悪魔これくしょん -デビこれ-   作:ハーメルンkpx

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「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

オットー・フォン・ビスマルク


有名な言葉からも分かるように、愚者であろうと賢者であろうと所詮、人類は過ぎ去った事物からでしか学べない。

※愚者の場合はそれにプラスして痛みが必要不可欠。愚者が学びを得るのは、痛みを味わって、それが過去となったときのみ。

"答え"というものは現在にも未来にもなく、それは常に過去にしかない。

今、直面している問題に対するアプローチが正解か否か、その答えがわかるのは、それが過去となったときのみだからである。

多岐にわたる選択肢に悩み迷い、己の決断に疑問を抱こうとも
実際には、正解は常に、過ぎ去った時間の中でしか生まれない。


MISSION 2-3

開発室

 

 

明石

「……なるほど、それで銃と銃弾というわけですか……」

 

浜風

「……」

 

ダンテ

「おう。 今ちっこい石は持ってるのか?どこにある」

 

明石

「あ、はい。今も丁度も持ってましたけど」つ。スッ

 

ダンテ

「……」つ。 スタスタスタ ←皆からわりと離れて行く

 

 

明石

(?)

「で、それなんですが――」

 

陸奥

「? ちょっと、どうしたのよ?」

 

 

 

―ピタッ

ダンテ

「……ま、実際用途なんてそんなに複雑なもんじゃねぇのさ」

 

√ ̄⊂ ブンッ!

 

カンッ! ―バァァンッ!!

 

 

その小さい石はダンテがアイボリーの銃底で強く叩いて砕くと、

大きな音を発しながら爆発した。

 

 

 

「「っ!?」」

 

 

 

ダンテ

「先の尖ってる物か鋭利な物で傷を付けるか、

 相当な力が必要になるが、こうやって強く叩いて割って爆発させる。

 あるいはもっと大きい石の補給に当てるか、まぁそれくらいだ。

 ……ん?」

 

 

 

明石

「す、すごいっ……」

(あんなに小さくて軽い石だったのに、なんて爆発力……!)

 

浜風

「なんかお祭りとかにもある、かんしゃく玉みたいですね……」

(威力の方は比較にならないですが……。 確かに、この威力ならば本当に……)

 

 

陸奥

「」ガタガタガタ…

 

翔鶴

「あ、あの、ちょっと……補佐艦? スカートを掴むのは……あっ、やっ……!」

 ←背後の足元を陸奥に隠れられている

 

 

ダンテ

「……ア? なんだ、どうした?ソイツ」スタスタ

 

 

陸奥

「ち、近寄らないでっ!」

 

 

ピタ…

ダンテ

「……?」huh..

 

 

陸奥

「い、石っ! もう持ってないでしょうねっ!?」

 

 

ダンテ

「……hmm. ああ、持ってたのはついさっきブッ壊した一つだけだ」

 

 

陸奥

「そ、そう。

 ……はっ!

 ていうかあんなのかためて置いてたら危ないんじゃないのっ!?」シュル… ←……

 

浜風

(あ……)

 

翔鶴

「…………え?」

 

 

ダンテ

「ン、まぁそりゃそうだが。それにしたってけっこうな衝撃でもねぇと――」

 

 

陸奥

「だめよ!だめだめっ!絶対に許しません!

 明石、補佐艦権限で厳命します! 石は散らしておきなさいっ!

 しっかりと固定して厳重に保管しておくこと!

 いい!?絶対よ!約束してっ!!」

 

バッサァ! ←スカートを思いっくそ握りしめながら陸奥が立ち上がる

 

 

明石

「え、あ、はいっ それはわかりましたけど……」

 

浜風

「あ、あのっ、陸奥補佐艦……翔鶴さんのスk」

 

 

翔鶴

「いやー!! 返してー!! いやぁーっ!!////

 ちょっだから補佐艦なんでスカートをっ!? どうしてこんな目にー!

 もういやー!!////」グイグィ!! ←スカート引っ張り返そうとしている

 

陸奥

「え……っ!?」つЩ..

 

 

ゴ、ゴメンナサイッ!

ハヤクカエシテクダサイッ!!

