「艦娘グラフティ4」(第8部)「執務室の午後」 作:しろっこ
「ええ?あの伝説の方ですか?」
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「艦娘グラフティ4」「執務室の午後」(みほ8ん)
:第11話<キッスと伝説>
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そのとき電チャンが声をかけてきた。
「あの……司令スミマセン」
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「どうした?」
私は新聞を少し畳んで電チャンを見た。
「何だか、お腹一杯になってしまったのです。でも残すのは申し訳ないので司令、よろしかったら……そのぉ~」
彼女はうつむき加減に恥ずかしそうに言う。
私が一瞬、静止していると隣の寛代がまた私を小突く。分かってるよ。
「えっと……食べるのは良いけど……いいのか?」
モジモジしている電チャン。こんな反応をしている姿も初めてだ。
「はい。そのぉ~司令は……家族みたいなものですから」
そう言いつつもまた真っ赤になっている。とても可愛らしいというか……思わず模範解答だなと言いたくなった。そうだよ、艦娘と私たちは家族のような関係でありたい。そう思うと嬉しい気持ちになった。
「そうだね。それじゃ、遠慮なく頂くよ」
「はい」
電チャンが両手でどんぶりを私に差し出してくれる。受け取るときにまた寛代が「間接キッス……」とか呟いている。
うるさいな~いちいち。家族だから良いんだよ!そう思いつつ私は自分の箸で電ちゃんが食べ切れなかったカツどんをつついた。
<< 蕎麦屋:伝説 >>
ふと横を見ると寛代はきっちり完食している。そこで一計を案じた。
「おい寛代も、これ食べるか?」
まさかと思ったけどコクリとうなづいている。
私は電チャンの食べ残しの半分を寛代の器に移した。
「このくらい食べられるか?」
私が確認すると彼女はうなづいている。こいつは小柄な割りに意外と大食漢なのだろうか?母親が何となく”ガハハ”と笑うタイプだからな。そう思うと妙に納得できる。
あるいは……
「亡くなった提督が大食漢だったのかな?」
思わず口から出た。ただその言葉を駆逐艦娘たちは自然に受け止めているようだった。
「ええ?あの伝説の方ですか?」
それまで黙っていた秋雲が突然割って入る。あれ?この艦娘は知っているのか?
私の疑問に答えるように彼女は続ける。
「いや、多分横須賀でもあの提督のことを知っている駆逐艦は私くらいだと思いますよ。だって祥高さんの親戚でしょ?秋雲さんは自分でいろいろ調べたんですよ~。凄い?」
「ああ、凄いな」
そういえばこの艦娘は祥高さんを慕って脱走したって話だったな。
「何度か直接お話もしたような気がするんですけどね~。でも正直、あまりハッキリと覚えていないんですよね」
スケッチブックを閉じて過去に思いを巡らせている秋雲はとても良い表情をしていた。きっと良い提督だったのだろう。
「だから私、こうして寛代殿と間近に居られるだけでも光栄に思うんです」
持ち上げられた寛代は、珍しく赤くなっていた。
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも整備したいけど~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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PS:「みほ8ん」とは
「美保鎮守府:第八部」の略称です。