悪魔これくしょん -デビこれ-   作:ハーメルンkpx

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歴史は過去のおとぎ話ではなく、現在の根底に確かに息づく、現代の問題である。
歴史はしばしば政治的に利用され、真実すらも捻じ曲げられる。

歴史が証明するように、国民にとって最大の敵は政府や官僚であり、国民にとって最大の味方は国民である。
政府・官僚が国民に帰順し、同化する以外では、政府・官僚が国民の味方になることはない。

国民が貧するとき、政府は富む。国民が富むとき、政府は貧する。
国民の赤字は政府の黒字であり、国民の黒字は政府の赤字である。
歴史的にみて、国民と政府は常に相反性の関係性にある。

税金の機能とは富の再分配が本来ではあるが、実態は上級国民への上納である。


「過去に目を閉ざす者は、結局のところ、現在でも盲目となる。
 未来も同じ過ちを犯すだろう」

リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー


「大きな政府は縁故資本主義を生み出す。
 それは腐敗しており、中立的ではなく、繁栄を妨げる」

ポール・ライアン


「私たちは、ささいな泥棒を絞首刑にし、大泥棒を公職に任命している」

イソップ


「私たちが恐れなければならないのは大企業ではなく“大きな政府”です」

ウェンデル・フィリップス


「正義とは、一人一人の個人が作り出さなければならない。
 しかし、これは容易な事ではない。
 なぜなら真実はときに権力にとって脅威となるからであり、
 人は時に大きな犠牲を払って権力と戦わなければならないからだ」

「真実は私たちが持っている最も重要な価値観である。
 なぜなら、もしも真実が無力になり、もしも政府が真実を抹殺したら、
 もしも私たちがそんな国を、政府を、人々の心を尊敬できないのなら、
 ここはもう私が生まれた国ではないし、
 もはや、死ぬまで暮らしたいと思う国ではない」

ジム・ギャリソン


「政府にとって最も危険なのは、自分で物事を考えることができる人間である」

ヘンリー・ルイス・メンケン


「声なき人間になるくらいなら国なき人間になる」

エドワード・スノーデン


「愛国者とは常に自分の国を政府から守る覚悟がいる。
 /愛国者の義務は、政府から国を守ることだ」

エドワード・アビー


「どのような政府であれ最良の経済政策は、
 政府の規模を縮小し、法律と規制を減らすこと以外は何もしないことである」

マーク・ファーバー


「保守とは、最小限の政府と最大限の自由を信じることであり、
 人々の生活やビジネスに政府を介入させないこと、
 そして人々を放っておくことを意味する」

リン・ノフジガー


「問題は人々の税金が少なすぎることではない。
 政府の支出が多すぎることだ」

ロナルド・レーガン


「新しい課税方法が見つかっても、古い課税方法が放棄されるわけでは決してない。
 政治家が納税者に課税する方法を二つ手に入れたということに過ぎないのだ」

ヘンリー・ルイス・メンケン


「政府は、あなたの給料に課税します。
 電話をかけると税金がかかります。
 電気をつけると税金がかかります。
 株を売ると税金がかかります。
 車にガソリンを入れるときにも税金がかかります。
 飛行機に乗ると税金がかかります。
 結婚するときにも税金がかかります。
 そして死ぬときにも税金がかかる。
 これは税の狂気であり、終わらせなければならない」

ジュリアス・シーザー・ワッツ


「公共支出を賄うのは、あなたの税金です。
 政府は自分たちのお金を持っていません。
 あるのは納税者のお金だけです」

マーガレット・サッチャー


「政府には“最高の頭脳”なんてない。
 もしあるなら民間がそれらを盗んでビジネスするはずだ」

ロナルド・レーガン


「政府は、個人の権利を奪おうとするのではなく、
 個人の権利を保証するように努めるべきです」

リン・ノフジガー


「人民こそが国家である。他のすべては虚構にすぎない」

「諸君は人民であらねばならぬ。
 愛国心の火花がいくらか残っている人間、
 フランス人としての姿を示したいと今尚願っている人間なら、
 いかなる人も、人民から遠ざかってはならぬ。
 我々を生み出したのは人民なのだ。
 我々は人民の父ではなくて、人民の子なのである」

