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―――――――
日出づる国の未来について。
国民が滅びる前に、国が滅びれば、国は瞬時に再生し、復興する。
そして間もなく、この国は真の世界の中心となり、
この国の民は真の世界の王となる。
しかし、国が滅びる前に、民が先に滅びた場合、
それは世界と星の終わりとなる。
諸外国がこの国を陥れようと、民の滅亡を画策している。
この真実に気付いていないのは、この国の民ばかりである。
1026
1016
or
11xx
MISSION 01
長門
「依然として、この問題は当鎮守府においては最大級の悩みの種だった。
……先日も戦艦クラスが独断で出撃し、程度の問題ではなく、
事態の困窮にさらに拍車をかけることになった」
大淀
「……」
陸奥
(……)
「「……」」
長門
「……そこで、今回――」
・・・・・・
大和
「大和が遠征隊にですか!?」
長門
「ああ」
吹雪
「やった!楽しみですね!
大和
「はいっ!」
響
「さすがに楽しみだ」
暁
「もう響ったら!」
雷
「まかせて!」
電
「なのです!」
長門
「おいおい、遠征であって、遠足ではないのだぞ……」
陸奥
「あらあら、うふふふ……」
・・・・・・
吹雪
「……あれ……? そういえば、このメンバーって……」
長門
「そうだ。 例の脚部に装着する新兵装の開発により、
出撃用として必要となる資材量が単純に減少したんだ。
しかし、出撃に関して敵は同様に
例の特殊兵装を装備していることが予想されるために、
こちらも同様に、その特殊兵装を装備している者だけに集まってもらった」
「「……」」
長門
「現在、総合的に資材の必要量が下がったからといって、
これまでの資材が不要となるかといえば、そうではない。
弾薬や新兵装の開発などにはこれまで同様に、やはり必要となる」
大淀
「それに対し、例の石……これ以降、当鎮守府ではあれを魔石と呼称しますが、
その魔石の小さい方の物はあまりにも潤沢です。余りに余っています。
そこで、その小さい魔石を代償に資材の獲得、つまりは交換するための作戦、
といったところでしょうか」
長門
「その特殊任務のための、いわば特殊部隊だな」
天龍
「特殊……特殊っ……うぉぉおー!!」
龍田
「あらあら~」ウフフ~
長門
(……まぁ結局は要は遠征部隊なんだが……)
・・・・・・
大和
「――それでは、"大和" 推して参ります!」チャキッ…
大和
「お願いしますよ、"大和"…!」
浜風
「……厳密に言えば、私達の兵装は括りが違ったと思いますが…」
翔鶴
「ええ、そうね。
でもその私達にも召集がかかったということは、そういうことなのでしょうね」
浜風
「ぁ……」
翔鶴
「頼りにされている。 一緒にがんばりましょうっ」
浜風
「……はいっ!」
天龍
「……なぁ、龍田」
龍田
「なぁに~?天龍ちゃん~」
天龍
「……あれ、使うつもりなのか?」
龍田
「……ん~どうだろ~? まだわからないかなぁ。
そのときになってみないと~」
天龍
(……)
龍田
「……んふふ。
心配してくれてるの~?天龍ちゃん」
天龍
「……必要がなけりゃ、当然使わねぇ。
……そうだよな?」
龍田
(……)
「まぁ、そうかな~。 あれも使うと、あとあとけっこう辛くなっちゃうしねぇ。
毎回のテスト…っていうか履行? それもけっこう大変だし~」
天龍
「……わーった。
オレ達もそろそろ行くか。 龍田」
龍田
「……うん、了解~」
・・・・・・
テクテクテク
天龍
「……」
龍田
「……」
(……天龍ちゃん……)
――――――
龍驤
「なんや祭りの射的とかでよう見るヤツやなぁ。
ライフル、っちゅうやつか?」
浦風
「正しくはハーフライフルショットガン、って言うらしいねぇ」
龍驤
「らしいって……そんなんで大丈夫なんか……?
そないな物騒なもん持って、いざ不慣れで使えません、じゃ困るで?」
浦風
「心配無用じゃ!
