墓守達に幸福を   作:虎馬

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リアルで色々あったせいで時間が空いてしまいました。
更に言えば難産でもありましたが。

お楽しみいただければ幸いです。



28.六腕

 ブラムの攻勢は苛烈を極めるものだった。

 捕えられた関係者から速やかに情報を引き出し次々と重要拠点を襲撃、その裏で商人としての繋がりを駆使して貴族達に働きかけ反八本指の陣営へと引き込んでいく。

 

 王族であるラナーや国王直属の戦士団が後ろ盾となっている為、裏から手をまわして証人を助け出すには幾許かの時間を要し、その遅れが更なる襲撃を許す結果となっていた。

 

 ブラムの攻撃に対し八本指もまたブラム邸への襲撃による反攻を企てたものの、邸宅を護る【軍狼】達により返り討ちとなってしまった。

 

 続く劣勢によりついには離反者が出始め、追い詰められた八本指は最後の手段に打って出る。

 アダマンタイト級の実力を持つ戦闘集団「六腕」をも投入した総攻撃である。

 

 

 組織の重要拠点の場所をあえて流す事で「漆黒」を王都から引き離し、その隙に反八本指の旗頭であるブラム邸を最大戦力で襲撃、抹殺する。

 

 そして作戦通り「漆黒」は王都を離れ、魔獣「森の賢王」も消えた。

 館を護るのは老商人ブラムとその執事セバス、そして5頭の狼達だけである。

 

 その筈であった。

 

「ガ、ガゼフ・ストロノーフ?! 馬鹿な、何故ここに」

 

 襲撃の為に動員された警備部門の戦闘員達がざわめく。

 庭の中心で大剣を担ぐその男は、人類最強の呼び声高き戦士長:ガゼフ・ストロノーフその人であった。

 

「それだけでは無いぞ、悪漢共ォ! 見よ、我が爪牙達をッ!!」

「アレはまさか?!」

「バカな、5頭だけの筈じゃ」

「有り得ねえ、何でこんな事に」

 

 号令の下、屋敷の内部から続々と現れる【軍狼】の群は30を優に超える。

 かつて襲撃者達を僅か5頭で返り討ちにした怪物達が大挙して押し寄せるその光景は、ガゼフの出現により浮足立っていた襲撃者達の戦意を致命的なまでに挫いていた。

 

 嵌められた。

 

 「闘鬼」ゼロは万端な迎撃準備を見て即座に悟る。

 八本指打倒における最大の障害、「六腕」を抹殺する為の餌にまんまと食いついてしまったと。

 

 出しうる最大の戦力を動員したこの状態で、王国戦士長を相手に尻尾を丸めて逃げたとあっては八本指の名は完全に地に墜ちる。

 つまり逃亡が許されないこの戦場は、ブラムが、あるいは忌々しい「黄金」のラナーが用意した処刑場であると。

 

 しかし、同時に思う。

 

 この状況はブラムを抹殺するついでに目障りな戦士長をも討取る事が出来る絶好の好機ではないか、と。

 

 浮き足立つ部下達を一喝し、ガゼフを討取り八本指の脅威を王都に知らしめる絶好の機会だと声を上げる。

 そして逃げ出した者は必ず誅殺すると。

 

「皆殺しにしろォッ!!」

〈加減無用! 殺しつくせェッ!!〉

 

 かくして、不退転の覚悟を決めた「六腕」率いる八本指精鋭軍団との決戦の幕が上がる。

 

 

 

 同時に王国における頂上決戦もまた幕を開ける。

 

〈ガゼフ殿!〉

「武技〈疾風走破〉ぁ!!」

 

 開幕と同時に行われる「人類最強」の強襲、かつて帝国の騎士団を単騎で蹴散らした彼の突撃はもはや指向性を持った災害と言っても過言ではない。

 人外の領域に到達した英雄の突撃に、「不死王」デイバーノックは反応する事すら出来ない。

 

「甘いわ!」

 

 即座に反応してのけるは六腕最強「闘鬼」ゼロ。

 ガゼフの狙いを瞬時に読み取り、突進に対し鉄拳を以て迎え撃つ。

 

