・純然たる悪。本質的な悪。一切の光を受け入れないし、宿さない。
・受肉後、どうしても、毎回いずれ直接的に殺人を犯してしまう。死後、担当官が何度再教育を施しても、転生しては直接殺人をしてしまう。
・6つ目、7つ目の魂、あるいは、まさに神(=異星人)ですらも匙を投げてしまうほど矯正のしようがない。
・歴史上のシリアルキラーは高確率でこれに該当する。
・いくら再出発を繰り返させても、殺人を繰り返す魂というものが、神による魂の生成過程では、実はエラーとして発生している。
・何度も殺人を繰り返し、神にすら見放されてしまうほどのこの魂は、いずれ魂の溶鉱炉に落とされて、再び還ることになる。すなわち、一過性的な魂の真の消滅である。この工程は魂のリサイクルの一環である。
・救いは魂を消滅させる以外にない。
翌日早朝
鎮守府・正門
陽炎
「…………ふぁ~……」
不知火
「……」
陽炎
「……暇ねぇ~」ムニムニ…
不知火
「良い事ではないですか。 門番とはそもそもそうあるのが理想でしょう」
陽炎
「そうだけど~……」…ファ…
不知火
「……」…キョロキョロ
陽炎
「……ていうか不知火、そろそろ一旦こっち来て座ったら?
あんたさっきからずっと立ちっぱじゃない」
不知火
「まだ二時間ほどです。 大丈夫です、問題ありません。
それに警備室からでは外を見回すのに限界がありますし、死角も出来ます。
やはり、誰かが表に立たねば」
陽炎
「相変わらず真面目ねぇ……」
不知火
「……」キョロキョロ…
陽炎
「……時間がわからないって、やっぱり不便ね……」
不知火
「……まぁ、そうですね。
連絡も昨日の夜、急遽あったそうです」
陽炎
「……そのおかげで私も今日はやたら朝早くから不知火に叩き起こされた、と……」
不知火
「急務です。止むを得ませんでした」
陽炎
「……はぁ…あんたはまぁそうよね……。
んー……いや、やっぱりでも、それにしたってもう少し方法があったんじゃない?」
不知火
「……というと?」
陽炎
「ほら、もっとこう…………お姉ちゃ~んって甘えた声出しながら、
ほっぺにちゅーってして起こす……とかっ?///」
不知火
「……それがビンタで叩き起こすよりも有効である、というのなら考えましょう」
陽炎
「…えっ、マジで……?」
「――ハァイ、ごきげんよう♪」
「"正しい"入り口はこっちでよかったかしら?」
かげぬい
「!?」
――――――
提督室
陸奥
「――とまぁ、普通、執務で必要になる物と言えばこれくらいね。
まー、あなたが直接使うってことは多分ないんだろうけど」
ダンテ
「Huh...」
陸奥
「一昨日にも言ったけど、都合がいいからってことであなたには
立場上はこの鎮守府の監督官である"提督"ってことになってるわ。
でも実際のお仕事の内容的には、その役柄は厳密には
戦力の拡充顧問と戦術指南、って感じになってるのよね」
ダンテ
「ああ。 そうだな」
陸奥
「うん」
(……)
陸奥
「……あ、そうだわ。 でもこれ」カサッ
ダンテ
「ン?」
陸奥
「今後のことを考えていけば、普通は必要だからってことで
あなた用の印鑑も送られてきたんだけど、
……まぁこれもほとんど代印になるでしょう。
今回に限っては特例でいろいろと認められちゃってるから。
……ヤでしょ? 逐一書類に目を通して判を押す、なんて」
ダンテ
「……だからそれは俺の仕事じゃねぇんだろ?」
陸奥
(……)
「……そうね」
ダンテ
「まかせるぜ。 そういう面倒なのは全部、な」ha
陸奥
「………そう、わかったわ」サッ…
ダンテ
「もう終わりか?」
陸奥
「っ……あー、えっと……」
ダンテ
(……?)
