悪魔これくしょん -デビこれ-   作:ハーメルンkpx

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『日の神、月の神の示』の予言は見聞きした全員に"届いてはならない"とされている。
少なくとも、5つ目以上の魂に向けられて、その内容は記されている。

また、すべての預言・予言は万人が見聞きしてはならない。また、見聞きした者の内、全員が受け入れてもいけない。
陰陽の法則、対極の法則、作用反作用の法則、相互補完の関係、バランスの関係に反するから。

これは古今東西において、同様のことである。
古くは預言者から、現代に続く予言者、予測者にまでかけて、伝統的に固く守られてきた絶対のルールなのである。

これは、人が皆、病気や怪我を治療出来る医者であってはならないことや、機械の製造・修理が出来る技術者ではあってはならないこと、また飛行機の操縦が出来るパイロットであってはならないことと全くの同義である。

その理屈は単純で、世の中が成立しなくなってしまうからだ。
また本来、補完し合う生命である人間の、本質の否定にも繋がってしまうからだ。

知っている者、知らぬ者。
理解できる者、理解できない者。
技術のある者、技術のない者。
力強い者、力の弱き者。

全てが役割として一定数が定められており、双方は双方にとって、必ず必要な存在なのである。

常に、存在と対存在は同時に存在する。
そして、半永久的に存在し続ける。
片方がないとき、それはもう片方もないのだ。

真理を理解し得る者と真理を理解し得ない者。
それらもまた例外ではない。
※ここまでが自然科学・物理学、そして3次元以下の知的生命体の認識・概念の限界。以降より、より高次元の視点を記す。


―――――――――――――――――――――――――――――――――


悪魔の唇から黒い霧が漏れている間は、
真実は万人のためのものではない。
限られた人たちだけのものである。


―――――――――――――――――――――――――――――――――


来たる、魂の大選別式のとき、万人が生き残ってはいけないし、万人が死んでもいけない。
それでは選別にならない。

死すべき魂は死ぬべきであり、生きるべき魂は生き残らなくてはならない。


―――――――――――――――――――――――――――――――――


存在と言えば、対存在とで、二元論的に捉えられることが"一般的な"常である。
作用・反作用、右翼・左翼、貧者・富者、低所得者・高所得者などなど。

しかし、本当の真理の実態、高次元的解釈に立つと、三元論が本来であるとやがては気付くだろう。
人間の目は二つあるように見えているが、実は三つあるし、DNAは二重螺旋構造とよく知られているが、本当は三本線の構成からなる。アスクレピオスの杖も象徴としては分かりやすい。
他にも、肉体年齢や精神年齢は誰しもが耳にしたことがある年齢基準ではあろうが、実はもう一つ、年齢基準は実在し、それは魂の年齢という。

このような本来の実態は、政治面でも実は実在し、よく隠されている。ヒトラーなどはこの実態には早くに気付いていた。
ある二極による対立を煽り、成立させ、三つ目の存在を隠す、といったテクニックを彼はよく用いた。
政治関連で、二極対立がよく目立つが(右翼・左翼などなど)、実際には常に必ず、隠された三つ目の存在が実在する。

しかし、多くの人がこの三つ目の存在に気付くことは、生涯においてほとんどない。
その現実の実態を知り、利用する者、そして、この三つ目の存在をよく制御する者もまたいる。
※100匹の黒蟻と100匹の赤蟻を瓶に入れる話を参照のこと。
※これまで人類が起こしてきた戦争について。これも、対立する二対を裏で操る第三者によって、すべて引き起こされ、制御されてきた。人類は争い、戦争をするもの、という固定観念を生み出し、それを人類に植え付けたのも同様の存在だ。

また、第三の存在に気付くことができる意識や視点を、
神の視点・超越(者)視点・4次元視点と呼称する。

4になったからこそ、3に気付くことができるようになる。
3のままでは、2までしか気付けない。
※n次元観測の原理を参照のこと。

例えば、左や右、二つに分かれているように見えるものでも、必ず、二つではなく、三つ目が存在する。この三つ目は、一つ目と二つ目とは90度位相がズレた次元に存在する。そして、それら三つを観測する自分(四つ目)もまた、ただの観測者である場合には、その三つとは関わりがない・交わらないので、90度位相がズレた次元に存在すると言える。つまり、これが4次元視点である。


―――――――――――――――――――――――――――――――――


この三者三体三態三対の認識、そして、四次元視点の観点は、例えば、物事・状態・空間・時間の三つの形を認識・制御するときにも重要なものとなる。
量子論的な話も含むが、物事・状態・空間・時間は常に三つの属性・状態・可能性を内包している。