こしらえてもろた夕張さんに基本的なことは教わって、
ちゃんとした使い方は不知火姉さんに手取り足取り教えてもろぉたんよ!」
龍驤
「ふ~ん」
浜風
「……二人とも、そろそろです。 我々も行きましょう。
それと……浦風、くれぐれも」
浦風
「わかっちょるて。
接敵しちょるときはむしろ味方の位置に注意、じゃろ?」
浜風
「十分です。
では、……? そちらの二人はまたどうかしたのですか?」
不知火
(撃つ度に……揺れる……)
陽炎
「あぁいや、何でもないわ……。
……ふぅ、行きましょうか」
浜風・浦風
「?」
――――――
龍驤
「……うまいこと岩影で近づけたなぁ」
浜風
「はい。 そして幸いなことに、これほど距離を保てば、
敵の索敵能力も著しく低下するようです」
龍驤
「…む」
陽炎
「つまり、」
不知火
「ここならばまだ気付かれない」
浜風
「はい。
……浦風、先制してください。 貴女のタイミングで構いません」
浦風
「はぁいよー。
……かちこみじゃねっ」…ジャコンッ!
―ズォォンッ!
-嘩血虎魅-
龍驤
「っい! なんちゅう音やっ…!」
浦風
「もう一発じゃ!」ムニュン
龍驤
「…ん"っ!?」
陽炎
「胸から取り出したっ…!?」
不知火
「やめなさいと言ったのに……」
浜風
「……」
浦風
「だってこの格好だとこっちのが早いんじゃもん」カシャッ
-お○ぱいリロード-
―ジャコンッ!
龍驤
「」
ズォォンッ!
・・・・・・
浦風
「よっしゃ!」
陽炎
「完全にびびってるわね! 不知火っ!」
不知火
「はい! 突撃します! 浦風、前衛を!」
浦風
「任しとき!」
ザザァー!
龍驤
「……ぷ、ぷるんぷるんしとるっ……撃つたんびにぷるんぷるんっ……!」ワナワナ…!
浜風
「……」
(帰ったら、いくつかサポーター申請しよう……自分の分も……)
――――――
敵駆逐艦s
「!!?」
ザザァー!
不知火
(手筈通り、両翼に裂く……!)
「浦風! 今ですっ!あれを!」
浦風
「あいよ! もう入れ替えとるよっ!」チャキッ…
陽炎
(浦風の後に、私は突っ切る……!)
敵駆逐艦
「ギッ…!」ガション!
浦風
(砲撃…! …じゃかぁしいっ!)
「おどりゃあ! そこ退けやー!」
-魔巣汰亜鬼威-
ズダァーンッ!
敵駆逐艦
「ッ…!」…ボシュッ!
・・・・・・
・・・
・
海上であるのにも関わらず、大きな"揺れ"が発生した。
同時に、海面に黒い大きな影が映る。
「「っ…!!」」
作戦の海域にいる艦娘全員がその様相に声を失っていた。
そして、
それは現れた。
島風
「っ……!」…ザザッ
浜風
「なっ…!?」
陽炎
「黒い巨人……!」
不知火
「ですが、あの姿は……」
龍田
「あれは……戦艦の砲かしら?」
大和
「……詳細まではわかりませんが、旧時代のいろんな戦艦の部品等が
ごった返して見えます……!」
天龍
「何だってそんなもんがっ…!」
霧島
(……っ! まさか!)
「……これは完全なる憶測ですが、今目の前に見えている巨人の体にある各種部品は
元は"海底"に沈んでいた物なのかもしれません……。
敵は……深海棲艦はそれを集めて……」
榛名
「そんなっ……!」
金剛
「……マァ、もうこっちだって"イロイロ"と非常識じみて来てマスからネ……。
可能性としてなくはないと思いマスガ…」
比叡
「で、でもなんでそれであんなになるんですかっ!?
ぐちゃぐちゃにくっつているように見えますけど、人型っぽいですよっ!?」
雷
「しかも動いてるわっ!」
電
「怖いのです……」
響
「私的には少し気味が悪いかな……」
暁
「か、顔まである~っ……」ブルブルッ…
浦風
「っ……えぇいっ! うちのライフル弾で……!」
龍驤
「ちょい待った!! あんな得体も知れんもん、うかつに手ぇ出したらあかんっ!
