悪魔これくしょん -デビこれ-   作:ハーメルンkpx

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共産主義は性善説によってのみ成立し、性悪説が入り込むと崩壊する。
資本主義は性悪説によってのみ成立し、性善説が入り込むと崩壊する。

人類史上、"真の"共産主義というものを経験したことがある者は一人としていない。
※シュメール文明人ですら同様。
"共産主義"と呼ばい、これをよく糾弾する者は多いが、その者が批判しているものは実際には、共産主義とは似て非なる、わけのわからない主義なのである。言うなれば、"偽の"共産主義である。
共産主義とは、性悪説と悪・悪魔が入り込むと即死し、まったく別の何かに成り果てる。

過去の歴史において、人類が"真の"共産主義を実現できたことは一度としてない。
また、民主主義においても似たようなことが言える。
古今東西において、人類が"真の"民主主義を実現出来ていたのは、太古大昔のある小さな地での、たったの一度だけである。


自死する者ほど、人は生まれながらにして善であるとよく信じている。
人は生まれながらにして悪であると信じている者ほど、よく生き残る。
こと、資本主義の世においては。

間違いなく、曇りもない己の目で確と見るのだ。
この世は、5億の魂を除いては、悪魔と死神ばかりである。
その疑いようもないこの星の事実にはっきりと気付き、絶望はするな。
開き直るのだ。そうすれば、彼奴等に殺されるくらいならばと、刺し違えるくらいの気概も生まれよう。
相手を心ある人間だ、などとは思わないことだ。
そんなことを思えば、小さなナイフすらも手に取れなくなるぞ。

悪魔相手に遠慮はするな。それで害を被るのは己の命だ。
○されるくらいなら、○せ。


―――――――――――――――――――――――――――――――――


資本主義(経済社会)は経済成長が大前提である。停滞は死を意味し、文字通り国民が死んでいく。

国民(納税可能)人口が減ると税収が減る。そうなると今まで作ってきたインフラや都市やシステムが維持できなくなる。

現代では、侵略戦争は禁じ手なので、国土は基本的には広がらず、人口を増やすことでしか国力は上げられないという図式になる。

しかし、人口も増やせないとなると、やはり、他国侵略しか手はなく、現代では戦争以外の方法、要は貨幣制度を利用して侵略が行われるようになる。土地や資源の直接買収である。

過去において、他国侵略は火薬と鉄が飛び交う戦争によって行われてきたが、現代では貨幣制度を駆使して他国侵略を行うことが主流である。

土地や資源を多く獲得することで何を得るか。貿易上の強い立場と、貿易品目や関税による経済制裁という武器である。これを用いれば、ある程度、他国をコントロールできるようになる。

資本主義が終焉期に入ると、貨幣制度を利用した経済戦争が勃発する。貿易関税を利用する、など。
そして、資本主義が限界期に入ると、再び、鉄と火薬が飛び交う旧来の戦争が引き起こされる。
資本主義の終着点、ゴールは戦争である。


―――――――――――――――――――――――――――――――――


みろくの世が到来している時には、真・共産主義と資本主義が合体しているとされている。
>共資主義

しかし、それよりも前に起きる現象を記しておく。


資本主義が終末期に入ると、共産主義圏の国の体制と非常に似通ってくる。
※隠ぺい、賄賂、汚職、諸々を含める、すべての現象。

限界期を迎えると、共産主義の根本的なシステムが流入し、侵食され始める。
企業は従業員に、従業員は消費者に甘え出すようになり、法人は個人に割を食わせ始める。
(※商品配達のスケジュール遅延、端末操作によるセルフ先払い、セルフレジ、食事席のセルフ清掃、食事後の食器返却作業、etc...)
※消費者や個人に割を食わせることの、企業側における最大のメリットは、それらのかかる人件費や人、手間、工数、時間を実質ゼロに出来ることである。

企業が消費者の意向・ニーズよりも、権利団体の意向を重視し、営業展開に反映し始める。比較して、消費者はないがしろにされがちになる。

そして、ついに崩壊すると、個人の資産は保証されなくなる。

資産の少ない所からは相変わらず吸い上げ、資産の多い所からはさらに非常に吸い上げるようになる(共産主義的システム)。
しかし、この吸い上げられた資産が少ない所に再分配される、ということは起こらない(資本主義的システム)。