何も無い空間があるとする。しかし、そこには有る・無い・"実 現状"の可能性があって、打ち消しあっている(合算)。

魔法やファンタジックなイメージで話す。
空間には何も無いように見えるが、そこには炎(突発高温)や水が突然具象する可能性がある、ということだ。

もう一つ、理解しやすいように例を示すと、この世界の物事・空間・状態の顕現は無数のBB素材(のような単位素材)の重なり・集まりで実現されている(BB素材の持ち寄り、素材 存在ベクトルの合成)。
なので、このBB素材群を取捨選択出来れば、物事・空間・状態を任意にコントロール出来る。有る・無し・"実 現状"の状態を任意に選択できるということだ。
ある空間において、任意の人物や大衆を除く・人払いする、なども出来る。
時間もBB素材。非常に細かく区切られている。状況構成の際に、それに関係する時間BB素材も構成に組み込む。ある瞬間の状況を終えると、また次の瞬間の状況にいくわけだが、その際に、また新しい時間素材が組み込まれる。このように時間は実は連続性がない。そのため、時間は、(時間素材は)有るけども(連続性的時間は)無いとも言える。次の時間素材へと断続的連続に飛んでいく様は見かけ上は時間的に連続性があるように見えるが、時間素材自体はぶつ切りのものであり、独立しているので、時間単体には連続性はない。
類似的に、光の性質からみてみる。
現在では光は粒子性と波動性、両方の性質を併せ持つことがわかっている。
しかし、過去には粒子性と波動性は相反的な性質であると考えられていた。
時間は連続性と非連続性、両方の性質を併せ持つ。

目の前に、炎(突発高温)や水を具象させるには、その状態の既存の可能性に干渉する(ずらす)ことで可能になる。
※火炎は可燃物がないと発生しない。火の発生と維持には、酸素・可燃物・温度、この3つの要素(火の三角形)が絶対に必要で、この内どれか一つでも欠けると消えるか、そもそも発生しない。白リン(ホワイトフォスファー)やナパームであっても、一応はこれに準じる。

意識だけが別の時間、過去や未来に移動するタイムリープについて。
自分の意識と魂のBB素材セットを、別の時間(過去or未来に当たるBB素材)で構成されているBB素材群のセット(環境・境遇)に(構成の中に)挿入することで可能になる。
意識と魂のBB素材セットは基本的には一つで、このBB素材セットは別の時間・環境・境遇のBB素材セットの構成の中を渡り歩いている。意識と魂はこの過程を経て、記憶の蓄積や成長が促される。
なので、過去に意識を飛ばしたとき、過去の自分の意識と魂はどうなったのか、とかはない。過去の時間・環境・境遇のBB素材セットの構成の中では、意識と魂のBB素材セットはそもそも欠落しているわけなので、そこに戻って挿入されただけ。あるいは過去のBB素材構成で、意識と魂のBB素材セットだけ構成から除かれている状態の所に挿入か。

意識と魂のBB素材セットは基本的には一つ、という点に関して、厳密には複数はある。過去・現在・未来、本当はもっと細かく無数にBB素材の単位を分けることが出来る。このレベルで区切りがされて、A構成とB構成とに分かれていたりするケースもある。未来の自分と邂逅する、といったことも起きる。


―――――――――――――――――――――――――――――――――


原則として、厄巡りの輪の中の魂が、現時より先の天律を明確に知ることは許されない。
ずる、タブーとなる。現世上の修行に関わるため。
もし、知ってしまった場合はその分の調律を、主に肉体が受けることになる。

文明や科学に対しての調律例もある。バグで進みすぎる前に、あるいは遅れているときに調律される。人物が派遣されるときもある。
・レオナルド・ダ・ヴィンチ
・ピエール・ド・フェルマー
・カール・フリードリヒ・ガウス
・ニコラ・テスラ
・ウィリアム・ジェイムズ・サイディズ
・アルベルト・アインシュタイン
・シュリニヴァーサ・ラマヌジャン
・ジョン・フォン・ノイマン
・アルキメデス・ホセ・フィゲラ・サラサール
・グリゴリー・ペレルマン
etc...

上記の人物たちは一例である。また、この者たちや他の人たちはある信号を受け取って、その能力を開花・解放させていた。
そしてまた、能力の研鑽時間が肉体の限界年齢を遥かに超えていて、その時間分は漏れなく魂に記憶・蓄積させていた。つまり、何回も転生を繰り返す中で、継続をしていたということである。


MISSION 3-6

中庭

 

 

金剛

「準備完了デース!」ストンッ♪ ←座る

 

榛名

「うふふ、金剛お姉さまったら」フフフ

 

霧島

「時刻は丁度1600時。

 当初の作戦予定とは違ってしまいましたが、もうその一仕事も終えてしまい、

 今からは夕食の前に、軽い食事と紅茶を楽しむアフタヌーン・ティータイム。

 なんとも優雅。 流石は我ら金剛型四姉妹、と言ったところですねぇ」クイッ

 

金剛

「イエース!