陸奥
「……あっ…で、でも一応、道具とかの場所は全部教えておくわねっ!」
ダンテ
「……ン、ああ…」
陸奥
「えーっと……まずは一番始めに説明した、執務用具とかなんだけど――」
ダンテ
(……)
・・・・・・
陸奥
「――っと、以上ね」
ダンテ
「ok. ……ン? おい、ムツ。 判はどこになるんだ?」
陸奥
「…………とても大事な物なので、それは私の方で管理しておきます」
ダンテ
「……そうか」
陸奥
「ほ、ほらっ、無闇に持ち出されて無くされても困るしねっ!」
ダンテ
「わかったって」
陸奥
「それならいいのよっ! そ、それでっ、他なんだけどっ――」
ダンテ
(……ま、本当に俺が使うような事にならなきゃいいけどな)huh...
・・・・・・
ダンテ
「……」…
陸奥
「――で、これが最後ね。 はい」
つ【通帳・カード】
ダンテ
「……um」ペラ…
陸奥
「……」
ダンテ
「……やっぱ日本円なんだな」
陸奥
「便利だからね、そっちの方が。
いつまでになるのかはわからないけど、しばらくの間は
ずっとこっちにいるんでしょうし、ドルじゃいちいち面倒でしょ」
ダンテ
「Hum...
つーかこれ、一昨日に見たのと額が違うな。 増えてるよな?」
陸奥
「あぁ、前に見せたのは基本給の明細なのよ。
あっちには特別手当てとかは入ってなかったから。
だから今そこに書いてあるのが今回、実際のお給金になるわね」
ダンテ
「Hm, なるほどな。
とりあえず、コイツはこの前食ったピザで換算するとどれくらいになるんだ?」
陸奥
「なんでピザなの……えーっと、あれだとだいたい……そうね、
…………xxx枚、くらい……?」
ダンテ
「……ph~♪ そいつはいい。思いの外、悪くはねぇな」Ha Ha-!
陸奥
(……)
―コンコン
「長門だ」「大淀です」
ダンテ
「…アン?」
陸奥
「あっ……」
・・・・・・
ダンテ
「来客?」
長門
「ああ……。
……まさか陸奥、知らせていなかったのか?」
陸奥
「あははは……」
長門
「おい……朝の業務連絡も自分が担当すると言うから、お前に任せたんだぞ……」
陸奥
「ご、ごめんなさい……」
大淀
(……)
「……しかし、この様子だとまだのようですね。
本当に突然の事になってなかっただけよかったです」
―コンコンコン
「不知火です。 お連れしました」
「「!」」
―ガチャ…
ダンテ
「……hm, もう少し先の事になるのかと思ってたぜ?」haha
?????
「ほら、前みたいに寂しい思いをしてるんじゃないかと思って。
今回は早めに、ね?」
ダンテ
「また子供みたいに言うなよ……」huh..
???
「私は、ちゃんと真面目にやってるのか一応ちょっと様子見にね」
ダンテ
「……そうかい」
長門・大淀・不知火
「…………」
陸奥
(……)
不知火
「……それでは、不知火はこれで。 持ち場に戻ります」スッ…
長門
「ああ、ご苦労だった」
不知火
「いえ」∠ ピッ
???
「案内してくれてありがとう♪」
?????
「道中楽しかったわ。 また今度ゆっくりお話してくれる?」
不知火
「っ……はい、ぜひ…//」
・・・・・・
…テクテク
―ガチャ
不知火
「……」ペコリ…
―パタン
オツカレサマー
ハイ、カゲロウモオツカレサマデス
?????
「……彼女達可愛いわね、本当に」
???
「まさに天使ね」
?????
「ちょっかいをかけたりしてない?」
ダンテ
「するかよ」
陸奥
「…………」
長門・大淀
「……」
???
(……ふ~ん……)
?????
「それならいいけど」
ダンテ
「Huh...」
長門
「……あー、その…」
?????
「あぁ、ごめんなさい。 大分後になっちゃったわね。
私はトリッシュ。 この人の相棒」
陸奥
(!?)
大淀
(……へぇー)
???