過ちに気付きながらも、間違っていると確かに感じ続けていながらも、目を瞑り続けていた姿勢に最早、明確に限界が来る。
半ば無理やりに転換を迫られるようになる。

この段階にまで来たとき、そのときに講じられる手段とは、信じられないほどに原始的な方法となる。


Streak 031-

 ~ Streak 031 ~

 

 

 

夜、作戦室

 

 

―カキカキカキ

―カタカタカタ

 

陸奥

「……」カリカリ…

 

長門

「……」…ペラ…

 

大淀

「……」カタカタ…

 

 

長門

(なんだこの微妙な空気の重さは……)

 

 

「「…………」」

 

 

長門

「……大淀、なんというか……少し、陸奥の気が立ってないか……?」ボソ…

 

大淀

(……)

「……さぁ? なんででしょうね……」コソ…

 

 

陸奥

「……」カリカリ……ペキッ…

 

 

陸奥

「……」…サッ……カリカリ…

 

 

長門・大淀

「……」

 

長門

「……あー、しかしなんだ……あれだな………」

(…………!)

 

 

長門

「……さ、最近夜は静かだなっ!」ハッハッハッ!

 

 

―ピクッ

陸奥

「……」ペキッ

 

 

長門

「」

 

大淀

「……」…ハァ…

 

長門

(何が地雷だったというんだ……)

「……大淀ぉ……」

 

大淀

(仕方がありませんね……)

「……これも最近のことになるのですが、駆逐艦の子達の間で

 ある流行事が広まっているのはご存知ですか?」

 

長門

「む……駆逐艦の子達の間で……?」

(この私が初耳だとっ……!?)

 

大淀

「ええ」

 

 

陸奥

「……」…カリカリ…

 

 

長門

「な、何なんだそれはいったい……!? 教えてくれ大淀っ!!」

 

大淀

「…………それは……」

 

長門

「……っ」ゴクリッ…

 

 

 

 

 

大淀

「ヨーヨーです」

 

 

 

――――――

朝、グラウンド

 

―ピッピッ ピッピッ ピッピッ

 

神通

「――よし、ゼンターイ、止まれっ」

 

 

―ザッ

 シャーシャーシャーシャー

 

 

那珂

「……」

 

神通

「……えっと……そ、それでは…」

 

那珂

「ちょっと神通ちゃん……?」コソ…

 

神通

「……はい……」ボソ…

 

 

「やったわ! 10秒よ10秒!」パシッ

 

「うぅ……電はまだそれも出来ないのです……」シャー…

 

「まぁ移動しながらはそもそも難しいよね。

 ちなみに、このヨーヨーだと少なくとも10分はスリープさせられるらしいよ」キュルルー

 

「えっうそ10分もっ!?」

 

「わりとかなり良い物を明石さんは仕入れていたようだよ。

 競技大会でもよく使用されるタイプなんだってさ」キュルルー

 

「えっ……タダ同然でもらっちゃったんだけど……」

 

「だから言ってたじゃないか。 テスター協力してくれるならって。

 壊れたら壊れたでちゃんとそのままの状態で持ってきてほしいともね」キュルルー

 

「……あー」

 

「なのです…」シャー…

 

「…………ぬぬぬっ……てやぁっ!」ビュッ! シュルルッ!

 

―ビーンッ!

 

「ふゃっ!?」

 

―カツーン!

