平成のワトソンによる受難の記録   作:rikka

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081:止められない流れ(副題:所長が出す答えはだいたいいつも惜しい所止まり)

11月19日

 

 メアリーちゃんが俺の協力者になってくれたけど、いざという時の予備連絡役が必要だよなぁと思ってとりあえず紅子と真純を紹介してきた。

 

 文字通りの隠し札だし、可能な限り隠しておきたいので伝える人間も最低限に絞り込んだ。

 

 七槻たち護衛対象には顔を知られていない方がいいだろうし、キャメルさんや安室さんといったカウンター対象も同様。

 それ以外で秘密を守ってくれそうな人間となると真っ先に思い浮かんだのが瑞紀ちゃんと紅子。

 

 瑞紀ちゃんは赤井さんと繋がりがあるから、残る紅子に頼んだ。

 実際、この世界が変だって事には気付いているようなことを前に言っていたし、危険な所をキチンと避ける行動も取れるしで一番適任な気がする。

 あの枡山さんと出会って話して帰ってこれる時点で只者じゃないし。

 

 真純は……時折突っ走っちゃいそうだから、いざって時の補助役も狙って顔合わせ。

 普段のコナンや蘭ちゃんとの会話を聞いていて、二人と何か関わりがありそうだし敵サイドという事はまずあり得ないと判断できるし……。

 むしろここぞって所で本筋に深く関わりそうな感じだから、メアリーちゃんを通して眼の届く所に置いておくのは間違いじゃあるまい。いざって時の護衛にもなる。

 

 ただ、気になる事が一点。

 なぜか真純がすごく頭痛そうにしてたけど、俺なんかやらかしたかね?

 

 

 

11月20日

 

 枡山さんがひょっとしたら海外に逃亡しているかもしれないという知らせを白鳥刑事から受けた。

 

 いやぁ、あの人がただ逃亡っていうのは考えづらい。多分、同時になにか手を打っていると思うんだけど……。

 

 怜奈さんの話では、枡山さんが関わった事件で必ずピスコの瓶を残していくのを利用して、例の組織の連中もそれを隠れ蓑に自由に動いているみたいだし……。うーん、面倒。

 

 組織に対しても何らかの手を打つべきなのか、それともある意味で諸悪の根源になりつつある枡山さんを急いで確保するべきなのか。

 

 メアリーちゃんに相談したら『いいからさっさと叩き潰せ』言われた。無茶言うな。

 敵の本拠地も手足の数も長さも分かってないのに潰せるか。こちとらモブなんだぞ。

 

 

11月22日

 

 やべぇ、コナンがグレる一歩手前まで凹んでやがる。

 歩美ちゃんに頭撫でられて爆発一歩手前って感じでプルプルしてる所初めて見た。反射的にコナンに気づかれないように写真を撮った俺は凄いと思う。

 

 なんでも、少年探偵団の方が一歩上手だったというか犯人が三歩下だったというか……。

 うん、正直コナンは闇堕ち一歩手前で少年探偵団は有頂天になっていて話がよく聞けない。

 志保曰く、犯人は純粋な人だったらしいがどういうこっちゃ。

 

 

11月23日

 

 話はすべて聞かせてもらった。その犯人さん確保。ウチに欲しい。探偵じゃなくてテナント要員で。

 

 さすがに罰せられるのは避けられないが、刑期を可能な限り短く、あるいは執行猶予狙って次郎吉さんの伝手で有能な弁護士用意してもらった。費用+お手数料+次郎吉さんへの感謝の気持ちでかなりの金額を使ったが問題ない。むしろもっと出してもいい。

 

 5年前の宝石強盗犯、亀倉雄二(かめくらゆうじ)28歳。

 ちくしょう、なにがなんでも手に入れてやる。そんで空いてるテナントにお前の料亭出してやるからちょっと待ってろ。

 

 本当は妃さんに頼みたかったけど、これは完全に私欲だし(みゆき)さんの事頼んだばかりだし……ちくしょう。

 

 

11月24日

 

 犯罪が多すぎて死ねる。

 特に誘拐事件と強盗事件がマジで多発している。由美さん達交通課も、パトロールにかなり気を使っているうえ回数も増えたと飲みの席で話していた。

 むしろ、警察官が襲われるパターンもこの二カ月で数件ながらあったらしい。

 

 たまにマジでこの世界滅ぼしたくなる。

 