 結果としては、艤装をダメにしてしまいましたが、

 事情を話せば明石たちもわかってくれるはずデース!

 ……めいびぃ……」

 

比叡

「だ、大丈夫ですよっ!きっと!

 先ほど長門代理に報告したように説明すればっ!

 艤装は犠牲になりましたけど、そのおかげで私たち全員は無傷なんですからっ」

 

霧島

「私もそう思いますよ、金剛お姉さま。

 そもそも、今回の作戦で会敵した相手は、本当に未知の存在でした。

 あの様子では、相手はまだまだ手札なり、

 特殊な技なりを隠し持っていたことでしょう。

 戦闘が長引けば、どのような展開になっていたことか……」

 

榛名

(……)

 

霧島

「金剛お姉さまの迅速かつご英断、そしてご覚悟あってこそ、

 私たち姉妹は特に人的負傷することもなく、

 あの戦闘を早期に決着させることができたのです。

 本当に、お見事でした」

 

金剛

「……エヘヘ//

 でも、やっぱり皆で頑張ったカラネー!

 三人とも見事にあの一回で決めてくれましたしネっ!」

 

比叡

「お姉さまっ……ふふふっ、そうですね!」

 

榛名

「ふふ…」

(……)

 

・・・・・・

 

霧島

「いやはや、しかし本当に先の"あれ"はおみそれいたしましたっ。

 いつの間にあのような離れ業を……?」

 

金剛

「ンー……あのときは本当に無我夢中だったので、

 何ともって感じなんデスガ……。

 ……そうですネ、言ってみれバ、ダンテのおかげなのかもしれマセン」

 

比叡

「へぇ…」

 

霧島

「…ふむ」

 

・・・・・・

 

霧島

「――そんなことが……」

 

金剛

「ハイっ」

 

比叡

「ひぇ~……」

 

霧島

「…ふふ、そういうことでしたら、今回の話をしたら、

 驚かれるのと同時に、大層お褒めいただけるかもしれませんね」フフッ

 

金剛

「ソ、ソウでしょうカっ!?」

 

霧島

「ええ」

 

金剛

「……フヘヘ~っ///

 あっ、霧島! ダンテには私から話しますカラ!」

 

霧島

「勿論、心得ていますよ、お姉さま」

 

金剛

「ンフフッ! ……遅いデスネ……」

 

比叡

「……お姉さま、実際にはまだそんなに時間は経ってないですよ……。

 準備も終わったばかりじゃないですか……」

 

金剛

「デ、デスヨネっ……」ソワソワ…

 

霧島

「……」

 

 

霧島

(……)

「どの道、案内は必要だとも思いますし……」

 

金剛

「!」ガタッ!

 

比叡

「……うーん、代理補佐艦が御付きだったから、わかるとは思うんだけど……」

 

金剛

「っ……」ストン…

 

 

*晴れの日に金剛型四姉妹が中庭でよくティータイムをしていることは

当鎮守府ではけっこう有名。

 

 

霧島

(……)

「前回、私たち姉妹全員を含めて

 間宮さんのお店に行ったときと同様に、補佐艦もこのお茶会に

 ご一緒なさるという可能性もあるのでは…?」ボソボソ…

 

比叡

「あぁー……どうなんだろ……」ボソボソ…

 

金剛

「……」イジイジ…

 

榛名

「あ、金剛お姉さま。 お袖がティーテーブルの上に…」

 

金剛

「アっ……ソーリーデス……」

 

榛名

「いえ…」

 

チラ…

比叡

(……)

「やっぱり、案内は必要ですね」

 

金剛

「そ、そうですよネ! では私が! ……あっ」

 

比叡

「……お姉さま?」

 

金剛

「……待っていろと言われたのに、

 さっきの今で、落ち着きがないとか……その……子供、というか……

 ……そういう風に思われたりしないでショウカ……?」

 

比叡

「……え?」

 

霧島

「……」

 

金剛

「……正直なところを言ってしまエヴァ、

 私は陸奥みたいに落ち着きがある方ではないとは自覚していマスシ……

 ダンテ的にはやっぱり、

 そういう感じの方が好みだったりするんでショウカ……」人 フニフニ…

 

比叡

「っ…!!」

 

