悪魔これくしょん -デビこれ-   作:ハーメルンkpx

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7つの角と、7つの目を持つ黒き山羊が日の本に降り立った。
黒き山羊はやがて白き山羊となり、6つ、あるいは5つの目を持つ牝羊たちを率い、導く者である。

――真の約束。
さらなる新たな約束がこれより成就されん。

神も御使いも、その御業も伝承も、その子ら巨人も全ては暴かれ、
日の本の光の下で露となる。

それら全ては後に、こう称されよう。

――真約、と。


MISSION 1-2

第四艦隊、敵棲地・近海

 

 

翔鶴

『……見つけたっ!』

 

 

――――――

某鎮守府

 

―ピーピピ、ピーピーピピッ

 

大淀

「第四艦隊、翔鶴より入電!

 敵棲地を発見! 繰り返します!敵棲地を発見っ!」

 

長門

「ついに突き止めたか……奴らの巣を……!」

 

陸奥

「……どうするの?」

 

長門

「……陸奥、お前は例の話……どう思っている?」

 

陸奥

「あの眉唾物の話のこと? ……あれ本当に信用していいの?」

 

長門

「……あの話に関しては、信用も何も上層からの通達だった……。極秘扱いではあったが。

 真偽を測ること自体が我々、下の者の役目ではない。ただ承服し、遂行するのみ。

 それが我々の使命だと、私は考えている…」

 

陸奥

「はぁ……。

 ……知ってるのは、私と長門と大淀だけ?」

 

長門

「ああ。 いつも通りの、な」

 

大淀

「もうずっと三人だけで執務は回してますからね……」

 

・・・・・・

 

陸奥

「ま、私も事の真偽はどうでもいいんだけどね。

 それより私が気になったのは、提督就任の件なんだけど」

 

長門

「……」

 

大淀

「朗報には違いないんでしょうけど、本当に急な話でしたね。

 今までずっとなかったのに、どうしてまた……」

 

長門

「まぁ、まだ何もわからないさ」

 

陸奥

「長門は他に何も聞いてないの?」

 

長門

「共有した書類だけだ。あとは――」

 

陸奥

「仲介屋さん?」

 

長門

「……ああ」

 

大淀

「あれも不思議でしたね……」

 

陸奥

「予定だと今日なんだっけ?」

 

長門

「そうだ。 それともう一人、来るらしいが」

 

陸奥

「え、なにそれ。あたし聞いてない」

 

長門

「お前、昨日いなかっただろう」

 

陸奥

「……あははー」

 

長門

「まったく……」

 

陸奥

「い、いいじゃないっ! 非番だったんだし!」

 

大淀

「お帰りになるのも遅かったですよね。どうしたんですか?」

 

陸奥

「合コン」

 

大淀

「そ、そうだったんですか……」

 

長門

「はぁ……」

 

陸奥

「足柄に誘われたのよねぇー。頭数が足りないからって……」

 

大淀

「あぁ……」

 

長門

「……話を戻すが、その話自体が来たのは一昨日、急にだったんだ。

 すまん、報告が遅れた。それに――」

 

大淀

「話もよくわかりませんでしたしね……」

 

陸奥

「どういうこと?」

 

長門

「要領を得なかったんだ」

 

大淀

「一応、協力はしてくれるそうなんですけど……」

 

長門

「仲介屋本人から言われたよ。当てにはするな、とな……。

 合流も何時になるのかすら、はっきりしないそうだ」

 

陸奥

「ふーん……」

 

長門

「それで、こっちとしてもはっきりとしたことが言えなかったんでな。すまんな」

 

大淀

「いずれわかることなのかな、と……」アハハ…

 

陸奥

「なるほどね。

 まぁ、ここの管理体制とか、それに対する上の対応とか、

 わけのわからないお達しとか、

 もう今更だし、いいけどね。 それで、……男?」

 

長門

「いや、そっちは女らしい」

 

陸奥

「へぇー」

 

ピーピピー

翔鶴

『あの……』

 

大淀

「ん?」

 

翔鶴

『指示を……』

 

長門・陸奥・大淀

「…あ…」

 

 

――――――

某鎮守府・近海

 

 

スィー

 

霧島

「それではアメリカから?」

 

榛名

「ずいぶん遠くからですね……」

 

ダンテ

「まぁな。徹夜で飛ばしたぜ…」

 

榛名

「お疲れ様でした……」

 

ダンテ

「どうも」

 

霧島

「……そういえば先ほどのこんにゃくなんですけど、あれはどこで?」

 

ダンテ

「どこって、日本じゃねぇのか? コンニャクは日本の食いモンだろ?」

 

霧島

(突き詰めると違いますが……)

「そうですが、あれは……先ほど貴方がお召しになったものは、

 普通では手に入らない物のはずでして……」

 

ダンテ

「あぁ、やっぱすげぇ代物なのかあれ。日本じゃ日常的に食うモンだと思ってたぜ。ha ha-

 わりぃな、俺も詳しくは知らねぇんだ。渡された物を食っただけなんでな」

 

榛名

「?」

 

霧島

(……)

「そうですか……」

 

―ザザッ

 

霧島

(む……)

 

 

金剛

「ヘイ、ダンテ!私にも構うデース! 紅茶とか好きデスカ!?」

 

ダンテ

「嫌いってことはねぇな。いれられるのか?コンゴウ」

 

金剛

「大得意デース!! 鎮守府に帰ったら淹れてあげマスネっ!」

 

ダンテ

「そいつは楽しみだな」

 

 

霧島

(提督代理から……。 そういえば、ちゃんと報告しておくべきよね…)

「はい、こちら霧島です。

 ……ええ、今丁度、帰還中です。 それと報告がありまして、実は任務中に……」コソコソ

 

 

――――――

某鎮守府

 

 

長門

「なに!? ……お、おぉ、そ、そうか合流したのk…あっ、いやなんでもない……。

 ……そうか、わかった。無事にお連れしてくれ」

 

