「艦娘グラフティ4」(第8部)「執務室の午後」 作:しろっこ
「そんなものは書いたことないし」
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「艦娘グラフティ4」「執務室の午後」(みほ8ん)
:第12話<お支払い騒動>
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<< 蕎麦屋:食事終わり >>
「だいたい食べ終わったかな」
私は確認した。
「はい、なのです」
「OKで~す」
「……」(うなづいている)
「そろそろ出ようか」
私は軽く時計を見ながら言った。
いま14:00前だから大山へ上がって15:00頃……別に本格的に登山するわけでもないし、ちょっと上がるだけだからな。まだ紅葉にはちょっと早いくらいだから大山も混むことは無いだろう。
私が立ち上がると駆逐艦娘たちも席を立つ。しかしセーラー服とはいえ、やっぱり中学生というよりは小学生に近いよな。レストランだったら、お子様ランチでもいけそうだ……実際は小学生どころの年齢ではないんだが。
私たちが座敷の縁に腰をかけて靴を履いていると「ありがとうございました~」という声が店内から掛かる。
元気の良い店だな。ただ私たちが動くと店員さんたちも急にざわついた感じがする。いや店内の他のお客さんたちも同様だ。やっぱり注目されているのだろうか?
<< 蕎麦屋:お支払い騒動 >>
私たちがレジで精算をしようとすると店員さんが言う。
「海軍さんは特別割引が適用されますので2割引ですが……そのぉ~」
なんだ?この店員さんの雰囲気はまるで艦娘みたいだぞと思っていたら別の店員……雰囲気的には店主かな?やって来て言う。
「大変失礼ですが美保鎮守府の提督と艦娘の皆様とお見受けいたします」
「そうだが」
「大変申し訳ございません。当店ご来店の記念に色紙にサインを頂きたく……」
彼がそういうと若い女性店員が色紙とペンを持ってきた。ええ?サイン?芸能人じゃあるまいし……
「いや、そんなものは書いたことない」
私が敬遠すると店員は言う。
「お名前だけでも結構です。艦娘の皆様にも是非」
そういって頭を下げて色紙を差し出す店主。
いや、是非といわれてもねえ~。明らかに引き気味の電チャンと寛代なんだが秋雲だけは目をキラキラさせている。
「皆さん難しいようでしたら小さく書いてもらえば、後のスペースは秋雲さんがいくらでも埋めますよ!」
なるほど、その手があったか……仕方ないなという感じで私たちはレジの側の空いた机で色紙に名前を書き始める。だが店主だけでなく他の店員や、どういうわけか周りのお客さんたちまでが色紙だのノートだの持って来る。おいおい……
ええい、こうなったら何でも来い!私は片っ端から名前を書いていく。後は艦娘たちがそこそこの文字と空いたスペースには秋雲が器用にイラストを即興で描いていく。なるほど……秋雲を連れて来て正解だったようだな。
<< 蕎麦屋:記念撮影 >>
それでも15分くらいだろうか……あまりお客さんが居なくて良かったが結局、店内のほとんどのお客さんにサインをしたことになった。
最後は店主がどこからとも無くカメラを持ってきた。
「皆さん、記念ですから並びましょう」
おいおい、そこまでやるのか……まぁ、いいよ。何でもやってくれ!
前にも思ったが写真を撮るくらいは軍事機密でも何でもないところが艦娘の良い所なんだよな。
「せっかくですからお店の前で……」
店主が言う。もう好きにしてくれ。
店内に居たお客さんと店員、それに私たちはお店の前に並ぶと写真を撮った。店主だけでなく、お客さんの中には凄いマイカメラを持っている人が居てその人も何枚か撮ってくれた。
そのカメラの主の芸術家風の男性は言った。
「後からお送りしますので……鎮守府宛でよろしいですね」
「ああ……」
何でこんなことになったのか良く分からないが……ただ地域の人とどういった形であれ触れ合うことは良い事だろう。艦娘たちも意外とニコニコしているし秋雲はその立派なカメラを持った人となにやら話している。
「やれやれ……」
撮影も一段落して改めて支払いをしようかと思ったら店主に押し止められた。
「今日の記念にサービス致しますから」
店主はニッコリ笑顔になった。
「あ、ああ。ありがとう」
意外な結果になった。まあ、良い事か。
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも整備したいけど~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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PS:「みほ8ん」とは
「美保鎮守府:第八部」の略称です。