・発展途上国にこのレベルの魂が多い。特に例外がなければ、基本的には審査官によって、このレベルの魂は発展途上国へ、魂の修行に向かわされるためである。
・まだまだ、転生場所や転生親・兄弟姉妹、友達、人間関係、経験、宿命、運命を自分で選択させてはもらえない。管理官の指定された内容通りの転生をさせられることになる。その内容の魂の修行をして来い、ということである。
工廠
壁|ェ-v コソコソ…
明石
「――これでよしっ、と……」
島風
「ぅー……」
吹雪
「お昼時間だったけど、明石さん居てくれてよかったねっ」
つ ナデナデ
島風
「っ……うん…////」
工廠の修理室にて、椅子に座って、明石の手当てを受けた島風。
その横には、手当てが終わるまで見守っていた吹雪が控えていた。
明石
(……)
「この足の擦り傷はどうしたの?」
吹雪
「あ、えっと、実は島風ちゃんと一緒に早朝ランニングの約束をしてたんですけど、
今日は朝礼があるから、その後にしようってなって」
明石
「そのランニング中に島風さんは転んでしまった、と……」
(……んー…? 珍しいような?)
島風
「……///」
吹雪
「ええ…。 けっこう盛大に転んじゃって……。
こう、ずざざぁーって」
島風
「っ! 吹雪ちゃんそれは言わないでって!////」
テシテシッ ノシ\\ ペチペチ
吹雪
「あははっ、ごめーん」
島風
「もうっ!///」
明石
「……」
(ふむ……。 なるほどー……察するに浮き足立っちゃってた、とかですかねぇ…)
吹雪
「ほら、島風ちゃん。 ちゃんと言わないとっ」
島風
「あ、うん。 えと…、ありがとうっ……///」ペコリ
明石
(――っ)
「い、いえ…どういたしまして…」
吹雪
「本当にありがとうございました、明石さん!
それじゃ島風ちゃん、ちょっと遅いけど、お昼ご飯食べに行こっか」
島風
「うんっ!」
テテテテー
明石
「――あっ、今度は気を付けるんですよーっ……って、
聞こえてない、かな……」アハハ…
明石
(……)
―― ありがとう ――
…………そうだ。
明石
「…………そう、だったよね……」
・・・・・・
明石
「……」
―― 気を落ち着かせ ――
明石
「……スゥー……」
―― 拝み ――
明石
「……」人.. スッ…
―― 祈り ――
明石
(……)
―― 振りかぶって ――
明石
「……フッ!」ブワッ!
―― ハンマーで叩く ――
―カァンッ!
明石
「…………フゥー……」
【???】..
明石
「…………む? ……ふあっ!? 曲がったぁ! も、もう一度ぉっ!」
――そう、これが彼女が考えに考え抜き、そしてその行き着いた結果<さき>。
つまり、それは――
"感謝"であった。
明石
「……スゥー……」
明石
「……」人.. スッ…
明石
(……この戦争の中を……毎日を必死に生きている私達。
そして、心を持っている私達は、その毎日の中で
いろんな想いをそれぞれが持ち、それを"皆"に伝えている……)
明石
(……好きだよっ、とか。 美味しいね、とか。 きれいだよね、とか。
……ありがとう、とか)
明石
「……」
過去の艦船の記憶と魂を宿し、人とは違う艦娘と言えども
各々に得手不得手があり、また艦種の違いなども含め、
適材適所という言葉があることも彼女はよくわかっている。
わかってはいるが、やはり彼女には
出撃していく仲間達を見送るとき、帰還した仲間達を迎えるとき、
そして、傷付いた仲間達に、自分の出来る範囲で修理を施しているとき、
いつも心に感じているものがあった。
明石
(…………)
ほとんどの艦娘が作戦のために、よく海上に赴き、傷付いて帰ってくる。
中には帰ることさえ出来なくなる者もいる。
それは、陸に帰れず、海の底に取り残されていくということ。
もう二度と、仲間に……家族に会えなくなってしまうということ……。
明石
「……っ……」
想像するだけで身震いしてしまうような恐怖、そしてリスク。
それらを常に背負い、葛藤して押さえ込み、身を奮い立たせて
多くの艦娘たちは戦っているのだ。
明石
(…………でも私は………………ほとんど陸地にいる……)
自分に出来ることは精一杯やっているつもりだった。
それでもやはり、彼女はそう思わずにはいられないのだった。
明石
(…………でも……思い出した。
そんな私でも……――)
―― ありがとう! 明石さんっ! もう痛くなくなったわっ! ――
明石
「…………こちらこそ、ですよ……」
明石
「……みんな、いつもちゃんと帰ってきてくれて……ありがとうっ……」
明石
「……」…チラ…
【???】
明石
「…………よしっ!」
つ【ハンマー】 パシッ
明石
(……今度だって! ……ううん、いつだって何度だって!)