陸奥

「あらあら……」

 

大淀

「……」

 

長門

「……少し話せるか? その……外国の人とは」

 

 

――――――

近海

 

 

霧島

「……」チラ

 

 

金剛

「Oh!スイーツもイケるんデスネー!」

 

ダンテ

「ああ。ストロベリーサンデーにいたってはマジで最高だと思うね」

 

金剛

「ストロベリーサンデー? イチゴニチヨウビ?」

 

ダンテ

「あれ、知らねぇか。意外だな」

 

榛名

「イチゴ関係のおかしですか?」

 

ダンテ

「ああ。 わりとポピュラーだと思うんだがな」

 

榛名

「ポピュラー……」

 

ダンテ

「そうか、日本じゃ食えねぇのか。そいつは残念だ」

 

榛名

「うーん、どういった物なのかはわからないですけど……でも、材料も一般的な物なら

 間宮さんのところで作れるかもしれません」

 

金剛

「Nice idia! それデース! きっとできマスヨ!」

 

ダンテ

「誰だそのマミヤってのは? 喫茶のマスターかなんかか?」

 

金剛

「イエス! 最高のマスターデース!」

 

榛名

「いつもおいしい物をご馳走してくださるんですよ」フフッ

 

ダンテ

「ほぉ」

 

金剛

「ダンテ! 帰ったら一緒に行きまショウ!」

 

ダンテ

「いいね。今からテンション上がるぜ」hahaha

 

金剛

「! イエス!絶対デスヨー!?」

 

榛名

「お姉さまったら」クスクス

 

 

霧島

「……」

 

―スィー

比叡

「……提督代理から?」

 

霧島

「あ、比叡お姉さま。 …そうです」

 

比叡

「……」チラ

 

 

金剛

「――!!」

 

榛名

「クスクス」

 

ダンテ

「hahaha」

 

ワイノワイノ

 

 

比叡

(……)

「……帰ってからでもいいんじゃない?」

 

霧島

「……そうですね……」

 

―ザザー

長門

『どうした? 霧島?』

 

霧島

「すみません、提督代理。 今は少し、難しいかもしれません……」コソ

 

長門

『!』

 

 

――――――

某鎮守府

 

 

長門

「お……おぉ……! そ、そうか、そうだなっ…!」

(が、外国人だったな……あぶないっ…!)

 

陸奥・大淀

「……」

 

長門

「よ、よしわかった。とりあえず鎮守府まで頼む。待っているぞ」

 

霧島

『はい。それでは』

 

・・・・・・

 

長門

「……ふぅー」

 

陸奥

「……」

 

大淀

「……」

 

長門

「……」

 

 

長門

「まもなく帰還するようだ。 陸奥、出迎えを頼む」

 

陸奥

「えっ 長門は?」

 

長門

「え」

 

陸奥

「え」

 

大淀

「……」

 

長門

「……いやだから、出迎えを頼む。その外人さんの」

 

陸奥

「は!? ちょっ! あたしできないわよ英語なんて!!」

 

長門

「っ!?」

 

陸奥

「"っ!?" じゃないわよ! 長門姉できるんじゃないのっ!?」

 

長門

「お前は何を言ってるんだ陸奥っ!? できるわけがないだろう!?」

 

陸奥

「なんであたしがおかしいみたいな感じなの!?

 なんで威張ってるの!?

 お、大淀は!?

 ほらあなたメガネかけてるじゃない! もうメガネがしゃべればいいじゃない!?」

 

大淀

「陸奥さんももう何言ってるんですか!? あと偏見ですよそれはっ!」

 

長門

「……あ、足柄だ! 足柄は!? 足柄を呼べー!」

 

陸奥

「あっ……」

 

大淀

「……お休み連絡をいただいてます。 恒例の……」

 

長門

「…………陸奥ー!!」

 

陸奥

「何よー!? あたしのせいじゃないわよー!!」

 

テンヤワンヤ

 

 

大淀

「……」

(何か忘れてるような……?)

 

 

――――――

日本・某所

 

―prrrr

 

トリッシュ

「――なに?」

 

レディ

『ハァイ。今どんな感じ?』

 

トリッシュ

「先に頼まれてた方の一仕事はもう終わったわね」

 

レディ

『さすが。相変わらず早いわね。

 ていうか日本に着くのも、もう少し遅れると思ってたんだけど。

 貴女も専用の旅客機とかは使わなかったのね』

 

トリッシュ

「もったいないから」

 

レディ

『あぁ……そうね。

 それじゃ、あともお願い』

 

トリッシュ

「了解」p

 

 

トリッシュ

「……さてと」

 

ビューン

 

 

――――――

某鎮守府

 

 

太陽「ペカー」

 

 

吹雪

「きれー……」

 

 

――――――

提督室前

 

 

吹雪

「すぅー……はぁー……よしっ!

 吹雪ですっ! 失礼します!」

 

ガチャ

 

吹雪

「……あれ?」

 

…シーン…

 

吹雪

「えっと……?」ポツーン

 

・・・・・・

 

ガチャ……パタン

 

吹雪

「誰もいない……。どうしよう時間、間違えちゃってたのかなっ……」

 

 

睦月

「あれ?」トコトコ

 

 

吹雪

「あ……」

 

 

睦月

「吹雪、さんですか……?」

 

 

吹雪

「あ、はい! 吹雪であります!

 本日付で第三水雷戦隊に配属され、る、……予定だったんですけど……」

 

 

睦月

「にゃし?」

 

 

――――――

某鎮守府・近く

 

 

霧島

「見えてきましたね。

 ダンテさん、お疲れ様でした。あれがそうです」

 

ダンテ

「おう、やっとか。助かったぜ。

 さすがにぶっ通しでキツかったからな。

 あとケツがめちゃくちゃイテェ」

 

榛名

(その子が沈みかけてるくらいですもんね……)

 

金剛

「エェー……もうドライブはお終いデスカー……」

 

比叡

「……提督代理も出待ちしているそうです。急ぎましょう、お姉さま」

 

金剛

「仕方ありませんネー」

 

 

――――――

入港口

 

―ザザッ

 

陸奥

「りょ、了解っ。

 ほ、ほら長門姉!もうお見えになるわよ!」

 

長門

「せ、急かすんじゃないっ! まだこの一文がっ!