「で、今回の依頼の仲介役を務めたのがこの私。 レディよ。
わかるかもしれないけど、本名じゃないわ。
でも、今回の依頼中はそれでも不都合はないはずだから、そう呼んでね」
そうして自己紹介を始めた一人はブロンドのロングヘアー、
そしてもう一人は黒髪で少しくせっ毛のあるショートヘアーの女性だった。
黒髪の女性の方はまるで太いパイプ管のような物を布に包んで背中に担いでおり、
ブロンドの女性の方も同じように、布に包まれた何かを背負っていた。
しかし、後者の方はその大きさも形状も大分違っており、
大きさは、わりと長身的であるその女性の身の丈をゆうに超し、横幅も広い。
そして、形状としては三日月形の板のような物に見える。
さらにブロンドの女性は少し大きめのアタッシュケースも右手に握っていた。
長門
「……ふむ、よろしく。
私は長門。 この鎮守府に在籍する艦娘達の代表……"リーダー"、と言えば
一番近いだろうか」
大淀
(だいぶ前に、連絡があったときと同じ声の人…)
「大淀です。 執務や業務のサポート、他事務や雑事なども行っています」
陸奥
「……陸奥よ。 今はそちらの提督の身の回りのお世話から、特別業務のお手伝いまで
幅の広い補佐役をやらせてもらっているわ」
トリッシュ
「まぁ、貴女がダンテの世話を?」
陸奥
「ええ」
ダンテ
「……」
レディ
「私と貴女とは一度面識があったわよね。 三日ぶりね」ニッコリ
陸奥
「ふふ、そうね」ニッコリ
トリッシュ
「……」…チラ…
ダンテ
「……」サッ… ←目を反らす
トリッシュ
(……ふむ…)
長門
「三日前と言うと、大本営への出頭予定だった日だな。 そのときか」
大淀
「昨日、いただいたご連絡も――」
レディ
「あーそうそう。それ私。 ごめんなさいね?急な話になっちゃって」
大淀
「あ、いえ…」
ダンテ
「……で、レディはいいとして、お前の本当の用事は何なんだ?
こっちに来たってことは今までやってたのはもう終わったのか?」
陸奥
(…………)
トリッシュ
「実はそれはまだ。 でも、お土産が出来ちゃったから、
今回はこうやって出向いてきてあげたってわけ」
ダンテ
「……なるほどな」hm..
トリッシュの持つアタッシュケースを一瞥してダンテは得心する。
大淀
(……何が入っているのでしょうか……?)
ダンテ
「つーかお前、よくそれだけモンを用意出来たな」
トリッシュ
「あぁ、これは――」
―ドゥワントゥェエェーイッ!!
―オォォイッ!?
「「……」」
トリッシュ・レディ
「?」
ダンテ
「……」ha..
―バタァーンッ!
金剛
「ばぁあーーにんぐぅうーらぁああーーぶぅうーーー!!!」
ギュルルルルルーッ!!! ← DT・月輪脚ばりの飛鳥文化アタック2
ダンテ
「hm..!」
Royal Guard!
-ロイヤルブロック- ×5
ガガガガッ! ガァーン!!
…ポスッ
「「」」
―ザッ
天龍
「――おい金剛っ! お前いくらなんでもドタドタ走りすぎ……んなぁっ!?///」
金剛
「ナッイースキャ~ッチ!////」ギュムーッ *昨日、普通に朝は提督室に居ると教えて貰った
ダンテ
「"今日も"元気だな、コンゴウ」haha
金剛
「Yes! …………ダンテ?」
ダンテ
「なんだ?」
金剛
「……昨日はありがとネ」
ダンテ
「……」
金剛
「……初めてデシタ、姉妹であんな時間を持てたのは……。
私達にとっては本当に大切な時間だったと思いマス。 だから……」
ダンテ
「……別に、俺は何もしちゃいないさ」ha
金剛
「ダンテ……」
ダンテ
「……それはそうと今日もなかなかに熱烈なモンだな」hahaha
金剛
「……yeah! 昨日にも学んだことデス!
真実は行為で示され、それを飾る言葉はナイっ。
行動することこそがヤッパリ一番雄弁なんデスネー!」
ダンテ
「……Hm, なるほどな」
金剛
「ウフフフッ! いつまでもメソメソしているのが本当の私ではありまセンヨっ。
…きょ、今日からはもっとこうっ///」ギュッ…
ダンテ
「……へぇ、それならもう昨日みたいに、"人魚"と見紛いそうなくらいに
美しい姉妹の涙で溺れそうな事になるってのはなさそうだな。
……それはそれで悪くないような気もしてたんだがな?」ha.