霧島

(……)

 

榛名

(……こんなに弱気なお姉さま、初めて見るかもしれません……)

 

霧島

(……代理補佐官も素が出てしまうと

 案外そうでもなかったようにも記憶していますが……)

 

・・・・・・

 

比叡

(――何が正解なのか、私にはわからないけど……

 私がお姉さまのためにしてあげられること…お姉さまの笑顔のために……)

「……私が行きます、お姉さま。

 すぐにお連れして来ますので、しばしお待ちを」

 

金剛

「比叡っ………ありがとうデスっ…」

 

比叡

「ふふっ、比叡にお任せを!」ニコッ

 

タタタタッ

 

 

金剛

「……」…イジ…

 

霧島

「比叡お姉さまなら、本当にすぐにお連れして来てくれますよ。

 カップなど、もう出しておきましょう」

(比叡お姉さま、頼みますよ……!)

 

金剛

「そ、そうデスネっ!」

 

榛名

「……」

 

霧島

「……榛名?」

 

榛名

「……え? ……あっ……は、はい! 榛名は大丈夫ですっ!」

 

霧島

(……)

 

 

――――――

工廠、明石とは別れて

 

 

陸奥

「――で、結局、誰に渡すのかは保留になったわけだけど……。

 どういう事? その剣、扱いが難しいとか?」コツコツ

 

ダンテ

「いや、そうでもねぇな。 わりといいモンだ。

 ただ扱うってだけならな……」スタスタ

 

陸奥

「?」コツコツ

 

・・・・・・

 

陸奥

「……今日はもういいの?」

 

ダンテ

「hm..

 ……そうだな。 まずはユウバリに任せてあるヤツがどうなるのか、

 まだ俺にもわからねぇからな。

 石の回収も今日はまだかかるんだろ?」

 

陸奥

「ええ、そうだと思うわ」

 

ダンテ

「コンゴウのとこにも顔出さないといけねぇし、こんくらいか」

 

陸奥

「……わかった。 じゃあもう行くのね」

 

ダンテ

「……あー、あと一つあったな」スタスタ

 

陸奥

「え? ……あ、ちょっとっ」コツコツ

 

 

――――――

工廠・人気のない所(積載コンテナの裏)

 

 

ダンテ

「……ここでいいか」…ピタ

 

陸奥

「……っ」

(なんか人気のないところに来たんだけど……!)

 

・・・・・・

 

陸奥

「こ、こんなところで何するのよっ……?」

 

ダンテ

「すぐに済ませる。 俺としても終わったらとっとと戻したいんでな」

 

陸奥

「……え?」

 

ダンテ

「あぁそうだ、ムツ」

 

陸奥

「な、なに……?」

 

ダンテ

「あんまり声は上げるなよ?」

 

陸奥

「…………えっ」

 

・・・・・・

 

陸奥

「あっ、え、ちょっ、ちょっと待って!」

 

ダンテ

「アン?」

 

陸奥

「何するつもりなのか教えてよっ!」

 

ダンテ

「……悪いが、説明が面倒くせぇ。 やったほうが早い」

(つか、どう説明すりゃいいのかって感じだしな)

 

陸奥

「ヤっ!?////」

(ヤるって何をよ!?////)

 

ダンテ

「終わった後は……まぁ、お前がうまくまとめて、報告しておいてくれ」

 

陸奥

「はっ!?」

(何それ!?どんなプレイ!?)

 

ダンテ

「そんじゃ行くz」

 

陸奥

「やっ……ま、待って! だから待ってってばっ!」アタフタッ

 

ダンテ

「…なんだよ……」

 

陸奥

「わ、私っ……こ、こういう事って実は初めてなんだけどっ……!////」フルフルッ…

 

ダンテ

「……あ? ……普通に考えてそうだと思うんだが……」

 

陸奥

「」

 

・・・・・・

 

陸奥

「……くっ!////

 じゃあ、わかるでしょ! わざわざ言わなくてもっ!