いったい、何があるやら…!」
夕立
「でもなんか夕立的には、ちょっとかわかっこいいっぽい!」
睦月
「もうっ! こんなときに夕立ちゃん!!」
吹雪
「と、とにかくっ! 一度皆さん後退して…ってあれ!?
島風ちゃんがいないっ!?」
「「!?」」
―ブォンッ!
翔鶴
(まずいっ!!)
「皆さん、来ますっ!!」
浜風
「か、回避ーっ!!」
ザバァーンッ!!
――――――
作戦部
長門
「状況は!?」
大淀
「もう何がなんだかですけど、通信通りに報告しますっ!
謎の黒い巨人が海域に出現したようです!!」
長門・陸奥
「……は?」
――――――
岬
明石
「あんなものまで……!」
夕張
「……止む得ないわ。 明石」
明石
「っ……仕方がありませんね…」
―タタタッ!
島風
「ねぇっ! あれ! いるんじゃないのっ?」
明石
「っ…島風ちゃん…!」
夕張
「…ええ、その通りよ。
よく戻ってきてくれたわ。 悪いけど、あの子達も呼んで来てもらえる?」
島風
「お安いご用だよっ! だって速いもんね!」
夕張
「私達はもう艤装を着けて、海上に出てるわ。
合図はそこから出すから」
島風
「はーいっ!」
タタタターッ!
明石
「……」
夕張
「…ぼーっとはしてられないわ。時間がない。 行くわよ、明石!」
明石
「……はいっ!」
――――――
作戦海域
ザザァー!
霧島
「総員、分散してください!」
浜風
「固まっていてはいい的です!」
不知火
「三個分隊に手早く分かれましょう!」
「「了解!!」」
吹雪
(……島風ちゃんっ……)
――――――
作戦海域・近海
ザァー!
夕張
「……これくらいかしらね」
明石
「該当の海域からも程近い。 夕張!」
夕張
「ええ」ザッ ←無線(夕張作の独自機)
――――――
工廠
―ザザ
如月
「っ! き、来たわっ!
はい、こちら如月です!」
夕張
『こちら夕張。 いつでもいいわ! 如月ちゃん、皆に号令をっ!』
如月
「りょ、了解っ!」
ザッ…
如月
「……みんな、始めるわよっ!」
島風
「おぅっ!」
望月
「マジでやるのか……」
弥生
「……」
・・・・・・
―コトンッ
如月
「……よし、セットは完了ね」
望月
「……なぁ、何で今時ラジカセなんだ?」
如月
「私に聞かれても……。
夕張さんにこれを使ってって言われただけだし……」
弥生
(というか必要なのかな……)
島風
「ねぇ、早くっ! 急がないとっ!」
如月
「あっ、そ、そうねっ!
……それじゃあ」
望月・弥生
「……」
島風
「っ」ワクワクッ
如月
「――ミュージック、スタート!」カチッ
―テテ、ダンダン タンタンタン タッター♪
如月
「三人とも、がんばって!!」
望月
「うぉおーっ!」キーコ
弥生
「ふっ…んぅっ…!」キーコ
島風
「おぉうーっ!」シャシャシャー!
如月
「ファイト~っ」シャカシャカシャカ♪
・・・・・・
ダンダン タンタンタン タッター♪
望月
「っ…お、おい! 弥生、だんだん遅くなってるって!」キーコ
弥生
「だ、だって…っ」キーコ…
如月
「シーソーなんだから、一方が遅れると進まなくなるわ……」
弥生
「だったら…如月代わってっ……」ハァハァ…
如月
「……がんばって!!」シャカシャカシャカ♪
弥生
「マラカスだけなんてっ…ずるいっ…」キーコッ
島風
「~♪」シャシャシャー!
望月
「――って、島風はペダル漕ぐの速すぎっ!
まだ完全にゲート開き切ってないだろ?!」キーコ!
島風
「オゥッ!?」シャシャッ
如月
「全部開いてからリフトを上げないと肩の部分とかをぶつけてしまうかもしれないわ……」
島風
「……オゥ…」カラカラカラ…
・・・・・・
ダンダン タンタンッ タララーラーラー♪
―ガコンッ
望月
「っ…よし! 開いたぞっ!」ハァハァッ!