 えーっと……

 べーふ、お……? ……おー、ふぃっす?」

 

陸奥

「それなんかちがくない!?

 お肉か魚かって、聞いてどうするのっ!?」

 

長門

「っ!?

 なんでこんな関係ないこと書いてるんだあいつは!?

 急ぎだと言っただろうがっ!」

 

陸奥

「あぁもう! 今から言うことそのまま覚えてっ! いい!?」

 

長門

「あ、ああっ!」

 

 

――――――

作戦室

 

 

大淀

「了解です。ご苦労様でした、翔鶴さん」

 

翔鶴

『いえ。では作戦決行はすぐにでも……?』

 

大淀

「そうなりますね……。

 事前召集と準備、お願いできますか?」

 

翔鶴

『了解しました』

 

ピ

 

大淀

「……ふぃ~。

 本当にどこも慌ただしいですねぇー……。

 そういえば、さっき急いで調べて走り書きしたカンペ、大丈夫でしたかね?

 んー……」カリカリ ←マウススクロール

 

【PC画面】

 

大淀

「……あれ……?」

 

 

――――――

甘味処 間宮

 

 

吹雪

「えへへ……赤城さーんっ……。

 いつか一緒に戦いましょう…………ニコっ」デヘヘ

 

夕立

「ニコ?」

 

睦月

「全然聞いてないし……」

 

・・・・・・

 

大北

「――――」イチャイチャ

 

睦月

「あれは二人でいるときに話しかけちゃダメだからね」

 

吹雪

「はい」

 

・・・・・・

 

吹雪

「そういえば、まず提督室に挨拶に行こうとしたんだけど、誰もいなくて……」

 

睦月

「え?本当に?」

 

吹雪

「うん……」

 

夕立

「今日、吹雪ちゃんが来ることはちゃんとみんなにも知らされてたっぽい」

 

睦月

「おかしいね……。

 少なくとも提督代理の長門さんか、補佐の陸奥さんはいると思うんだけど……」

 

夕立

「大淀さんはランダムっぽいー」

 

吹雪

「へぇー。

 ……そういえば、ここの鎮守府って司令官みたいな人はいないんだよね……?」

 

睦月

「あ、うん。もう聞いてた?」

 

吹雪

「うん。来る前に書類とかに、一応……」

 

睦月

「だからずっと、長門さんと陸奥さん、大淀さんの三人ががんばってくれてるの」

 

吹雪

「そうなんだ……。ずっと司令官のいない鎮守府で……すごいね……」

(そんな人たちが……。私は大丈夫なのかな……ちゃんとやっていけ――)

 

夕立

「それがそうでもないっぽい」

 

睦月

「ゆ、夕立ちゃんっ!」

 

吹雪

「……へっ?」

 

夕立

「一言で言うと、ぽんこつ?っぽい」

 

睦月

「ちょっと!? だめだよ夕立ちゃん!そんなこと言ったら!」

 

吹雪

「ぽんこつ?」

 

・・・・・・

 

夕立

「まぁだから実際は、結局のところはみんなでがんばってるっぽい」

 

睦月

「……まぁ」アハハ…

 

吹雪

「そうなんだ」

 

夕立

「それに、別に怖い人たちではないっぽい」

 

睦月

「あ、うん。それはそうだね」

 

吹雪

「え、そうなの?」

 

睦月

「すごく優しい人たちだよー」

 

夕立

「すごく面白い人たちっぽい」

 

睦月

「夕立ちゃん……」

 

吹雪

「へぇー……」

 

・・・・・・

 

吹雪

「でもどうしよう。さすがに挨拶してないのは……」

 

睦月

「鎮守府の案内がてら、探してみる? まだ回ってないところあるし」

 

吹雪

「うーん……。 いいのかな、提督室で待ってたりしなくても……」

 

夕立

「時間は間違ってなかったっぽい?」

 

吹雪

「そのはずなんだけど……」

 

睦月

「うーん…。

 というかどのみち、到着後は三水戦の誰かで案内することにはなってたんだよね」

 

吹雪

「あ、そうなんだ」

 

睦月

「うん」

 

夕立

「このあと一度、提督室に行ってみる? それでいなかったらまた考えるっぽい」

 

吹雪

「そうしようかな……」

 

 

――――――

入港口

 

 

ダンテ

「コンゴウ、先に降りてくれ」

 

金剛

「名残惜しいデース」スタッ

 

シューン…

 

ダンテ

「よっと」スタッ

 

榛名

(今度は小さなアタッシュケースに……いったいどういう仕組みなんでしょうか……)

 

霧島

「お疲れ様です」

 

ダンテ

「おう。お前さんらもずっと引っ張ってもらってご苦労だったな」

 

比叡

「いえ……」

 

榛名

「……あ、提督代理と……あら、補佐艦もいらっしゃいますね」

 

 

陸奥

「!? 来られるわ!」

 

長門

「わ、わかったっ」オホンッ!

 

 

ダンテ

(あれがそうか……)

 

 

陸奥

(あら……思ってたより……)

 

 

―ザッ

ダンテ

「……アー…」

 

長門

「は、はあぃっ! ないちゅーみーちゅー!?」

 

ダンテ

「……?」

 

長門

「あいむ、……あむあ……えー…………ザ!ナガトッ!」ビシッ!!

 

ダンテ

「……お、おう。 キリシマから聞いてるぜ。ナガトだな」

 

ナガト

「」

 

陸奥

「……ブッホッ」プスー

 

ダンテ

「ダンテだ。 どこまで聞いてるかは知らないけどな。よろしく頼む」つ

 

長門

「は、はい……。 よ、よろしく……」つ

(陸奥……あとで覚えていろっ……!)