 無論それだけではない。

 

 奇襲を防がれ足を止めたガゼフを「踊る三日月刀」エドストレ-ムが放った浮遊する5本の三日月刀が取り囲む。

 

〈眼前の敵に集中しろ!〉

 

 動いたのは無論エドストレームのみではない。

 

 5匹の【軍狼】を嗾け三日月刀の攻撃を防がせるブラムの援護を受け、更に押し込むガゼフ。

 陽光聖典との死闘を経たガゼフは一回り力を増し、正真正銘「英雄」の領域に至っていた。

 更に言えば剣士とモンクという根本的な肉弾戦における性能差も相まって押し込まれるゼロ。

 

 ガゼフの鬼気迫る猛攻に対し「千殺」マルムヴィストが咄嗟に援護に入るも、到底討取るには至らない。

 しかし、それでも2人がかりであればガゼフの足を止める事が出来た。

 

 最大戦力であるガゼフさえ止めれば後は各個撃破が可能だ、その後でゆっくりと料理してやれば良い。

 

 想像を超えるガゼフの猛威に内心焦りを覚えつつも、余裕を取り戻したゼロは。

 

 

 ―――グシャ。

 

 

 背後で何かが砕かれる音を聞く。

 

 咄嗟に振りかえった彼の目に飛び込んできたのは、拳を突き出す老執事と頭部を粉砕されて崩れ落ちるデイバーノックの姿であった。

 

 

 

 「六腕」の中でその光景を目にしたのは、後方で援護に徹するエドストレームだけであった。

 彼女が目にしたのは、マルムヴィストがゼロの援護に向かった瞬間、それによって生じた陣形の隙を人類最強のガゼフと『同じ』速さで駆け抜ける老執事の姿であった。

 

 しかしその情報を他に伝える暇は与えられない。

 何故なら、

 

「《舞剣士》! 軍勢操作型との戦いは久しぶりだ、精々楽しませて貰おうかァッ!」

 

 口角を釣りあげたブラムに目を付けられてしまった彼女は、他に目を向ける余裕を一切失ってしまったからだ。

 

 

 

 この地に集う「六腕」最後の1人、「空間斬」ペシュリアンはここに至るまで一切の行動をとっていない。

 正確には、一切行動をとる事を許されなかった。

 

 

 ――――――――――――――あと5歩。

 

 

 優れた戦士である彼もガゼフの強襲に反応する事は出来ていた。

 邪剣の使い手であろうとも、戦士として腕を磨いた彼は十分にその動きに反応する事が出来てはいたのだ。

 そんな彼が参戦出来なかった理由は、参戦しようとした瞬間切り殺されると悟る事が出来るほどに、戦士として優秀であったという事に尽きるだろう。

 

 その白銀の鎧を着た少年は、誰もが一目で王女ラナーの付き人であると解った。

 そしてこの場で最も貧弱な存在である事もまた、全員が即座に理解出来ていた。

 

 しかし、彼から殺気を向けられたペシュリアンは悟っていた。

 彼もまたこの頂上決戦に参加する資格を有する猛者であると。

 

 

 ――――――――――あと4歩。

 

 

 ペシュリアンが誇る必殺の「空間斬」は、薄く伸ばした剣を用いて剣士の間合いの外から斬りかかるという、相手の虚を突く奇襲である。

 そしてその真価を発揮する為の戦術は、薄く伸びた刀身を悟らせる前に斬りかかる事の出来る居合である。

 その為彼は、最初に討取る相手の見極めを特に重視しなければならない。

 刀身の秘密を知られてしまった時点で彼の最大の優位を殺されてしまうのだから。

 

 

 ――――――あと3歩。

 

 

 クライムが剣を上段に構え、少しずつ距離を詰めていく。

 静かに、しかし確実に『必殺』の間合いへと近づいていく。

 

 人類最強と呼ばれ恐れられる男は、その猛威をいかんなく発揮し「六腕」最強の男を確実に追い込んでいく。

 また彼と『同じ速度を誇る』老執事もまた、マルムヴィストの毒剣をかわし続ける。

 これまで多くの戦士を血の海に沈めてきたエドストレームの三日月刀も、ブラムに率いられる狼達を前に防戦に徹さざるを得ない状態に陥っている。

 

