「艦娘グラフティ4」(第8部)「執務室の午後」 作:しろっこ
「牛乳は大好きなのです」
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「艦娘グラフティ4」「執務室の午後」(みほ8ん)
:第17話<牧場と牛乳!>
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色紙を書き終わると将校の娘たちと一緒に記念撮影。普通の少女と艦娘と並んでいるのは何ともえいないミスマッチ感だが……さすがにそこまでやると周りからも目立ったようだ。私たちが何者であるのか観光客たちにも薄っすらと認知されたらしい。
「ばいばい」
「さよなら」
「ありがとうね」
将校の娘たちと艦娘たちは手を振りながら別れる。ちょっと離れたところから、その両親(将校夫妻)がお辞儀をしている。私も軽く会釈をするとすぐに艦娘たちに言う。
「おい、早く行くぞ!」
私たちはちょっとした騒ぎになる前にそそくさと駐車場から逃げ出した。
直ぐに牧場の大きな売店に入った。そこでも油断すると人だかりが出来そうな雰囲気だったので、さらにそのまた奥にあった喫茶店に全員で入店。
「いらっしゃいませ」
私たちは店員さんに案内されて窓際の席に着いた。エアコンは切ってあるらしいが窓が開け放ってあり大山の風が心地よかった。
「ここは何ですか」
電チャンが聞く。
「蕎麦屋」
寛代は本気かギャグか判らないことを言う。
「違うよ!」
すかさず秋雲が言う。
「喫茶店……みたいな?」
「そうだな……」
私は秋雲に答えながらメニューを取る。
「ここは牧場だからな。多分牛乳とか飲ませてくれるんだろう……」
そのときイスをガタンと言わせて……電チャンが立ち上がった。
「牛乳!」
おい、いきなり立ち上がるなよ。ビックリするな。
「牛乳は大好きなのです」
「それは良かった……ここのは多分、絞りたてだからな。美味しいぞ」
「う、うれしいのです」
だから牛乳でそんなに感動するなよ。
「いいから座れ」
「はい」
私に諭されて電チャンは座った。
「とりあえず秋雲さんはホットミルクで良いや」
メニューを見ていた秋雲が言う。必死でメニューにかじりついていた電チャンが言う。
「あの……これってお代わり自由って何ですか?」
なにを当たり前のコト聞いているんだ?私は答える。
「文字通りだけど……いくら飲んだも料金は同じ」
秋雲は目を丸くする。
「えぇっ!」
今度はこっちが驚くのか? 忙しい連中だな。だが私は念のために秋雲に忠告をした。
「いや別にお代わりが無料だからって無理に飲みすぎるとお腹壊すぞ」
秋雲は強張(こわば)った表情している
「そりゃあ……わきまえてますって」
言っていることと表情が違うぞ。
「……」
相変わらずな寛代……やれやれ。何も変わらないのは寛代だけか。
「ご注文はお決まりでしょうか?」
直ぐに店員さんが私たちのテーブルに来た。ニコニコしている女性店員に私は言った。
「私はホットミルク一つで……」
すかさず秋雲が挙手をしながら言う。
「同じく!」
電チャンも挙手で続く。
「あの……同じでお願いなのです」
ここは学校か? 最後は寛代。
「……(指を一本立てているだけ)」
一瞬、寛代の立てた指を見て焦ったような店員さんだったが直ぐに微笑みながら返した。
「ではホットミルク4名様分でよろしいですね」
艦娘たちは声をそろえて言う。
「お願いします」
伝票に書き込むと店員さんは頭を下げながら言う。
「かしこまりました。少々お待ち下さいませ」
店員さんは戻っていく。
「なぜ牛乳が飲み放題なのですか?」
今度は電チャンが突っ込んでくる。
「そりゃ牧場だから」
私の言葉になぜか一瞬考え込む電チャン。
「牧場って……特殊な兵装を持ってくる艦娘だけの得意技ではないのですか?」
電チャン……それちょっと違う。誰だよ! 電チャンに変な意味を教えたのは。
「牛がたくさん居るから……ってのは理屈では分かるんですけど。やっぱ秋雲さん的には飲み放題って感動的ですね」
秋雲はそっちか。くどいけど頼むから飲みすぎるなよ。
「お待たせしました」
直ぐにホットミルクがやってきた。
「おぉー」
なぜか感嘆の声が上がる。牛乳を温めただけだと思うんだが。
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも整備したいけど~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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PS:「みほ8ん」とは
「美保鎮守府:第八部」の略称です。