悪魔これくしょん -デビこれ-   作:ハーメルンkpx

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「願わくば、俺のこの最後の行いが、この国にとって、
 この上ない毒と呪いにならんことを。
 そしてまた、千年に及ぶ支えと加護にならんことを」


Streak 046-

 ~ Streak 046 ~

 

 

 

ダンテ

「アン? 闇属性?」

 

夕張

「うんっ!」

 

 

明石

「えーっと……これに使うのがこっちの方になるわけだから……」カチャカチャ…

 

 

夕張

「ほらっ!悪魔の中には火を使ったり、水とか氷とか使ったりする悪魔も

 当然いるわけなんでしょうっ?」

 

ダンテ

「まぁそうだな」

 

夕張

「で、闇属性よ! それっていったい実際にはどういうものなの!?

 どんな攻撃!? 光の属性とかだったらなんとなくイメージが、っていうか

 たぶんそのままな感じなんだろうけど、ゲームとかでよくある闇の属性って

 実際にやられたらどんなものなのか想像がつかないのよっ!」

 

ダンテ

「……なるほどね。

 ンー……お前さん、『光あれ』ってのはわかるか?

 文句としては有名だと思うが」

 

夕張

「それってもしかして聖書の?」

 

ダンテ

「ま、わかるか。 その通りだ、旧約の方だな。

 要はその逆なのさ」

 

夕張

「逆……?」

 

ダンテ

「光の後、物がいろいろ出来てきてくるって話だったろ、アレの冒頭部分はよ」

 

夕張

「え、うん。 ……その逆ってつまり……あっ」

 

ダンテ

「そういうこった」ha

 

夕張

「何も無い…………つまりは虚無ねっ!!」

 

 

明石

「……だからそれっていうのはなんの光すらもない、

 暗闇みたいに……ってこと何ですか?」コトン…

 

 

ダンテ

「……そういうことだな」

 

夕張

「あれ、聞いてたんだ?」

 

 

明石

「……いくら休憩中でも大声出しすぎです。 そりゃ気にもなるわよ…」コツコツ

 

 

やっていた作業の手を止めて、明石も二人の会話の輪の中には入ってくる。

 

 

明石

「ふぅ……」ストンッ

 

夕張

「一区切り?」

 

明石

「うんー……」

 

ダンテ

「お疲れさん」ha

 

明石

「あはは、ありがとうございます…//」

 

夕張

「あっ、さっきの続きなんだけど!」

 

ダンテ

「ん、あぁ」

 

夕張

「具体的に攻撃は!? どんなものがあるの!?」

 

ダンテ

「アー……ざっくりでいいのか?」

 

夕張

「出来ればがっつりで!」

 

明石

「ちょ、夕張……」

 

ダンテ

「Huh...」

 

夕張

「はやくーっ!」

 

明石

「なんかすみません、うちの夕張が……」

 

ダンテ

「まぁいいさ。 だが、そうなるとあれの話からだな…」

 

夕張・明石

「?」

 

ダンテ

「クリフォト……あーいや、セフィロトからか。

 ……こいつは、ちょいと前に、ある図書館に"寄り道"する機会があったときにも

 読んだんだが――」

 

夕張・明石

「…………」フムフム…

 

 

 

 

 

 

 ~ Streak 047 ~

 

 

 

カチッ…カチ……ブォンッ

 

夕張・明石

「…………」

 

…ピィンッ

 

夕張

「……よしっ、起動完了! そっちは?」

 

明石

「こっちも今確認出来ました。異常はなし」

 

夕張

「オッケー! 久々だったからどうなるかと思ったけど何もなくてよかったぁ……」

 

明石

「あんな事があった後だしね……。

 まぁあれ以来、システム稼動以外には一切供給してないから、

 万が一の大事にはさすがにならないとは思うけど……」

 

夕張

「そもそも駆動系はもう全部物理的にも切っちゃってるしね。

 あー、これでとりあえずの報告は出来るかなぁ……」

 

明石

「……というか今まさに見られてるわけですけどね。 厳重監視体制……」

 

夕張

「……あははは……」

 

 

―――

 

 

陸奥・大淀

「…………」

 

長門

「…………二人とも、現状、本当に異常等はないな?」カチリ

 

 

―――

 

 

長門

『流石に二度目はないぞ……』

 

夕張

「い、異常ありませんっ! 全て正常です!」

 

明石

「……」

 

長門

『……了解した。 とりあえず、一度降りて詳細を報告してくれ。以上』

 

夕張

「はいっ…!」

 

明石

「……ふぅ…………ん……?」

 

…チカチカ…

 

明石

(…………あれ?)

 

 

―――

 

 

陸奥

「……とりあえずは、って感じ?」

 

大淀

「さぁ、どうでしょうね……」

 

長門

「ふぅ、まったく……見ているだけでも疲れるな……」

 

 

―――

 

 

夕張

「それじゃ、完全に落としてから報告に行きましょうか。

 ……って、どうしたの?明石」

 

 

後ろ座席の明石は、自身の前のモニターを食い入るように見ていた。

 

 

明石

「い、いや……なんか……画面が…………あれ……?」

 

夕張

「……画面が……?」

 

明石

「…………なんか、やたら……チカチカしてて…………っ……」……ギシッ…

 

夕張

「!! 明石っ!?」

 

 

途端に、明石は座席の後ろの方に背を預けて意識を失った。

 

 

―――

 

 

陸奥

「……ちょっと遅くない?」

 

大淀

「う~ん……」

 

長門

「……」

 

―ザッ

『三人ともお願い来て!!明石がっ!』

 

「「!!?」」

 

 

――――――

?????虚数領域

 

 

明石

(…………なに? これ……)

 

 

無。

 

 

明石

(…………何も見えない……それどころか……)

 

 

物以前に、わずかな光すらない。

 

 

明石

(…………自分の体の感覚がない……見れない…………声も出ない……)

 

 

あるのは……

 

 

明石

(…………自分の意識だけ……)

 

 

明石

(…………ここはどこ……?)

 

 

 

― 女だぁ……! ―

 

― なぜ招いたのだ…… ―

 

― ご不満なら俺がヤってやろうかい? ―

 

― 残りは俺にくれ。いくら細かくなっててもいいからよ ―

 

― もっと使い方はあると思うんだがな ―

 

― ゲヒャッ! ヒャハハハハッ! ―

 

― ウルサイ…… ―

 

― 哀れな魂だな ―

 

― ンフフフフッ…… ―

 

― 騒いでると思ったらいったいなんだァ? ―

 

 

 

明石

(っ!!?)

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