 

ダンテ

「一人は聞いてたが、そっちは聞いてねぇな」

 

陸奥

「あ、ごめんなさい。陸奥よ。 よろしく」つ

 

ダンテ

「ああ。ムツだな」つ

 

 

ダンテ

「"Cute"だな。女優に見える」

 

陸奥

「あら//」

 

 

金剛

「」

 

・・・・・・

 

陸奥

「日本語、お上手ね?」

 

ダンテ

「あぁ、それなんだがな――」

 

・・・・・・

 

陸奥

「へぇー、そういうことだったねぇ」

 

ダンテ

「あぁ」

 

 

ウゥゥゥ↑ウゥゥゥ↑ウゥゥゥ↑

 

 

長門

「整ったか……大淀」

 

ダンテ

「何の音だ?」

 

長門

「来てもらったばかりで申し訳ない。作戦開始の合図だ」

 

陸奥

「……」

 

 

――――――

提督室

 

 

睦月

「やっぱりいないね……」

 

吹雪

「うん……」

 

 

ウゥゥゥ↑ウゥゥゥ↑ウゥゥゥ↑

 

 

吹雪

「!!」

 

夕立

「例の作戦開始の合図っぽい!」

 

睦月

「吹雪ちゃん!」つ パシ

 

吹雪

「ふぇ!?睦月ちゃん!?」つ グィー

 

睦月

「大丈夫!ブリーフィングルームで会えるはずだから!」

 

 

――――――

ブリーフィングルーム

 

ザワザワザワ

 

―ガチャ

 

ザワッ…

 

 

ダンテ

「……so great.

 天使しかいやがらねぇ。夢でも見てるみてぇだな。

 今からやるのは本当に、ドンパチする方のパーティの相談なのか?」ha ha-

 

 

テ、テンシ?

セ、タッカ!

シローイ

ソウ?アカクナイ?

……ダレ?

カガサン、ゴハンハマダデスカ

サッキタベタバカリデショウ、アカギサン

 

 

金剛

「……」

 

比叡

「…ハァ…」

 

 

~各自己紹介、あらかた終了後。あともう事情説明とか、さっくりカット~

 

 

―バタァンッ

睦月

「遅れてすみません!睦月です!」

 

夕立

「夕立です!同じく到着しました!」

 

吹雪

「ふ、吹雪ですっ!」

 

長門

「吹雪だとっ!? ……あっ!」

 

陸奥

「あぁ……」

 

ダンテ

「まだいたのか? 本当に多いな。さすがに覚えられなくなってくるぜ」hahaha

 

睦月

「ほら、吹雪ちゃん」

 

吹雪

「う、うん」タタタ

 

・・・・・・

 

吹雪

「特型駆逐艦、吹雪です! 本日付で配属になりました!

 ご挨拶が遅くなり、大変申し訳ありませんでしたっ!!」

 

長門

(今後の戦況の可能性を鑑み、これからの戦いに必ず必要となるであろう、

 艦隊型駆逐艦を一隻打診していたんだったな……)

「いや、すまない……。 完全にこちらの落ち度だった。

 遠方からご苦労だった、吹雪。 長門だ。提督代理を務めている」つ

 

吹雪

「あ、はい!よろしくお願いします!」つ

 

ダンテ

「トクガタ? なんだ? スペシャルってことか?」

 

陸奥

「そういうことになるかしらね」

 

ダンテ

「へぇ。見えねぇな」

 

吹雪

「……ふぇ? …!? 男の人っ!?」

(ていうか外国人っ!?)

 

ダンテ

「ヘイ、スーパーガール。 ダンテだ。よろしくな」つ

 

陸奥

「代理補佐の陸奥よ。よろしくね、吹雪ちゃん。

 ちゃんと応対できなくてごめんね?」つ

 

吹雪

「い、いえっ……」つつ

(……スーパーガール?)

 

・・・・・・

 

ダンテ

「しっかし、お互いさっそくツイてねぇな。いきなりお仕事らしいぜ?」

 

長門

「申し訳ないがそういうことだ、吹雪。 さっそくだがブリーフィングに入る。

 終了後は作戦準備期間がそれなりにある。

 その間に艤装の準備と補給、今から説明する部隊との紹介を済ませてくれ。

 ……慌ただしくなってしまって、本当にすまない……」

 

吹雪

「い、いえ……大丈夫です……」

(三水戦の人たちとはもう済んでるし……。 三水戦の人たちだよね?同じ部隊って……)

 

長門

「よし! それではこれよりブリーフィングに移る!!」

 

ダンテ

(……)

 

・・・・・・

 

長門

「以上! 何かあるか?」

 

シーン

 

長門

「よし! では XXXX より、作戦開始だ! 準備に入れ!解散!」

 

 

ダンテ

「……つまりいつだ?」

 

陸奥

「えーと、今から47分後ね」

 

ダンテ

「どうも」

(そこそこあるな……)

 

陸奥

「ええ」

(…………)

 

 

――――――

出撃準備区

 

ドタバタ ワーワー

 

 

ダンテ

「hmmm...」

(はっきり言って、悪い冗談だと思ってたぜ……。

 どいつもこいつも、まだまだガキじゃねぇか。

 あそこの4人なんざ、リトルクラスのお譲ちゃんにしか見えねぇ……)

 

 

ダンテ

「世も末だぜ……」huh...

 

 

ジー

 

 

ダンテ

「……ん」

 

 

壁|∧´)チラッ

 

 

ダンテ

「……あ?」

 

 

壁|)≡サッ!!