「いったぁー!? うぅ~……頭にぃ……」ヒリヒリ…

 

「力んで勢いを付けすぎなんだよ暁は……。

 投げるときはむしろもっと力を抜いて、肩じゃなくて肘と手首で放つんだ。

 あとシャーク投げは、固定してる左手はびっくりしても急に動かしたらだめだよ」

 

「う~ん……?」スリスリ…

 

 

那珂・神通

「…………」

 

那珂

「……一応、注意はした方がいいんじゃ……。

 ほ、ほらっ今は一応、基礎トレーニング時間なんだしっ……」コソ…

 

神通

「……そうしたいのは山々なんですが……」…チラ…

 

 

川内

「……」シャーシャーシャーシャー

 

 

那珂

「……」

 

神通

「……こちら側もああなので……。

 訓練担当顧問の長女がこのようでは……」

 

那珂

(大きくは言えないかぁ……)

「……んー、ていうか三日前くらいからだよね?あれ」

 

神通

「そうですね……」

 

那珂

「……そういえば、最近は夜も静かだなぁ。 どうしたんだろ?」

 

神通

「……正確には四日前からピタッと止まりましたね」

 

那珂

「あ、そだっけ。

 ……四日前……う~ん……?」

 

神通

「……その四日前の早朝、珍しくも姉さんは部屋で寝ていました」

 

那珂

「あーっ、そうだったそうだった! 久しぶりに一緒に起床したんだよね。

 いつもだったら予定のない次の日の朝は、入れ違いでお布団に入っていって

 お昼過ぎまで起きてこないのに」

 

神通

(……)

 

那珂

「…………ん? あれ? でもその四日前の前日も、やっぱり夜は

 どこかに出掛けちゃって、部屋には居なくなかった?」

 

神通

「……これは聞いた話なのですが、何でもその日は姉さんと……その……」

 

那珂

「?」

 

神通

「……新任の提督と二人で夜、どこかに消えていったと……」

 

那珂

「」

 

神通

「それから連日連夜、いつも二人でいるのを誰かしら見かけるそうです。

 そして一緒にどこかに行ってしまうのだとか……」

 

那珂

「…………えっ……え…!? も、もしかしてっ……えぇっ!?///

 そそっそれってもしかしてそういうことなのっ!??///」

 

神通

「……」

 

 

川内

「…………お……よっ…と……」シャー…キュルルッ

 

 

―――

鎮守府内、グラウンドが見える窓の前

 

 

長門・大淀

「…………」

 

 

長門

「YOYO」

 

大淀

「恐らくですが、火付け役となったのは川内さんでしょうね。

 まぁ、本人としては意図せずのことだとは思いますけど」

 

長門

「……ふーむ……よくはわからんが、最近、川内が夜静かなのは

 あれも要因の一つとしてある、ということか」

 

大淀

「…ええ」

 

―――

グラウンド

 

 

那珂

「キャーキャー♪///」

 

神通

「……実際には、そのような色事とは異なると思いますけどね……」

 

那珂

「……へ?」

 

 

川内

「……ん…」キュルルルー

 

 

神通

(……決まって次の日の朝は、制服の手袋だけが毎回ぼろぼろになって帰ってくる……。

 まるで、鋭利な刃物か何かを何回も手で受け続けたかのような……)

 

 

川内

「…………へへっ」キィィーン

 

 

神通

「…………フゥ……。

 まぁ何にせよ、やはり流石にずっとこうもしていられませんね……」

 

那珂

「あ、うん。 それはそう、だね……」

 

神通

「姉さん」

 

 

川内

「………ん……ああ、ごめん。 何?神通」シュルルッ パシッ

 

 

神通

「……何、ではありません。 何時までそうやってるんですか。

 訓練担当顧問の一人がそんなことでは困ります」

 

那珂

「そうだよ……。 川内ちゃんがそんなだから、ほら、駆逐艦の子たちも……」チラ…

 

川内

「ん?」チラ

 

 

「ていうか響、それ長くないっ?」

 

「もうすぐで5分だ」

 

「5っ!?」

 

「すごいのですっ!」

 

「……ぬぬっ……てりゃっ」シュッ …シュルッ

 

 

川内

「……おーっ」

 

那珂

「いや、おーじゃなくて……。

 ……どうするの? このままじゃ収拾がつかないよ……」

 

川内

「うーん………よし、じゃあこうしよう!」

 

那珂

「?」

 

神通

「……」

 

川内

「六駆のみんな!」

 

 

「「あっ…」」

 

 

川内

「今日は予定を変更して、ヨーヨー訓練をしようっ!」

 

 

「「!!」」ハラショー

 

 

那珂

「いやいや!? ヨーヨーの訓練ってなにっ!?」

 

神通

「……はぁ……」

 

 

―――

鎮守府内、グラウンドが見える窓

 

 

長門

「っ……!」ググッ…!