 初めてはやっぱり、普通にっていうかっ……

 こんなところじゃなくて、例えば……あなたの部屋で、とかっ……///

 ……っ! っていうかあなたこの後金剛たちと」

 

ダンテ

(……)

「……その約束もあるから、

 すまねぇがもう始めちまうぞ」ジャキンッ ←双剣アグルド

 

陸奥

「…………。

 えっ いきなりアブノーマルすぎない……?」

 

・・・・・・

 

ダンテ

「……」ビリリッ…

 

―コツンッ …パァー

 

 

双剣アグルドを握るダンテとその双剣から、謎の赤い光のエネルギーが発せられた。

その後、ダンテは双剣の柄の先(柄頭)にある"玉"を叩き合わせる。

すると、

 

 

―シューン…

 

アグニ

『……む?』←英語

 

ルドラ

『これまた見慣れぬ所じゃな』←英語

 

陸奥

「」

 

・・・・・・

 

ダンテ

「……」

 

つ□ グイッ ←余分に持って来ていたこんにゃく

 

アグニ

『むぐっ。おい、ダンテよ、何をすr』モグ

 

ルドラ

『ふむ、不思議な歯ごたえじゃな』モグモグ

 

陸奥

「……」

(剣の握りの先にある玉? みたいな所にあのこんにゃくを押し込んでる……。

 何この光景……。 ていうかあれ、間違いなくしゃべってるわよね……?)

 

・・・・・・

 

ダンテ

「――ま、こういうこった」

 

陸奥

「……」

 

ダンテ

「……どうした?」

 

陸奥

「…別にっ」

 

ダンテ

(……)

「huh.. 案外、驚かなかったな」

 

陸奥

「……もう慣れたわ…」

 

ダンテ

「そうかい」hahaha

 

アグニ

「……ふむ。 見た所、人間界で間違いはないようだが」

 

ルドラ

「おい、ダンテよ。 先の食い物はもうないのか?」

 

ダンテ

「……次、食うのは10日後だ」

 

ルドラ

「なんとっ……無念なり……」

 

・・・・・・

 

ダンテ

「――さて、お前らをわざわざ起こしたのにはワケがある。

 話を聞かせてもらうぞ」…スッ

 

カタンッx2 ←双剣アグルドをコンテナに立て掛けた

 

 

アグニ

「む、ダンテが我らに話しとな」

 

ルドラ

「珍しいこともあるものじゃ」

 

 

陸奥

「……」

 

・・・・・・

 

アグニ

「――覚えていることだと?」

 

ルドラ

「奇妙なことを聞く」

 

 

ダンテ

「……いいから話せよ」

 

 

アグニ

「ふむ。 汝に質屋のエンツォの所に売られてからは寝ていることが多くてな」

 

ルドラ

「あの男が倉庫に来るときにはよく話をしたものじゃ」

 

アグニ

「最近では倉庫に来ることも少なくなってしまったがな……」

 

ルドラ

「……世知辛い……」

 

 

ダンテ

(エンツォも気の毒にな……。まぁ俺が言えた義理じゃねぇが)

「そうじゃなくて、最後の記憶で何か変わった事はなかったってことだ」

 

 

アグニ

「…ふむ、最後の記憶で」

 

ルドラ

「変わった事か」

 

アグニ

「となればアレか、弟よ」

 

ルドラ

「アレじゃろうな、兄者よ」

 

 

ダンテ

「……ハァ。 なんだ、そのアレってのは」

 

陸奥

「……」

(なんだか、少し面倒そうな人(?)たちなのね……)

 

・・・・・・

 

ダンテ

「……見慣れねぇ奇妙な所か……」

 

 

アグニ

「薄暗い所であった」

 

ルドラ

「しかり」

 

 

陸奥

「……ねぇ、まさかとは思うんだけど、そこって――」

 

 

アグニ

「…む、女子<おなご>か」

 

ルドラ

「先ほどから、後ろにちょろちょろ見えておったな」

 

 

陸奥

「あっ、ごめんなさい……。 こ、こんにちは…?」

 

・・・・・・

 

ダンテ

「――じゃあ、ヤッコさんの基地ってことか?」

 

陸奥

「話を聞く限り、だけどね」

 

ダンテ

「へぇ。 どういう流れでそうなったのかは知らねぇが、でかしたじゃねぇか。

 そこで何があったんだ?」

 

 

アグニ

「ふむ、そうだな。

 目が覚めるとすぐに目の前に、妙な奴が現れた」

 

 

ダンテ

「妙な奴?」

 

 

ルドラ

「しかり。 実に妙な奴じゃ」

 

 

ダンテ

(……)

「どういう奴なんだ?」

 

 

アグニ

「わからん」

 

ルドラ

「わからんな」

 

 

ダンテ

「……」

 

陸奥

「……」

 

・・・・・・

 

アグニ

「全身を白い外套で包み隠していてな」

 

ルドラ

「顔も見えん」

 

 

ダンテ

(要は何もわからねぇってことだな……)

「他には? 何かねぇのか」

 

 

アグニ

「その後で覚えていることは何もないな」

 

ルドラ

「目が覚めたらここじゃった」

 

 

ダンテ

(……普通に考えりゃ、目が覚めてすぐその妙な奴に何かされたってことだろうな)

「……」

 

陸奥

(……)

 

 

――――――

開発室

 

 

明石

「――え? たしかにこちらにも来られましたけど、

 お二人でしたらもう行ってしまわれましたよ?