金剛
(…!)
「……oh, そ、そうだったんデスカっ…////
…………あっ……で、でもっ!」
ダンテ
「Hm?」
金剛
「……それでもやっぱり、私の心はため息と涙で
相変わらずイッパイだったりするんデスヨ……?///」
ダンテ
「……ほぅ。
とすると、お前のそのため息ってのは、
それこそ煙と見間違えそうなほどのため息だったりするのか?」
金剛
「……yeah, Definitely..////」
ダンテ
(…まさに熱烈<Burning>ってやつか…)
「"ほどほど"ってのはあり得ないんだな」haha
金剛
「…………ダンテは暖かい陽気な日にしか"囁いて"はくれナイ、デスカ……?」
ダンテ
「……それは、花開いた後は散っていくだけのバラとは違うお前には
無関係の話なんじゃないか?」
金剛
「え……?」
ダンテ
「……永遠に変わらず、輝きを失うことも朽ちることもない"レッド・ダイヤモンド"が
もし目の前にあるなら、誰もがその美しさに年中、心を奪われるんだろうさ」ha.
金剛
「っ……ダンテ…////」
長門・大淀
「……」
トリッシュ
(……)
陸奥
「~~~ちょちょちょっ!?」
レディ
「なっがいわよ! どんだけ二人の世界に入り込んでるのよっ!?」
天龍
「つーか二人していつまでそうやってんだよっ!///」
陸奥
「そうよ!降りてよっ!!金剛!」
レディ
「さっさと降りなさい!!貴女!」
金剛
「…………ハァ……観劇のマナーがなってないデスネ………って、アレ……?」
レディ・トリッシュ
「…………」
金剛
「…………どちらさまデスカ……?」
レディ
「っ…!!」
トリッシュ
「……まぁ、それについてはお互い様よね…」フゥ…
・・・・・・
金剛
「――Oh... そうだったんデスカ…」
(……ダンテの……」
長門
「一応、関係者の訪問があったという全体への通知は
ちゃんと後からするつもりではあったが……」
トリッシュ
「突然"お邪魔"しちゃってごめんなさいね?」
金剛
「あ、イエ……」
レディ
「……ふんっ」
金剛
(…………)
言葉にすることはなかったが、何かを思いながら、
金剛はその二人を順に見やっていた。
レディ
「…………それで、どういうこと?ダンテ。 手は出していないんじゃなかったの?」
―グィッ!
ダンテ
「……」
「「!!」」
陸奥・金剛
「っ…!!」
ダンテはレディに胸ぐらを掴まれる。
ダンテ
「……おいおい、勘弁してくれよ。 服が伸びちゃうだろうが。
怒られるのは俺なんだぜ?」ha..
レディ
「……この服もアンタの趣味とは微妙に違うわよね? これもどういうことっ?」
「ちょっと、うちの人に乱暴はしないでもらえる?」
「流石にそれはイタダケナイと思いマース」
レディ
「……うちの?」…ギロッ
陸奥
「……一応、今はもうここの監督官という立場にある人なわけで、
格好として、貴女は今その人に手を上げてるって形になるんだけど?
いくらこの人の知人といっても、これ以上は私だって立場上、
見過ごせなくなるわ」
金剛
「つい先程のお話ではお仲間サンだということみたいデシタけど、
それでも少しスキンシップがバイオレンス過ぎではありまセンカ?
ここ日本においては、親しき仲にも礼儀あり、デス。
あまり無秩序な事をされるようデシタラ、同種の方法での解決は気が引けマスガ、
それも容赦は致しかねるのデスガ?」
レディ
「……は?」
―ザワッ…
「「……」」
トリッシュ
「……レディ、もうその辺にしておいた方がいいんじゃない?」
レディ
「……そっちはそっちで何スかしてんのよ。
元はと言えば、貴女がちゃんとコイツの手綱を握ってなかったせいでもあるのよ?」
ダンテ
(……俺は躾のなってねぇ犬かな?)