ジョルジュ・ジャック・ダントン


「我々の運命は、我々自身の手中にある」

アーノルド・ジョゼフ・トインビー


他人事では駄目なのだ。
皆が当事者であると自覚せねばならない。
我々の味方は、我々しかいないのだ。

人民の人民のための人民による政府であるべきだ。
政府の政府のための政府による人民などは、決してあってはならない。

国民にとって最大の味方は国民であり、国民にとって最大の敵は政府である。

人民は絶対に自分たちの国を裏切ることはない。
その国に住む人民とって、国とは肉体に等しいからである。
裏切れば死に直結する。
故に、人民とは、国と人民にとって、常に絶対にして最大の正義なのである。
いついかなるときでも正しく、最大の正義であり続けることが出来ない政府・政治屋では決してそれには値しない。

政府・政治屋にとって、国とはその者共の肉体ではなく、他人の肉体である。
万が一、死に至るほどの"病や怪我"に陥っても、犠牲となるのは所詮、他人の肉体であり、多くの場合、政府・政治屋は上手く逃げ回り、被害はそれだけに留まる。

国・政府・政治屋あっての人民ではない。
人民あっての国・政府・政治家である。
この大前提にあって、人民が絶対的正義ではない、ということはありえない。

民の声こそ、神の声なのである。

国民が泣き寝入りしてる間は、政府も官僚もそれに甘え続けて何もしない。
為政において、政府や官僚、議員に悪意があるのであれば、その革命は流血無くしては成しえない。
前か後には必ず、血が流れる。


――――――――――――――――――――――――――――――――――


今の日本において、選挙の状況にアプローチをかける方法は大雑把に二つ。

A.比較的情弱世代である老年層の情報収集力を底上げする。
B.比較的情強世代である若年層の選挙参加率を底上げする。

AとBの方法でコンボが組めると、確実に選挙状況は好転する。
しかしながら、一方しか手段が取れない場合、情弱老年層と情強若年層とで、投票先の潰し合いが発生する。

ちなみに、AとBのコンボをさらに理想的かつ具体的に示すと以下である。

C.全年齢層に情報共有と政党内情の周知、選挙参加への呼びかけ。


――――――――――――――――――――――――――――――――――


日本の敵対国に対して、あえて、日本の恥部を暴露すべし。ロシアや特亜三国の動画配信やSNS、あるいはそっち向けに汚職・売国・不都合な関連のニュースや動画、記事を投下すべし。敵対国にとっては都合のいい餌で、日本には都合の悪い事態となる。

※テレビの最大の弱点が情報に多角性がないこと(偏向性があること)。ユーザーに主体性や能動力が前提にはなるが、SNSや動画共有サイトで、ユーザーの選択により多角的に情報を得られる時代になったので、完全にテレビの上位互換が生まれた。同時に、テレビの胡散臭さが浮き彫りになってきた。一つのことしか出来ない、一つの角度しかない、最早機能的にも単純に古い。まさにオールドメディア。


オリンピックの際、韓国は犬食文化は他外国にていさいが悪いとして、廃止の動きや店の追いやりがあった。フランスは、駐輪場として利用するとして、セーヌ川からホームレスや露天商を立ち退きさせた。

国連が日本のアニメ業界に焦点を当てて、労働者権利の軽視、労働搾取が顕著であるとして、Netflixをはじめ、アニメコンテンツの配信停止の流れがある。

ジャニーズ性加害問題は、外国メディアの報道、特に、2023年にBBCが放送したドキュメンタリー番組「Predator: The Secret Scandal of J-Pop」で、長年にわたるジャニー喜多川氏の性加害疑惑が国際的に取り上げられ、これまで日本国内では表立って議論されてこなかった問題に対する注目を集め、問題解決に向けた動きが加速するきっかけとなった。