弥生
「はぁはぁはぁはぁっ…」ハァッハァッハァッ…
ウィーン、ガシンッ
島風
「こっちも終わったよーっ!」
如月
「みんな、えらいわっ。ご苦労さまっ」シャカシャカシャカシャカー♪
工廠の中心部。
開けていたその場所に、後から増設したような開閉ゲートが全開放され、
その中からは自走電動式リフトで持ち上げられる形で
謎の黒い人型の機体が出現する。
望月
「……そもそも、なんでっ…こんな仕様にしたん、だよ~っ……」ハァハァッ
弥生
「もう、足が、ぱんぱんっ…」ハァハァハァッ…
如月
「さ、さぁ……? 夕張さんが言うには、様式美だからとかなんとか……」
島風
「ねぇっ、次は!?」
如月
「ぁ…ええ。
えーっと……たしか、渡されてたメモに掛け声があって、
それを皆で言ってから、それから……」カササ
望月
「掛け声っ!?
いやもうそれはよくね!? 早くしてくれって! 帰って寝てぇっ……!」
如月
「もうっ 急かさないでよ~!
そういうわけにもいかないのよ……。 だってこれ、起動は音声認識だって…」
弥生
「……弥生、そのメモ覚えてる。 要は最後のセリフが重要なだけ。
それだけ言えば終わり。 あとはもう勝手に動いてくれる」
島風
「おーぅっ! じゃあ如月ちゃん、早くっ!」ワクワクッ!
如月
「………えっ」
(あ、あら? これってもしかして……)
望月
「……如月」
如月
「は、はい……」
望月
「頼むから早く」
如月
「はい」
・・・・・・
ラララーラーラーラララッ タララーラララー♪
如月
「……」
望月・弥生・島風
「……」
如月
「っ……だ、大宇宙1号丸、スタンバイOK!!///」
「「……」」
如月
(…くっ!)
「……READY?」
…プスッ クククッ…
如月
(~っ!)
「――GO!!////」
…シーン…
「「……?」」
如月
「……あ、あら?」
島風
「……何も起きないよ?」
望月
「……如月、セリフ間違えたんじゃね?」
如月
「え…そんなはずは……」
弥生
「合ってるはず……」
―ゴゴッ …ブィーンッ…
「「っ!?」」
―ブッピガァァン!
島風
「オウッ!?」
望月
「……やばくね?」
弥生
「た、退避してっ…」
如月
「ふわぁぁ!」
テテテテッ!
―ゴゴゴゴ…………シュィーンッ! ブォォーンッ!!
望月
「うくっ…!」
弥生
「んぅっ…!」
如月
「ぃやだっ、髪が傷んじゃうっ…!」
島風
「はっやーいー!」キラキラキラ
・・・・・・
タタンタ タタンタ ダンッ ラーラーラーラララー ラーラーラッ♪ ―カチッ
望月
「ふぅ……しっかし、すごいねぇ~…。
もうあんなに小さく見えてっし」
弥生
(……)ジー…
島風
「すごいすごいっ! じゃあ私、あれ追いかけながら戦線に復帰するからっ!」シュビッ!
如月
「元気ねぇ~……」
望月
「なんにせよ、終わったぁ~……。 帰って休むわ……。
待機組だし。
……ん? 弥生?」
弥生
(……まぁまぁ、だったかな…)
「……しっかりやるんだよ?」ボソッ…
望月
(?)
――――――
作戦海域
陽炎
「皆! 警戒は怠らないで!」
「「了解!」」
吹雪
「あんな大きい敵なんて……!」
夕立
「あのたくさん付いてる砲台って全部使い物になるっぽい?」
睦月
「私に聞かれても……。
でもそれは考えたくないね……」
―ヒュォォッ ドシューンッ!!
「「っ!?」」
――――――
作戦室
長門
「さっきの振動はなんだっ!? 地震かっ!?」
大淀
「ちょっと待ってくださいっ…………いえ、地震ではないようです!