トリッシュ
「随分な言われようね……。
だいたい、私はその人の仕事のやりようにまで口出しするつもりはないわよ」
陸奥・金剛
(………)
レディ
「……あのねぇ、わかってるの? 今回の依頼は絶対に失敗できない案件なのよ?
途中で依頼先の関係者を勘違いさせて、変な面倒事を引き起こされても困るのよ」
金剛
「What'd you say!?」
陸奥
「……勘違いですって?」
トリッシュ
「変な面倒事ねぇ……相手方はどうだか知らないけど、でもそれって本当にありえるの?
どの娘も、見た目も中身も子供っぽい娘達ばかりみたいだと思うんだけど」
陸奥・金剛
「」カッチーン
トリッシュ
「流石にそんな娘達相手にダンテが―」
陸奥
「一応、ここでは年長組の括りになるんだけど、若く見てもらえて嬉しいわ。
老けて見られるよりは全然いいし♪」
金剛
「激しく同感デース。
アクの"弱い"系の顔だと、そういうところはお得デスネー♪」
トリッシュ
「」
レディ
「…ぷふっ!?ww」
ダンテ
「……」
トリッシュ
「……ふぅ~ん。
それってつまり、私はアクが強くて老けて見えてるってことでいいのかしら?」スッ…
陸奥
「あっ……ごめんなさい……。
"決して"そんなつもりで言ったわけじゃなかったんだけど……」
金剛
「Oh..Sorry... 日本語って"ヤッパリ"難しいネっ!」
トリッシュ
「...You seem like an Idi○t.」
金剛
「Hah!?」ズイッ!
レディ
「あっはははっ! そういう意味だったらこっちの子だって負けてないんじゃないっ?
だってこんなに"素敵な格好"が制服だっていうんですもの。
たしかに、男相手に"芸"を披露するのにはいろいろと都合が良さそうだわww」
陸奥
「~~っ!!」ザッ!
長門
「」
大淀
「……」
ダンテ
(………)←ある意味でいろいろと心中複雑
天龍
(………こ、こえぇ~っ……!!)フルフルッ…
・・・・・・
ワーワー
ギャーギャー
長門
「……話が進まないな……」
大淀
「そうですね……このようでは……」
天龍
「……さすがにもう誰か止めに入った方がいいんじゃねぇか……?」
ダンテ
「……」
長門
「やむを得えんだろうな……」チラ…
大淀
「そうなりますと、やはりここは……」チラ…
天龍
「……」チラ…
ダンテ
「……なんだよ」…
長門・大淀・天龍
「………………」ジー…
ダンテ
「…………ハァ~……わかったよ。 行けばいいんだろ、行けばよ……」スッ…
・・・・・・
ワーワーワー
ギャーギャーギャー
ダンテ
(……本当にマジでエグいケンカしやがるよなァ……女ってのは……)
ダンテ
「…………ハァ……おい、お前らマジでもうその辺に――」
―ピタッ…
「「――……」」ジロリ…
ダンテ
(…!)
レディ
「……当の本人がノンキなものね。 大元はいったい誰の不始末だと思ってるの?」
トリッシュ
「貴方からも言って頂戴。 もう直接、ハッキリと」
陸奥
「……っ」
金剛
「……ダンテ……」
ダンテ
「…………あ~、……ところでトリッシュ。
始めに言ってたお土産なんだが……いつになったら広げていいんだ?
もうさっきからずっと楽しみ過ぎて、そろそろガマンも限界に来てるぜ」ヘヘヘッ…
「「………」」
長門・大淀・天龍
(…………ヘタレたっ……!!)
レディ
(………)
トリッシュ
「………フゥ……まぁ、もういいでしょう。
はい、これね。 ほとんどはエンツォからよ」サッ
ダンテ
「……何? エンツォが?」
トリッシュ
「ええ。 貴方が預けていた質草とその他諸々の全商品、
全部漏れなく取り返してくれるなら、是非とも使って役立ててくれ、ですって」
レディ
「……実はまだ別所に保管していた物があったらしいわ。
ここまで来ると本当、実に見事なものね
あとは、何でも急きょ買い叩いて手に入れることが出来た物があるからとか何とか。
ま、いろいろね」
ダンテ
「……」
―パカンッ
そのケースの中には、多くの"石"が整然と収納されていた。
それはどれもが大きく、一番小さい物でも少なくとも手の平大はある。
そしてケースの一番端には、銃身と銃床を切り詰め、全長が短くなっているショットガンが
固定されていた。
ダンテ
「……ほぅ、たしかにコイツは驚きだな。 ha
あとは……やっぱ入ってたか。 見慣れた"ヤツ"まで入ってるのは何でだ?