他にも、時事的に大きな前例として、外圧が国内の問題を動かした事例には以下がある。
1. イギリスの奴隷貿易廃止(1807年)
2. 南アフリカのアパルトヘイト政策撤廃
3. 日本の慰安婦問題と国際的批判
4. ロシアのオリンピックからの排除(2010年代)


日本の自浄発動させるには他所の目(外圧)しかない。日本の腐りきった諸各上層部・諸各幹部・政府は、最早、外圧でしか脅かせない。

実際に、これらを正規的かつ法令的に安全に行うには、適切な手段としての内部告発をすることが現実的である。もし日本国内で汚職や不正に関する情報を公開したい場合、ジャーナリズムや内部告発の手法が最も適切であり、国際的な機関に報告することで国際的な圧力を得る方が現実的かつ法的リスクが低い。たとえば、国際的な人権団体や報道機関を通じて情報を提供することで、問題を公にすることが可能。

逆に、選挙による選出を受け、政治家としてこれを行う、国を従来常套法で改変しようとすると、この手法が使えない。政治家として、一時的にでも自国を陥れようとする行為となるので、実質行えない。

結論として、やはり選挙や政治家とは無意味な工程と存在なのである。国を変えるのは選挙でも政治家でもなく、やはり国民自身である。

選挙や政治家が、国に真に確変をもたらしたことは本当にあったのか、今一度問うべきである。

それに疑問を持ったのならば、今までと同じ方法では駄目で、新時代の手法を取るべきである。
選挙や政治家を必要としない方法、それらをもう過去のものとして決別し、新時代である情報化社会の今だからこそ出来て、非常に効果的な方法を。

間違いなく断言しておく。
いつの時代も、国を変えるのは政治家ではない。

政治家の本性、本来の役目は、革命者の産みの親となることである。
国民を貪り、国を腐敗させること、これが本来の政治家の重大な仕事である。

国が限界を迎え、国民がトキの声を上げたとき、政治家の胎から革命者が産まれる。
政治家という母体の胎を食い破り、喉元を食いちぎって殺す形で産まれるのだ。


Streak 061

- 作戦室 -

 

 

陸奥「――じゃあやっぱり、間違いないのね?」

 

五十鈴「ええ。大本営の地下壕に安置されてるみたいね」

 

村雨「あそこって、ただの空洞施設だったんじゃ?」

 

高雄「戦後以降の、70年近くはずっと、ね。

   大半が未改修で立ち入りも出来なかったみたいだけど、

   深海棲艦が現れた今は違うわ。

   元はコンクリート壁面も剥き出しで、大分痛んでたみたいだけど、

   新しい防衛計画書が作成されてからはそれも含めて大改修されることになったの。

   だから今は、それなりのシェルターとして機能はしてるみたいよ」

 

曙「それなりの、ね……。

  そういえば、工作コンビの二人が上げるって言ってた映像は?」

 

Atla「10 o'clock...Umm... 今日の朝10時に、

   うちのアモンとGambieのヴァッサゴが帰ってきたから、

   そのときにカメラのRAWデータは渡してあるよ」

 

朝雲「じゃあまだ修正とか編集してるってこと?」

 

Atla「Hmm... I guess, yeah.」

 

時雨「それがちゃんと視られれば、今の地下豪の様子は確認出来るってことだね」

 

不知火「……軍魁 武臣<ぐんか たけおみ>、まさか例の新進気鋭の優男が主導とは……。

   ……それで、いかように?」

 

「「……」」

 

陸奥「……あの人を…………あの魔石に手を出したのは大本営とあの男よ。

   私の気持ちは決まってるわ」

 

不知火「不知火がやりましょう。

   例え国賊と見なされ、極刑に処されようともその前に何としてでも……!」

 

―ガチャ

夕張「――いいわね。私が運転しましょうか?