地震速報などは出ていません!」
陸奥
「私ちょっと鎮守府の様子を見てくるわ!」コツコツッ
――――――
作戦海域
―フィィーン…
浜風
「」
陽炎
「今度は黒いロボットぉ!?」
不知火
(先ほどの音の方角っ……)
「……まさか、これは鎮守府の方角から来たのでは……?」
『皆、大丈夫!?』
龍田
「あら……この声って」
『……よかったっ…! 出撃していた人、まだ全員健在ですね!』
大和
「夕張さんと明石さん……?」
天龍
「あれに乗ってんのか!?」
霧島
「あんな物、いつの間に……」
榛名
「榛名はもうわけがわかりません……」
比叡
「ひえぇ……」
金剛
「でも正直、デザインはかなりイケてるネ!」
雷
「かっこいいっ!!」
夕張
『ありがとうっ! そう言ってもらえると嬉しいわ!』
明石
『えへへっ…』
浦風
「あ、うちらの声はちゃんと聞こえとるんじゃね」
電
「はわわわっ」
響
「ハラショー。 あれにはとてつもない力を感じる……!」
暁
「~~っ!」キラキラキラ
龍驤
「ほんで夕張と明石! そのロボットはいったいなんやねん!
うちらは今絶賛大ピンチ中なんや! 二人のお遊びに付き合ってるヒマは――」
夕張
『お遊びとは失礼ね!
今大ピンチなんでしょう? だからそのためよ!』
翔鶴
「ま、まさか……」
夕張
『そのまさかよ! こんなこともあろうかと!』
明石
『作っておきました、巨大ロボ!』
夕張・明石
『複座搭乗式超大型特殊兵装・汎用人型決戦兵器 "大宇宙1号丸" よ! です!』
「「」」
《………オォォーンッ!!》
浜風
(…!)
「総員! 第二撃、来ますっ!!」
「「!!」」
夕張
『皆、下がってて!』
明石
『てぇやぁぁあーー!!』
――ザァッ ガキィンッ!!
「「!!?」」
陽炎
「受け止めたっ……!」
不知火
「……いえ、微妙に押されています……!」
――――――
明石
「ぐっ……重い…!
これは、もう……夕張っ!!」
夕張
「っ……わかったわ……いきなりだけど、使うしかないみたいねっ!
皆、もっと離れて! もっとずっと遠くに!!」
――――――
霧島
(よくはわかりませんが…!)
「皆さん、夕張さんの言う通りにしましょう!
全艦、広域散開!」
「「…了解!!」」
――――――
明石
「全艦安全距離、確認了!」
夕張
「了解!
それじゃ、BGMスタートよ! SEも忘れないで!」
明石
「わかってます!
サウンド、ON!!」
カチリッ
―ダァン! ダンダダダン ダダダン ズダダダン♪
――――――
パラッパッパッパッパパラーラ♪
龍驤
「今度はなんやぁっ!?」
翔鶴
「これは、何かの音楽ですね……」
浦風
「でもなんやかっこええね♪」
――――――
パラッパッパッパッパパラ パララーラーラー♪
明石
「サウンド良好!」
夕張
「オッケー!
……ではこれより、本機の可動制限を全て解除!
さらに"D-ブースター"との連結を開始します!」
明石
「本機可動制限の全解除、了解! 全制限解除、開始します!」
―パチン!
明石
「可動制限全解除、完了! 続いて"D-ブースター"との連結、開始します!」
カチカチ、グィンッ
明石
「"D-ブースター"連結中……異常なし! 正常完了です!」
夕張
「――よしっ!
では最後にシステムを発動します!
こちらが合図しますっ!
合図をしたら、トリガーについてる赤いボタンを押しながら、同時に引く……!
タイミング、間違えないでね……!」
明石
「把握してます!」
夕張
「……"システム-iD"発動!」
―カチン!
夕張・明石
「――iD・トリガー!!」
グィーン!
――――――
吹雪
「けっこう遠くまで離れちゃったけど、本当に二人を置いてきても……」
睦月
「……っ!? 吹雪ちゃん見てあれっ!!」
吹雪
「え……っ!!」
夕立
「っ……!」
――――――
陽炎
「変形したわっ……!」
不知火
「っ……ですが妙です……。
一回りも大きくなっているように見えます。
それに先程までと違い、外装の色が赤くなっている……。
あれはいったい……」
浜風
「……よく見ると、背中にあったパーツがなくなっています。
それと関係があるのでしょうか……?
