悪魔これくしょん -デビこれ-   作:ハーメルンkpx

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人が他者に対して、本当の意味で施せることというのは実際には存在しない。
現象として、成立しないからだ。

兄弟姉妹、誰でもよいが、自分の家族が病に伏しているとしよう。
普通に考えれば、病床にある家族を、自分という存在は、相手のことを心配し、不安を感じることだろう。

だがよく考えてみれば、この感情は間違いなく自分自身の感情であり、間違っても病床の者の感情ではない。

人間とは、この相手を心配したり、不安に感じる精神的苦痛から逃れるために、自分自身の精神的救済のために、他者に施しをする。
薬を買いに走って、それを相手に与えたり、などである。
実際には自分自身を助けるために行われる行為で、決して他者本位の考えからなされるものではないし、人間間同士では、そもそもそれは成立しえない。

自分の身も心も、自分の全てが本当にどこまで行っても、自分自身だけのものである。それは他者とは絶対に共有は出来ない。痛みも感情も。
他者の身も心も、他者の全てが本当にどこまで行っても、他者だけのものである。痛みも感情も。それを自分という存在が理解できる、共有できるなどという現象は絶対に起こらない。

可能である存在がいるとしたら、それこそ神と形容するに相応しい。

薬を得られて、その効能によって特定的な、肉体の平穏と精神の安息を得られるのは他者だけであって、自分自身がそれを得ることはない。
代わりに得るのは他者が得たものと同じものでは決してなく、まったく別の物で、心配や不安が解消される、などといった自分の感情に対しての効能の方である。

これを得るために人は、他者に対して働く。
人は自分自身の救済のためだけに、他者に施しを行うのだ。
なぜか。
人の持ち得るすべてが、本当にどこまで行ってもその人だけの物であるからで、それらの一つとして、他者とは絶対に共有できないからだ。

「お前が苦しいのはわかる。でもお前を心配する親の気持ちも考えろ」
「亡くなった兄のこともある。お前までそんなことを言って、私たち親を悲しませないでくれ」

などというありふれた言葉は、実際のところ誰を憂いて出てきた言葉か。結局のところ、これらも人間の本質を如実に表している言葉に過ぎないとわかるはずだ。

親ですら実際には、子供を憂いているのではなく、自分自身を憂いており、子供よりも先に自分自身への心の救いを求めているのだ。

この世界で、人が他人のために出来ることは本当の意味では存在しえず、すべては、結局はその人自身のためにしかならない。

人が他者のために為す行いは、結局のところ、他者のためにはならず、自分自身の報いのためだけに実行される。


MISSION 2-2

工廠

 

 

陸奥

「それじゃ私は明石に整備状況の進捗と、

 あと一応石のことも他に何かあったか聞いてくるわ」

 

ダンテ

「ああ」

 

翔鶴

「……」

 

ダンテ

「あっちだったか」スタスタスタ

 

翔鶴

「あっ、はい」タッタッタ

 

 

――――――

試射場

 

 

翔鶴

(工廠内の試射場……久しぶりに見たわね……。 来ることも滅多にないし……)

「ここで何をするんですか?」

 

ダンテ

「お前さん、左利きだったりするか?」

 

翔鶴

「いえ……妹が元々そうだったりはしますけど……」*オリジナル(?)

 

ダンテ

「へぇ、そうかい。

 ……まぁいいだろ。 けっこう重さはあるが、

 カンムスのお前さんなら持てるだろ。ほれ」

√ ̄⊂ ←エボニー

 

翔鶴

「……えっ、ちょ、ちょっと待ってください!

 私、拳銃なんて、かなり前に共通兵科で座学研修した程度ですよ!?」

 

ダンテ

「ほぉ、なら撃ち方はわかるのか。

 そいつはよかった、ちゃんと覚えてるか?」hahaha

 

翔鶴

「え、ええ……一応は……。 でも本当にそれ以来ですよ……?