 すれ違いませんでした?」

 

比叡

「えっ。

 うーん……じゃあ、入れ違ったのかなぁ……。 ありがとっ」タタタッ

 

明石

「いえ……」

(?)

 

 

――――――

 

 

比叡

「まずいな……早く見つけないとっ……」

(お姉さまとの約束が……。

 ……悔しいけど、今、お姉さまをすぐにでも笑顔にできるのはっ……)タタタッ

 

 

 

 

ダンテ

「――ok. もういいぞ。ご苦労さん。

 後はその口を閉じて大人しくしてな」スッ…

 

 

アグニ

「それは受け入れかねる」

 

ルドラ

「受け入れかねるな」

 

 

ダンテ

「……なんだと?」

 

陸奥

「……?」

 

 

アグニ

「最近、我らの扱いが軽いとは思わんか、弟よ」

 

ルドラ

「うむ、軽んじられておる」

 

アグニ

「そろそろダンテの奴に目にものを見せてやるべきか」

 

ルドラ

「うむ、べきじゃな」

 

 

ダンテ

「……本人目の前にして言ってくれるじゃねぇか。 いい度胸してるぜ」

 

陸奥

「ちょ、ちょっとっ……」

 

 

 

 

比叡

(みんなもう帰っちゃってるから聞くこともできないし……)

「……やっぱりもう工廠にはいないのかな……」タタタ…

 

 

 

――ッ

 

 

 

比叡

「……ん?」ピタッ…

 

 

――――――

工廠・人気のない所(積載コンテナの)

 

 

比叡

(コンテナの裏から何か声が……)

「……」ソロー…

 

 

 

アグニ

「我らはもっと重んじられるべきだ」←しゃべる剣

 

ルドラ

「うむ、べきじゃな」←しゃべる剣

 

ダンテ

「……」

 

陸奥

「……」

 

 

 

比叡

「……」

(えぇー!何あれー!?どういう状況っ!?)ガビーン

 

・・・・・・

 

ダンテ

「tut...」

 

陸奥

「……ねぇ、どうするの……?」ボソ…

 

ダンテ

「……さぁてね。

 こうなるとまた長くてな……。 俺もどうしようか考えてるところだ」

 

陸奥

「そ、そっか……」

 

 

比叡

「あのー……」コソ…

 

 

陸奥

「……あら……」

 

ダンテ

(……)

「騒ぎすぎたな……」huh..

 

 

アグニ

「む、またも女子か」

 

ルドラ

「増えたの」

 

 

比叡

「あっ…えっとっ……ど、どうもですっ!」

(やっぱり気のせいとかじゃなかった……。 剣がしゃべってる……)

 

・・・・・・

 

ダンテ

「――――」

 

アグルド

「――――」

 

 

陸奥

「……」

 

比叡

「……あの、これいったいどういう状況なんですか……?」

 

陸奥

「ええ、それが……」

 

・・・・・・

 

陸奥

「――だから、そんな感じでずっと平行線なのよ……」

 

比叡

「へぇ……」

 

 

ダンテ

「hmm... わーった。 そんなら次のパーティには必ず参加させてやる。

 だから、それまでh」

 

アグニ

「それは何時になるのか?」

 

ルドラ

「その次とやらまでまた長く待たされるのではないか?」

 

ダンテ

「……安心しな。

 何しろ"ここ"は戦争の真っ只中だからな」

 

アグニ

「ほぅ。 しかし、とてもそうには見えんがな」

 

ルドラ

「うむ、見えんな。 今もここには女子供がいるではないか」

 

ダンテ

「……」

(メンドクセェ……)

 

 

陸奥・比叡

「……」

 

・・・・・・

 

比叡

(子供って私のことかな……)

「……あの……これ、いつ終わるんでしょうか?」

 

陸奥

「……あの人が言うにはまだかかるそうだけど……」

 

比叡

「えぇ……それはちょっと、困ってしまうといいますか……」

 

陸奥

(……)

「そうよね……」

 

 

ダンテ

「――まぁとにかく、次がいつになるのかまでは言えねぇが、

 そんときが来たらちゃんと使ってやるから、

 それまでは黙って大人しくしてるこったな」

 

アグニ

「…それまでが退屈なのだがな」

 

ルドラ

「もう辛抱ならんぞ、ダンテよ」

 

ダンテ

「……あ?」

 

アグニ

「兄弟で語らうことすら許されぬというのか」

 

ルドラ

「それくらいは大目に見てくれてもよいではないか」

 

アグニ

「この人間界、他にどうやって暇を潰せというのだ」

 

ルドラ

「そうじゃそうじゃ」

 

ダンテ

(……)

 

 

比叡

(……え?)