背面に見えている緑の羽のような物にいたってはもう完全に謎ですが……」
(赤い姿……そして、緑の羽……あれは……)
――――――
吹雪
「……っ」
夕立
「……ルルの……」
睦月
「……夕立ちゃん……?」
夕立
「……夕立、アイツ知ってるっぽい……!」
吹雪・睦月
「……え?」
――――――
ターター ターター♪
夕張
「うぐっ……暑いっ……!」
明石
「機内温度、現在92℃!」
夕張
「92っ!? 事前に算出してたのより7℃も高いじゃない!!」
明石
「所詮、想定値だったってことですよっ!
鎮守府で実施するわけにはいかないから、仕方ないんですけど……!」
夕張
「っ……少しキツめのサウナってところね……!」
明石
「いくら私達が艦娘といえども、長居し過ぎればただの毒、不健康です……!
もちろん、これもっ…!」
夕張
「わかってるわ……。
どの道この状態自体、そんなに長く維持していられるようなものでもないしね……。
機内でまだ動けるレベルなだけマシか……それで、"外"の方は?」
明石
「……採用した電磁波放射型冷却システムで、機体変形後の装甲表面及び、
背部の放射冷却ユニットによる熱放射、正常機能中。
通常ラジエータによる冷却稼動も規定値です。
……ただ、そもそもの、発生した熱量が想定していたよりも大きいため、
排熱が追いつかず、機体の冷却は…やはり不十分です……」
夕張
「……さぞ、傍目から見てる分にはけっこうな見物になっていることでしょうね。
赤熱で真っ赤になった機体の装甲に、可視域波長混じりの放射波で大空間発光。
……ふふふふっ、たぶん背中からは光の"羽が生えてる"わねっ」
明石
「見てみます? 外カメラで。
機体装甲にいたっては元々輻射のためだったとはいえ、
せっかくの黒デザインが見る影もないと思いますよ?」
夕張
「録画しといて!
"羽"もちゃんと見ときたいけど、それでもとくに装甲!
状態データはやっぱりちゃんと取っとかないとね!」
明石
「……とにかく冷却か……」
夕張
「そこはもう帰ってからの課題ね」
明石
「無事に帰れれば、ですけど……」
夕張
「そのための"この子"でしょっ!」
明石
「……ま、そうですねっ」
――――――
――――――
作戦部
大淀
「……えーと……ではつまり、夕張さんと明石も無断で出撃した、
ということですか? その黒いロボットに乗って?」
浜風
『そのようです。 そして今はもうその機体は赤色に変わっています』
大淀
「………えーっと……」
長門
「頭が痛い……」
―ガチャッ
陸奥
「戻ったわ! さっきの振動の原因は多分工廠よっ!
中で、下に大きいゲートみたいな物が作られてて、地下空洞になってたわ!
そこで隠れて何かやってたみたい!」
大淀
「」
長門
「……工廠内に地下を作って、秘密裏に兵器開発だとっ……?」プルプルプル…
長門
「そんなの大本営にどう報告するんだ!?
普通にどっちも重罪だぞっ!?」
陸奥
「私に言われても……」
陸奥
(……ぁ)
「――って、書くのあたしじゃないっ!! ちょっと!?」ガビーン
大淀
(特殊兵装の開発が始まって以来、ダンテさんへの付き添いの関係もあって、
大本営への報告書全般の作成は陸奥さんの担当になってましたからね……)
長門
「……大淀」
大淀
「…あ、はい?」
長門
「あの二人、無線は?」
大淀
「……持ってないです……」
(故意なのかどうか、最早何も言いますまい……)
長門
「……わかった」
長門
「帰ったら覚えておけよ、夕張、明石っ……」ボソッ…
大淀
(……私はもう知らないわよ、明石も夕張さんも……)
――――――
――――――
タタタータララー ララーラー タララー ラー! ラララーララー♪
明石
「……なんか…」
(嫌な予感が……)
夕張
「さぁて、これ以上相手を待たせるのもさすがに悪いわね。
明石、システムは?」
明石
「…あ、はい!
えっと……うん、今丁度エネルギーの供給、飽和しました!
準備完了ですっ!」
夕張
「了ー解!