 小田切さんに頼んで回してもらった資料を、今安室さん達と分析している所だ。

 12月始めに開く越水の会社だが、すでに小学生のお子さんを持つ保護者方達から連名で登下校中のガード依頼を受けている。

 

 調査兼セキュリティの会社だからなぁ。キャメルさんが教育した専門のチームを動かす予定で、すでにルートの選別に入っているとか。

 

 集団登下校もやるそうだが、念には念をという事だろう。

 

 

11月25日

 

 あまり俺たちをよく思っていないだろう人からまさかの飲みのお誘いを受けてびっくりしている。

 SITの葛城警部だ。

 俺と七槻、安室さんの初期の現場メンバーにとっては割と顔を見るお方なのだが、正直良く思われていないと思ってたわ。

 

 今でもそうだが、誘拐事件が起こった際に警察を呼ぶ事を躊躇った被害家族が俺達とコンタクトを取ることは珍しくない。おかげで俺たちの誘拐用マニュアルまで出来てしまったほどだ。

 

 初期の頃は俺と安室さんで被害者家族の家に、運送会社等に偽装した車と制服で乗り込む事はそこそこあり、その時によくかち合っていたのが葛城警部だ。

 

 どちらかというと、まずは交渉に乗り人質を確保してから犯人を追いつめる俺と安室さんの事を邪魔だと思っていたと思っていたんだが……。

 

 指名は俺と安室さん。正直、ちょっと思いつめているような声だったので不安だ。

 

 

 

11月26日

 

 葛城さん達、誘拐事件の捜査に失敗したらしい。

 足を骨折して入院していた、とある実業家の息子さんが病院から連れ去られたのが事の発端。

 

 その後、電話で三千万円を要求する犯行声明が入り、特殊班捜査係が出た。

 実は、この時家族はウチに電話をしようとしたのを上が止めたらしい。まぁ、対抗意識を持たれるのは当たり前だし悪い事ではないのだが……。

 捜査はヘリまで使って身代金の流れを追跡し、犯人らしきトラックまで特定したのだがトンネル内でロスト。

 金も人質も帰ってこないそうだ。

 一方で犯人の方は、人質の父親の再婚相手が最有力候補とされている状況。

 ただ、葛城さんはそれが納得いかないらしく、こっそりウチに調べてくれという依頼をしにきた訳だ。

 

 誘拐事件と言う事で、子供の安否も気になるのでジョディさんに張りつけていたキャメルさんもこちらに動員。

 というか人質を発見したという報告が、ちょうど今安室さんから来た。

 なんつーか、安室さんと沖矢さん+源之助のコンビ……トリオ? だとすごい勢いで解決するね。

 

 つーか源之助お前何やってんだよ。桜子ちゃんから『源ちゃんがいなくなっちゃいました!!』ってメール来てたぞ。『安室さん達と子供助けてました』ってメールはしておいたけど。

 

 今、俺はコナンの推理を聞いて犯人らしき人間を張っているところだ。

 もうずーっと車の中。今の所動きなし。

 まあ、これから策を仕掛けるって言ってたから多分今日中に終わるんだろうなぁ……。

 

 念のために実習として七槻の会社の人間も周りを固めている。

 確実に確保できるはずだ。後はこっそり犯人は警察に引き渡して俺たちがこっそり消えればいい。

 

 

11月28日

 

 警察内部の雰囲気が徐々に悪くなってきている。

 多発する事件に人が足りていない。警察官の負傷者も徐々に出ているのもあるし……。

 

 それを嗅ぎとっているのか、マスメディアも不安を煽る報道が増えている。

 週刊誌などに至ってはどこが漏らしたのか、例のピスコの瓶の事まで漏らしやがった。

 

 というか、多分枡山さんの手の人間がリークしたんだろう。

 いつ、どこでなにが起きてもおかしくない状況を作りだしたのがまずは第一歩だろう。

 

 社会不安を引き起こすのがとりあえずの目的だとしたら、俺ならどうするだろうと考える。

 発電所とか重要インフラに戦力投下。ぶっ潰して混乱している内に警察の拠点潰すな。俺なら。

 

 自衛隊が出てくる所まで持ってくれば、これまでもっとも治安を維持していた社会への無意識の信頼まで吹き飛ぶ。そうすりゃやりたい放題だ。裏ルートなんざいくらでも構築できる。

 

 ……あ、書いてて思ったけど枡山さんやりそうだこれ。原子力発電所とかならある程度は対策しているだろうけど、こちらでも何か考えておこう。

 

 

11月29日

 