カ、カベニナリマスッ

ア、ワタシモ

 

 

ダンテ

「……huh」

(さすがに驚かせすぎちまったのかね)

 

・・・・・・

 

翔鶴

(うぅ……)

 

浜風

「……」

 

 

明石

「銃弾の弾頭の先と薬室に、……ですか?」

 

ダンテ

「ああ。 お前さんらが扱う砲弾だか魚雷だがに関しては、先の方にだけ取り付けときな。

 それだけでも十分使い物になるはずだ」

 

明石

(……)

「ふむ、なるほど……」

 

ダンテ

「それで、銃なんだがな」

 

 

翔鶴

「……」チラ…

 

 

明石

「あ、はい。先ほどもおっしゃってましたね。どういった具合に?」

 

ダンテ

「ああ。 おい、ショウカク」

 

翔鶴

「…………っ! は、はいっ!//」ビクッ…

 

陸奥・浜風

「……」

 

ダンテ

「今お前が持ってるその黒い銃、明石に見せてやってくれ」

 

翔鶴

「わ、わかりましたっ」つ√ ̄ スッ…

 

…ゴトンッ ←工作台の上に

 

明石

(けっこう重そうな音したんですけど……)

「……えっと、これをどうすれば?」

 

ダンテ

「早い話がこれを基にして、ショウカク用にカスタムとデザインをやってほしいってことさ」

 

明石

「……想像はしてましたけど……」

 

ダンテ

「ha, 無理そうか?」

 

明石

「……」

(……正直、夕張が"あの子"を私にはあまり触らせてはくれないから、

 手持ち無沙汰なのよね……。

 ……というかこれ……)

 

 

明石

「……この銃、すごく素敵なデザインですね……。

 こちらはご自分で?」

 

ダンテ

「ン……あー……コイツは…………まだ十代のガキの頃か。

 使ってた銃を片っ端から壊しちまっては、よく見てもらってたガンスミスがいてな。

 ……実際には自分で組み立てたが、パーツは作ってもらった。

 ……良いガンスミスだった」

 

明石

「だった……?」

 

ダンテ

「コイツも形見みたいなモンでな。

 ……わけあって、コイツが最後の遺作になっちまったのさ……」

 

陸奥

「……」

("も"……)

 

明石

「あ……すみません……」

 

翔鶴・浜風

「……」

 

ダンテ

「huh... いや何、悪かったな。こっちも急に妙な話をしちまった。

 製作に関しては俺も立ち会うぜ。 この銃は、ちょいと大事なものでもあるんでな」

 

明石

「……」

 

陸奥

「……ねぇ、さっき言ってた人って、もしかして女の人?」

 

ダンテ

「おぅ、よくわかったな」

 

翔鶴

(……)ピク…

 

浜風

「……」

 

陸奥

「……私もその銃、触ってみてもいい?」

 

ダンテ

「ああ、いいぜ」

 

陸奥

「ありがと」スッ…

 

・・・・・・

 

陸奥

(……)

「……とても良い人だったんでしょうね……。 ……若い人だったの?」つ√ ̄⊂ カチャ…

 

ダンテ

「いや、そうでもなかったな。

 ……俺からしてみりゃ育ての親、……か? ha..

 まぁそんな感じだったのかもしれねぇな…」

 

陸奥

「そう……」

 

浜風・明石

「……」

 

翔鶴

(……)

 

陸奥

「……本当に素敵ね。この肖像画のブローチも……。

 なんだか……とてもあたたかい感じがするわ……」つ√ ̄⊂ …

 

翔鶴・浜風・明石

(………)

 

 

ダンテ

「……昔は本当に世話になった。

 俺もまだガキだったからな、いろいろと無茶を言いつけたもんだ。

 無愛想な態度をしてることも多かったが、それでも銃はよく見てくれたな……。

 仕事は確かだった」

 

 

陸奥・翔鶴・浜風・明石

「…………」

 

・・・・・・

 

ダンテ

「もうずいぶん昔の話だからな。

 今じゃ覚えてることも少なくなっちまったが……。

 俺の知る限りじゃ、最高のガンスミスだったってことくらいは

 今でもちゃんと覚えてるな」

 

陸奥

「……そう」つ√ ̄⊂ カチャ…

(…………あら?)

 

 

明石

(…………)

「……あの、ダンテさん」

 

ダンテ

「なんだ?」

 

明石

「……私、やります。 やってみたいです」

 

ダンテ

「……決まりだな。ha

 よろしく頼むぜ、アカシ」つ

 

明石

「はいっ!」つ

 

 

陸奥

「うふふ……」

 

翔鶴

(私の新しいタイプの兵装……)

 

浜風

(……あたたかい感じのする兵器……)ジー…

「……」ソワソワ…

 

ダンテ

(……)

 

・・・・・・

 

ダンテ

「アカシ、せっかくなんでもうひとつ頼みたいんだが、いいか?」

 

明石

「え、あはい。なんでしょう?」

 

ダンテ

「悪いな。コイツでもう一丁、デザインを頼みたいんだ。

 今度はこっちのお嬢ちゃん用にだ」

 

ゴトッ ←アイボリー

 

浜風

「……えっ!」

 

翔鶴・明石

「!」

 

陸奥

「……」

 

ダンテ

「俺としても確かめてみたいことがあってな。

 お前さん、よかったらそれに付き合ってくれねぇか?」

 

浜風

(……新開発のテスト、とかでしょうか……?)