こっちもモーターのコイルがいいあんばいにあたたまったわ。
……始めましょうか、メーンイベントを!!」
明石
「……夕張、分かってるとは思いますけど」
夕張
「……ええ。 最低でも、機体が融解して自壊する前に、でしょ。
分かってるわ。 62秒でケリをつける……!」
明石
「62秒……把握です!
…あ、BGM変えますね。SEも戦闘時の物に切り替えます」
夕張
「お願い!」
カチッ
―ババン! ダンダン ダダダン ダダ ダダダダ♪
―パリィーンッ…
――――――
《……ゴルッ…!》
グググッ…
夕張
『ふぬっ……どっせぇーいっ!!』
グワァッ!
《ゴウッ!?》
――――――
浜風
「っ…動きました!」
不知火
「押し返したっ……!」
陽炎
「やった!! そら行け! 行きなさぁーいっ!」
――――――
夕張
『せやぁああーー!!』
―ゴインッ!
《ヘブッ!?》
――――――
翔鶴
「仕掛けたわっ!」
龍驤
「って素手やんけっ! なんでやぁっ!?」
浦風
「武器とかないんじゃろか……?」
――――――
明石
「夕張! 武装は!?」
夕張
「"この子"的には邪道ってなもんよ!
ていうかごめんっ、ぶっちゃけ間に合わなかったわっ!」
明石
「ですよねっ……!」
夕張
「でも問題ないわっ!
無限の可能性を秘めた、この"大宇宙1号丸"なら……!」
明石
(っ……そうだ、"この子"となら)
「……私だって、最前線で戦えるっ……!」
夕張
「大艦巨砲主義の時代なんて、今もうとっくの昔に終わってるのよっ!」
明石
「……そうです、今はもうギ…じゃなくて、ロボットの時代なんですからぁっ!!」
夕張
「あともう十年もすれば、世界的にねっ……!」
――――――
夕立
「……9月の悪魔……!
間違いないっぽいっ……夕立にはわかるっぽい……!」
睦月
(……)
吹雪
「……あのロボットの下の海……すごい湯気が出てる……」
(もしかしてあのロボット、今は物凄く熱くなってるってこと……?)
ケルビ
『……フシュ……』
――――――
榛名
「……ですけど、私たち見てるだけでいいんでしょうか……?」
龍田
「相手が相手だけど、まかせっきりになっちゃうのはねぇ……」
霧島
(隙を見て、安全距離を見極めて接近。 そこからの援護ならば、あるいは……)
「……金剛お姉さま」ザザッ―
――――――
金剛
「Hum! なるほどデース、了解しまシタっ!」
霧島
『私が援護可能な艦に通達しますので、
金剛お姉さまにはその号令をお願いしたいのですが』
金剛
「Yeah!」
比叡
「……安全な有効射程距離まで接近して…」
大和
「援護射撃が可能な艦娘による一斉射撃、ですか…」
――――――
霧島
「――それでは、金剛お姉さま」
-チェックワン- *片鋏の赤剣 (ボンデージ)
金剛
「Yes! 皆サーン、準備はいいデスカーっ?」
-ラブエナジー- *魔力の気砲 (ゾディアック)
榛名
「榛名、いつでも大丈夫です!」
-ディザイア- *戦略級兵器形態 (番号・コード:PF594・アーギュメント)
浦風
「ちゃんと金剛姉さんに続くけぇ!」
-嘩血虎魅-
比叡
「……気合、入れて……!」
-エアクロウラー-
龍田
「私もいいよ~♪」
-スカイブラッド- *ソードブーメラン (SPD・ラウンドトリップ)
天龍
(………)…チャキッ…
-ミズチ-
浜風
「……この特製ブレットなら、あの距離でもっ……」カシャンッ
翔鶴
「大きい………でも、きっとどこかに……!」…カチャッ
金剛
「Alright! 撃ちますよ!Fire~!!」
-ファイヤーコーラス-
大和が遠征……? みたいな展開になってますが、後々の置きで一応は
補足していくつもりです。
というか多分、このss中の大和って艤装の主砲すらも、
一回も使わない可能性があるっぽいんですよね……まだ悩んではいますが……。
アニメの8話で長距離対空射撃とかやってましたけど、あそこのシーンでも
このssでは使用しないです。他の物で代用すると思います。
例えば有効射程実質無限大、距離・他環境依存威力減衰率零、
超高性能敵性体謎原理識別センサー・敵性体限定完全貫通性能、