   床屋帰りを襲うってのもありだと思わない?」

 

明石「注射で毒を打つってのはどうですか?」

 

G.Bay「ふわぁ!? う、打たないで!?」

 

曙「いいんじゃない? じゃあ死体を捨てる場所を探しておくわ」

 

五十鈴「いいわね、良い計画よ。素晴らしいわ。……だけど」

 

陸奥「……彼も大本営も一線を越えたけど、

   これはあの人と例の魔石のためにやるのよ」

 

Atla「……つまり、あいつにはビリー・マーティンを――」

 

G.bay「えっと、それって……返してくれたら何もナシ……?」

 

曙「え、ちょっと待ってよ。それで元通りにすれば報復なしってこと?」

 

時雨「それが"ルール"、かな……」

 

村雨「でもそれって、"あくまでも"村雨たち艦娘っていうか、

   海軍、人類側のルールがわかってる人の話じゃない?」

 

不知火「"悪魔でも"同じとは限らない……」

 

高雄「……その魂において、敗北を喫した悪魔は

   勝利者に対し、本意不本意に関わらず、相手の望む形のままに

   己の身も力も魂をも、相手に捧げなくてはならない、ってやつね……」

 

朝雲「彼も大本営も、あっち側のルールを破ったわ。

   本当に勝ったのは私たちで、彼らじゃない。

   ただ、横取りをしただけ……」

 

曙「……チャンスをやることなんてないわよ」

 

G.bay「っ……あっ、あのっ…………私は……!

   Chance... あった方がいいと思いますっ。

    テイ……テイトクさんのためにも……」

 

「「……」」

 

時雨「まぁ、普通に考えたら謀反に該当するしね……」

 

Atla「...Coup d'etat?」

 

村雨「そんな感じ♪」

 

不知火「……そもそもの話なのですが、随分前から大本営の動き、

   かなり"歪"だとは思いませんか?」

 

時雨「……不知火自身はどう感じているんだい?」

 

不知火「……違和感を覚え始めたのは、ケッコンカッコカリの指輪が

   支給されたときです。しかもそれは、当時の所属艦娘全員分。

   そればかりか、今も新任艦の登録報告が済むと新たに必要分が贈られて来ます」

 

「「……」」

 

不知火「言うまでもなく、これは異例です。他では有り得ません。

   いくら"ここ"での作戦の性質が、他とは一線も二線も画すとはいえ……」

 

村雨「……そういえば、比較的大きな作戦のときは決まって、

   トニオ……提督は大本営に呼び出しをくらってるような……」

 

不知火「……不知火はこう推測しています。

   大本営は、我々艦娘を司令にとっての人質になるように事を運んでいる」

 

「「――っ!」」

 

陸奥「……そういえば、毎回の出頭内容もどれも"しょうもない"ようなものばかりだったわ……」

 

高雄「私も覚えがあります……。

   接待の……ゴルフとか何かしらの組合か団体の勧誘が多かったように思うわ」

 

五十鈴「艦娘を人質に、定期的な出頭要請に、謎の誘致に、か……。

   なんか、どことなく参勤交代を彷彿とさせるわね……」

 

Atla/G.bay(サンキンコウタイ……?)

 

朝雲「……大本営は司令を抱き込もうとしてる……?」

 

G.bay「ぇ…………な、なんのために……?」

 

夕張「私としては容易に想像は出来ちゃうかなあっていうか……」

 

明石「まぁ逆に、それ以外を見出だす方が難しいくらいですもんね」

 

Atla「Umm... やっぱ、どこも変わんないんだね。そういうのは」

 

G.bay「えっ…………え……?」

 

五十鈴「魔具の軍事利用よ。それを独占するつもりなのよ。

   そしてそれにはあの人の存在が必要不可欠だから、まぁそういうことね」

 