 必要になるようなこともありませんでしたし……」

(機銃とかだって、直接私が用いるわけではないし……)

 

ダンテ

「a'ight, ムツから多少は聞いてるぜ。

 お前さんらクウボってのは、

 戦える状況がそれなりに限られてるらしいじゃねぇか」

 

翔鶴

「……事実ではありますね……」

 

ダンテ

「ま、手札は多いに越したことはない、ってな。

 とりあえず、持って撃ってみろよ。

 ヒマt……あー用事だ、それに付き合ってくれる約束だったよな?」

 

√ ̄⊂

 

翔鶴

「……わ、わかりました」つつ√ ̄ チャキ…

(っ……この銃、銃身がすごく長い……)

 

ダンテ

「カートリッジは左から出てくる。

 まぁそうやって正面に構えてるなら当たらねぇだろうが、一応な」

 

翔鶴

「っ! は、はいっ」ビクッ…

 

・・・・・・

 

パンッ シーン…

 

翔鶴

「……」

 

ダンテ

「……」

 

翔鶴

「……あ、あの………は、外しましたけどっ……///」

 

ダンテ

「……ああ、構えと握りはよかったが、サイティングが甘かったな。

 弾が上に飛んでる」

 

翔鶴

「えっ……見えるんですか?」

 

ダンテ

「見えなかったか? huh, ま、お前さんもすぐに見えるようになる」

 

翔鶴

(も……?)

 

ダンテ

「こうだ」スッ

 

    q グィ

つつ√ ̄ カチャ

 

翔鶴

「あっ……」

 

ダンテ

「こんな感じで、ここのサイトに見えるブロックが全部水平になるようするんだ。

 左右の調整はよかったんだが、さっきのはフロントサイトが上に浮きすぎだったな。

 これでやってみろ」

 

翔鶴

「は、はい……//」

(男の人がこんなに近くにっ……//)

 

ダンテ

「これでまだ上に飛ぶなら、今度は握りが甘くなってるか、だ。

 どうしても無理なら、真ん中に見えてるブロック自体を

 ほんの少しだけ下にして撃ってもいい」

 

翔鶴

「……わかりました。 注意してやってみます……!」

 

・・・・・・

 

パンッ パスッ

 

翔鶴

「っ! 当たった!当たりましたっ!」

 

ダンテ

「Great. いいスジしてんじゃねぇか」ha ha-

 

翔鶴

「っ……はい!ありがとうございますっ!///」

(男の人に褒めてもらうなんて初めてねっ……///)

 

・・・・・・

 

翔鶴

「……これが手ずから撃つ、という感覚なんですね……」

 

ダンテ

「ああ。 怖いのか?」

 

翔鶴

「……いえ、私は艦娘です。こういったことも、もとより覚悟の上です。

 まぁでも、そういった場面があるのかどうかはわかりませんけどね」フフフ…

 

ダンテ

(……)

「銃自体は弾を撃ち出すだけの道具だが、

 使い方ならいろいろあるもんなんだがな」スタスタ

 

翔鶴

「……?」

 

 

―ピタッ

ダンテ

「ほれ、撃ってみろ」クルッ

 

 

翔鶴

「え……は、はい」つつ√ ̄ チャキ     ◎

 

 

ダンテ

「あぁいや違う。 的はこっちだ」⊂ トントンッ

 

 

翔鶴

「…………えっ?」

 

 

ダンテ

「huh, 遠慮すんな」ウィ

 

 

翔鶴

「い、いえ! 遠慮とかではなくてですねっ!?」

 

・・・・・・

 

…パンッ

 ―パンッ

   チュインッ

 

 

翔鶴

「っ!?」

 

 

ダンテ

「――さすがにここまでやれとは言わねぇけどな。

 まぁ、こんなこともできるのさ」スチャ ←アイボリーを仕舞う

 

 

翔鶴

(……今のは、まさか……銃弾を銃弾で弾いた……?)

 

スタスタ

ダンテ

「お前さんが弓を構えて放って、

 ……あーなんだアレ…………あぁカンサイキか。

 状況によっちゃ、それよりもいくらか便利に使えるってことも

 あるんじゃねぇかと思ってな」

 

翔鶴

「…!」

 

ダンテ

「素人判断だけどな。

 だが、撃たれる前に撃つ。 これだけは絶対のもんだ。

 仮の話だが、それができる場面なら

 そのときのリスクはそれなりに減らせるだろうよ」

 

翔鶴

(……撃たれる前に、より早く……)

 

ダンテ

「ま、オマモリみたいなもんだと思っとけ」ha

 

翔鶴

「っ……御守り……」

 

・・・・・・

 

翔鶴

「……あの」

 

ダンテ

「ん?」

 

翔鶴

「お話ししていただいたことは理解できたのですが、

 ……実際の所、通用するのでしょうか……?