 

・・・・・・

 

ダンテ

(このチンジュフでお前らがいつもの調子で喋り出そうもんなら、

 "余計なこと"までベラベラ口にしそうだからな……)

「humm...」ポリポリ…

 

比叡

「……あの…」

 

ダンテ

「ん」

 

アグルド

「む?」

 

陸奥

「どうしたの?比叡」

 

比叡

「えっと……事情はよくわかりませんけど、

 その……お二人(?)はご兄弟なんですか?」

 

アグニ

「我らのことか?」

 

比叡

「ええ…」

 

アグニ

「うむ、その通りだ」

 

ルドラ

「しかり」

 

アグニ

「我が兄である」

 

ルドラ

「我が弟じゃ」

 

比叡

「へぇ…」

 

ダンテ

(……)

「何が言いてぇんだ?ヒエイ」

 

比叡

「あ、ええ……その、何と言えばいいのか……」

 

陸奥

「……」

 

ダンテ

「……」

 

比叡

「……えっと、私たちの話になっちゃうんですけど……。

 ……私たち艦娘は昔、

 かつての大戦期に実在していた艦船であったということは……?」

 

ダンテ

(レディが言ってた話だな)

「あぁ、ムツからも少しは聞いてるぜ」

 

陸奥

「……」

 

比叡

「……昔は、全身が鉄と鋼材で出来た、燃料で動くただの艦船でした。

 私達の中にいる人達を、ただ眺めているくらいなら出来ましたけど……。

 中にいる人達みたいに、話し合ったり、一緒に食事したり、触れ合ったり……

 そういったことは出来ませんでした……」

 

 

「「……」」

 

 

比叡

「今の私達は、そのときの記憶と魂をこの身に宿し、存在しています。

 敵の深海棲艦が登場して、それに対するかのようにして生まれた私達ですけど……」

 

アグルド

「……」

 

ダンテ

(……)

 

比叡

「今は戦時下で、私達には深海棲艦と戦うという使命がありますけど、

 ……私は、今をとても幸せに感じています。

 毎日、姉妹でずっと一緒に居られて、話が出来て、

 楽しい食事もお茶会もいっぱい出来て、触れ合うこともできて……。

 昔は会うことすらできなかった多くの仲間とも、

 ……今はこうして、家族みたいにしていられますっ……」

 

アグルド

「……」

 

陸奥

(比叡……)

 

比叡

「昔はできなかったことが、今艦娘になってから、たくさん出来るようになって、

 それがすごく……うれしくて、楽しくて……」

 

ダンテ

「……」

 

比叡

「……あ、あれ?

 えーっと、だからその、えっと、あれ……

 何が言いたかったんだろ私っ……あははっ///

 ……んと………あっ だ、だからそちらの方々(?)もご兄弟なんですし、

 お互いで話し合ったり、いろいろとしてみたいって思うことがあるのは

 仕方のないことなんじゃないかなぁーと思ったり……」

 

陸奥

「……っ」

 

ダンテ

(……)

「huh...」

 

比叡

「……あ、あのっ…」

 

アグルド

(……)

 

 

アグニ

「そこな娘よ、名は何と言う?」

 

比叡

「えっ、私ですか?」

 

ルドラ

「そうじゃ。汝じゃ」

 

ダンテ

(……)

 

陸奥

「…?」

 

比叡

「比叡と申しますけど…」

 

アグニ

「……ふむ。 ヒエイよ、汝はなかなか話せるヤツだな」

 

ルドラ

「うむ。 気に入ったぞ」

 

比叡

「……へ?」

 

陸奥

(あら……)

 

ダンテ

「…hmm」

 

・・・・・・

 

アグニ

「決めたぞ、ダンテよ。 我らはこの者と供に行くぞ」

 

ルドラ

「異論はあるまい?

