まぁ、恥ずかしげもなく語るには少々中二病の気があるとは思いますが、
元来ファンタジーやSF、果ては神話なんてのは大元からして中二病と言われそうな設定のオンパレードなわけでして、大目に見てやってい頂ければと思います。
――かつて英雄と呼ばれた男が残していった言葉がある。
「子供たちよ。将来、君たちが大人になった時、
戦を望んではならぬ。それは無意味な行為だ。それは愚かな行為だ。
愚かな私は剣を手に取り戰の最中へと馳せ参じたが、
そこで得たのはただ一つの真理だけであった。
すなわち、それは人を殺めることよりも人は容易いが、
生かすこと守る事はそれに比べて遥かに難しい。ただ、それだけだった。」
その言葉に、どのような思いがあったのか、それは今となっては誰にも知る事の出来ないことだ。
だが、彼が残していったこの言葉は一つの真理を言い表していると言ってもいいだろう。
少なくとも、この言葉を否と断じる事の出来る人間に、他者を導くはできまい。
彼がその後、余生をどのように生きたのか、その足跡はようとして知れない。
一説によれば戦火によって寄る辺を失った人間を集め、孤児院を開いたと言われている。
遥か南に、戦をやめた小国がある。戦らしい戦は既に数百年から途絶えさせた、そんな国だ。
そんな絵に描いたような平和を維持する国の西の端、大きな湖を中心に草原が広がるそこには活気溢れる街がある。その町の端に、青々とした苔が外壁を覆う建物が存在する。家族のない者、行き場のない者たちに広く扉を開いたそこは、便宜的に孤児院と呼ばれているが、その町に住む者たちは敬意をこめてそこをこう呼ぶ。
『止まり木の家』、と。
それが彼の作った場所なのか、そうでないのか、それは既に確かめようのない事だが、子供たちの笑い声はそこにある。人々の喧騒がそこにある。
――そこが、誰の手によって作られた場所なのか、そんなことは知らずとも、そこに人々の営みはあり、人々の生活がある。子供たちの笑う声が聞こえ、大人たちは精いっぱいに生きている。
少なくとも、銃声より剣戟より怒声より、この暖かな人の笑い声の方が遥かに耳に心地いい。
次の投稿は最低でも一月後くらい。…いや、書き上がってないのです。
未改訂版はすでに文庫本換算300ページ分くらいは完成済みなのですが、
改訂版はまだまだ…。
当時のつたない文章をどうにかすべく奮闘中。
…いや、原因は設定段階から改変とそれに伴う新造パートの停滞にあるのは分かってるんですが。
ままならんものです。
ああ、それと。
先刻FAQを確認したところ、一つの話ごとに2500文字くらいを推奨しているとのことで……
今話が846文字、前話が381文字と、推奨文字数を大幅に下回っていますが、それも今話までです。
次話以降は現状で1600文字まで書き上がってますので、一気に増えます。
まあ、ここで何を言ったところで説得力も何もあったものではないのでできる限り早めに次話を投稿したいと思います。
1月はかけたくないですね。