 もはや一刻の猶予も無い。

 

 ペシュリアンは必殺の一撃をクライムに放ち、即座に他の戦場へと向かう事を決める。

 

 

 ――――あと2歩。

 

 

 少しずつ、地面を擦るようにして距離を狭めていくクライムは一定の速度で間合いを縮めていく。

 

 極限の集中状態にあるのだろう、あるいは仲間への信頼か、一切他の情報を取り込む事をせずひたすらペシュリアンを斬る事だけを考え近付いてくる。

 一切ぶれる事の無い重心から彼の積み重ねた鍛練の量を見て取ったペシュリアンは、だからこそ勝利を確信する。

 

 鎧を着込み如何にも剣士と言った風体であり、実際剣士としての技量を高めたからこそ、

 異形の剣を使い間合いの外から奇襲を仕掛けるとは思われない。

 鎧姿も、普段の言動も、立ち居振る舞いからして全てを真っ当な騎士として作り上げたペシュリアンは、二つ名となった「空間斬」を打つ為だけに全てを注ぎ込んだと言っても過言ではない。

 

 これまで数多の実力者を葬ってきた必殺の一撃は、数多の布石の上に成り立っているのだ。

 

 

 ――あと1歩。

 

 

 柄を握る手に思わず力がこもる。

 

 相変わらず一定の速度で隙を作らないようにして距離を詰めてくるクライムの愚直さを、一介の剣士として評価しつつも愚かと断ずる。

 タイミングを計ってくれと言っているようなものだと。

 

 周囲の音が消えていくかのような錯覚を覚えつつ、必殺の一撃を放たんと感覚を研ぎ澄ます。

 

 あと

 

 

 

「――〈修羅一閃〉!」

 

 

 

 必殺の一撃を放つ、正にその瞬間を狙い撃たれたペシュリアンはクライムの行動を即座に理解する事が出来ない。

 

 自身にとっての間合いではあっても、クライムが真っ当な剣士であり、剣士にとっての間合いには未だ至っていないという思い込みが反応を鈍らせる。

 

 

 ――――――クライムが剣閃を放つ。

 

 

 視界の中央でクライムが剣を振り下ろす姿が見える。

 それが何を意味するのか、完全に不意を突かれたペシュリアンは理解する為に、更に僅かな時間を要した。

 

 

 ――――その一撃は並の〈剣閃〉を凌駕する速度で迫る。

 

 

 武技〈剣閃〉。剣士が用いる武技の一つであり、戦いのペースを握る為の牽制用の飛び道具だ。

 距離が離れれば威力が下がり、速度もそれなり程度である。そのはずだ。

 

 

 ――力尽きたクライムが崩れ落ちる。

 

 

 眼前に迫る一撃は致命的なものであると漸く認めたペシュリアンは、しかし即座に回避へと移行する事が出来ない。

 それでも必死に迫りくる致命的な一撃から逃れようと身をよじり―――

 

 

 必殺の「空間斬」を放つ事無くペシュリアンの命運は尽き果てる。

 

 

 

 ペシュリアンが通り名にまでなった「空間斬」を放つ間すらなく血の海に沈んでいく。

 その光景を認識する事が出来る者は僅か2人のみである。

 

 その1人は、

 

「フハハハハハ、アッハハハハハハハ! どうしたァ?! 浮遊剣で身を守らなくても良いのかァアア、舞剣士ィィイイイ!!」

 

 縦横無尽に【軍狼】を走らせ、相手の視界の外から確実に浮遊剣の耐久値とエドストレームの体力を削りにかかるブラムである。

 

「マジックアイテムと魔物の致命的な違いが出たなァ! お前は浮遊剣を自在に操る事は出来ても、見えない攻撃に対応することが出来ていない。それが出来ない内は三流の集団操作型という事だァ!!」

「くぅっ、言わせておけばァ!!」

 

 浮遊剣は特定の職業を修めていればかなりの数を同時に扱う事が出来る為、手軽に高火力を手に入れる事が出来る。

 ただしその動作は恐ろしく単調であり、特定のパターンをマクロ等で設定していなければ全て手動で操作しなければならないという欠点もある。

 

