いや、一話書いて投稿せず放置というのは何度かあるのですが、今回初めて二話目を書きました!!
これを青天の霹靂というのか(たぶん違う)
尚、この話は変なテンションで書きましたので、消す可能性があります。ご了承ください。
「今の声はいったい………?」
呟いてみる。すると数秒後、返事は返ってきた。
『──聞こえている 汝はたれぞ────』
鏡から年齢も性別も分からないような声がする。どうやら誰何の声らしい。
「私は緒方真竹といいます」
鏡の声をもっと聞きたくて部屋にあがり、鏡に近付く。不法侵入ではあるとすぐに思い当たったが、この神社の人気のなさと自分が5歳の子供であることから見つかることも少なく、見つかってもさほど大事にはならないだろうと思った。
それよりも鏡だ。今まで生きてきてこのような経験は一度もない。好奇心に駆られて未知の何かを知ろうとするのは何かおかしいだろうか、いやおかしくない。
「この近くに住む5歳の子供です」
誰かいたらこんな5歳児がいてたまるか!とか言われそうだが、ここには私しかいない。何も隠さず素の口調で少し丁寧に話す。
『────人間の幼子よ 我が声が届くは 何故か 汝が声が届くは 何故か────』
どうやら、何故相互に声が届くか気になるらしい。
いや、私にもわからないのだが。
ロホクとかいう旅人が残した鏡から声が聞こえるから、恐らくこの鏡が通信機のような役割を果たしているのだとは思うが、確証はない。
ならば保留にしてしまおうか。
「原因はわかりません。推測でいいなら後でお話します。
ですが、その前にあなたの自己紹介と今までの経緯の説明をお願いします。もう何が何だか分かりません」
正直な感想である。いきなり鏡から声が聞こえたと思ったら、何故か会話になってしまったのである。混乱して当然だ。
『────謝罪 我 導きの神“覚の嘯吟” 紅世の神 世界を揺蕩う神霊────』
彼はそう名乗って話を始めた。
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彼の自己紹介が終わったが、正直意味がわからない。
いや、話が私にとって未知の領域であったのと新たな語句が次々と飛び出して来たために理解が全く追いつかないというのが正確か。
話をまとめると、どうにも彼は「導きの神“覚の嘯吟”」とやらで、「紅世の神」とやらで、世界を揺れ動く神霊らしい。
それで、彼は「眷属」とやらから知らされたことに基づいて世界に「神託」を下す役割をしているようだ。
しかし基本「眷属」たち以外との交信はできず、交信ができる「眷属」たちもへりくだったような態度しかとらず、退屈であったらしい。何もする事がなく暇であったためにふと言葉を漏らしたところ、私からの返事があった、ということだ。
因みに話の中に出てきたわからない語句については質問をして一応は理解した。
紅世とは、この世とは違う次元のようなもので、紅世の徒と呼ばれる存在がすんでいるらしい。
そして紅世の徒たちはこちらの世界に来た後、自分の願望のため、またこちらの世界での存在維持のために人間の“存在の力”を喰らう。
そして存在の力を失った人間はこの世から跡形もなく消える。関わった全ての痕跡が消え失せ、紅世関係者を除いたすべての他人の記憶からも完全にいなくなる。
これが“この世の本当のこと”で歴史の裏に隠された真実らしい。
聞き終えた感想としてはそんな小説のようなことが許されてたまるか!というところである。
まあ、今まで(今からすると未来だが)も御崎市では不思議なことが起こっているのだし、自分も逆行しているのだから、何があってもおかしくないのだが、世界の根幹を揺るがすような新知識に困惑するしかない。
もしかしたらこの知識が御崎市に起こった奇妙な事件群を説明するための鍵になる可能性もなきにしもあらずと言ったところだが、それはまた後で考えることにする。
いや、もちろんすんなり受け入れた訳ではない。最初は作り話か疑いもした。中二病かなにかかとも思った。新手の宗教勧誘かとも考えた。
でも、声には妙な説得力があったのだ。それだけでも話を誤魔化すための嘘ではないと判断するには十分だった。(絵面的には鏡に宗教勧誘される幼女というシュールさなのは気にしてはいけない)
そして一通り考えを巡らせて、かなり参っていることに気付き苦笑いする。
(なるほど、逆行してここまでの発見があるとは思わなかったからね。それに今の私の体は5歳の私のもの。本来ならこんなこと考える年じゃないのもあったんだろう)
そう思いながらも話し終えた彼が聞きたかったことを話していく。
「この神社の神主に聞いたことですが───────」
話し終えると、彼は神妙な声で一言、
『────そうか “笑謔の聘”ロフォカレ 我が眷属 宝具 鏡 我と通ずるため────』
そう言ったきり黙ってしまった。私も帰って整理したかったので、その旨を伝えて帰ることにした。
「また来ますから、色々と教えてくださいね」
返事がないままに神社を後にする。
あんな荒唐無稽な話を信じるとは自分も相当のもの好きだと帰り際に思った。
補足
旅人ロホク
実は導きの神の眷属だったという紅世の徒。“笑謔の聘(しょうぎゃくのへい)”ロフォカレ。原作では神意召喚を行い喜んで生贄になった。導きの神のことが大好きすぎる危ない人。
導きの神
うっかり属性持ちの神様。自分が寂しいからとたまに眷属に話しかけようとしている。なのに眷属は皆、彼女の狂信者であるために身の危険を感じ、泣く泣く諦めていたときに鏡がオガちゃんと繋がって九死に一生を得た萌え属性(?)持ちの神様。尚、長いこと眷属と連絡を取っていないため、神託の時のみ交信すると勘違いされている模様。ちなみに女性(←ここ重要)
紅世の神
何柱いるかは不明ではあるが、紅世の徒やその中でも強い紅世の王に畏敬される存在。
導きの神、創造神、天罰神、の三柱が原作では確認された。
眷属
神を助けるためにある紅世の徒(王)。創造神は三柱、導きの神は多数持つが、天罰神はその存在意義ゆえにもたない。