「……なるほど、わかりました。

 そういうことでしたら、私の方に断る理由はありません。

 ……謹んで、お引き受けいたしますっ」グッ…

 

ダンテ

「ありがとよ」ニッ

 

浜風

「い、いえっ//」

 

 

明石

(基があるとはいえ、拳銃を2丁デザインかぁ……。

 あ、でも手伝ってくれるんでしたっけ)

「……ふむ。 それじゃ、具体的に進めていきますね」

 

ダンテ

「おう」

 

翔鶴・浜風

「はい!」

 

 

陸奥

(……やっぱりそうよね、これって……)

「ねぇ、ちょっと」つ√ ̄⊂ カチャ

 

ダンテ

「ん、なんだ?」

 

陸奥

「ここの所、綴り間違ってるんじゃない?」

 

明石

「え?」

 

ダンテ

「……あぁ、いいんだ。 ソイツはそれでな」

 

陸奥

(……)

「……ふぅ~ん……そっか」

 

ダンテ

「…………ああ」

 

 

翔鶴・浜風・明石

「……」

 

 

――――――

午後の部、実技演習終了後

間宮・外

 

 

ケルビ

「Zzz..」

 

 

――――――

間宮・中

 

 

睦月

「落ち込まないで、吹雪ちゃん……」

 

吹雪

「うぅ~……」

 

睦月

「……そ、そういえば長門さん今日はいなかったねっ」

 

夕立

「うんー」ポムシャ ポムシャ

(本当は吹雪ちゃんの実技演習をコソコソハラハラしながら見てたっぽいー)

 

 

――――――

 

 

―テクテクテク

 

川内

「うーん……」

(長門代理の後ろにずっと引っ付いてたあの黒い犬……。

 いったい何だったんだろう……?)

 

神通

「姉さん? どうかしたの?」

 

川内

「あ、……いや、なんでもないよ。

 ……あれ? 那珂、何やってるの?それ」

 

那珂

「特訓メニューだよ♪ 名付けて"アイドルへの道!"」

 

川内

「ふーん」

 

神通

(……)

 

 

――――――

提督室

 

 

金剛

「……」

 

比叡

「……あ、あのお姉さま……」

 

金剛

「もう少し待ちマース……」

 

比叡

「あ……はい……」

 

 

 

 

*この後もすれ違って、結局会えませんでした。

 

 

 

 

――――――

工廠・工作室

 

 

明石

「こちらです」

 

ダンテ

「ほぉ、こいつはすげぇな」hahaha

 

 

妖精さん

「――」フワフワ

 

ダンテ

「……アン?」

 

明石

「あ、紹介しますね。こちら妖精さんです。

 私たち艦娘も、ここ鎮守府でも、この工廠でも、こちらの妖精さんの――」

 

・・・・・・

 

ダンテ

「へぇー」

 

明石

「なので、今回製作する新武器に関しても、

 妖精さんには多いにお手伝いしてもらうことになりますね」

 

ダンテ

「なるほどな。 ha, そういうことみたいだな。

 ドーモ、はじめまして ダンテ だ。これからよろしく頼むぜ、ヨウセイ=サン」人 スッ

 

妖精さん

「――」人 ペコリ

 

・・・・・・

 

ダンテ

「ほぅ、そいつはすげぇな。見た目のわりに頼もしいんだな。

 なら期待しちまうぜ?」ha ha-

 

妖精さん

「――!」ワイワイ

 

 

明石・翔鶴・浜風・陸奥

「!?」

 

 

明石

「えちょっ、話せるんですかっ!?

 こっちは基本一方通行なんですよ!?」*オリジナル(?)

