「艦娘グラフティ4」(第8部)「執務室の午後」 作:しろっこ
「秋雲さんもコーヒー頼もうかな……」
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「艦娘グラフティ4」「執務室の午後」(みほ8ん)
:第19話<少し休憩>
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「写生大会って何ですか?」
電チャンが聞いてくる。私は答える。
「風景を模写して比べあうものだよ」
「比べる?」
彼女がホットミルクをすすりながら言うと、直ぐに横から秋雲が説明してくれる。
「何人かで絵の腕を競うってか……一人で描くよりその方が張り合いもあるし、自分のレベルも分かるだろ?」
フーンといった感じでうなづいた電チャンは秋雲のスケッチを覗き込むようにして言う。
「その……秋雲さんが描いている絵が写生なのですか?」
「ウン? ああ、まぁそんなところだね」
私だったら描いている絵を横から見られたら思わず隠したくなるが秋雲は慣れているのだろう、まったく動じない。
そのうちホットミルクを飲み干したのか、電チャンがモジモジしている。私は聞いた。
「なに? 電チャン」
「あの……その……」
ちょっと赤くなって無いか? 私はコールドのグラスをテーブルに置いて言った。
「お代わりか? 遠慮しなくて良いよ……私ももう一杯頼むから」
「司令!」
直ぐに秋雲が挙手をしながら硬い表情で突っ込んできた。私は笑って言った。
「なんだ? 秋雲、大丈夫だよ。今度は私はコーヒーを頼むから」
ふええっ……という感じで安堵した秋雲だった。心配してくれてありがとう。
「じゃあ、秋雲さんもコーヒー頼もうかな……良いですか?」
「ああ、いいぞ」
秋雲に釣られたのか、他の艦娘たちも注文をして結局ホットミルクが二つにホットコーヒーが二つ追加になった。
ソバは消化に良いとは言うものの、昼食後に大山の牧場でホットミルクにコーヒーか。私は三杯も飲んだ勘定になるから……さすがにちょっと苦しくなってきた。
私同様、他の艦娘たちも苦しいようで、皆急に押し黙ってしまった。やっぱり秋雲が震え声で口火を切る。
「司令……少し休憩」
なんだよ秋雲? だいたいこうやって、この場に居ること自体が休憩だと思うが。まぁ良いか。今日はオフみたいなものだ。
喫茶コーナーで私たちがある程度の時間、留まっていることで、さっき駐車場で集めた他からの注目も、さすがに多少は冷めたことだろう。
「ああっ……でもせっかく山に来たのに、このまま帰るのは惜しいです」
秋雲は尚も抵抗している。
「そうだな……まあ適当にスケッチでも散歩でもしたら良いだろう」
「それでは……」
私の言葉に反応したように秋雲はスケッチブックと画材を抱えて立ち上がる。
「秋雲さんは牧場のスケッチに行って参ります!」
軽く敬礼をすると、やや重たい足取りで喫茶コーナーから退出する。
「お前たちも行くか?」
私の言葉に電チャンが反応する。
「はい……なのです」
彼女は寛代に目配せをする。二人はタイミングを合わせたように立ち上がる。
私は言った。
「コレ持っていくか?」
横に置いていたスケッチブックと文具の袋を差し出す。
「はい……念のために……」
そう言いながら電チャンと寛代は袋を受け取ると、やっぱり重たそうな足取りで外へと向かうのだった。
搾りたての牛乳は濃厚だからお腹が一杯になるのだろうか? そんなことを考える私だった。
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも整備したいけど~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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PS:「みほ8ん」とは
「美保鎮守府:第八部」の略称です。