 

 

ダンテ

(……なにやってんだあいつ……)

 

・・・・・・

 

金剛

「……」イジイジ…

 

―スッ

ダンテ

「ヘイ、何ふてくされてんだ?コンゴウ」

 

金剛

「……べっつにー? ふてくされてなんかないデース」ムッスー

 

ダンテ

「……あぁ、なんだ。妬いてんのか」ha ha-

 

金剛

「ち、違いマース!ヤいてなんかいまセーンっ!!///」

 

・・・・・・

 

金剛

「フンスフンス!」プリプリ

 

ダンテ

「……ヘイ、コンゴウ」

 

金剛

「……なんデスカ?」

 

ダンテ

「この一仕事が終わったら、

 俺はさっそくそのマミヤって奴のところに行こうと思ってるんだ。

 腹ペコなんだよ。今日は魔法のコンニャクしか食ってねぇからな」ha

 

金剛

(あっ……)

「……い、いいんじゃないデスカ?」

 

ダンテ

「Okay. なら終わったらすぐにでも行こうぜ?」

 

金剛

(!?)

「……そ、それはデートってことデスカっ?」

 

ダンテ

(……まぁ、もう面倒だしな)

「あぁ、そうだ」

 

金剛

「っ……。 し、仕方ありませんネー! い、行ってあげてもいいデスヨっ?」

 

ダンテ

「good. そいつはうれしいね」

(最初に誘われたのは俺のほうだと思っていたが、そんなことはなかったぜ)

 

金剛

「♪」

 

・・・・・・

 

ダンテ

(ますますただの女にしか見えねぇんだがな……)

「なぁ、コンゴウ」

 

金剛

「なんデスカ♪ ダンテ」

 

ダンテ

「お前さん、実戦に出るのは何回くらいになるんだ?」

 

金剛

「エー? んー……回数は……もう覚えてないデスネェ」

 

ダンテ

「そうか……」

(…………)

 

 

ダンテ

「……」

 

金剛

「…………私たちは艦娘デスカラ」

 

ダンテ

「……」

 

金剛

「戦うことが私たち艦娘の使命デス」

 

ダンテ

「……そうか」

 

・・・・・・

 

金剛

「それに戦える力があるということは、守りたいものを守れるってことデス!

 とても素敵なことデス!!」

 

ダンテ

「確かに、そいつはそうだな。

 …そういやお前さん、ヒエイを庇ってたな」

 

金剛

「比叡は大事な妹デスカラネー」

 

ダンテ

「そうか……。 お前はいい姉ちゃんやってるんだな、コンゴウ」

 

金剛

「イエス!

 あ、いい忘れてマシタ! ダンテ!あのとき比叡を助けてくれてアリガトネっ!」

 

ダンテ

「気にすんな」

 

・・・・・・

 

金剛

「比叡だけじゃありマセン。

 榛名も霧島も、鎮守府のみんなも、日本の人も、世界中の人々も……。

 たくさんの人達を守れる力が、私達にはありマス。

 だから、戦えることは誇りデス!」

 

ダンテ

「……なるほど、そうだな……」

 

金剛

「……心配してくれてたんですか?ダンテ」

 

ダンテ

「余計なお世話だったみたいだがな」

 

金剛

(っ……)

「そっ、そんなことないデスヨっ……//」

 

・・・・・・

 

金剛

「ダ、ダイジョウブデース! 私はそんなにヤワじゃありまセーンっ!」

 

ダンテ

「へぇ、そうなのか?」

 

金剛

「イエス! こう見えてもけっこう頑丈なんデスヨ?

 だからダイジョーブ! 私がちゃんと、みんなを守る盾になってみせマース!!」

 

 

ダンテ

「……okay. コンゴウ、ちょっとついて来な」スタスタスタ

 

金剛

「What's?」

 

ダンテ

「お節介さ。今日のパーティでも緊張しないように、少しほぐしといてやるよ」

 

金剛

「」

 

・・・・・・

 

ダンテ

「この辺だな」ピタ

 

 

金剛

(人気のないところニ…!)

「ヘ、ヘイ、ダンテ! いくらなんでもは、早すぎると思いマース!

 ば、場所はいいカモだけど、時を弁えるネー!!」

 

 

ダンテ

「よし、金剛。 こいつを見てな」つ√ ̄ ←エボニー

 

 

金剛

「へっ?」

 

パンッ

 

……ヒュン

金剛

「」

 

 

金剛

「ななななっ」

 

ダンテ

「お前さんらカンムスのことは、多少は聞いてるぜ」

(まぁ始めは半信半疑だったんだがな……)

 

・・・・・・

 

ダンテ

「人間<ヒューマン>とは能力も力も比べ物にならねぇらしいじゃねぇか。

 大丈夫だ、直撃させたりはしねぇよ。つか、当たっても銃弾なんか痛くもねぇんだろ?

 弾だけ見てな。慣れてくりゃ見えるようにもなるさ」

 

金剛

「……メ、メチャクチャデース!!」

 

・・・・・・

 

ダンテ

「Ha! やりゃできるじゃねぇかww すげぇなカンムスwww」

 

金剛

「はぁはぁ……」

 

ダンテ

「今の感じだ。

 正面から受けるんじゃなくて、タイミングを合わせて、横に力を入れて弾くんだ」

 

金剛

「たった一回……、マグレみたいなものじゃないデスカ……」ハァハァ

 

ダンテ

「十分さ。 一回できりゃあとは慣れていくだけだ」

 

金剛

「やっぱりメチャクチャデース……。 うぅ、手がちょっとイタイデース……」

 

ダンテ

「なに? 効かないんじゃなかったのか?」

 

金剛

「艤装を付けてないと、こんなものデスヨ……」

 

ダンテ

「Un-hun. ……そうか、そいつは悪かったな」

 

・・・・・・

 

金剛

「フゥー」パンパン、ハライハライ

 

 

ダンテ

「……子供だろうが女だろうが、戦える力があるなら戦場を駆る、ってか。

 "Valkyrie"みたいだな」ha ha-

 

金剛

「ヴァルキリー?」

 

ダンテ

「ん、違ったか? huh.