G.bay「…………えぇ~~っ!!?」

 

「「…………」」

 

陸奥「将来的には、ってところなんでしょうけどね。

   今は深海棲艦っていう共通の敵がいるし、

   だから都合連合艦隊を成しているわけでもあるし」

 

不知火「……軍事、魁けて、ですか…………っ!? ――軍魁……!」

 

「「!」」

 

村雨「……もしかして偽名?」

 

時雨「どうかな……。ただの偶然か……ほとんど言葉遊びみたいなものだし……」

 

曙「でも、もしそれが万が一の可能性だったとして、

  公的軍人で公式的に偽名が認められている、

  あるいはそもそも軍属名家の家柄か……。

  どっちにしてもかなり面倒な事が予想されるんだけど……」

 

時雨「というかそれ、どっちが確定しても

   やっぱり大本営は真っ黒って話になるんだけどね……」

 

「「…………」」

 

陸奥「……ありがと、話を戻しましょう。

   今は、大本営地下豪の……おそらく、それなりに堅牢な空間に

   厳重に安置されているであろう、46カラットのブルーダイヤモンド――」

 

五十鈴「――その正体は、大悪魔将軍アスタロットが魔石化した姿……」

 

明石「まさに悪魔の宝石、ですね……」

 

高雄「存外、契約やルールに厳格な悪魔が、あの石の状態から目覚めた後、

   どういう行動に出るかはわからないわ……」

 

夕張「悠長に考えていられる時間もなし、か……。

   ……どうやって奪い返えしたもんかしらね……」

 

曙「……それで? 例の映像は?」

 

夕張・明石「あっ」

 

 

朝雲「――何これ……どっかのホテルの高級スイートみたいな一室なんだけど……」

 

村雨「あの大きいガラスケースに覆われてる中の物がそうなんですよね?」

 

夕張「ええ、そうよ」

 

明石「ガラス自体はおよそ厚さ5cmの強化ガラスだと思われます」

 

Atla「すごいね。この映像だけでそこまでわかるんだ」

 

夕張「まぁね♪」

 

明石「私としてはお二人の使い魔さんに感心しちゃいますけどね」

 

G.bay「Hehe...♪」

 

Atla「ま、どっちも"それ"に関してはProfessionalだからね♪」

 

曙「……これ、本当に取り戻せるの……?」

 

不知火「強化ガラスについては?」

 

五十鈴「ここまできといて何だけど、

   出来れば荒事は可能な限り回避したいのよね……」

 

夕張「物を用意すれば壊すことは出来るだろうけど、

   それだけに大がかりで物々しくなっちゃうし……」

 

陸奥「万が一、一番最悪のシナリオになったときに、

   少なくとも言い訳の一つくらいは出来るようにしておきたいわ」

 

明石「ただガラスを壊すためだけの道具が、

   大本営側に危害を加えるための反意ある物、

   とかそういう風には思われたくはないので……」

 

高雄「だから同様の理由で、艤装は勿論、

   魔装や特装も現状は使用NGよ」

 

時雨「つまり、破壊はせずに……」

 

村雨「ダイヤだけを取り返す……」

 

曙「……それもう"できるだけ穏便に"盗むしかなくない?」

 

「「…………」」

 

―ガチャ

鈴谷「――うぃーっす……バリっちー、今日のノルマ終わったよー……。

   なんか段々きつくなってなぁい……?」

 

熊野「やると言い出したのは貴女でしてよ。

   まったく……付き合わされる方の身にもなってほしいですわ……」

 

夕張「あら、もう終わったのね♪」

 

明石「さすがに慣れてきましたねー」

 

朝雲「鈴谷さんと熊野さんっ?」

 

曙「……もしかして、工作コンビの手伝い役に呼ばれた二人って……」

 

鈴谷「そそ! 鈴谷たちだよーっ!」

 

熊野「呼ばれたというか、立候補が近いですけどね」

 

鈴谷「ちょ!? く、熊野ってば……!」

 

Atla「...Ah... あれ、やっぱそんなに気にしてたんだ?

