「艦娘グラフティ4」(第8部)「執務室の午後」 作:しろっこ
「……森も良いねえ」
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「艦娘グラフティ4」「執務室の午後」(みほ8ん)
:第33話<山ガールか>
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しばらく森の中を前進する艦娘たちと私。それでも道は水平で気温も低く、また全員が一つの方向に向かって一糸乱れず行軍しているからだろうか。意外と楽だった。
やがて大山の夏山登山道との分岐点が見えてきた。
「よし、目的地は近いぞ!」
「おお!」
返事をしたのは秋雲のみ。ノリは良いな。
「……のです」
やや遅れて電ちゃん。寛代は多分、無言。
そして夏山登山道を越えると直ぐに、広場のような場所がありベンチが並んでいた。
「よし、ここで休憩! 全員点呼、異常なし」
点呼っても3人しか居ないからな……私は手に持っていたジュースを木の机の上に置いた。
「解散!」
このひと言で、急に全員の緊張が解けて、緩む。
「はぁ」
それぞれ、と私たちは木製のベンチに腰をかける。
「ちょっと疲れたけど……森も良いねえ」
秋雲は長い髪を振り払いながら言う。ホントにお前、髪が長いな。
「なのです、山も良いのですね」
ジュースを注ぎながら電チャンも言う。そうだな、艦娘が山に居るというのも不思議な状況ではあるが、たまには良いのかも知れない。
「で、司令? お寺って……あれ?」
紙コップを片手に秋雲が聞いてくる。その指先は数百メートル先の木造の建築物を指している。
「ああ、あれだな」
お寺には違いないが人は居ないようだ。要するにお堂か。
「何だか質素すぎて、ちょっとね……」
あまり彼女の創作意欲を刺激しないらしい。
「そうか、残念だったな……じゃあ一服したら帰るか?」
私は何気なく言った。
「えぇ?」
何だよ秋雲、その残念そうな顔は……口が『への字』になっているぞ。
「え……っと」
電チャンもハッキリとは表現しないが、何となく不完全燃焼気味だ。
「……」
寛代も同じ雰囲気だぞ。おいおい、お前らいきなり山ガールかよ?
「司令! 相談があります」
なんだよ、いきなり……
「もうちょっと、山に登ってみたいのです」
おいおい、電チャンまで……
「あ痛ぁ!」
寛代が……カンチョーしやがった。私は提督だぞ!
私はでん部を押さえながら言った。
「あのなぁ、今から頂上なんて無理だぞ」
「いえ……そのぉ」
なぜか電チャンが即答する。
ちょうどその時、爽やかに会話しながら他の山ガールたちが登山道を下山していくのが見えた。それを見ながら秋雲が言う。
「司令、そのぉ、頂上まで出なくっても。もうちょっとだけさ、視界が開けるところまで何となく登ってみたいなぁ……って」
もの凄ぉく、物欲しそうに言う。その目は止めろって。フィトンチットの吸い過ぎで山の神に捕まったのか? お前らは。
私は肩をすくめた。
「分かったよ。絶対、頂上は無理だからな!」
それを聞いた艦娘たちが歓声を上げる。だが、その判断がとんでもない事態を招くとは、そのときは誰も想像していなかった。
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも整備したいけど~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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PS:「みほ8ん」とは
「美保鎮守府:第八部」の略称です。