 深海棲艦にこういった、銃というものは……」

 

ダンテ

「あぁ、一応当てはあるぜ? 銃も弾もな」ニッ

 

翔鶴

「…………」チラ… ←エボニーに視線を落とす

 

つ√ ̄⊂

 

翔鶴

(……)

「……こちらの銃、もうしばらくお貸しいただけますか?」

 

ダンテ

「ああ、もちろん。 気の済むまでやってみな」ha ha-

 

翔鶴

「ありがとうございますっ」

 

・・・・・・

 

パンッ パンッ パンッ スカァーンッ!

 

「ぅひゃうっ!?」

 

「手汗か? グリップが滑るから注意しろよ、ショウカク」hahaha

 

「は、はいっ 気をつけますっ!」

 

 

 

浜風

「……む」

(試射場に誰か? ……珍しい……。

 最近は"皆"も使っていないと聞いていたけど……。

 ……いるのかな?)

 

テクテクテク

 

 

――――――

試射場

 

 

浜風

「……あっ」ピタッ

 

ダンテ

「ン?」

 

 

翔鶴

「……っ」つつ√ ̄ カチンッ

 

 

翔鶴

「……あら? あの、ダンテさん。 ……?」

 

 

浜風・ダンテ

「…………」ジー…

 

 

翔鶴

「あら、浜風さん?

 ……どうしたんですか? お二人とも見つめ合ったりして……」

 

 

浜風

「……はっ! す、すみません、不躾でしたっ……」

 

ダンテ

「……huh. いや、こっちもマナーがなってなくて悪かった。

 知り合いに似てたもんでな」

(まぁあっちは坊やだったんだが)

 

浜風

「私に、ですか……?」

 

ダンテ

「ああ。 だが、勘違いだった。

 あっちのは生意気な悪ガキだったんだが、

 今目の前にいるのは本物の天使みたいだからな」ha

 

浜風

「て、てんっ……///」

 

 

翔鶴

(……)

「……あの、ダンテさん。よろしいですか?」

 

ダンテ

「ん、ああ、どうした」

 

翔鶴

「銃の弾がもう無くなってしまったみたいで……」つ√ ̄⊂

 

ダンテ

「あぁ、貸してみな」

 

翔鶴

「はい」スッ

 

ダンテ

「……」つ√ ̄ カチャ

 

クル カシャンッ

 

ダンテ

「ほれ」

 

√ ̄⊂

 

翔鶴

「……? あの……回しただけでは……?」つ√ ̄⊂ カチャ

 

ダンテ

「いや、もう入ってるぜ」

 

翔鶴

「っ!?」

 

 

浜風

「?」

 

・・・・・・

 

浜風

「拳銃の試射ですか?」

 

翔鶴

「いえ……というより、射撃訓練ですね」

 

浜風

「……へぇ……」

(珍しい、というか……意外な感じが……)

 

翔鶴

「身を守る術の一つとして、教えてもらっていたんです」

 

浜風

「なるほど、そうだったんですか」

(ふむ……)

 

ダンテ

(……)

「お前さんもカンムスだよな?」

 

浜風

「あ、はい、申し遅れてすみません。

 陽炎型13番艦、駆逐艦、浜風です。以後、よろしくお願いいたします」ビシッ! ←敬礼

 

ダンテ

(……まぁさすがに、んなわけねぇわな)

「おう、ご丁寧にどうも。

 聞いてるかもしれねぇが、ダンテだ。こっちこそよろしくな。

 …………ぁん? 13番だ?」

 

浜風

「はい、そうですが……。 それが何か……?」

 

ダンテ

「……huh, いや別に。 ちっとばっかしおもしれぇなと思っただけさ」

 

浜風

「……はぁ」

(?)

 

ダンテ

「つーか、多いな。そんなに姉妹がいるのか、お前さんらは」hahaha

 

浜風

「あぁ、私たち陽炎型は――」

 

uhm

 

 

翔鶴

「……」

(……一人で再開しておきましょうか……。

 弾は…………本当に装填されているようね、重さ的に……。

 どういう原理なのかしら……?)カチャ

 

 

 

 

*実はパーティではほとんどまともに挨拶とかできてません。

 何のための歓迎パーティだったというのか…。

 まぁいろいろわちゃわちゃしてたとか、

 定時哨戒任務などで入れ替わり立ち代り激しかったり、

 飲み食いで騒いだりで入り乱れまくるし、相手側がかなり酒も入ってたとか、

 なかなか忙しいパーティだったということで。

 

 

 

 

翔鶴

「……」ググッ…

 

パンッ パンッ

 

 

浜風

「……」

(……さすが普段、弓道を嗜んでおられるだけはありますね……。

 厳密に関係あるのかどうかまでは、私ではわかりかねますが……)

 