そっちは全部パクられたんじゃなかったか?
あと、やっぱこれもお前が持ち出してたんだな」
ダンテの言う、見慣れた"ヤツ"というのは過去に使っていた魔装群のことである。
ダンテはショットガンを手に取りながら、トリッシュに尋ねる。
トリッシュ
「私も持ち出した全部を質草に替えたわけじゃなかったし、
使えそうな物は、実はそのときにいくつか買い戻してたりもしてたから。
まぁ、今回の仕事が終わったらまたエンツォの所に持っていくつもりだったけどね」
ダンテ
「hum..」
トリッシュ
「でも結局、今回の私の仕事には"不向き"だったって後からわかったのよね……。
持っててもあれだから、貴方に渡しておくわ。
どうも、この先も私の場合は使いそうにもないしね」
ダンテ
「……」…スッ…
ダンテは見慣れた方の石を一瞥した後、
今度は見慣れない方の物を手に取り、眼前で透かして見る。
ダンテ
(……)
トリッシュ
「どう? 使えそう?」フフフ…
ダンテ
「……huh, 誰に言ってるんだ?」
レディ
「それじゃ、私からも一応これね」サッ…
ダンテ
「ン……おぉ。 ……コイツは?」カチャ…
レディ
「さぁ?知らない。
まぁでも、もしかしたらそれも例の魔銃繋がりとかなんじゃない?」
ダンテ
「……フーン」
陸奥・金剛
「………」
長門
「……む? まさか新兵装が譲与されたのか?」
大淀
「そうでしょうね。
見た目的には、銃二丁とあとはそれぞれ色の違う石が
たくさんあるだけのようですけど」
天龍
「~~っ!!」キラキラキラ
ダンテ
<ITEM>
・アービター
・オシリス
・エリクス
・アキュラ
・イフリート
・アルテミス
・コヨーテ・A
・ケブーリー
借用しました。
返却されました。
ダンテさんやばいですよっ!
本編で登場した印鑑についてですが、本当にかなり特殊な物です。
本編であったような種の印鑑は、リアルには実在しません。
ダンテの名も入ってはいませんしね。
ただ、今回の依頼期間中においてのみ、
ここの鎮守府内、および海軍、軍全般において確と有効であり、相応の効力を持ちます。
そういった物が今回、大本営から"わざわざ"送られてきました。
何の目的でしょうね。
コレクション速度が遅すぎなので、
多少強引でもこれからはどんどん譲渡していきますね。
次回からは中二要素もてんこ盛りになっていきます。
そういう意味ではちょと注意なんですかね……(笑)
現状、どんな武器かわからなくても後々、説明はしていくと思います。
まぁ調べてもすぐにわかりますが。
ここではとにかく先に出しておいてマウントです。
SECRET MISSION 5-9-1
~ やっぱりそれはありえません ~
陽炎型の部屋
―カチャカチャ
浜風
「…………ふむ……」
―カタンッ
浜風
(…………)つ …スッ…
現在は部屋に一人でいる浜風。
自分に充てられた机の上で、自身の拳銃を分解していた。
浜風
「……やはり、ですか……」ジー…
外した銃身の中を覗き込み、そうこぼす。
浜風
「……ライフリングの摩耗が早い……。
それに、恐らくこれはもう……いくらか膨張もしている……」
筒砲とは例外なく消耗品である。
銃身・砲身内にライフリング(腔線条加工)が施されている物は"弾"の発射の機構上、
内側の摩耗は避けられず、ライフリング加工のない物でもそれは全くのゼロではない。
また、薬料炸裂時に発生する熱や、さらには単純に内部で加速されるときに
生じる摩擦熱によって、銃身・砲身自体が膨張するといったこともある。
頻繁かつ連続的に使用すれば、当然それはさらに顕著なものとなっていく。
浜風
(……まさか、熱中するあまり
ストックがもうなくなっていたことに気付かなかったとは……)
浜風
「……ふぅ、仕方がありません。
昨日はタイミングがありませんでしたし、今日の午後には申請しに行きましょうか」
浜風
(……そういえば、翔鶴さんは大丈夫でしょうか?)
