とは、あまり一緒に食事をすることもないよな……とか思いながら見ていたら、その寛代にジロリと睨まれた。ゴメンネ。私に見られたら落ち着かないよな。
私は慌てて立ち上がると新聞を取ってきた。オッサンっぽいが座敷に胡坐をかいてパラパラとめくり始めた。
”舞鶴でも艦娘工廠を設置”……なんだ、軍事機密じゃないのか?
”大山のリゾート開発の裏にシナの影”……って、これは週刊誌の見出しだ。へえ~、何となく興味があるな。
そのとき電チャンが声をかけてきた。
「あの……司令スミマセン」
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも整備したいけど~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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PS:「みほ8ん」とは
「美保鎮守府:第八部」の略称です。