 開業前からウチの事務所を通した七槻の会社への依頼も、深刻な物が割と多くて無視できないとはいえすでにパンク寸前だ。

 

 ウチらが関わった訳じゃないけど、今日も銀行強盗が発生して銀行員が一人射殺されている。ホントにもう……。

 相次ぐ事件の報道、そして常に出る捜査中や未だ捜索中という文字に警察への不信感も徐々に表に出だしている。マズい。

 ぶっちゃけ予測は出来てたけど、想定以上の速さで頭を押さえられている。

 やっぱり枡山さんすげぇよ。

 

 

12月1日

 

 もっとも憂鬱な月だ。

 いつもならやる気滅茶苦茶削がれていたけど、今年というか今回は死ぬほど忙しくてそれどころじゃない。

 

 調査会社開業初日から……というか初日だからこそか? 七槻は超グロッキーだ。なんかごめん。

 もっとも、人員に関しては鈴木財閥――正確には朋子さんと対決して可能な限り引っ張って来たので勘弁してほしい。

 最初は穂奈美さんか美奈穂さんのどちらかを秘書として向こう側につけようと思ってたが、七槻本人に断られた。

 そっちの戦力とは別で揃えた方がいいだろうと言っていたが、こちらに気を使ってくれたのだろう。申し訳ない。

 まぁ、ふなちだけは向こうに送っておいたけど……。

 

 事務所には。例の銀行強盗の射殺された行員の恋人さんがウチに駆け込んできた。

 なんかもうホントに浅見探偵事務所が駆け込み寺になってきてる件について。

 

 安室さんと真純、コナン――ついでに源之助で現在調査中。

 なんか最近肩が寂しい……。

 

 

12月2日

 

 ある程度依頼者――浦川さんから情報が来ていたとはいえ、まさか一日で犯人グループとっ捕まえるとは思わなかった。

 そして犯人が潜伏していたアパートで銃撃戦が起こるとは思わなかった。

 安室さんから山猫隊の要請来てびびったわ。

 半数だけど日本に来ててよかった。ヘリで急行させて後ろから強襲というか挟み打ち。

 相手が武装しているっていうから俺も急行してぶん殴りに行ったら「なんでお前まで来てるんだ!!」って安室さんにガチで怒られたよごめん。

 

 いや、俺のスーツをメンテしたいって阿笠博士が持っていっちゃったから『あぁ、撃たれなきゃ』と思って行ったんだけど……。結局こちらに向けてトリガー引かせる前に制圧余裕でした。

 

 真面目にこれどういうことだろう? あからさまなフラグだったからしばらく意識不明の重体とか覚悟してたんだけど……。まぁ、次の時に期待しておこう。

 

 犯人の一人の女が逃げそうになってたけど、こっそり配置してたメアリーちゃんに制圧してもらった。

 いやホントメアリーちゃん引っ張ってきて良かった。

 

 この後会うし、改めてお礼言っておこう。

 

 

12月3日

 

 メアリーにすら「ちゃん付けを止めろ」と言われた件について。

 そんなに子供扱いしてるつもりはないんだけどなぁ……。

 

 昨日の続きになるが、浦川さん、俺たちが捕まえた犯人を殺して死ぬつもりだったらしい。

 その前に俺たちがとんでもない戦闘やらかしちまってその機会を失って、一人で自殺しかかっていた。

 昨夜からどういうわけか姿消していた源之助が、どういうわけかこっそり浦川さんの傍にいたらしく自殺を邪魔したらしい。グッジョブ、今日の猫缶はグレードアップしておいたぞ。感謝しろ。

 

 今上の文書いたら、肩の源之助にちょっと爪立てられた。おう、どういう意味で爪立てたんだこるぁ。

 あれか? 調子のんなってか?

 

 とりあえず、亡くなった恋人の御家族に挨拶しに行くらしい。

 もう自殺はしないと思うが、念のためメアリーにこっそり監視してもらっている。

 

 ちょうど彼女の住んでる所のすぐ近くにセーフハウスいくつかあるし、その中の一つでメアリーと会ってこよう。

 

 

 

 

 

 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 

 

 

 

「待たせたわね」

「いやいや、俺が早すぎたのさ。で、彼女はどう?」

 

 適当に決めたセーフハウス。ごく普通の二階建ての一軒家。

 そのベランダで月見ながら酒飲んでたら、メアリーがいつの間にか後ろに立っていた。

 

「私見だが、おそらく浦川芹奈は大丈夫だろう」

「ふむ」

 

 玄関を使わずに侵入とか。

 なに? メアリーちゃん……じゃない、メアリー、君ひょっとして忍者の家系だったりする?