 悪い、忘れてくれ」ヒラヒラ…

 

金剛

「……ヴァルキリー……」

 

 

 

 

 

金剛

 

 <STYLE>

  

  ヴァルキリー(Lv.1)

 

 

取得しました。

 

 

 

 

 

・・・・・・

 

ドタバター ワーワー

 

吹雪

「うぅー……どうしよぉ……。

 ブリーフィングでは大丈夫なんて言っちゃったけど……」

(実戦の経験なんて本当はないのにぃ……)

 

 

吹雪

「……これから戦うんだ……みんな……」

 

 

 

「……電、大丈夫……?」

 

「は、はいっ……」

 

 

 

吹雪

「あんな小さい子たちまで…………って……あれ……?」

 

 

 

「っ……」フルッ…

 

「また少し、震えているね……」

 

「……」

 

 

 

吹雪

「……」

 

・・・・・・

 

「大丈夫よ、電! 今回だって、私たちがいるんだから!」

 

「暁の言う通りだ。 電、君は一人じゃない。 多くの艦隊の仲間がいるんだ」

 

「そうよ! 電、何かあったら真っ先に私を頼んなさい! いいわねっ?」

 

「ぁっ…………うんっ! みんな、ありがとうなのですっ!」

 

 

 

吹雪

「……」

 

 

 

ダンテ

「……ン? ……あいつは――」

 

・・・・・・

 

吹雪

(……)

 

ダンテ

「ヘイ、スーパーガール」

 

吹雪

「うひゃいっ!」

 

ダンテ

「hahah-. どうした?

 準備とやらはもういいのか?」

 

吹雪

「ダ、ダンテさん……。

 えっと……そのぉ……」

 

ダンテ

「……あ?」ザッ ←腰落とし

 

吹雪

「っ……」ビク

 

ダンテ

「…huh. 取って食おうってわけじゃねぇさ。

 どうしたんだ?」コソ

 

吹雪

「……うぅっ……」

 

ダンテ

「……フブキ」

 

吹雪

「……?」

 

ダンテ

「俺もここには今日初めて来たんだ。

 肩身の狭い新入り同士、仲良くしていこうぜ?」

 

吹雪

「ダンテさん……」

 

ダンテ

「それで、どうした?」

 

吹雪

「……それが……その……」

 

・・・・・・

 

吹雪

「私、実は実戦の経験なんてなくて……」

 

ダンテ

「……ほう、そいつは」

 

吹雪

「ご、ごめんなさいっ…」

 

ダンテ

「いや、謝るようなことじゃねぇさ。 ないものはないからな。

 ピザデリバリーのツケ払いができないのと一緒さ」ha

 

吹雪

「……なんで急にピザの話なんですか」…クス

 

ダンテ

「...All right. よし、吹雪。

 準備だけ万全にして、とりあえず出ちまえ」

 

吹雪

「うぇ!?」

 

ダンテ

「なんだ、準備も不安か? 手伝ってやろうか?」hahaha

 

吹雪

「そ、そうじゃなくてっ!

 それは大丈夫なんですけど、私本当に運動がダメでっ!」

 

ダンテ

「あぁ、なるほど。そういうことか。

 okay, わかった。まぁそれでも出ろ」

 

吹雪

「」

 

・・・・・・

 

吹雪

「うぅ……」

 

ダンテ

「心配すんな」ポン ←肩に手を置く

 

吹雪

「っ」ビクッ

 

ダンテ

「ピンチのときにはちゃんと出張ってやるさ」

 

吹雪

「……本当ですか?」

 

ダンテ

「ああ。 なんならパーティ中、ずっと脇に抱えててやろうか?」

 

吹雪

「恥ずかしすぎますよそれ!? ていうか逆に危なくないですかっ!?」

 

ダンテ

「HAHAHA!」

 

吹雪

「……」…クスッ

 

・・・・・・

 

吹雪

(ここまで言ってくれる人がいる……。

 皆、怖いはずなのに、それでも恐怖を振り払って戦おうとしてる……。

 私より、小さい子たちだって……。

 怖いっ……でも、みんな……みんな、同じなんだ……っ)

 

 

吹雪

「……私、頑張ってみようと思いますっ……」

 

ダンテ

「おぉ」

 

吹雪

「いつまでもダメだなんて言ってられませんし、

 それに、私はっ……!」

 

 

~~~~~~

 

赤城

「いつか、一緒の艦隊で戦いましょう?」

 

~~~~~~

 

 

吹雪

「……っ」ググッ…!

 

ダンテ

「……ha. いいツラだ」

(肝は据わったみてぇだな)

 

・・・・・・

 

ダンテ

「ま、フォローはちゃんとしてやる。 気楽にやってみな」スクッ ←立ち上がる

 

吹雪

「ダンテさん……」

 

ダンテ

「忘れ物だけないようにしろよ」ヒラヒラ

 

吹雪

「そ、そんなに子供じゃありませんっ!」

 

 

ダンテ

「hahaha」スタスタスタ

 

 

吹雪

「もうっ……」

 

 

吹雪

「……ふぅ」

(……なんか、すごく楽になったかも)

 

 

吹雪

「…………ふふふっ」

(なんだか冗談ばっかり言ってる人だったなぁ)

 

 

吹雪

「…………これが私の初出撃……」ボソッ

(怖くないわけじゃない……でも――)

 

ググ…… ←握りこぶし

 

―ニギッ

夕立

「さあ、ステキなパーティしましょうっ?」

 

睦月

「頑張っていきましょー、吹雪ちゃん!」ポスッ

 

 

吹雪

「夕立ちゃん、睦月ちゃん……。 うんっ!」コクッ

(一人じゃないんだ!みんな一緒にいる! だからきっと大丈夫!)