 そもそも我らは、すでに汝に売られているのじゃからな」

 

比叡

「……え………えっ?」

 

ダンテ

(……)

「ヒエイ次第だろ、そりゃ。

 どうだ?ヒエイ」

 

比叡

「………えぇーっ!?」

 

・・・・・・

 

陸奥

「……よかったの?」

 

ダンテ

「……まぁ、問題なのはただうるさいってことくらいだからな。

 それさえ除けば、けっこう頼りにはなるヤツらだ。

 アイツらに気に入られて、そこそこ振り回せるなら誰もいい。

 ……あとは、余計なことは言わねぇように口止めしとくくらいか」

 

陸奥

「…ふーん。

 じゃ、まとめるけど」サッ ←メモ

 

ダンテ

「頼む」スッ…

 

陸奥

「は~い」

 

・・・・・・

 

比叡

「あのっ、どうかこの後のお茶会のときだけ

 お静かにしていただければっ……。

 その後、改めて私の姉妹にもご紹介いたしますので!」

 

アグルド

「ふむ、まぁ仕方あるまいか」

 

ルドラ

「しばしの辛抱ということじゃな」

 

アグニ

「良かろう」

 

ルドラ

「汝がそれを望むなら」

 

比叡

「あっ、ありがとうございます!」

 

 

ダンテ

「ヘイ、お前ら。

 俺からも一言だけ言っとくぞ。 "余計なこと"だけは言うなよ?」

 

アグニ

「フッ、杞憂だ」

 

ルドラ

「我らを信用しろ」

 

ダンテ

(……)

「huh...」

 

 

陸奥

(……えーと……しゃべる剣は比叡が………って、あら……?)

 

・・・・・・

 

比叡

「ところで、あの……

 こちらの方々は、えっと……どのようにお持ちすれば……?

 さすがにむき出しというのは……」

 

ダンテ

「あぁ、そうだったな。

 ……ok, 握りの先に付いてる玉の部分を持っときな」

 

比叡

「え……あ、はいっ。

 で、では失礼しますねっ」スッ…

 

アグニ

「うむ」

 

ルドラ

「苦しゅうない」

 

比叡

「……こう、ですか?」つ‡つ‡ サッ

 

ダンテ

「ああ、それでいい。 おい、お前ら」

 

アグニ

「うむ」

 

ルドラ

「しかり」

 

―パァ

 

比叡

「わわっ!」ヒエー!

 

・・・・・・

 

比叡

「っ…………あっ」つoつo

 

ダンテ

「それなら楽に持てるだろ。

 ……だがまぁ、そのナリでもうるさいのは相変わらずだからな。

 そこだけは諦めてくれ」huh..

 

アグニ

「ふむ。 清々しい気分だ」

 

ルドラ

「しかり。 我らは自由なり」

 

比叡

「あははは……」

 

 

ジー…

陸奥

(……今度はしゃべる二つの玉に……)

「……これ本当にもう、どう書けばいいのよ……」

 

 

――――――

入渠場

 

チャプン…

 

如月

「……」スー…

 

睦月

(如月ちゃん……)ギュ…

 

 

――――――

三水戦の部屋・吹雪たちの方

 

 

「うわー……すごー……! 本当に氷出てきたっ……」ツンツン…

「ケルビもひんやりしてて気持ちいいっぽい~」ダキー

「……フシュ」

 

 

吹雪

「……」

 

 

―ガチャ

 

川内

「……」ス…

 

 

吹雪

「あっ、川内さん……。

 ……どうでした?」

 

川内

「うん……。

 利根さんが言うには今日一日か、

 もしかしたら明日までかかるかもしれない、って……」

 

吹雪

「そ、そんなにっ……」

 

川内

「……元々、轟沈しててもおかしくなかったくらいの状態だから……」

 

吹雪

「……」

 

川内

「……でもま、経過を見るに時間さえかければ大丈夫だろうってさ。

 ゆっくり直せばいいって」

 

吹雪

「そう、ですか……。 よかったっ……」ホッ…

 

川内

「……うん、そうだね」フフッ…

 

・・・・・・

 

川内

「――そ、それでさ、吹雪」ソワソワッ

 

吹雪

「はい?」

 

川内

「今日の夜戦のことなんだけどさっ」

 

吹雪

「……へ? 夜戦?」

(あれ? お説教じゃ……)

 

川内

「うん!夜戦っ!」

 

吹雪

「」

 

 

――――――

作戦室

 

 

大淀

「――では、このまま……?」

 

長門

「…ああ、酷なようだが轟沈級のダメージを被った艦の修復経過、

 どのようになるのか、見ておきたい……」

 

大淀

「……利根さんの話では、

 遅々としてではありますが、回復してきているようです」

 

長門

(……)

「そうか……。

 利根には引き続き、定期で経過を診て、報告するよう頼んでくれ」

 

大淀

「了解です」

 

長門

「……容態が急変したり、何か様子がおかしいようなら

 もう構わずすぐに使ってくれ」

 

大淀

「勿論です。 準備は既に万全ですよ」

 

長門

「……すまんな……」

 

大淀

「いえ」ニコ

 

 

 

 

 

 

 

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