 

「また睡眠薬を飲みそうな気配を一度だけ見せたが、結局捨てた。生きる意志は取り戻したのだろう。あの猫に礼を言っておけ」

「……源之助なにしたのさ?」

「睡眠薬を飲みそうになった時に飛びかかって、その後恋人の写真を咥えて見せた。……一応聞くけどあれ、本当に猫なのか?」

「猫以外のなんに見えるんだよ」

「お前の操っている猫型のロボットだと言う方が納得できる」

 

 気が付いたら源之助の存在感が色んな意味で空想レベルの存在になっている件について。

 源之助の奴も出世したなぁ。

 

「まぁいい。犯行グループの武器……出所は分かったか?」

「あぁ、白鳥刑事からさっき連絡が来たよ」

 

 20歳になった誕生日に七槻からもらったスキットボトル――当然酒を入れているそれに口をつけてから、

 

「やっぱり武器の類を安価でバラ撒いている奴らがいる……っていうか、枡山さんだ。多分」

「……酒瓶がどこかから見つかったのか?」

「犯行グループが取引した場所に一本だけ」

「……枡山憲三。やっかいだな」

 

 メアリーは、携帯でネットニュースのサイトを開く。ページは社会欄。当然、内容は各地で起こった様々な事件について。そしてそのコメント欄には――

 

「木の葉を隠すには森の中……と日本では言うらしいが、そんなレベルではないな。砂粒一つ隠すための砂漠を用意している」

 

 全国区で多発している様々な事件の詳細が載っている。

 週刊誌がソースの物には、いや、一部新聞社ですら、ピスコの酒瓶について触れている。

 

「誰でも使える、な」

 

 最近志保に酒を制限されているせいか、少し弱くなった気がする。

 すでに微かな酔いを感じながら、さらに一口呷る。

 

「正直、もう俺にもどれが枡山さんの起こした事件なのか判別できねーよ。週刊誌のリーク以降、あまりにピスコの瓶が残される事件が多すぎる。強盗、殺人、誘拐、脅迫……その他諸々」

「警察は密輸ルートの特定を?」

「んー……」

 

 いやぁ、高明さんや彩実さんからの相談を考えると……

 

「警察内部に、枡山さんの息のかかった人間がかなりいると俺は見ている」

「捜査の撹乱か?」

「後、横流しも」

「……性質が悪いな。そいつらを捕まえようが警察の威信、信頼を落とす布石になるわけか。無駄がないというか……」

 

 ねー。中々に性格悪いよねー。

 

「お前が立てそうな策だ」

 

 なんでや。

 

「胸に手を当ててみなさい。まったく……お前の親の顔を見てみたい」

「あー、それは俺も見たいかも。写真とかも燃えちまったからなぁ……」

 

 俺らが事故に遭ったのと同じ日に家火事になってんだよなぁ。銭形のおじさんが保険とかそこらやってくれて元に戻ったわけだけど。

 

「…………すまない」

「ん?」

「私とした事が、忘れていた」

「あぁ、気にする必要ないよ。正直、顔ももう微妙に思い出せないし」

「……事故、だったのか?」

「うん、交通事故。ハンドル操作のミスで崖からダイブ」

 

 んー、忘れていたって言ってるけど……わざとっぽいな。

 俺の昔を調べたいのか? 事故以外特に何もないと思うけど。

 

「その後施設に預けられてね。幸い、親の資産は銭形のおじさん――あぁ、ICPOの人が確保していてくれてね」

「なぜICPOが?」

「いやぁ、ちょっと世話になった先生の知り合いだったんだけど……うん、まぁ……知り合いでいいのかなぁ。俺もこの間知ったけど」

「?」

「あぁ、ごめん。気にしないで。まぁ、ちょっとした縁で色々動いてくれたのさ」

 

 メアリー、やっぱり俺を警戒してるよなぁ。真純も。

 あ、なんか腹立ってきた。メアリーには勝てる手段見当たらないから真純褒めちぎってプルプルさせてやろう。

 多分その後ボディブローか金的喰らうけど。

 

「しかし親、かぁ……あ」

「どうした?」

「いや、真純の親探すの忘れてた」

 

 この間も真純を銃撃の場に送り込んでしまったし、正直挨拶の一つ土下座の一つはやっておかないと気が済まない。

 

「……お前、まさか」

「ん?」

 