   ギルの方は気にしないと思うけどね」

 

鈴谷「ぇあっ!? ゃ……えっと、そ、それは……なんていうかぁ……///」

 

熊野「……あんまり貸しが増えすぎると、

   次誘うときに気が引けてしまうから、だそうですわ」

 

鈴谷「」

 

G.Bay「...Ahh-...」

 

熊野「だから返せる機会に返そう、と。

   それに、今回のことが上手く行けば、

   かなり大きく返せそうですしね」

 

鈴谷「うぅ……////」

 

「「……?」」

 

五十鈴「何? どういうこと?」

 

Atla「たまの夜に、スズヤはギルをよくゲームに誘ってるんだよ。

   あたしも何回か呼ばれた」

 

G.bay「S, So have I..」

 

熊野「そのときの負けがかさんでる、という意味ですわ。

   ゲームのジャンル自体は様々ですが」

 

五十鈴「あぁ……そ、そう……」

 

陸奥「というかあの人、朝部屋に戻ってくるときは

   そんな付き合いもしてたのね……」

 

不知火「夜回り当番のとき、時折、

   川内さんの魔装の特訓に付き合っておられるところも

   何度かお見掛けしたことがあります」

 

朝雲「へぇ、特訓……そんなこともやってたのね。

   私は、夜中によく二人でお弁当食べてることしか知らなかったわ。

   ……あー、考えてみたらあれって、特訓の後にお腹が空いたから

   二人で食べてたのね」

 

「「え……?」」

 

明石(こ、これはっ……!?)

 

夕張「え、えーっと! そそ、それでどうだった二人ともっ!?」

 

熊野「え、ええ! ほ、ほら、鈴谷っ!?」

 

鈴谷「ぇ…………ぁ、ああ……VRの話?

   ……うん。今日はフォークリフトの再テストから始めて、

   それからユンボとかクレーンやって……それで重機系は一通りかな。

   その後、最後にヘリのシミュレーションまでちゃんとやったよ」

 

熊野「同じく、ですわ。

   ちなみに、総合点は鈴谷がA+、わたくしがSでしたわ」

 

鈴谷「ぐぬぬ……」

 

夕張「上出来上出来っ♪」

 

明石「余裕で間に合いましたね~っ」

 

朝雲「そ、そんなの作戦で使うの?」

 

明石「まぁ、どちらかと言うと備えあれば憂いなしってくらいですかね……」

 

夕張「今回の作戦は、私たちの手が空いてないことも多そうだから、

   どうしても要所要所で手伝ってくれる人が必要だったのよ。

   それでも、もし必要になったらって話だけどね……」

 

時雨「重機類か……」

 

村雨「本当に必要にならないといいけど……」

 

鈴谷「基本的にはアッシー替わりだって聞いてるけどね」

 

熊野「遅れて申し訳ありません。

   これより、わたくしと鈴谷も作戦に参加させていただきますわ」

 

陸奥「歓迎するわ。よろしくね♪」

 

五十鈴「正直かなり助かるわ。

   人手はいくらあっても足りないからね……」

 

高雄「まったくですわ……」

 

 

熊野「――この男が……」

 

鈴谷「ふ~ん。けっこうイケメンじゃん」

 

明石「先ほど、大淀にも探りを入れてもらってた件の報告があります。

   どうも、表沙汰よろしくないお付き合いの影もあるみたいで……」

 

曙「……え、何? ヤクザ……?」

 

G.bay「YAKUZA...? Ah...Japanese Mafia...」

 

Atla「Ha. 何? このBaby Faceが

   まさかシナトラとでも握手した仲だっての?」

 

五十鈴「……まぁ、公人が反社会的勢力と繋がりがある、

   なんてことがわかったら大問題だから、

   そうそう尻尾は出さないとは思うけど……」

 

