「艦娘グラフティ4」(第8部)「執務室の午後」 作:しろっこ
「無理に飲みすぎるとお腹壊しますよ」
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「艦娘グラフティ4」「執務室の午後」(みほ8ん)
:第18話<甘い少女たち>
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「ごゆっくりどうぞ」
店員さんは軽くお辞儀をして去っていく。
「おぉー」
また感嘆の声が上がる。しつこいが牛乳を温めただけなんだけどな。
電チャンと寛代は、手を合わせてきっちり「頂きます」と言っている。秋雲はなおも「おおっ!」と言っているぞ。
「どうした?」
念のために私が聞くと彼女はスティックシュガーを見せる。
「え?」
私は一瞬何事か分からなかったが……秋雲は私をちょっとからかうように言う。
「司令ぃ……コレやっぱり温めただけのミルクじゃないデスよ」
……だからその口調は止めて欲しいな。
だが彼女の指摘どおり、カップをよく見ると砂糖とスプーンがついている。この砂糖を入れてかき回せって言うことなのか?甘そうだな。
電チャンや寛代も砂糖を確認して驚いているようだった。
「凄いのです、おいしそうなのです」
艦娘たちは軒並みスティックシュガーを……おい! お前ら全員、砂糖一本丸ごと牛乳に突っ込む気なのか?
「ええ? いけませんか?」
若干、上目遣いでこちらを見る電チャン。いや、別に悪くは無い。
まさかの寛代もサラサラと砂糖を一本丸ごと突っ込んでいる。その光景は私には敬遠したくなるものだ。女子はそれで良いんだろうな。いやはや私にはムリムリ、ストレートでいい。
甘党の砂糖少女たちは無視して私は自分のホットミルクを飲む……美味いぞ。別に砂糖なんか入れて誤魔化さなくても、そのままでも十分美味しいじゃないか。やはりコクがあるというか普通にお店で売っている牛乳とは違う感じだ。
私はサッサと一杯目を飲み干してしまった。でも艦娘たちは取り留めのない会話をしながらチビリチビリと飲んでいる。ああ……このペースとお喋りが女子なんだな。
私は男子だから手持ち無沙汰になる。仕方無しに軽くメニューに目を通してから手を上げると改めて店員を呼んだ。
「あれ? 司令はもう二杯目ですか?」
電チャンが聞いてくる。
「ああ」
私が答えるとすかさず秋雲が突っ込んでくる。
「お代わり無料だからって無理に飲みすぎるとお腹壊しますよ」
うるさいな。別に無理なんかしてないよ。
「私はノンシュガーだぞ。二杯くらい軽いものだ」
そう言いながら私は店員さんを待つ。
直ぐにテーブルまでやってきた店員さんが言う。
「お待たせしました」
私はメニューを見ながら注文をする。
「コールドのミルクを一つ」
「かしこまりました」
サラサラと伝票に書き加えると、店員さんはまた去って行く。
「でも……お店ってそれぞれで雰囲気が違うのですね」
電チャンは感心しているようだ。
「そりゃ蕎麦屋とは違うよ」
私は半分寛代を見ながら言う。
「……」
寛代も店内を無言で見回している。秋雲は早速スケッチブックを取り出してサラサラと店内や窓からの景色を描いている。
「司令、後で写生大会でもするんですか?」
「そうだな……」
せっかくここは牧場だから、素人でも描けそうな対象はいくらでもあるだろう。
「まあ、後で適当に……」
私は窓から見える大山を見ながら答えた。
やがて、お待たせしましたと言って店員さんがコールドのミルクを持ってきた。要するに普通の牛乳ってことだが……。
おい、秋雲! そんな顔で見るなって。
「いえ、責めるとかってんじゃなくて……良いなって」
そういう秋雲は、やっぱりスティックシュガーの糖分が早くも効いているのか、まだホットミルクそのものを飲み切れて居ないようだ。
「男女の差だな」
そう言いながらも、艦娘ってそもそも的に普通の女子とは違うよな……と思うと、ちょっと可笑しくもあった。
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも整備したいけど~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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PS:「みほ8ん」とは
「美保鎮守府:第八部」の略称です。