 

 

――――――

 

サワ…… シーン…

 

ダンテ

「……全員、集まってきてるな」

(まだ少しあるか……)

 

―ザ…

 

ダンテ

「……ん?」

 

長門

「……少し、いいだろうか?」

 

ダンテ

「…ああ」

 

・・・・・・

 

長門

「不躾ですまない…」

 

ダンテ

「いや、構わねぇ。 で、なんだ?」

 

長門

「……現在、あの海域の攻略は最優先事項となっているんだ。

 そして、そのためには……その……これは、貴方を紹介してくれたという人物から

 伺ったことなのだが、あの海域に潜む深海棲艦を倒すためには、

 ……貴方の力が必要だと言う事らしいのだが……」

 

ダンテ

(……あ? 悪魔狩りの俺のか? なんだそりゃいったい……)

「……聞いてねぇな」

 

長門

「そっ、そうなのかっ? うーむ……。

 その仲介屋の……彼女の話を伺ったのは私なのだが、

 そのとき……私としても、どうも要領を得なくて……」

 

ダンテ

(あのアマ……やっぱり何か隠してやがったのか……。

 ただ単に、ここの人手が足りてねぇから俺を寄越したって事じゃなかったのかよ……)

「なるほどな……」

 

長門

(……)

「……これは私の予測、というかもう経験則なのだが、

 おそらく、我々の上層部と貴方を仲介してくれた女性、

 ……その他はさすがにわからないが――」

 

ダンテ

「間違いなく、何か重要なことを隠してやがるな。

 今回、俺たちが組むことになったってのはその辺りの関係だろうな」

 

長門

「……ああ」

 

・・・・・・

 

ダンテ

(やっぱ、めんどくせぇ話になってきやがったか)

「hum...」

 

長門

「……その、すまない」

 

ダンテ

「別に、お前さんが謝るのは違うだろ」

 

長門

「いや、その……私たちの上層部が――」

 

ダンテ

「…huh. お互い苦労するな。好き勝手に振り回しやがる」

 

長門

「……ふ、本当にそうだな……」

 

ダンテ

「しかし、よかったのか?話しちまって。

 そのお偉いさんから聞かされてねぇってことオフレコだったんじゃねぇのか」

 

長門

「……この鎮守府は私と陸奥、あと一人――」

 

ダンテ

「オオヨドか?」

 

長門

「ああ、知っていたか」

 

ダンテ

「ムツから少し聞いたな」

 

長門

「そうか…。

 聞いた通り、その私達三人を中心に据えつつも、他の者全員で協力して回している。

 今回の一件のように、はっきりとしたことが言えないものについては、

 先のブリーフィングの場で皆が集まれる機会まで

 報告が遅れてしまうということは、何度かあるのだが……」

 

ダンテ

「なるほどな」

 

長門

「……上はずっとあんな調子だ。

 だから私たちは一丸となってこの鎮守府を回してきた。

 ずっとそうやってきたんだ。お互い、助け合って、できるだけちゃんと話し合って……。

 この鎮守府には、提t……監督官がいない。 だから私たち自身で……」

 

ダンテ

「……」

 

長門

「そして今日、新しく二人の仲間を迎えた。

 吹雪と貴方だ、ダンテ」

 

ダンテ

「……hum. そういうことか。 うれしいこと言ってくれるね」

 

長門

「…………ただ……」

 

ダンテ

「そうだな。まだ全員に話せるほどハッキリしてるわけじゃねぇしな」

 

長門

「……ああ」

 

・・・・・・

 

長門

「それはそうと……。

 今、私が言うのもおかしな話なのだが……本当に大丈夫なのか……?

 昨日からずっと休みもないと聞いたが……」

 

ダンテ

「心配はいらねぇぜ? 少しは休めたしな。 ha

 小休止さえ挟めりゃ充分だ。

 それで1日や2日、ぶっ通しで仕事するなんざ、

 こっちにしてみりゃ別に珍しいことでもなんでもねぇんだ。

 灼熱から極寒、それも半日往復する、なんて仕事もあったぜ」ha ha-

 

長門

「そ、そうなのかっ!?」

(想像もつかんっ……)

 

・・・・・・

 

ダンテ

「――もうそろそろだな」

 

長門

「……本当に申し訳ない。

 歓迎もまともにできていないまま、こんな……」

 

ダンテ

「もう金はもらっちまってるんだ。

 仕事はきっちりやらせてもらうさ。 まずはな。

 ヘイ、ナガト。 あんまり気回しすぎるなよ」

 

長門

「……そう、だな」

 

ダンテ

(……)

「お前さん、出撃はしなかったよな?」

 

長門

「あ、ああ。 この後、作戦室に戻ってそこから作戦の指示を出す」

 

ダンテ

「ok.

 それじゃ、その作戦終了後だ。 さっそく一つ頼まれてもらおうか。

 労ってもらうぜ?」

 

長門

「あ、ああっ! 可能な限り、ご要望に応えられるようにしよう!」

 

・・・・・・

 

長門

「間宮の割引券?」

 

ダンテ

「ああ。 ここには最高の喫茶のマスターがいるって聞いてるぜ。

 そうだな……5枚、用意できるか?」

 

長門

「……了解した。 すぐにでも用意しておこう」フッ

 

ダンテ

「Sweet. ソッコーで片付けてくるぜ」ha ha-

 

 

――――――

深海勢・棲地(現該当の攻略海域とは少し遠いところ)

 

 

深海棲艦

「クッ……」

 

―ザッ

深海棲艦・尽

「コッピドク、シテヤラレタナ」

 

深海棲艦

「オマエ……」

 

―ガッ

 

深海棲艦

「ダマシヤガッタノカ!?」

 

深海棲艦・尽

「……ソウデハナイ。

 私モ、アノ男カラ手渡サレタモノヲ受ケ取ッタダケダ。

 ソレヲ、オ前ニモ渡シタ。 ソレダケダ」

 

深海棲艦

「……オ前、オレガ出ル前トハズイブン"変ワッテル"ジャネェカ」

 

深海棲艦・尽

「ソウダナ。 ドウヤラ私ガ引イタモノハ、当タリダッタラシイ」ニィ…

 

深海棲艦

「ソウカヨ……」バッ…

 