「……一応、それも聞いておきましょう。
今日の昼食のときに、またご一緒できるでしょうし」
浜風
(それにしても……)
「………ククッ……フフフッ…// ……ぁ……」
浜風
「……コホンッ///」
(……いけませんね。
兵士たる者、こんな取り乱すように浮かれるようでは……)
浜風
「……」
(……でも………教えてもらう毎に……まるで、切り替わったみたいに上達して……。
それで新しく気付くことも多くて、いろいろと話をするだけでも
学びになることがあって……)
浜風
(…………出来るようになるのがうれしい。 多くのことを学ぶのが楽しい。
…………それで、そのたびに、ほめてもらえることが……わたしは……)
浜風
「…………ンッ……」…
机に突っ伏す浜風。
浜風
(……最近、すごく楽しい…)
「…………今何してるのかな……」つo コロコロコロ… ←バレル
*今丁度、修羅場ってます
浜風
「…………」つo コロコロ…
―ガチャ
陽炎
「あぁーただいまぁ~……」ファ…
不知火
「ただいま戻りました」―パタン
―ガバッ
浜風
「っ……あ、お帰りなさい」
・・・・・・
浜風
「次班に交代したんですね」
陽炎
「うんーやっとねぇー。 もう限界~……」ポスンッ…
不知火
「……」イソイソ…
浜風
「お疲れさまです……」
陽炎
「うん~…………あぁー……ねー浜風ー?」
浜風
「はい?」
陽炎
「お昼前になったら起こしてくれない?
それまでちょっと……ほんと寝るから……」
浜風
「あ、はい……了解です」
陽炎
「ありがと~……おやすみー……」…zz
浜風
「お休みなさい」
不知火
「……よし、と。 では不知火も失礼します。 こちらの方もお願い出来ますか?」
浜風
(不知火まで……よっぽどですね……)
「どうぞ。 お休みなさい、不知火」
不知火
「ありがとう。 お休みなさい、浜風」……z
浜風
(……作業はこれまでにしましょうか。 音を立てないように、そーっとしまって……)…
・・・・・・
お昼前
浜風
「――不知火」
ユサユサッ…
不知火
「…………んっ……」……ムクリ…
浜風
「おはようございます」
不知火
「……おはよう」…スクッ…
浜風
「……それで、あの……」チラ…
不知火
「ん……?」チラ
陽炎
「ずぴぃー」
不知火
「……」
浜風
「……すみません……、なかなか起きてくれなくて……」
不知火
(……まぁ予想はしていました)
「……いえ、大丈夫です。 ご苦労さまでした、浜風。
先に食堂の方へ向かっていてください。 すぐに行きます」
浜風
「は、はい……」
・・・・・・
浜風
「……それでは、お先に……」ガチャ…
不知火
「ええ」
―パタン…
不知火
「……さて…」
陽炎
「すぴゅー……ズヒュッ…………ンぴぃ~……」
不知火
「……はぁ、まったく……」
不知火
「……」……ススッ…
陽炎
「Zzz」
不知火
「………………お姉ちゃん……?」ボソ…
陽炎
「Zz…」
不知火
「…………チッ……どの口が…………ん……?」
陽炎
「…デュフッ……うぇへへぇ……」ムニムニ…
不知火
「」
陽炎
「…………んん~なぁにぃ~……? お姉ちゃんになんのよう~…?」
ヽ(○´3`)ノ ムチュゥゥ..
不知火
「……」
―ベッチーンッ!!
陽炎
「―っ!?? い"った!!? えっなにっ!??」ガバッ!
不知火
「早く起きてください、このアホ姉が」
陽炎
「!?」
不知火
(…………まったく……)