「……みんなにはちゃんと帰ってきてほしいっ……!」
ブワッ!
明石
(――だから、私はっ!!)
―カァーンッ!!
――――――
グラウンド
昼食を済ませた後、修業のためにと提督室に訪れた天龍と共に
ダンテはグラウンドに来ていた。
―ドンッ
天龍
「うぉっ!?」ドサッ
ダンテ
「剣試合じゃねぇからな。
足がありゃ、蹴ってくる奴もいるだろうさ。
テンリュウ、使えるモンは使えよ。
ばか正直に真っ直ぐ突っ込んでるだけじゃ、相手にあしらわれるだけだぞ」
天龍
「……ああ、わかったッ!」
龍田
(……)←遠くから
二人の様子を遠くから見つめ、何かを思い悩んでいる龍田がそこにはいた。
日の位置が少し傾くまで、二人のその特訓は続いた。
――――――
工廠
明石
「――ぬぅうぇーいっ!!」ファッ!
カァーンッ!!
明石
「はぁはぁはぁっ……」
【???】
明石
「ハァハァ…………フゥー…………スゥー……」…
明石
「……」人..
気を落ち着かせ、拝み、祈る。 そして、振りかぶって、ハンマーで叩く。
彼女が一連の動作を一回こなすのに要する時間は、だいたい14~16秒。
既に、一千回以上を降り終えた頃には日が完全に傾いていた。
明石
「…………ぁ」
祈りを終えて、目を開けてハンマーを握ろうと探していたとき
周囲のその薄暗さに、ついに彼女は気付いた。
明石
「……」
(……そっか。 もうこんな時間か……)チラ…
開けていた工廠の入り口から見える夕陽を見ながら、彼女はそう思った。
明石
「…………うっ……!?」
時間帯がわかれば自然と、自分が先程まで
どれだけの時間、一つの作業に没頭していたのか逆算することが出来た。
それがわかった途端、急激に気だるさと疲労が襲ってくる。
彼女の身体が限界にきていたとき、今また彼女は突然の異変に気付く。
―グゥ~ッ…
明石
「っ!?////」
――そう、今日はまだ昼食をとっていなかったということに。
明石
「………ぐふわぁ~っ……!」…バタリッ
―トテトテトテ
夕張
(いけないいけないっ。
食べながらちょっとだけ見るつもりが止められなくなっちゃった……)
「最近、製作に籠りっきりだったから、深アニがかなり録り溜まってたのよねぇー。
……って明石っ!!?」タタタタッ!!
明石
「……うぅ……」
夕張
「どうしたのっ!?」グィッ ←抱き寄せる
明石
「ぁ……夕張……」…グゥ~ッ…
夕張
(!)
「お昼とらなかったのねっ……もう……!
力仕事も多いんだから、私達だって
ちゃんと食べるものは食べないといけないのにっ……」ガサゴソ…
つ【常備メロンパン】…パリッ
夕張
「ほら明石っ!
メロンパンよ! 新しいメロンパンよーっ!」グリグリッ ←明石の顔に押し付ける
明石
「っんむ"ゅ……」…ハム…
夕張
「………明石……?」
明石
「…………うっ……パサつく……しかもなんか………ぬるい……」ポロ… ガクッ…
夕張
「っ………明石……? 明石ぃーっ!!」
――――――
夜
作戦部
大淀
「――なるほど……。
確かに現状、敵勢力の性質が変化し、
今後の戦況予測も立てにくいことを考慮すれば、当然ですね……」
長門
「ああ……」
大淀
「具体的に確定させていくのは、やはり――」
長門
「そうだ。 彼からの意見も仰ぎたいからな。 決定は明日だ」
大淀
「了解です。 では、それに向けて資料を作り直しますね。
英訳も一応用意しておかないといけないかもしれませんし」
長門
「……手伝おう」
大淀
「あ、ではこちらの、確定後に配布する予定の用紙の作成をお願いします」
長門
「了解した」
――――――
深海基地
深海棲艦・尽
「――ナドト言ッテイタゾ……。
……本当二奴ヲコノママ」
???