非敵性体着弾時完全無力化自己炸裂消滅機能付のチートい兵装とかで……。
宇宙VS宇宙大戦編早く行きたいなぁー……
*工廠施設の無断改造、新兵器の無断開発とその秘密所持は
公式には重罪になるそうです。決して真似はしないようにしてください。
・機体に供給される、稼動電力について
…鎮守府全体、ひいては工廠においても、一日に供給される電力量は決まっている。
夕張と明石は工廠に分配されている電力から、毎日微量ずつの電力をちょろまかし、
機体の稼動に必要な電力を蓄電して得ていた。
実のところ、この機体自体にも自発電の機構が搭載されており、
"電力以外の稼動動力"も得られている場合には、"過剰・余剰"となる分量は
蓄電のためのエネルギー利用の方に回される。
またこのシステムは、機体への過剰な稼動動力供給を抑え、それによって
機体の超発熱を補助的に分散させるという役目も果たしている。
・機体発進フェーズの構築過程
…機体発進時用のゲート開閉、およびリフトアップに必要な電力も
機体の電力確保のときと同様にすれば良いのでは、と明石からの一案が出たが、
夕張によって、あえなくそれは却下される。
理由としては、機体の方でさえ微量受電で時間をかけて蓄電させているため、
そこからさらに電力を二分してしまえば、機体の稼動に必要な電力の確保が
さらに遅延してしまうから、といったそれらしいものもあったが、
なぜか最終的に採用されたのは、人力ならぬ艦娘力式・半自動型作動方式であった。
・D-ブースター
… "Devil Booster"。
大量の魔石が敷き詰められている。
機体の動力炉と連結して運用することを想定に設計された。
・システム-iD
… "Imitation Devil System"
励起させた大量の魔石のエネルギーと動力炉を連動し、
さらに機体も"それに適した状態"に変形させることで、このシステムは完成する。
システムが完全に発動した機体のその姿は、あくまでも擬似的なものに過ぎないが、
まさに"悪魔"のように見えるため、この名称が付けられた。
暗号名:Knight of Fire
*元々、哲学や精神分析学における、id(イド)/Es(エス) とは
無意識的防衛を除く、感情・欲求・衝動、そして過去における経験を
内包した部分であるとされており、そこにはとかく本能的なエネルギーが
充溢していると言われている。
また、これはヒトの動因、
様々な欲求に変換可能な心的エネルギーであるとされる"性欲動(リビドー)"と
攻撃的、あるいは自己破壊に傾向する性質の"死の欲動(タナトス)"が
生まれる源泉であるとも考えられている。
これらのことと関係して、詩人 ギアース・ゼノスキー (露:1856–1936) は
かの聖君らがその生涯において、幾多の多様な困窮的場面に瀕したとき、
それらとの葛藤はしばしば、眼前に悪魔が現れたとか、あるいは人の姿でありながら、
その者の言動と精神は人の物とは思えない存在が我が道に立ちはだかったなどと
形容されるが、結局それは彼ら自身の内から来るその衝動こそが正体であると考えた。
そしてこれらの衝動とは過去において、宗教教派によっては
衝動の種には依るものの、その多くは戒律で禁止されたり、
修練のための試練の対象とされることが多かったため、ギアースは
ヒトの本能的で強い衝動を生み出す源泉、つまりイド(id)とは
それこそがまさに己自身の中に潜む、本能的で根源的な"擬似の悪魔"に
他ならないと詠った。
正直、自分でも書いてて
「なんだこれ」
みたいな。
まぁでも書ききるとちょっと気持ちいいな……(笑)
艦娘にDMC武器を装備させてみた、みたいなMMD動画上げました。
よろしければ、そちらの方もどうかよろしくお願いします。
リベリオンとかE&Iはもう既に有志の方がハイクオな物をMMD化されていましたので、
それ以外の物で動画作成してみました。
*いつものごとく、ネタバレ要素ありますので閲覧は任意でお願いします。
*正直に言って、アングラ的なものです。なのでその辺りもどうかよろしく……(笑)