「艦娘グラフティ4」(第8部)「執務室の午後」 作:しろっこ
「おい、それを誰に聞いた?」
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「艦娘グラフティ4」「執務室の午後」(みほ8ん)
:第31話<打ち切り?ですか>
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「じゃあ、出発!」
一人で盛り上がっている秋雲。でも良いよな、そういうのって。
「ねぇ、どっち?」
秋雲が聞いてくるので私は答える。
「そこの川べりを、ずっと上流へ行くと堰(せき)のところで右の茂みへ入る小道があるから、そこをずっと歩いていくんだ」
……だったと思う。私も記憶だけが頼りなんだけど、山なんてそう簡単に変わるものではないだろうという甘い見込みだ。
先頭は秋雲、続いて電ちゃん、寛代、そして最後が私。それでも私が一番背が高いから後ろからは前の3人が良く見える。
もし道を間違えたら直ぐに分かるだろう。
上流へ向かっていくと記憶の通り堰のところに堤(つつみ)が盛り上がった箇所がある。そこを人の身長分程度、土手に上っていく。堤を上がり切ると記憶の通り右手に小さい小道が続いていた。
「ここを行くんだね?」
「ああ」
相変わらず元気な秋雲。そして私たちは森の中に入る。電チャンも木々の香りを嗅ぐようなしぐさをする。
「何か、不思議な香りがするのです」
「あれだろ? フィトンチットとかいうんだろう?」
詳しいな、秋雲は。
「ねぇ、司令?」
「なんだ?」
秋雲は前進しながら振り返る。
「この艦娘グラフティ4って、お気に入りが付かなかったら、大山に来なかったかも知れないってホント?」
それは本当だけど……知りすぎだぞ、秋雲!
「おい、それを誰に聞いた?」
思わず聞き返した。何となく想像できるけど。
「青葉……」
やっぱり。
「ええ? それは本当だったのですか?」
電チャンまで聞いてくる。
「ああ……あ痛っ!」
ワザとか知らないけど寛代のやつ急に立ち止まって人の足をさり気なく踏みつけやがった。
「悪かったよ……っていうか、この寺めぐりだって、どこまで行けるか正直、分からないんだよな」
「へえ」
秋雲は大して気にしていないようだが。何となく一番気にしているのは真ん中の電ちゃんのように感じられる。思わず言い訳したくなる。
「お前たちといるのは楽しいし、この時間がずっと続いたらな……って思うんだけどさ。そこは大人の事情って言うか……あ痛ぁ!」
また寛代が人の足を踏みつけやがった。でも電チャンが振り返る。
「大丈夫なのです……司令がそれで良いなら……」
それ以上は何も言わず、再び前を向いた電チャン。その言い方は何か良心の呵責を感じる。ごめんよ、打ち切りなんて決して良くはないんだけど、いろいろあってね……。
「でもさ」
また秋雲が振り返る。木々の緑と、彼女の赤い服の対比がキレイだな。
「青葉言ってた。今居る場所がダメでも、情熱が消えなければ絶対、別の新しい場所で道が出来るんだって……へえ、良い言葉だね」
なるほど、青葉らしいな。
「はい、私も元気が出たのです」
それはよかった……そこで私はハッとして思わず、寛代の足踏み攻撃を警戒してしまったが、寛代はふと振り返ると、悪戯っぽく笑うだけだった。
やれやれ……。
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも整備したいけど~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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PS:「みほ8ん」とは
「美保鎮守府:第八部」の略称です。