不知火「ですが、もしそれが掴めれば、

   そこからは容易に切り崩せそうではありますね……。

   流石に、民間にまで広まってしまえば、

   日本海軍全体の立場にまで影響してしまいますが……」

 

陸奥「……作戦攻略の手札を、なんていうかこう……。

   やっぱりもっと正攻法な物にしましょうか」

 

時雨「正攻法?」

 

陸奥「ええ。それはそれで、作戦の難易度が

   跳ね上がることになっちゃうとは思うけどね……」

 

五十鈴「具体的には?」

 

陸奥「ほら、さっき曙ちゃんが言ってたやつよ」

 

曙「え……えっと…………あ~……"できるだけ穏便に"盗む?」

 

陸奥「そう。それよ」

 

「「…………」」

 

時雨「……正攻法?」

 

 

 

 

- 工廠 -

 

 

五十鈴「ヒトマルヒトマル。

   五十鈴はベビーフェイスの視線が確認出来たら

   広場を出て、南に進むわ」

 

五十鈴「ヒトマルヒトヒト」

 

明石「トラックスタンバイ。

   同時に、そこから全体の遠隔サポートも開始します」

 

不知火「不知火は地下壕の上、雑木林に紛れて待機します」

 

曙「…………」

 

「「…………」」

 

鈴谷「……あれ? えーと、確か……」

 

曙「……例のイベントが開場よ。なぜかヒトマルマルマルジャストには

  始まらないから、皆、要注意ね……」

 

五十鈴「了解よ。ヒトマルヒトサン」

 

陸奥「私は正門から入って西方向、地下壕入口に近づくわ。

   推測通りなら、お目付け役はこの辺りから私に接触してくるはずよ」

 

熊野「鈴谷と地下壕出口から記念館へ。事前の物を取ってきますわ」

 

鈴谷「キャリーカートね♪」

 

熊野「……きゃりーかーとを取ってきますわ」

 

曙「試合前に、まずは朝太鼓から始まるわ……。

  ……まぁ、それなりに衆目は集まるんじゃない?」

 

五十鈴「頼んだわよ。ヒトマルヒトゴー」

 

時雨「不知火を通気筒へ。ワイヤーもこのときに通してもらうよ」

 

朝雲「私もそのサポートに」

 

村雨「村雨は受け入れ位置にて待機します。あと空気の確保♪」

 

曙「幕下以下の力士……じゃない、艦娘の見せ稽古も開始されるわ」

 

Atla「興味あったんだけど……。ちょっと残念かな」

 

曙「――!?」

 

五十鈴「次に期待ね。ヒトマルヒトハチ」

 

Atla「Gambieを魔石の展示室へ」

 

高雄「私はメインホールに行きます。

   そこでトラックまでのルートを常に監視」

 

G.bay「……ん? ――あっ! わ、私! てんっ……マ、マセキroomに行きますっ!」

 

時雨「うん。アトランタと一緒に魔石の展示室ね」

 

明石「だ、大丈夫ですか……?」

 

Atla「No worries. あたしがちゃんと連れていく」

 

G.bay「Thank you so...」

 

夕張「まぁ、展示室には私も行くから」

 

五十鈴「……お願いね。ヒトマルフタヨン」

 

村雨「不知火さんと合流してコンピューター室へ」

 

不知火「配電網14Aを切断して無線で明石さんに連絡します」

 

明石「断線とレーザーシステムの停止を確認後、鈴谷さんに合図しますね」

 

鈴谷「うぃーっす♪」

 

熊野「二人できゃりーかーとと共に展示室へ」

 

五十鈴「ヒトマルサンフタ」

 

熊野「きゃりーかーとからワイヤー用の

   滑車台を取り出しますわ。それから――」

 

鈴谷「鈴谷が鍵を落とすよ!」

 