ダンテ

「お前さんも撃ちに来たんじゃなかったのか」

 

浜風

「あ、はい」

 

ダンテ

「よくやるのか?」

 

浜風

「ええ。演習とは違って簡単に行えますし、何かの力になればと……。

 まぁもう趣味のようなものですね。 姉妹でよく競ったりします」

 

ダンテ

「ほぉ、そいつは楽しそうだな。 ha

 どれ、ひとつ見せてくれねぇか、お前さんの腕前をよ」

 

浜風

「えっ……は、はい、わかりました。 ……ではっ」カチャ

 

ダンテ

「そりゃ自前のやつか?」

 

浜風

「はい。 長門代理に申請して、それから支給していただきました」カシャン

 

ダンテ

「へぇ」

 

・・・・・・

 

パンッ パスッ

 

浜風

「っ……」

(またいつもの癖で下の方に……)

 

ダンテ

「……hm」

 

浜風

「……」

(油断して意識し忘れていると、なぜか度々なってしまう……)つ√ チャキ…

 

ダンテ

「お前さんも座学研修ってのを受けただけか?」

 

浜風

「はい、そうですが……」

 

ダンテ

「そうか。 ……こいつだ」スッ

 

つ√

d ツン

 

浜風

「……え?」

 

ダンテ

「お前さん、少し手が小さい方だな。

 それで有りがちなんだが、

 反動に備えて小指までフルに力を使ってグリップを握っちまってる。

 お前さんの場合は特に、小指の指先に異常に負担がかかりすぎだな。

 それにつられるから銃口が下に向いていっちまうんだ」

 

浜風

「っ……」

 

ダンテ

「反動をしっかりと受け止めるためってのはわかるけどな。

 極端すぎるな。小指の力をもう少しだけ抜いて、

 小指に入れてた力の分を中指と薬指に

 均等に回すような感じで握ってみろ」

 

浜風

「……」つ√ スッ…

 

・・・・・・

 

パンッ パスン

 

浜風

「……あっ」

(ちゃんとサイトの狙い通りの所に……!)

 

ダンテ

「ph♪ なるほどな、いつもやってるだけのことはあるじゃねぇか。 なぁ」

 

ポンポン

 

浜風

「んっ!//」

 

ダンテ

「…おっと、すまねぇ。 知ってる奴と同じ感覚でやっちまったぜ」ha

 

浜風

「別に……気にしませんっ……///」

 

 

翔鶴

(…………)

「……あの、ダンテさんっ」

 

 

ダンテ

「おぅ、なんだショウカク」

 

 

 

陸奥

「えーっと、たしかこっちよね……?」

(戦艦の私からすれば、中の試射場なんて本当に縁がないから忘れちゃってるのよね……。

 ていうかそれどころか、今じゃ海上演習すら遠のいて久しいんだけど……)

 

 

 

「ほぅ、ド真ん中にも入ってるじゃねぇか。やっぱいい腕してるぜ、ショウカク」

「ありがとうございますっ……///」

「さすが、お見事です」

「ふふふ、ありがとう///」

 

 

 

陸奥

「あ、いた。 ん、浜風もいるのね。 ……あら……」

(なんかこうして後姿見てると、あの三人ってなんだか……)コツコツコツ

 

・・・・・・

 

陸奥

「はぁい、戻ったわよー」ヒラヒラ

 

 

ダンテ

「ン、おう」クルッ

 

翔鶴

「お帰りなさい、補佐艦」クルッ

 

浜風

「え?」クルッ

 

 

陸奥

「プフッ! あなたたちwww」

 

 

ダンテ

「……あ?」

 

翔鶴

「ど、どうされたんですか?」

 

浜風

「……陸奥補佐艦?」

 

 

陸奥

「ご、ごめんなさい……ふふっ。

 なんかあなたたち三人、

 そうやって並んでると親子みたいに見えるわよ?ww」フフフッ…

 

 

翔鶴

「え……親子、ですか? ………っ!?/////」ボッ

 

ダンテ

「……」

 

浜風

「……親子……」…チラッ ジー…

 

ダンテ

「……なんだ、お前さんまで…」

 

浜風

「っ! い、いえっ!///」バッ

(親……)

 

 

陸奥

(多分これって浜風が間に入ってるから、余計そう見えてるのよね。格好が格好だし。

 さしずめ、奔放すぎる外国人旦那とそれへの気苦労とかがいろいろ絶えなくて

 若白髪になっちゃった日本妻と、

 複雑な家庭に加えて、見た目やらスタイルやらで学校では

 いろいろあったりしちゃう多感な中学生(?)の娘……みたいな?)