 

大淀

「ちょっ…食い入り過ぎです! 窓が割れちゃいますよ本当にっ!」グィーッ…!

 

 

―――

グラウンド

 

 

川内

「そうそうっ! いい感じだよ!」

 

「えへへっ……できちゃったのです…///」キュルルー

 

「やったじゃない電!」

 

「うん、いいね」

 

「それで次はっ?」

 

川内

「ん、じゃあスリーパーが安定してきたら、次はこうやって……」ササッ

 

6駆

「……!」

 

川内

「――よし、ほら東京タワー!」キュルルーッ

 

6駆

「!!」

 

川内

「――からの……ストリングプレイスパイダーベイビー!!」ババーン!

 

6駆

「おーっ!!」ハラショー

 

 

那珂

「」

 

神通

(今日はもう仕方ないですね……)

 

 

―――

鎮守府内

 

 

長門

「~~っ!!

 ……こうしてはおれんっ! よし、私ももらってくるぞ!!」ダダダッ!

 

大淀

「あっ!? ……あぁ~もう……」

(私一人であの空間の中へ行かせないでほしいんですけど……)

 

 

――――――

作戦室

 

 

陸奥

「……」カリカリカリ………ペキッ

 

 

陸奥

「………………チッ……」…サッ……カリカリ…

 

 

陸奥

(…………今日は朝もいなかったんだけどっ……!?)グググッ……ペキィッ!

 

 

 

 

 

 

 ~ Streak 032 ~

 

 

 

??????・FBの部屋

 

 

睦月

「――そんなっ……!?」

 

Σv-ェ-v …!?

 

夕立

「……吹雪ちゃん、それ本当っぽい……?」

 

吹雪

「……うん、間違いないよ。 絶対に"ホシ"はこのメンバーの中に……」

 

 

―キュピーン

瑞鶴

「!!」 ←3カメ

 

―キュピーン

加賀

「……」 ←4カメ

 

―キュピーン

比叡

「…!?」←5カメ

 

―キュピーン

金剛

「Oh...」 ←6カメ

 

―キュピーン

北上

「へぇ…」←7カメ

 

―キュピーン

大井

「………………チッ…」←8カメ

 

 

吹雪

「………………ホモは、この中にいるっ……!!」ババーン! ←1カメ

 

睦月・夕立

「…っ!!」←2カメ

v-ェ-;v …

 

 

加賀

「…………何を言い出すのかと思えば……」フゥ…

 

瑞鶴

「…えっ……えぇっ…!? だ、誰よそれぇ~っ……?///」ドキドキソワソワッ

 

比叡

「こ、このメンバーの中に……?///」

 

金剛

「Oh...homosexual...」

 

北上

「えー誰だろうねぇー?大井っちー」ケラケラケラ

 

大井

「え、ええ……」…

 

 

夕立

「ちょっと容疑者がオオイっぽい?」

 

睦月

「……吹雪ちゃん、どうやって証明するの?」

 

吹雪

「うん、まぁぶっちゃけ匂いを嗅げばわかります。 さ、ケルビ?」

 

v;-ェ-v ……

 

 

―タタタタッ!

 

 

「「!?」」

 

睦月

「あっ!?」

 

夕立

「逃げたっぽい!?」

 

吹雪

「っ!!?」

 

 

大井

「…………」

 

 

 

 

 

 

 ~ Streak 033 ~

 

 

 

夜、作戦室

 

 

 

 

 

 

 ~ Streak 034 ~

 

 

 

工廠・魔石保管庫(一部)

 

 

陸奥

「――またまた、すごい数になって来たわねぇ……」

 

明石

「ええ、本当に……」アハハ…

 

夕張

「もうそろそろ新しい保管場所用意しないとよねぇ……」

 

陸奥

「ふむ……」カキカキ…

(備蓄は十二分、と……)

 

―キラーン…

 

陸奥

(……あら?)

