「八幡、お前やってみないか」

「は?」

 基本的にうちは放任主義だ。俺はそうやって育ててきて貰ったしその事になんの不満もなかった。
 だが、今まで放ってきて突然親面されてしまうとさすがに思うところがある。しかもそれが

「アイドルのプロデューサー!? 俺が!?」

「そうだ」

 そう、この親父は俺にアイドルのプロデューサーをやれというのだ。しかも親父のコネで。

「そうだじゃねぇよ! なんで俺なんだよ、アイドルが逃げちまうだろうが!」

「それについては問題ない。すでにゾンビみたいなやつをプロデューサーとしてスカウトして来ると言ってある。」

 何言っちゃってんだよこの人。息子のことゾンビみたいとかこれもう家庭崩壊じゃねぇか。違うか、違うな。

「それにこのままだとお前、ろくな仕事につけんだろう。それをわざわざ頼み込んでやったんだ。お前にとってもいい話だと思うが」

 うっ、それを言われると少し弱い。
 俺は高校を卒業して、とある理由から大学には進まずそのまま働き出したのだ。
 だが入った会社はまさかのブラック企業だった。
 毎日毎日残業代の出ない残業、蔓延るセクハラ、パワハラ。
 それでも俺はめげずに働いたが1年が経った頃、上司のミスの責任を全て押し付けられ解雇になった。
 それからは定職にもつけずアルバイトの毎日。つまり立派なフリーターだ。

「あと一ヶ月待ってくれ。それまでに仕事につけないようならアイドルのプロデューサーをやってもいい。むしろやらせてくださいお願いします」

「ちっ、一ヶ月だけだぞ。」

 猶予は一ヶ月、それまでにいい仕事を見つけてやる。
 俺がアイドルのプロデューサーなんてやってみろ。トラウマがいくつ作られるか分かったもんじゃない。


 それからは必死で職を探した。受けて落ちて、受けて落ちて、とうとう一ヶ月が経った。

「アイドルのプロデューサーやらせてくださいお願いします!」

「まあこうなるんじゃねぇかとか思ってたさ」フッ

 くっそ、どや顔超ムカつく。それでも親父は俺を助けてくれるというのだ。ならば有り難くこの話を受けさせてもらおう。


 かくして、俺はアイドルのプロデューサーとなった。 



この小説は俺ガイルとデレマスのクロスオーバーになります!デレマスはアニメと全くの別物と考えてください。346プロではありますがシンデレラプロジェクトはありません。
  されど、そこには誰もいない。
  やはり、神谷奈緒は可愛い。2016年05月07日(土) 13:44
  こうして、比企谷八幡は決意する。2016年05月10日(火) 21:33
  そして、高垣楓と対面する。
X(Twitter)  ▲ページの一番上に飛ぶ