眠りを司るキル姫のカドケウスとケーリュケイオンがマスターに迫る。
マスターはいったいどうなってしまうのか。
ゴールデンウィークのファンキルイベント用に書いたものです。
すいません。
少し中身を書き足して、題名も少し変えました。
(サービスシーン盛り目に)
少し手直しバージョンです。多少サービスシーン方面に(笑)。
これは、ただカドケウスとケーリュケイオンを推すためだけに書いたショートショートです。
ゴールデンウィークイベントのTシャツ用ですね。
#ファンキルGWってやつです。
(ファンキルでもTwitterイベントを知らん人は訳が分からないかもしれません。申し訳ない)
とりあえず、これを読んでカドケリュ姉妹に少しでも興味を持ってくれれば幸いだと思ってます。
では。
マスターは布団の中で目を覚ました。
何か気配を感じた気がしたのだ。
でも目をつむったままで、次第に何でもなかったかと思い始めた。
目を閉じたままでも、カーテンの隙間から、日の光が優しく差し込んでいるのが感じられる。
窓辺からかすかに小鳥の鳴き声も聞こえてきた。
そして、もう朝が来たんだなと、ぼんやりとした意識の中で考えた。
あと、今日の仕事は休みなんだと、まるで覚醒してない頭で一応の確認をしておいた。
とりあえずまだ起きる気もないので、しばらくの間、もぞもぞと布団の中でまどろんでいた。
だが、その内に何か胸の上に、柔らかくて、うすら重いものが乗っかってきたような感じがした。
「……ん?……!……」
それに何か身動きも出来ない。これが噂に聞く金縛りと言う奴だろうか。
頭の上……そう、天井のほうから何か強烈な視線を感じる……。
誰かに見られている……?
それは段々とこちらに近づいて来て、今まさにほんの鼻の先にまで来ているようだ……!
何かほのかに甘くて、とても良い香りが鼻腔をくすぐる。
マスターは、強張るまぶたを抉じ開けて、薄ぼんやりとした視界で目の前の物を確認した。
……!……なんだ、あれは?
血のように真っ赤な……。ゆらゆらと妖しく揺れる……。
目を凝らしてそれを見ていると、次第に焦点があってきた。
あれは……リボン……か?
それはピョコンと上下に大きく揺れると、こちらに向かって元気に可愛らしい声をかけてきた。
「おっはよう♪マスター」
朝一の目覚めの視界に入ってきたのは、カドケウスの真っ赤な大きなリボンと、彼女のとびっきりの笑顔だった。
マスターは大きなため息ついた。
道理で重いはずである。カドケウスはマスターの胸の上に足を折ってお尻を乗せて、完全に座り込んでいるではないか。
カドケウスは真っ白な無地のTシャツを身に付けて、にこにこと笑っている。
マスターはしばらくそんな彼女を見ていて、何かに気づいたように眉をひそめた。
マスターは疑惑のまなざしで、その彼女のTシャツ姿をじっくりと見つめ出した。
そのTシャツは彼女には少し大きすぎていて、まるでそれだけしか着ていないように見えたからだ。噂には聞く裸Tシャツと言うやつだ。
彼女の二つの胸の膨らみの中央部にそれぞれ突起があるように見えるのは、自分の気のせいなのであろうか。
マスターはそのTシャツの中にも、きちんと何か着ているんだろなと少し不安になった。
カドケウスに股がられて、完全に胸の上に座られているのだが、柔らかいお尻のおかげなのか特に痛くはない。
だがやはり少し息苦しいのは確かだった。
しかも、マスターの腕は掛け布団の中に入った状態であり、それを彼女に上から完全に押さえ込まれているので、まさに手も足も出ない格好にされてしまっていた。
マスターは胸の上のカドケウスを跳ね除けようと、体を大きくひねってみた。
だが、カドケウスは巧みな体重移動を駆使して、それを完璧にいなしてきた。
マスターはいつの間にか、元の体勢に戻らされている。
「……お前は柔術の使い手かいっっ!」
マスターはそうツッコミを入れると、むきになって、がむしゃらに体を動かし始めた。
カドケウスはきゃははと楽しそうな笑い声をあげて、ロデオの騎手のごとく暴れるマスターを見事に乗りこなしてみせた。
その時、マスターの目にある光景が飛び込んできた。
それは彼女の着ているTシャツの中の姿である。
彼女が跳び跳ねた際に、Tシャツがちらりとめくれあがって中が一瞬見えたのだ。
よく見えなかったが、下着があるべきところに、特に何も見えなかったではないか。
彼女はそのTシャツの中に、何も着ていなそうに見えた。
マスターは何か嫌な予感がして、とりあえず暴れるのをやめた。
こういった遊びを通して、色気方面のカドケウスに関わると、とてもまずい事になりかねないと思い始めたからだ。
マスターは息を切らして声をかけた。
「……おい、カドケ……ウスさん。まず下りなさい」
カドケウスはきょとんとした顔でマスターを見つめた。
「なんで?」
「なんで?じゃないっっ!……起きられないだろう」
「起きなくてもいいよ」
「……え?」
カドケウスは自分のお尻の位置を少し手前ににじり寄せると、マスターの顔に手を伸ばしてきた。
「おまっ!ちょ……、やめい!」
カドケウスはマスターの顔をペタペタと触りまくり、頬をぐにぐにと伸ばしたり、あかんべーをさせたりして遊んできた。
負けず嫌いなマスターはそれに対して毎回、その手に噛みつこうとしたり、指を舌で舐めようとしたりして抵抗を試みていたが、ふと、それがいけないのだと思い至り、試しにいっさい反応するのをやめてみた。
するとカドケウスは、初めは気にしてなさそうだったが、人形のようにまるで反応のなくなったマスターに対して、次第につまらなくなってきたような表情になりだした。
マスターはしめしめと心の中で笑ってしまった。
しかし、それがうっすらと顔に出たのかもしれない。
カドケウスはマスターの心を読み取ったかのように妖しく笑うと、自らの唇を舌で湿らせてきた。彼女の唇が艶やかに妖しく光る。
カドケウスはマスターの頬を優しく撫で、マスターの唇を弄んできた。
彼女の手付きが何やらかなり色っぽく感じる。
そして、彼女はマスターの顔を愛おしく見つめると、彼の頬に手を添えて、身を屈めてきた。
彼女は瞳を閉じて、唇をゆっくりと近づけてくる……!