「……ねぇ、このペンダントみたいなのは?」

 

明石

「あ、それも実はついさっきの遠征班が持ち帰った物なんですよ」

 

夕張

「たぶんそれってタリスマンって物だと思うのよねぇ」

 

陸奥

「タリスマン?」

 

明石

「ええ。

 一見すると、真ん中の台座に小さな宝石みたいな物が組み込まれた首飾りですけど、

 ほら、ここ」

 

陸奥

「?」

 

夕張

「よく見ると、石から台座の周りまで細かい文字がいっぱいじゃない?」

 

陸奥

「ん……あぁ、これって文字だったのね。 模様だと思ってたわ」

 

明石

「まぁそれもなきにしもあらず、ですけどねー。

 読めるわけじゃないから、実際の所、本当に意味のある文字列なのかどうかまでは」

 

夕張

「まぁでも意味深よね」

 

陸奥

(これがタリスマン……)

「…………ふむ……。

 この真ん中の石も、宝石っていうのとはまたちょっと違う感じがするわね……」

 

明石

「え? そうですか? ん……あ、でも言われてみると確かに……?」ウーン…?

 

夕張

「光もあんまり反射させてないみたいなのよね、その石。

 そのせいじゃないかしら。 どっちかって言うと、濁ってる感じの石だし。

 だからまぁ、それで宝石的価値のある石なのかどうかって言うと……」

 

陸奥

(……)

「……ね、これも後であの人の所に見せに行く予定だったのよね?」

 

明石

「あ、はい。 そのつもりでしたけど」

(?)

 

陸奥

「じゃあこれ、私が持っていくわ」

 

明石

「ええっ?」

 

夕張

「……」

 

陸奥

「二人はこれからまだ移しの作業が残ってるんでしょう?」

 

明石

「ま、まぁそれはそうですけど……」

 

夕張

「……別にそこまでしてもらわなくても…」

 

陸奥

「いいのよ、気にしないで。 どうせ帰り道だし。 それじゃあね」フフッ

 

―ジャラッ

 

 

夕張

(…………うーん……)

 

明石

「…………大丈夫かな……?」ボソ…

 

夕張

「……まぁ、石自体は小さなものだし、

 陸奥さんが持っても何も反応はなかったし……」ボソ…

 

 

明石・夕張

「…………」

 

 

・・・・・・

 

 

――――――

提督室

 

 

ダンテ

「……」…ペラ…

 

 

ダンテ

「…………この世はすべて冗談、か。 …Ha, 違ぇねーな」hahaha

 

 

―ドタドタドタッ!

 

 

ダンテ

「……アン?」

 

 

―ガチャ!

明石

「ダンテさんっ!助けてぇっ!!」

Σ^・ェ・v …ピクッ!

_つuu ○⊂

 

 

突然、右手に栗毛色の小犬、左手にメロンを抱えた明石が叫びながら入ってきた。

 

 

ダンテ

「……なんだアカシ、またそんなに慌てて。

 ――ってその犬は……いや、ていうかなんだその両手の組み合わせ」

 

 

明石

「そそそそれがそのっ!!」

 

 

キャーッ!!

 ワーッ! ウワー!?

 

 

外からの悲鳴が、室内の閉められていた窓を叩く。

 

 

明石

「っ!?」

 

ダンテ

「……なんだ?外まで騒がしいな……」スクッ…

 

―パカンッ

 

 

―――

 

 

如月

「――えいっ!」バッ!

 

―ササッ!

 

如月

「ああっ!? またっ……!」

 

望月

「うあぁーもうマジめんどくせぇーっ! 弥生、今度はそっちに行ったぞ!」

 

弥生

「っ……」ジリ…

 

―シュタタタッ!

 

弥生

「あっ………早すぎる……」つつ..

 

望月

「ちぃっ! あぁもうどうすりゃいいんだよーっ……」

 

如月

「仕方ないわ……うさぎさんなんて誰も捕まえたことないもの……」

 

 

 

羽黒

「……ほ、ほ~ら、足柄姉さん?