 そのため強力な浮遊剣を数本使うか、異常な量の浮遊剣を用いた〈剣舞〉で魔法のように使うかのどちらかしかないものだ。

 かつて舞剣士の血族を作ろうとしたネクロロリコンは、その面倒くささに挫折したからよく覚えている。

 

 そのため5本もの浮遊剣を所持し使いこなしている様子から、この世界でもマクロに近い何かがあるのではと興味を持ったのだ。

 何より集団操作型同士で一騎打ちをするのは随分久しぶりであった為年甲斐も無く興奮してしまっていた。

 見る限り特定の動作をいくつもセットしてそれらを使いまわすのではなさそうだが、一体どういった理屈なのか。

 

 そういった理由から手を変え品を変え出方を窺っていたのだが、手動での操作が異常に巧いというだけである事が解ってしまう。

 巧いが、ただそれだけの手合いであると。

 

 急激に熱が冷めていく。

 

 ゲーム時代、同レベル帯で使用できる物としては基本的な攻撃力や耐久値、扱える数で勝る浮遊剣であっても、貧弱な眷族に押し切られる事がままあった。

 その代表的な攻略法こそが現在行っている複数の方向から攻撃する『啄木鳥戦法』であった。

 

 エドストレームの頭は1つしか無く、目玉も2つだけであるため視界には限界がある。

 そして生粋の前衛職である彼女に周囲の敵の配置を完全に把握する能力は備わっていない。

 その為視界の外に置かれている浮遊剣が次々に襲われ、また自身への奇襲に対しても十全に反応させる事が出来ないでいる。

 

「そろそろ終わりにさせて貰おう、〈襲え!〉」

 

 背後に回り込んだ【軍狼】の突進を辛うじてかわしたエドストレームではあったが、咄嗟に動かした浮遊剣達はぎこちない動きで彼女に追従し、

 

「チェックだ!」

 

 待ちかまえる【軍狼】達に噛み砕かれてしまった。

 

「これが経験の差という奴だよ、残念だったな」

 

 武器を失い絶望の顔を浮かべるエドストレームは、そのまま為す術も無く意識を断たれる事となった。

 

 

 

 クライムの金星を視界に収めたもう1人、セバスは素早い身のこなしと巧みな駆け引きを駆使してマルムヴィストの毒剣を凌ぎ続けていた。

 

 マルムヴィストからすれば、当てるだけで命を奪える猛毒の剣を振い続けてこれほど長く戦った事は今までに無い事だった。

 

 最初は勘が良いのかと思っていた。

 しかしそれだけでは説明がつかない程に異様な回避を続けられている。

 

 人類最強に匹敵する速度を出せるとしても、マルムヴィストの刺突はそれを僅かに上回る速度の攻撃である。

 それを素手でかわし続けるなど、はたしてどういった方法をとれば可能だと言うのか。

 

 もしや、未だに全速ではないのだろうか?

 

「ブラム様をお待たせする訳には参りませんので、そろそろ終わらせていただきましょう」

 

 恐ろしい可能性が頭をよぎる中、これまで回避に徹していたセバスがリズムを変える。

 

 刺突以外の速さは概ねセバスが上である。

 そのセバスがフェイントを織り交ぜつつ緩急を付けて攻め手に回ればマルムヴィストには対応しきる事が出来ない。

 何よりこれまでの戦いで動作等がほぼ盗まれていた事が致命的であった。

 

 トン、とレイピアを持つ手を払いのけられたと気が付いた時には。

 

「シッ」

 

 マルムヴィストの胸部は粉砕されていた。

 

 

 

 次々と同僚達が討取られていく様子は、ゼロも見えていた。

 

 これまで血と暴力に満ちた裏社会で生き伸びてきた彼は、己を強者だと認識していた。

 その上で強者足らんと日々己を律し、鍛練を怠る事も無かった。

 

 しかし、所詮蛙であったと今は認めていた。

 

