「艦娘グラフティ4」(第8部)「執務室の午後」   作:しろっこ

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結局、大山登頂を目ざすことになり司令は指示を出す。そこには不知火も時雨も一緒だった。


第40話(改)<登頂準備>

「訓練とあらば問題ありません」

 

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「艦娘グラフティ4」「執務室の午後」

(みほ8ん):第40話(改)<登頂準備>

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 6合目の上空には月が出ていた。足元の岩場もホンノリ照らされている。私は一呼吸してから語り始める。

 

「いろいろあったが幸い私たちは陸軍の協力により遭難は回避することが出来た。ただ軍人である以上これで終わりとするのではなく何らかの結果は持って帰るべきだと考える」

「賛成!」

 

ノリが良すぎるぞ秋雲。しかも彼女は相変わらず私の制服を羽織っているからなおさら異様だ。さすがにその姿を見て陸軍兵士は驚いている。いや不知火も少々驚いているようだ。私はそんな面々をチラッと見てから続けた。

 

「そのためこれから海軍による登山訓練という位置づけで大山の頂上を目指すことにする」

 

なぜか拍手が起こる。あれ? 陸軍のあきつ丸も手を叩いているな。私はそんな彼らの方を向いた。

 

「そこで専門家である陸軍の皆さんに確認したい。これから大山の頂上を目指すためには今から上がるのが良いだろうか。あるいは、ここでいったん仮眠等の休息をしてから早朝に登る方が良いか?」

 

陸軍の兵士は律儀に手を上げた。私は声をかけた。

 

「どうぞ」

「司令……私は軍曹とお呼び下さい」

「ああ。では軍曹、お願いする」

 

彼は少し笑ったようだ。

 

「ハッ。基本的に自分は夜間の登山はお勧めしません。足元も暗く特に6合目から上は岩場が続くため岩場で手元が狂えば思わぬ事故を招きます」

 

そうだろうな。ただ軍曹は空を見上げて続ける。

 

「しかし幸い今夜は月があります。大山特有のガスも掛かっていません。またメンバーのほとんどが艦娘であるため夜間の視認力もまた体力も問題ないと思われます」

 

そう来るか。私は軽くうなづいて腕を組んだ。

 

「艦娘に聞く。この中で夜戦経験の無い者は居るか?」

 

当然、誰も手を上げない。強いて言えば私くらいか……ア、私もブルネイで夜戦したな。

 

「不知火と時雨はどうだ? 夜戦経験はあるだろうが今から大山に登ることについてお前たちの意見はあるか?」

 

二人は一瞬顔を見合わせてから言った。

 

「訓練とあらば問題ありません」

「ボクは……」

 

しぐれはやや訳ありか。そのとき意外にも軍曹が手を上げながら補足した。

 

「時雨殿については後で個別に司令にご報告があります。今は全体を進めて下さい」

 

私はうなづくと腕時計を見た。

 

「ではこれから登山のための準備を行う。まず救援部隊の装備品で飲料や食料はどの程度あるだろうか」

 

すぐに軍曹が応える。

 

「ハッ。今回は艦娘3名と司令殿と伺っておりましたので4名分の糧食。さらに救援部隊4名分の糧食。ここに余裕を持たせて合計10名が一日分賄える飲料及び糧食を確保してあります」

「結構」

 

私は空を見上げた。

 

「申し訳ないが救助を受けた私達は空腹のため、かなり体力が消耗している。そこで私たち4名はまず軽い食事を取る。救援部隊の面々で必要な者は各自の判断で食事。その他必要な者は休息とする」

 

時計を見てから私は続ける。

 

「いま21:20なので食事及び休息は22:00までとする。その後、各自に装備品を分散させ22:30より登頂を開始する」

 

ここで私は軍曹に確認をする。

 

「ここから山頂までの所要時間はどの程度か?」

「ハッ、早くて90分。ただし夜間のため120分を見ております」

 

私はうなづいた。

 

「なお海軍は登山は不慣れなため先頭を軍曹、しんがりをあきつ丸とする。私は情報を集中させる為に中央。後は各自縦列での登山を行う。なお体調により適宜順番の入れ替えは各自の判断で行って構わない。質問は?」

 

誰も黙っている。

 

「では糧食及び飲料の分配を頼む」

「ハッ」

 

2名の陸軍は返事をする。私たち4名を中心に、それぞれベンチに腰をかけて糧食と飲料の分配を受けた。私のそばに直ぐ軍曹が駆け寄って敬礼をした。

 

「司令殿、ご報告です」

 

ああ、さっきの内容だな。私も軽く敬礼してうなづく。彼はチラッと時雨を見てから話し始める。

 

「後から上がって来た時雨殿の件です」

 

時雨か……やはり何かあったか。

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも整備したいけど~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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PS:「みほ8ん」とは
「美保鎮守府:第八部」の略称です。
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