・・・・・・

 

深海棲艦・尽

「ヨカッタジャナイカ。 ソレデモ足ダケハ、ハヤクナッテ。

 聞イタゾ。 アノ高速戦艦ニ追イツイタノハ、オ前ダケダッタソウジャナイカ。

 ソノ艦種ノワリニ見事ナモノダ。

 逃ゲオオセタノモ、ソレノオカゲダッタンダロウ?」

 

深海棲艦

「……目ヲ盗ンデ逃ゲテキタッテダケダ……。

 ツーカ、足ダケハヤクテモ仕方ネーダロ……」

 

深海棲艦・尽

「フッ……。 ソウ、フテクサレルナ。ホラ」つ●

 

深海棲艦

「……ソイツハ?」

 

深海棲艦・尽

「オソラク、コイツハ当タリダ。今ノ私ニハワカル」

 

深海棲艦

「……」つ●⊂ …ゴクンッ

 

―パァア

 

深海棲艦

「グッア"、アァア"……!」ガクッ!

 

シューン…

 

深海棲艦・鋼

「ハァハァッ……コレハッ……」ガシュン…

 

深海棲艦・尽

「ホゥ……」

 

・・・・・・

 

深海棲艦・鋼

「……」ガシュ ガシュ

 

深海棲艦・尽

「ダイジョウブカ?」

 

深海棲艦・鋼

「アァ、モウダイブナジンダ」

 

深海棲艦・尽

「ソレハヨカッタ」

 

深海棲艦・鋼

「……ナァ、赤イコートノ男、何カ聞キイテルカ?」

 

深海棲艦・尽

「……ナニ?」

 

・・・・・・

 

深海棲艦・尽

「ホゥ、ソノ男ニヤラレタト」

 

深海棲艦・鋼

「ソコ食イツクナヨ! オレハ何カ知ッテルカッテ聞イタンダ!」

 

深海棲艦・尽

「スマナイガ、私モ初耳ダ」

 

深海棲艦・鋼

「ソウカヨ……」

 

深海棲艦・尽

「……アノ男モ全テヲ明カシテイルトハ、到底思エナイカラナ」

 

深海棲艦・鋼

「ソリャソウダナ……」

 

・・・・・・

 

深海棲艦・尽

「シカシ、我々、深海棲艦ニ対抗デキル男ノ存在カ……」

 

深海棲艦・鋼

「……」

 

―スッ

深海棲艦・尽

(……)

 

深海棲艦・鋼

「ン、ドコイクンダ?」

 

深海棲艦・尽

「…次ハ私ダ」

 

深海棲艦・鋼

「アァ。

 ……ナァ、ソレカワッテクレヨ」

 

深海棲艦・尽

「……休ンデイタホウガイイト思ウガ?」

 

深海棲艦・鋼

「コイツヲ取リ込ンダトキニ、アラカタ回復シタ」グッグッ

 

深海棲艦・尽

「……」

 

深海棲艦・鋼

「イイダロ。リベンジサセロヨ」

 

深海棲艦・尽

「ハァ……無理ハスルナヨ」

 

深海棲艦・鋼

「ハッ! 誰ニイッテヤガル!

 ソレコソ無理ニキマッテンダロッ!」バシュー

 

深海棲艦・尽

「……」

 

 

――――――

鎮守府・出撃準備区

 

 

ダンテ

「ファァ…」

(……やっとか。 準備とか特にねぇからな俺は)

 

金剛

「あ、イマシタ! ヘイ、ダンテー!」ブンブン

 

ダンテ

「んぁ?」

 

・・・・・・

 

ダンテ

「なんだコンゴウ」

 

金剛

「コレ! ダンテの分デス!」つ【コンパクト無線(極小インカムタイプ)】

 

ダンテ

「so cool. へぇ、いいじゃねぇか」

 

金剛

「耳につけて、ここのボタンを押すと回線がオープンになりマス!」

 

ダンテ

「ほぉ、便利だな」

 

金剛

「つ、つけてあげマスネ!」

 

ダンテ

「thanks」スッ ←頭下げ

 

金剛

「っ……///」

 

…カチ

 

 

――――――

作戦室

 

 

大淀

「時間です」

 

陸奥

「……全員、準備も完了したみたい」

 

長門

「……よし」

 

 

――――――

出撃準備区

 

ビービービー

 

長門

『~~~~』

 

 

ダンテ

「待ちくたびれたぜ」

 

金剛

「……」ジー…

 

ダンテ

「……ヘイ、コンゴウ。遅れないようにな」

 

金剛

「っ! イ、イエス!」

 

ダンテ

「Allright. 先に行ってるぜ」スタスタスタ

 

金剛

「アっ、ハイっ」

 

 

長門

『――慢心は……禁物だ。

 …では第三水雷戦隊、主翼に西航して進発……暁の水平線に勝利を刻むのだっ!!』

 

 

 

 

 

 

 




SECRET MISSION 1-2-1

 ~ ダンテのノンスタイリッシュ準備 ~



榛名
(金剛お姉さま……ブリーフィングはあまり聞いていなかったということ
 みたいだったけど、大丈夫かしら……。
 一応、私と霧島とで簡単には説明して差し上げたけど……)


―バルルルッ


榛名
「……銃声? 試射場の方から……」
(もうすぐ出撃なのに、いったい誰が……)


―ヒョコ
榛名
「……」チラッ


ダンテ
「……」ピョン バルルルッ ピョン バルルルッ ピョン バルルルッ


榛名
「」

・・・・・・

榛名
(ダ、ダンテさん……? いったい何を……)
「あ、あの……」

ダンテ
「…ン? おぉ、ハルナか」

榛名
「はい……。 えっと……し、試射ですか?」

ダンテ
「いや、違う。
 もうコイツ(パンドラ)のエネルギーがほとんどなかったんでな」コンコンッ

榛名
「……そ、そう…だったんですか……」
(エネルギーがないのに発砲を……?)
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