 頼まれて買ってきておいた食べ歩きトンカツですよ~……?」ヒラヒラ…

 

????

「…!」ピクッ!

 

那智

「い、いいぞ羽黒! 頑張れ!その調子だ!

 その隙に、私がこの犬なのか狼なのかわからん足柄(?)を後ろから……!!」ニジリ…

つづ..

 

 

 

神通

「いやぁぁああ那珂ちゃぁぁああーーん!!?」

 

川内

「2…4……10………くっ…ひとつだけ足りないっ!!」

 

神通

「!??」

 

川内

「鋼材……いったいどこにっ……!?」

 

神通

「いやぁぁあ!!触らないでっ!

 誰も那珂ちゃんに触らないでぇーっ!!」ガバァー!

 

川内

「っ……しっかりしろっ!神通っ!!」ガシィッ!

 

 

 

睦月

「はにゃぁ~~んっ/// ケルビも背中に乗ってる吹雪ちゃんもかわいいにゃしぃ…///

 親子みたいだにゃ~~///」

 

??

「アンアンッ!」

ケルビ

「………」

 

夕立

「…………いやいやいやっ!? 和んでる場合なんかじゃないっぽい!?

 睦月ちゃん現実逃避はやめるっぽい!!」

 

 

 

浦風

「……う、うそじゃろ……? りゅっ……龍じょっ…」ワナワナワナッ…

 

飛龍

「ヤバイヤバイヤバイ!!」

 

蒼龍

「いやまな板だ!かなりまな板だよこれっ!?」

 

鳳翔

「ああああああ!!?」ガクリッ…

つ◇と..

 

 

 

瑞鶴

「翔鶴姉ぇぇええ!!?」

 

赤城

「こ、この子が本当に翔鶴さんなんですか……?」モフモフ…

??

「……モキュア……」

 

加賀

「…………というか、鶴じゃないのね……」

 

瑞鶴

「そこっ!??」

 

 

 

陽炎

「ちょっとだけ!ホントにちょっとだけだからっ!

 さきっちょ!さきっちょだけっ! ほんの一瞬、先をちょんって!!」グググッ!

不知火

「嫌ですよっ…!! 自分の頭にも生えてるじゃないですか……!

 その耳を触ればいいでしょうがっ……!!」グググッ…!

 

陽炎

「浜風は触らせてくれたのにぃーっ!」ギリリッ!

不知火

「それを見ていたから嫌だと言っているんですっ……!」ギリィッ…!

 

浜風

「シクシク」

 

 

 

長門

「……どうしても、か?」

 

大淀

「……どうしても、です」

 

長門

「ッ……ならば、押し通らせてもらうまでだっ!」

 

大淀

「陸奥さん呼びますよ」

 

長門

「!? ……鬼めぇぇええっ!!

 なぜだっ!? あんな天使たちが目の前にいるというのにぃぃいーーっ!!!」

 

大淀

「そんなんだからでしょうがぁぁあーーっ!!!」

 

 

 

―――

提督室

 

 

ダンテ

「…………」

 

 

明石

「…………じゅ、順を追って説明します……」

 

 

ダンテ

「あ、ああ……」

 

 

―ピョンッ

 

明石

「あっ!?」つ..

 

 

ダンテ

「ッ…おっと」

―ポスンッ

 

 

 

 

 

 

 ~ Streak 035 ~

 

 

 

??

「キャンキャンキャンッ!」ハッハッハッ!

ダンテ

「お、おぉ……いきなりだな。 ずいぶん元気なヤツだな」hahaha

 

 

明石

「あわわわわわっ……」

 

 

ダンテ

(……あァン?)

「……コイツ……」

??

「キャンッ!!」ペロペロペロッ!

 

ダンテ

「!? お、おいおいッ……!」

??

「ペロペロペロッ!!」

 

 

明石

「」

 

 

ダンテ

「お前な…………あ~……アカシ、どうすりゃいいんだコイツ……。

 まったく落ち着かねぇんだが……」

??

「キャンキャンッ!」ハッハッ!

 

 

明石

「――はっ!