 メアリーが、信じられない物を見る目で俺を見ている。

 どしたのさ。

 

「いや……なんでもない」

「ふぅん。あ、そういやメアリーの親ってどうしてんだ?」

「私の?」

「あぁ。俺よりちっと年上っつっても若い娘さん預かってんだから、もし出来るんなら頭下げておきたいんだけど」

 

 コナンにせよ志保にせよ、あのアポトキシンとかいう薬で若返った年齢は大体10歳くらい。

 となると、見た目中学生くらいのメアリーは多分22~25……俺よりちょっと年上くらいだろう。

 仮に大学に行っていたとすれば卒業か就職かの年齢くらい。親が一番気にする年齢だと思うけど……連絡とか大丈夫かね。

 いや、これだけの切れ者なら上手い事やれていると思うんだけど。

 

「………………」

「なに、どったのメアリー?」

 

 なんか急に空気が微妙な感じになったんだけど……俺、なんか変な事言った?

 

 




ちょこっと事件ファイル

File321-322 消えた誘拐逃走車(アニメオリジナル)
DVD:PART12-2

 少年探偵団で誘拐事件となると真っ先に連想するのは歩美ちゃんですが、今回誘拐されるのは誰であろう主人公江戸川コナン。
 ……何気に誘拐されてるよねコナン。

 今回は、遊びに行きたい入院中のクラスメートのために入れ替わりを元太達に強要されたコナンが、本来のターゲットにかわり誘拐されるというストーリーです。

 アニオリで帝丹小学校の子供は出ていますが、クラスメートって名言されたのって他にいたかな……





本日のrikkaイチオシキャラクター

file225 商売繁盛のヒミツ(アニメオリジナル)
DVD:PART9-2

○亀倉雄二(かめくら ゆうじ)28歳

 5年前に宝石を盗みだした男
 宝石店から3億円相当の宝石を盗んだ後、当時建て替え工事中だった『まんぷく食堂』の地下に宝石を埋めて逃亡。
 そして、時効の5年を迎えるまで警察から疑われない様、日本料理店で真面目に働いていました。超真面目に働いていました。
 修行は厳しく、同僚は耐えられなくなって次々に辞めていく中、彼だけは5年経てば自分の物になる宝石を希望に耐えて、耐えて、耐えて――気が付けば、人の来なかった『まんぷく食堂』を大繁盛させる程の腕前を持つ板前になっておりました。

 ただしコナンから逆に犯罪の手ほどきを受けるほど犯罪に向かない男である。
 わざわざ赤毛連盟のような事しなくても……

・宝石の事があったとはいえ結構忍耐強い。
・ちなみに、ボロかったまんぷく食堂を自腹で改装している。
・住み込みとして押しかけたとはいえ給料なしでめちゃくちゃ働いている。
・修行で身に付けた調理技術を『まんぷく食堂』の主人に短期間で仕込んでいることから、教え込む技術も超高いと見られる。

結論:お前なんで泥棒した



他の登場人物紹介も

file562  虹色(レインボウカラー)の誘拐(アニメオリジナル)
DVD:PART18-10

○葛城健三(45)
警視庁捜査一課特殊班捜査係警部(SIT)

 誘拐事件に対して出張って来た刑事さん
 SITの役割を考えると、原作での誘拐事件が起こるきっかけになった事件を調べといてやれよと思わなくもない。
 まぁ、社長が自分の会社売ってるようなもんだし無理か……


file671-674 探偵たちの夜想曲
コミック:76巻
DVD:PART21-8

今思うと中々に豪勢だったシリーズ。
安室透二番目の事件ですね。

このほかにも世良に沖矢、そしてベルモットまで顔を出したりとまぁ凄かった。
そしてまたもや誘拐されるコナン……まぁ、これはわざとだけど。
最後の詰めが甘くて追いつめられるのは結構お約束ですが、そろそろコナンは時計と靴以外にもなにか持つべきだと思うんだ。

何が凄いって、これでとうとう毛利探偵事務所が完全に事故物件になった件。
この他にも、追われていた空き巣が隠れようとしたり、この探偵事務所は本当にセキュリティ強化した方がいいって絶対。
だってそもそもコナン(死神)が住んでる所なんだよ?

さて、本編に登場した『浦川芹奈』さんですが、どのような人物かは大体書いてしまっているので割愛。

ある意味でバーボン編の始まりでもあるエピソードなので、未見の方は是非! 既に見られた方(比較的最近なのでそっちの方が多いと思いますが)も是非一度見直してみてください!

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