「……」…スタスタスタ
深海棲艦・尽
「アッ…オイ!」
深海棲艦・尽が話をしていたにも関わらず、
外套で全身を覆い隠していたその者は、無言のまま行ってしまった。
深海棲艦・尽
「……」
(相変ワラズ何ヲ考エテイルノカモワカラナイ……)
深海棲艦・尽
「……ハァ……」ノソノソノソ…
――――――
ノソノソノソ
深海棲艦・尽
「……ム?」ピタ…
深海棲艦・双?
「…………」ボー…
深海棲艦・尽
(……)ノソノソノソ
・・・・・・
深海棲艦・双?
「………チッ…」
―ノソ
深海棲艦・尽
「ヒドイナ。 傷ツクジャナイカ」
深海棲艦・双?
「嘘ツケ。 ンナ顔ニハ見エネェゾ」
深海棲艦・尽
(……)チラ…
「……腕ハモウイイノカ?」
深海棲艦・双?
「ッ………アアッ…。 時間ハカカッタケドナ」
深海棲艦・尽
(……)
「ソウカ……」
・・・・・・
深海棲艦・双?
「…………」
深海棲艦・尽
「…………持チ場ハ……イイノカ?」
深海棲艦・双?
「……ドッチノ聞イテンダ?」
深海棲艦・尽
「……?」
深海棲艦・双?
「……ハッ……。
外担当ノオ前ニハ縁ガナカッタカ……」
深海棲艦・尽
「…………アァ…………スマン……」
深海棲艦・双?
「……ケッ…。
……俺ミタイニ、"手ノ空イテル奴"ハ中デ、"アレ"ニカカリッキリサ。
ローテヲ組ンデナ。 今ハ休憩中ダッタッテワケダ」
深海棲艦・尽
「……ソウダッタカ……」
(…………)
深海棲艦・双?
(……)
「……ナァ」
深海棲艦・尽
「…ウン?」
深海棲艦・双?
「……アンナ物、ナンニ使ウンダ?」
深海棲艦・尽
(……)
「……サァネ。 私ダッテ知ラナイヨ」
深海棲艦・双?
「ヘェ……。 オ前デモ聞カサレテネェンダナ」
深海棲艦・尽
「……勘違イシテイルヨウナノデ、今後誤解ノナイヨウニ言ッテオクガ、
別ニ私ハ、アノ男ノ秘書デモナンデモナイ。
タダ、話ヲシニイクコトガ他ノ者ト比ベテ多イトイウダケダ。
……最モ、ホトンドガ無視サレテ意味ハナイガナ……。
今デハモウ、大分煙タガラレテイルノダロウナ」フッ…
深海棲艦・双?
(……)
「……ソウヤッテ、アイツガヤラレチマッタトキモ
シツコク物言イニ行ッタノカ?」
深海棲艦・尽
「ッ……」
深海棲艦・双?
「……アイツハモウ、"ココ"ニハ居ナインダゼ?」
深海棲艦・尽
「……言ワレナクテモワカッテイルッ……」…ノソノソノソ
深海棲艦・双?
「…………ハンッ……」
Tips: MISSION 5-5 における、吹雪と島風の速力差の考察(*独自解釈)
突然ですが、ここで MISSION 5-5 本編であった、
吹雪と島風のランニングの様子を想像してみます。
艤装も装備してない状態での話になりますが、まぁ一応やってみます。
Wikiによると、過去の大戦時における艦船記録では
吹雪の公称速力は 38.0 ノット。
島風の公試全力は 40.37 ノット。
だそうです。
ただ、ピクシブ百科事典によると、
吹雪の公称速力に関しては日本海軍が一番逆サバ読んでた時期のものらしく、
正確な速力は不明、あるいは正確でない可能性があるっぽいです。
また、当ssでは各艦娘に人と同様に"個性・個体差"というべきものが存在しています。
さらに、これは原作のアニメでも描かれていたことですが、
艦娘が日頃の訓練や特訓などの努力により、弱点や苦手を克服したり、
素の能力値の底上げを可能としていました。
環境や経験、日頃の努力の結果、それらを含めた全てが
艦娘の個性・個体差に後天性的なものとして付与されていき、
またさらにその個性・個体差が再形成されていく。
>1的にはそんなイメージです。
長くなりましたけど、早い話が要は
吹雪と島風のランニングも、様になる可能性は十分にあるのではないかな、と。
まぁでもさらにWikiによると、島風の過負荷全力 40.90 ノットだそうで、
ここまでくるとさすがの吹雪でも、どうなるのかはよくわからないですね。
MISSION 4-5 で、吹雪は島風に引っ張られながら走ってたりもしましたしね。
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