マスターはこれはヤバいと焦り、ありったけの力を込めてブリッジをするようにして、彼女を何とか体の上から跳ね除けた。
だがしかし、もう完全に悪のりをしたカドケウスは、すぐさま身を翻してマスターに襲いかかってきた。
マスターは彼女のキス攻撃をすんでのところで、何とかかわし続けた。
しばらくの間、ベッド上での攻防が続き、このままではいつかはやられてしまうと気が付いたマスターは、やけになり一気に攻勢に出る事にした。
そしてマスターは、ついにカドケウスの肩を抑え、彼女をベッドに押し倒して、体を押さえつける事に成功した。
カドケウスの上に馬乗りになったマスターは、はあはあと息を切らして彼女を見おろしている。
その下のカドケウスは衣服を大きく乱して、マスターに両手を押さえ付けられ、潤んだ瞳でマスターを見上げていた。
やはり彼女はTシャツの下には、何も着けてはいない。彼女の露になった肌を見ていると、何だが頭がくらくらする。
マスターは、……あれ?なんだこの体勢は……と思いながらも、抗い難いその誘惑に負けたかのように、その自然の成り行きに従って、自らの体を彼女の身に静かに沈めていった…………。
……と、その瞬間マスターは目が覚めた。
今までのは夢だったのだと瞬時に頭が理解する。
汗がぶわっと体中から吹き出てきていた。
何てイイ夢を見たのだろう。
でもやっぱり夢で良かったと大きな安堵のため息をついた。
そしてマスターは身を起こそうとした。だが起き上がれない。
何故か掛け布団が異様に重いのだ。
何でだろう?
疑問に思ったマスターは首を持ち上げて掛け布団の上を見てみた。
……ん?……
掛け布団の上に青い物が2つゆらゆらしている。
……何だ……あれは?
目を凝らしてそれを見つめていると、やっとそれの正体が分かってきた。
あれは……リボン……か?
するとその青いリボンを頭につけた少女が少し身を起こしてきた。
そしてマスターのほうに目を向ける。
「あ、起きた?マスター♪」
静かな微笑みの似合う少女、ケーリュケイオンだった。
「ケーリュ……!……ん?……あれ?」
体が全く動かない。金縛りと言う奴だろうか。
ケーリュケイオンがマスターの掛け布団の上に腹這いになって、その体を少しマスターのほうにずらしてきた。
「マスター。イイ夢、視れたでしょ?あれ、私のお蔭だから♪」
彼女の吐息が顔にかかってきた。
彼女も無地のだぼだぼのTシャツを着ていた。
そして、その首もとから、そのさらに奥が見えそうになっているではないか。
彼女もその下に何も着けていなそうだった。
柔らかそうな谷間が見え隠れしている。
「さて、それはどんな夢だったのかな?これからゆっくり教えてもらうから。ふふ」
彼女が妖しい声で耳元に囁いてきた。
ぞくりとするイイ声だった。
マスターは心の中で悲鳴を上げた。
ひ~!
これも夢だろ?
夢なんだろ!?
夢なら早く覚めてくれ~!
マスターは心の中で強く強く念じた。
……はっ!
マスターは目を覚ました。
急いでベッドから身を起こして周りを見回す。
特に何も異常はない。
マスターは深い安堵のため息をついた。
身を起こしたマスターは、着ているTシャツの袖口で額の汗を拭った。
そう、このマスターは、とある柄の格好良いTシャツを着て寝ていたのだ。
それはカドケウスとケーリュケイオンが二人揃って可愛らしく描かれている本当に格好良いTシャツであった。
マスターがあんなイイ夢を見たのは、もちろんそのようなTシャツを着ていたからであろう事に間違いはなかった。
安堵したマスターは、また横になり、掛け布団をかけると目を閉じて眠りについた。
何かの気配が近づいているのには、まだ気が付かずに……。
{終わり……?}
まあ、でも本当にそんなTシャツ貰ったら、着ないで、ずっと飾っておくんだろうけど(未来予測)。
……でも、せっかく貰えても、それを見せて自慢出来る相手も特には、いないんだけど(現実)。
ですけどもっ!是非ともカドケウスやケーリュケイオンのTシャツを作ってください(血涙)。
もう、貰えなくてもよいです。観たいのです!