 

ダンテ

「なんだ、お前さんらは話せないのか?」

 

 

明石

「えぇ……」

 

浜風

「すごいですね……」

 

翔鶴

「いったいどういうことなんでしょうか……」

 

陸奥

「え 何? 半分は悪魔だからとかそういう感じ?」

 

・・・・・・

 

明石

「――だいたいの予定は決まりましたね。

 それじゃこんな感じで進めていきましょうか。

 大本営に申請して、必要なものを発注してもらわないといけませんから、

 今日はこんなところですね。

 製作が開始できそうになったら、私の方から連絡しますね。

 近日になると思いますけど」

 

ダンテ

「ok」

 

浜風

「了解です」

 

翔鶴

「予定、空けておきますね」

 

陸奥

「お疲れ様ー」

 

 

――――――

 

ゾロゾロ

 

ダンテ

「……おっと、忘れ物だ。 お前さんらは先に帰ってな」

 

翔鶴・浜風

「?」

 

陸奥

「別に、私は待ってるけど?」

 

ダンテ

「……いや、いい。 お前も帰ってろ」

 

陸奥

(……)

「わかったわ。提督室でね」ヒラヒラ

 

ダンテ

「おう」スタスタ

 

 

浜風

「……何の忘れ物なんでしょうか?」

 

翔鶴

「ええ……」

(……)

 

 

――――――

提督室

 

ガチャ

 

ダンテ

「……ん?」

 

陸奥

「……おかえり」

 

ダンテ

「……おう」パタン

 

・・・・・・

 

ダンテ

「……」ポスン ←ソファ

 

陸奥

「……」ジー…

 

ダンテ

「……なんだよ」

 

陸奥

「……明石が残ってた工作室に戻っていくのが見えてたんだけど。

 で? 忘れ物って結局なんだったの?」

 

ダンテ

「あぁ、アカシに頼み忘れてたことがあってな。

 ……ha, スミスってのはたいてい、いつも無茶を言われるもんだからな。

 それをアカシにも言ってきたってだけだ」

 

陸奥

「……ふぅーん……」

 

 

――――――

一日の終了。

三水戦の部屋・吹雪たちの方

 

 

夕立

「えーっ。じゃあ赤城先輩とご飯食べてきたっぽいっ?」

 

吹雪

「うんっ」

 

睦月

「うわさだけど、赤城先輩って見かけによらず、すごい大食いだとかっ」

 

夕立

「あっ、私も聞いたことあるっぽいー! どうなのっ?」

 

吹雪

「……んふっ。それは、ひみつ!」

 

夕立

「えぇーっ」

 

 

ケルビ

「Zzz..」

 

・・・・・・

 

吹雪

「明日からがんばろうっと!

 赤城先輩も同じ艦娘なんだもん。 私にもきっとできるよ。

 じゃあ、おやすみぃー……」

 

 

夕立

「……どういうこと?」

 

睦月

「さぁ……?」

 

・・・・・・

 

睦月

「そういえば結局、長門さんには会えなかったね」

 

夕立

「うん~」フアァ…

 

睦月

「ケルビは?」

 

夕立

「もう寝たっぽいー……」コショコショ…

 

睦月

「ケルビってよく寝るよね」

 

夕立

「うん……。夕立もそろそろ……」

 

睦月

「あ、うん」

 

 

―ピクッ

ケルビ

「……」…ヒョイッ テテテッ

 

 

睦月

「あれ?」

 

夕立

「……? 隅の方に隠れちゃったっぽい」

 

 

―ガチャッ!!

 

「特型駆逐艦!」

 

 

睦月・夕立

「あ」

 

 

吹雪

「……ふぇ?」ムニュ…

 

 

――――――

夜、鎮守府・グラウンド

 

 

―ズルッ

吹雪

「うぇえぁあ"っ! ……いたたたぁ……」ズテーンッ!

 

川内

「しっかしうまくならないねぇ……。こんなに練習してるのに」

 

吹雪

「すみません……」

 

川内

「……でも感心したよ。見事な水雷魂だ」

 

吹雪

「水雷魂……?」

 

川内

「水雷戦隊に必要な心意気みたいなもんだよ。

 悖らず、恥じず、憾まず」ニヒヒッ

 

吹雪

「悖らず……恥じず……憾まず……。 ……ぁっ」

(……誇り高き魂……)

 

 

川内

「水雷魂を忘れず、明日からも頑張ろう!」

 

吹雪

「……はいっ!」

 

 

 

ケルビ

「……」ジー

 

 

 

 

 

 

 




詳細や原因は未だに不明ではあるものの、
艦娘という存在は"人"に非常に近しい姿形をしています。

それは艦船時代にもあった、艦種差や性能差が人で言う所の個体差という物と
似たような形で現れる結果にもなっているのかもしれません。
さらに、アニメ中の吹雪の様子を見るに、どうやらその個体差も
いくら元々は軍艦であったといっても、人と同じくバリエーションに富むようですね。

また、艦娘は自身で物を考え、自己意志で行動することも出来ていました。
それは間違いなく、万人が持つのと同じ個性というものを有する証拠とも言えるでしょう。
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