夢だったかもしれない幻想入り   作:歌 華

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車を出させたのは間違いだったのか、なんかよくわかりません。でもいずれフル活用していきます。


#9 神々し幻想

次の日、俺は博麗神社に大急ぎで向かった。そして俺は、そこにいる霊夢にお願いした。

 

「ガソリンスタンドはどこにある」

 

すると霊夢は頭の上に疑問符をたくさん浮かばせたようにこう言った。

 

「何よそれ、そんなものはここには無いわよ」

 

この答えはなんとなく予想してた。というか、外を見てすぐにわかった。こんなところにそんなものがあるわけない。もしあったとしても人がいないか、潰れているに違いない。

 

でも試しに聞いてみたかっただけなんだ。だが、霊夢は言った。

 

「でも、その・・・ガソリン?ってやつを持ってる奴はいそうだけどね」

 

霊夢の言葉を聞いて、俺は元気を再び取り戻した。そいつは誰だ。俺はそれがないと生活できないんだ。

 

確かにそんな事を言った気がする。この時の俺は車の中で生活してたものだから、その事を聞いてとても期待に溢れていた。

 

「あいつよ、あいつ。この前会ったじゃない」

 

あいつとは八雲紫のことである。この前の宴会の時も変なものを色々出しまくっていたし、俺があの空間に飛び込んだときも「私はこの世界とあなたの世界を行き来できる」と言っていた。非常に胡散臭かったが、なんとなくあの人は普段からそんな事をやってるような気がした。

 

「あいつか」

 

「えぇ。けど、そんな簡単には会えないのよねえ。いつもどうでもいい頃にやってくるんだもの」

 

ふーんそうだったのか。その後も霊夢といろいろ話したけど、俺はなんとなく里の方へ帰ることにした。

 

暑い中、俺は車の窓を開け少しでも涼しい風を浴びようとしたが、案の定風がほんの少ししか吹いてなかった。

 

けど、いつもに比べりゃやけに涼しい。まるで昔の日本のよう・・・。

 

ふと、奥に広がる山の方を見てみる。この時に親父が「子供の時に見た山は絶対に忘れるな」と俺がガキの頃に言っていたのを思い出した。

 

最近の山は採石場とかで山の形が崩れていたりしてるところが、ここの山は綺麗な丸と三角の形に留めていた。

 

この時、俺は幻想郷をド田舎と称するのをやめた。

 

 

 

そして夜、そろそろ寝ようとした頃にアイツが突然天井から「ばぁ」とか言って出てきたからびっくりした。

 

「こんばんは」

 

「あっ、こんばんは」

 

八雲紫だ。こんな暑い夜になんて格好してやがる。暑くないのかよって思った。(意味深)

 

「霊夢から聞いたわよ。私を探していたんだって?」

 

「んと・・・そ、そうそう、そうだよ、そう、うん」

 

「そんな三段活用みたいに言わなくていいのに・・・。大丈夫よ、食べたりしないから」

 

さっきから意味深なことばっか書いててすまん。俺がバカだからこういう表現しかできなかった。許してくれ。

 

「食べるって・・・何を?」

 

「貴方みたいなヒト」

 

「ヒトって人間?」

 

「そうかもね」

 

「そうなの・・・」

 

このとき初めて幻想郷が恐ろしいと思った。だって目の前に食人がいるんだよ?しかも女だよ?恐くねこれ。

 

下手すりゃ自分まで食われてしまう。こんなに怖いと感じたことはない。

 

「冗談よ」

 

案外、引っかかりやすいのねっ。と紫は言って、フフフと笑った。のちに大百科とかでコイツを調べてみたけど、この時の冗談は冗談だったのか、そこんとこわからん。

 

「でさぁ、用ってなに?」

 

実は・・・。

 

 

 

「そう、そういうことだったのね」

 

月光に照らされている運転席に紫が座りながら言った。

 

「確かに持ってるわよ?てか、持ってこれるよ」

 

「マジで!?」

 

「だけどね・・・条件をクリアしてもらわないと渡せないわねえ。私にもお金というものがないと、生きていけないもの」

 

「そっか・・・」

 

ここでいう条件って、死ぬしか無くね?だって金を稼げるところなんてほとんどないと思うんだけど、お前どう?

 

「どう?私の言う事をやってくれたら、ガソリンというものを貴方に渡すけど」

 

「内容によるけどまぁ・・・」

 

「内容?」

 

「うん」

 

「そうねえ・・・これから私の言う事は貴方にとっては難しいものだものね」

 

「私のエサになれとかは流石に困る」

 

「ふふふっ。そんなのじゃないわよ」

 

「それは助かった・・・」

 

とりあえず死なずに済んだ。それでも無いってことは・・・。

 

「だからあれは冗談だって・・・私から言う事はただひとつ。貴方の住居を独り占めしたあなたの母親(・・・・・・)を倒してきなさい!今こそ反撃の時よ」

 

「は、お母さん?」

 

「もう忘れたの?比那名居のやつよ」

 

(もーう!呼ぶときは''お母様''って呼びなさいって、いつも言ってるでしょ!)

 

天子の言葉がふと脳裏に浮かぶ。こいつの言う母親とは天子のことを指している。コイツが俺のおふくろなんか知るわけない。

 

しかしなんだ、あいつが俺の家を占拠しただと?確かにあそこは何でもあるし便利だが、あんな狭いののどこがいいんだ?かくれんぼでもしたいのか?

 

「でも倒すって、俺はそんな力ないんだけど・・・」

 

何故かというと、自分に自信が無いというのも理由の一つであるが、俺は小学中学時代が大変根暗であったため、今まで喧嘩というものを親以外としたことがなかったのだ。だから高校では部活というものに入って今に至るわけだ。当然、外部活動も一切したことがない。

 

「強くなりたいのよね?なら手助けしてあげるわ」

 

「マジで?でもなぁ・・・」

 

「大丈夫よ。強くなることなんて難しいことじゃないわ。それに、私が特別手助けしてあげてるんだから・・・こんな事滅多に無いことなのよ?感謝しなさいよね」

 

「あ、ああ」

 

「祐介・・・といったかしら。ちょっとこれ(・・)貸しなさい!」

 

いつの間にか紫は、助手席から運転席へと移っていた。キーを渡してやると、紫は急いでエンジンを回した。




第9話をご覧頂き、ありがとうございます。
ガソリン無かったんじゃなかったの?というツッコミは受け付けません!w
ではまた次回お会いしましょう!
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