「この少年の様子はどう?ちゃんとやれてる?」
俺、幽々子、妖夢の3人と飯を食い始めて、最初に幽々子が口を開いたときのセリフだ。幽々子は俺の名前を忘れてしまったのか、こそあど言葉を使用して俺を指していた。
「だいぶ上達してきましたね、未熟者の私が言うのもなんですが」
妖夢が静かに幽々子に伝える。
俺は2人の会話を聞きながら、ご飯を口に運ぶ。
「そう・・・あっそうだ!妖夢、そろそろこの子を誰かと戦わせるのはどう?例えば、あの神社の巫女とか」
「霊夢と戦わせるのは無理ですよ。強さ的に、話になりません」
「それもそうね・・・。私ですら勝てなかった相手だもの」
へえ、なんか意外だな。まぁ、こんなおっとりしてそうな奴が勝てるわけ無いか・・・。
「そうですね、あの紫様でさえ手が出なかった相手でしたからね」
は?あの紫がか?嘘だろ。きっと手加減してたに違いないぜ。
「う~ん。霊夢がダメなら・・・あの魔法使いはどうかしら?」
「霧雨魔理沙の事でしょうか?あの人はもっと無理ですね、てか人間勢と戦わせるのは時間の無駄だと思います」
まあ上には上がいるって言うしね?こんな下っ端な俺と互角に戦える相手じゃなかろうよ。2人の会話から、俺と他の人間とでは天と地の差ほど、力の差が違うことがわかった。
「じゃあ妖夢、貴方ね!」
「えぇ~なんでですか!」
・・・あぁ、早く家に帰りたい。学校にいるみたいで辛いよここ。完全に場違いな気がしてならない。
「・・・なんでだろうね?ふふふ」
「もったいぶらないで教えてくださいよ幽々子様」
「なんとなくよ。それじゃ、明日頼んだわよ?この人はどうしても倒したい相手がいるんですって」
「そんなあ・・・」
妖夢がすっげえ嫌そうな目でこっちを見てきた。彼女は多分こう思っていることだろう。
「私の時間を邪魔しやがって。こんな雑魚と相手してる暇なんてねーんだよ!」
こう思っていると思うと、ますます悲しくなってくる。まるで学校にいるみたいだ。
まぁそんなこんなで一番に飯を食い終えたのは俺で、2人が完食したのは俺が食い終わってから20分くらいした後の事である。この間、俺は2人の会話に一度も入ろうとせず、ただひたすら多めに作られていたご飯を食べただけ。因みにだが、2人から話しかけられることも無かった。当たり前か。
ギャルゲの場合は、ただ歩いてるだけで女からちやほやされるものだから、めっちゃ楽だよな。しかも、現実じゃ出来もしないことを平気でやってのける主人公のそこに痺れる、憧れるゥ。
☆彡
「祐介・・・だっけ?ちょっと私についてきてくれない?」
妖夢と白い変なものが食器を片付けている最中、俺は幽々子に呼び出しをくらった。
言われるがままに幽々子についていくと、誰もいない一室に着いた。
ここに座って、と幽々子は座布団を指差し、俺はゆっくりそこに座る。
「そんで・・・なんだ?」
「私には敬語を使いなさい」
「う、はい」
・・・。なんだ。何しに俺はここに来てるんだ。コイツにしばかれに来たのか。
「・・・」
「貴方はここに来て、どう思った?」
「えっ」
急にそんな事聞かれても困るのだが・・・。どう答えたらいいんだこれ?
「ほら、色々とあるでしょう?綺麗な庭だなとか、妖夢の事を好きになった、とか」
「最後のは思ったことないです」
「あら、庭の事は評価してくれるのね?」
「そう・・・ですね」
「いつぶりかしら~、こういう庭に興味がある人間なんて」
「そんなにいないもんですか?」
幽々子は何しに俺をここに連れてきたんだ。早く用件が聞きたいところだ。
「ええ。そもそも貴方みたいな人がここに来ることが珍しいわね・・・。あ、それでね?私が貴方をここに連れてきた理由なんだけど・・・」
俺は衝撃の言葉を聞いてしまう。これから先、俺は一体どうなるのか。
実はサブタイトルつけるのに40分くらいの時間を使ってたりします。けど大した名前ではないのですけど・・・。