不知火「その鍵を受け取って、

   ワイヤーとフックを展示室まで運搬します」

 

村雨「村雨もそれに付いていきま~すっ。

   あと、コーナー毎にワイヤーを養生♪」

 

Atla「Gambieを立ち位置に」

 

G.bay「Y, Yes!」

 

五十鈴「そして?」

 

G.bay「え、えっと……っ」

 

鈴谷「ほら、鈴谷と熊野でキャリーカートを固定するから――」

 

G.bay「……あっ、その上に乗りますっ!」

 

五十鈴「正解よ。その日はくせっ毛MAXで頼むわね」

 

Atla「大丈夫。朝あたしがちゃんとチェックするよ」

 

G.bay「うぅ……///」

 

五十鈴「ヒトマルヨンマル」

 

G.bay「……ぁ、そ、それで……私の髪でカメラを塞ぎます……///」

 

Atla「Gambieがカメラ1を塞げてるのを確認したら、

   あたしはその位置からアモンとヴァッサゴに指示を出して

   二羽にカメラ2とカメラ3を覆ってもらう」

 

熊野「……わたくしが鈴谷を肩車して……」

 

鈴谷「鈴谷が自撮り棒でカメラ4を覆う♪」

 

不知火「ワイヤーとフック、展示室へ運搬完了」

 

村雨「そこでアトランタさんと協力して、不知火さんも含めて三人で

   滑車台を組み立て♪」

 

Atla「組み終わったら、Pully standにワイヤーを通す、だよね」

 

不知火「そしてフックを強化ガラスに固定」

 

村雨「玉掛け確認が完了したら、明石さんに合図しますっ」

 

明石「了解です! トラックで十分に引っ張った後、合図を夕張に」

 

夕張「安全確認完了後、私が魔石をすり替えるわ」

 

五十鈴「いいわ。ヒトマルゴーサン」

 

明石「夕張の合図を待って、トラックを元の位置に戻します」

 

不知火「滑車台を解体し、」

 

村雨「キャリーカートに戻すわ。ワイヤーとフックも回収よ」

 

鈴谷「それから魔石もキャリーカートの中に隠すよーっ」

 

熊野「わたくしと鈴谷はカートとそのままメインホールへ」

 

Atla「あたしとGambieとユウバリはエントランスに戻るよ」

 

夕張「そこから出るわ。ね?ガンビアちゃん」

 

G.bay「は、はいっ……!」

 

高雄「私はカートと一緒に上がってきた二人と合流して、

   トラックまで一直線、ですわ」

 

陸奥「なんとかお目付け役と別れて、地下壕から離れるわ」

 

五十鈴「そこから五十鈴は陸奥と合流して北へ向かう。ヒトマルゴーキュウ」

 

村雨「ワイヤーとフックを忘れずに撤収!」

 

不知火「不知火、村雨両名は西方面から脱出します」

 

高雄「……ブツをキャリーカートごとトラックに搬入します」

 

五十鈴「……ヒトヒトマルロク」

 

明石「……"安全運転"で出発進行、ですね……」

 

時雨「僕と朝雲も現場を離れるよ」

 

朝雲「ええ」

 

五十鈴「……よし。これなら上手く行くわ。上出来よ」

 

鈴谷「うぇーいっ♪」

 

五十鈴「明日、マルキューマルマルに集合。……楽勝よ」

 

「「~~」」

 

陸奥「…………」

 

五十鈴「…………ヒトサンマルロク。全員軍法会議に出頭ね」

 

陸奥「そうね。というか普通に刑事裁判かしら」

 

五十鈴「ベビーフェイスは?」

 

陸奥「予想通りよ。例の、見た目はどうだった?」

 

五十鈴「魔石鑑定士が"世の中"にいるわけじゃないし、

   あの出来ならわかんないと思う。十分だわ」

 

陸奥「へぇ、本当にすごいのね。最近の3Dプリンターって」

 

五十鈴「…………本当にね……」

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