 ゴロツキ共を相手に少数の中で負け無しだったに過ぎないゼロと、万を超える正規軍と熾烈な闘争を繰り返し、また多くの存在から首を狙われ続けてきたガゼフでは本当の意味で潜った死線の数が違うのだ。

 

 「不死王」は完全に手玉に取られて討取られた。

 「空間斬」は決死の覚悟によって己が頼みとする奇襲を返された。

 「踊る三日月刀」は己を上回る技術に押し潰され。

 「千殺」は純粋な実力で圧倒された。

 

 「闘鬼」も今、眼前の「人類最強」によって確実に追い詰められている。

 

 このままでは終われない。

 

 王都の裏社会に君臨し続けた「八本指」、その最強集団である「六腕」がこのまま為す術も無く皆殺しにされる訳にはいかない。

 

 戦いが終わった他の3人がこちらに来れば到底堪えられない。

 とはいえ逃げる事も、もはや不可能だ。

 連れてきたゴロツキ共は既に逃げ出しているのだろう、静かなものだ。

 

「ガゼフ・ストロノーフ、貴様は強い。認めよう、貴様こそがこの王国で、いや人類で最強だと」

 

 これまで歯を食いしばり、無言を貫いてきたゼロが初めて口を開く。

 漏れ出たのは心からの称賛であった。

 

「ゼロ、といったか。お前も道を違えていなければ、いや、言っても仕方のない事か」

 

 油断なく剣を構えるガゼフではあるが、もはや勝敗はついたと投降を呼びかける。

 

「お前の実力は間違いない。その力を王国の為に使う気は無いか?」

「舐めるなよ人類最強。確かに我等六腕は負けた! しかし、貴様と俺の戦いの決着は、まだついていない!!」

 

 闘気を張り巡らし、全身に彫られた刺青が光を放つ。

 

「これで終わりだ、行くぞガゼフ・ストロノーフ!」

 

 筋肉が膨れ上がり、乾坤一擲の一撃を放たんと構えをとる「闘鬼」を前に、

 

「良いだろう、王国戦士団戦士長ガゼフ・ストロノーフが受けて立つ!」

 

 「人類最強」は静かに正眼の構えを取る。

 

 

 静寂が2人を包み込む。

 最期の一騎打ちに手を出すような無粋な者は、この場にはいない。

 

 ゼロは横やりを入れてこないブラム達に心の中で感謝を送り、裂帛の声を上げ神速の踏み込みを放ち―――崩れ落ちる。

 

 王都の闇を束ねてきた「闘鬼」の死に顔は、どこか満足そうであったと言う。

 

 

 

 こうして「八本指」の乾坤一擲の反攻作戦は失敗に終わる。

 最大戦力である「六腕」を失い、名声を失い、挽回の機会すらほぼ失った。

 

 その手に残るのは、大枚を叩いて手に入れた「邪神像」のみ。

 

 彼等の手元に唯一つ残された蜘蛛の糸。

 それが何処に繋がるのか、彼等は知らない。

 




と言う訳で六腕戦でした。

原作ではセバス無双によって為す術無く皆殺しに会う哀れな彼らですが、ガゼフが主力になる本作では中々の強敵として活躍できました(勝てるとは言ってない


以下設定等

武技〈修羅一閃〉
クライムがセバスとブラムにより仕込まれた、一瞬だけ相手を上回る戦闘理論群の集大成。
相手を倒す事だけを求めた修羅の一撃。

肉体のリミッターを外された状態でありったけの体力精神力を振り絞って最速の〈剣閃〉を放ち、相手の意表を突いて倒すある意味「空間斬」です。
彼の人となりや愚直な努力を繰り返した過去から、虚を突くような戦い方をするとは思われにくいと言うのもより効果を高めます。
更にセバスの殺気を受け続けたクライムは相手が攻撃を放つ瞬間を読む事も鍛えられているので、攻撃を放つ瞬間を狙い撃つ事も出来る様になりました。
正に「空間斬」を倒す為に仕込まれたかのような技です。

地味にアダマンタイト級の実力者を2人も倒してしまったクライム君。
さすがネクロロリコン様、彼の実績作りの為にここまで作り上げるとは!


勿論偶然ですが。

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