 あー……えっと……――あっ、裏から抱き抱えるようにしてあげてみては……?」

 

 

ダンテ

「……こうか?」…サッ…

??

「! ……キャン!」

 

 

明石

「そ、それで撫でてあげてればたぶん落ち着くかとは……」

 

 

ダンテ

「……」…ナデナデ…

??

「……ッ………クゥ~ン……」スリスリ…

 

 

明石

「……」

 

 

ダンテ

「……なんか腹に背中をメッチャ押し付けてきやがるな……」

??

「フンスフンスッ」スリスリッ

 

 

明石

「あははは……」

 

・・・・・・

 

ダンテ

「……」

??

「~♪」スリスリ

 

 

明石

「――それで、やっぱり心配だったので、夕張と二人で後をつけたんです……。

 ……そうしたら――」

 

 

~~~~~~

工厰から本館への道中

 

 

陸奥

「…………」コツコツコツ…

 

 

 

夕張・明石

「…………」コソコソコソ…

 

 

 

陸奥

「……ん~……何も起きないわね……」

 

 

 

明石

「何もって……えぇ……」ボソ…

夕張

「……"前回"ので味をしめたっぽいわね……」ボソ…

 

 

 

陸奥

「……首飾りっぽいし……」…スッ…

 

 

 

夕張・明石

「!!」

 

 

―パァー!

 

 

陸奥

「…ぁ」

 

―カシャンッ…カラカラカラ…

 

 

明石

「反応がっ!?」

夕張

「っ……首にかけるのがキーか!!」―ダッ!

 

明石

「夕張!?」

 

 

夕張

「明石は陸奥さんを! 私はアレを回収してくるからっ!!」

 

 

明石

「あ、は、はいっ!」―ダッ!

 

 

 

局所的に突然発生した光のせいで、視界もはっきりしないままだったが、

先ほどタリスマンが落ちて跳ねたときの音であろう、それを頼りに夕張は

まさに手探りで回収を試みる。

 

 

 

夕張

「――あった! とりあえず、もうこのまますぐ見せに……っ!?」

 

 

 

そして一手遅れながらも、駆けつけた明石もその付近にいるはずの陸奥に呼びかける。

光はようやく収束しつつあったが、目の方がまだ慣れなかった。

 

 

 

明石

「……くっ……陸奥さーん!?」

 

―キャンッ!

 

明石

「…………キャン……?」

 

 

 

 

 

??

「キャンキャンキャン!」

 

明石

「」

 

 

明石

「………………ちょちょちょっ!?

 許容オーバーなんですけどっ!?? ゆ、夕張ぃーっ!!」―バッ!

 

 

..((○ コロコロコロ…

 

 

明石

「…………え……?」

 

??

「キャンキャン!」

 

~~~~~~

 

 

ダンテ

「……」

??

「ハグッ…ハムハムッ♪」フリフリッ

 

 

明石

「…………それで……わ、私っ……こ、怖くなっちゃって……!」フルルッ…

つ○⊂..

 

 

ダンテ

(……まぁ、わけもわからずそんなモン見せられりゃな……)

 

 

明石

「……しばらくは固まってて動けなかったんですけど……でも、

 とにかくなんとか二人(?)だけでも連れて、その場から離れようと思って……」

 

 

ダンテ

「……なるほどな」

??

「クチャクッチャッ」~♪

 

 

明石

「……でもまさか……あの後、あそこであんなに入れ違ってたなんて……」

 

 

ダンテ

「Humm...」

(つーことはやっぱこの犬は、って――)

??

「グィーッ」~♪

 

 

明石

(…?)

「……あ」

 

 

ダンテ

「……マジかよ……お前……。 袖がビチョビチョになってんじゃねーか……」

??

「フンスッ!」

 

 

明石

「……」

(……これ、元に戻ったらどうなるんだろう……記憶とか………夕張……)

づ○⊂ ナデナデ…

 

 

―ガチャッ!

 

「――ちょっと! 今外すごいことになってるんだけどっ!?」

 

 

明石

「っ……」

 

ダンテ

「……」

??

「~♪」

 

 

五十鈴

「……あ、あれ?」

 

 

 

 

 

 

 

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