 

 

陸奥

「…………ブフーッ!www」

 ←専ら予定のない休日は昼ドラとか見てお茶しばきながらせんべいをかじってるタイプ

 

 

ダンテ

(……なんだコイツ……)

 

翔鶴

「親子……親……親どr…………はっ!

 買い物に行かないとっ!いろんな物を買わないといけないわっ!

 えっとまずはお魚とお米と、カエルにヘビにネズミに、

 あっ、あとは虫ね!これもたくさんいただかないとっ!」アタワタッ

 

浜風

「……親、ですか……」ボソリ…

 

ダンテ

「…………Hmm」ヤレヤレ…

 

・・・・・・

 

陸奥

「へー、なるほどねぇ。

 ……ふぅーん、ていうかあなた射撃も結構すごいんだ?」

 

ダンテ

「huh, 信じてねぇってツラだな」

 

陸奥

「まぁ射撃に関しては見せてもらったこともないし?

 ね、私にも見せてよ。 二人にはもう見せたんでしょ?」ンフフ…

 

浜風

「……いえ」

 

翔鶴

「そういえば私もまだ見せてもらっては……」

 

 

ダンテ

「ン……あぁ、そういやそうだったか」チャキ

つ√ ̄ ←アイボリー      ◎

 

タタタタタンッ ……

 

 

浜風

「っ!?」

 

陸奥

「…………え。

 どれか当たった? まさか全部外しちゃったとか?」

 

翔鶴

(……)

 

浜風

「……いえ、先ほど翔鶴さんが射抜いた的の真ん中に全て入っていきましたっ……。

 よく見ると穴もほんの少しだけですが、広がっています」

(まさかこんな神業を実際に目の当たりにするとはっ……!)

 

陸奥

「えーっ うそーっ?

 ……んー……本当にそんなことできるものなの?」ジー… ←目を凝らして的を見る

 

翔鶴

(やはり、先の銃弾を弾いた技も……)

 

 

ダンテ

「huh, ok. じゃこっちだ」チャキッ

 

 

翔鶴

(……拳銃を真横に?)

 

浜風

「っ!?」

(あれはまさかっ!?)

 

 

―タラララララッ

 

 

陸奥

「……あらあら……」

 

翔鶴

「全て、他の的の中心に……」

 

浜風

「……水平薙ぎ撃ちっ……俗には馬賊撃ちと呼ばれているものですっ……。

 元々は精密射撃をするための撃ち方ではないはずなのですが、

 これほどまでに正確なんて……!

 こんなのは初めて見ました! すごいですっ!」

 

ダンテ

「どうも。 いい見物になったんならよかったぜ」ha クルル スチャ

 

浜風

「……そちらの銃、そういえば先ほどから翔鶴さんが持っていたものと色違いですね……。

 あなたの銃だったんですね。 ……やはり何か、特別な仕様が施されているのですか?」

(すごく……大きい、です……)

 

ダンテ

「……あぁー……まぁそうだな。

 よーく狙うんならショウカクの持ってる黒い方だが、

 とにかく早撃ちするならこっちだな」チャキ つ√ ̄ ←アイボリー

 

浜風

「へぇ……あっ、確かによく見ると両方で少し違うところがありますね……」

(仮にこういった装備が深海棲艦に通用するとして、

 敵艦の群れにあんな風に射撃できるとしたら……)ジー…

 

ダンテ

「……huh, 撃ってみるか? お前さんもこいつで」

 

√ ̄⊂

 

浜風

「えっ…!」

 

ダンテ

「重いから気をつけてな」

 

・・・・・・

 

「んっ……! こ、これはっ……!」

「だ、大丈夫? 浜風さんっ……」

 

 

陸奥

「すごいじゃない」

 

ダンテ

「huh...

 それで、石はどうだったんだ?」

 

陸奥

「あぁ、それなんだけど、明石がいろいろ試してみたいことがあるにはあるみたい。

 でももし本当にやるとなったら、やっぱりその場合の不安も大きいから、

 あなたにもできれば立ち会ってほしいんですって」

 

ダンテ

「まぁそうなるだろうな。

 a'ight, 俺の方にもまた頼みたいこともできたしな」

 

陸奥

「そう。 それじゃ行きましょうか」

 

ダンテ

「ああ。

 おい、お前さんら……ん?」

 

 

「ふっ、ぅんっ……!」フルフル…

「あ、あぶないわっ! 浜風ちゃ……浜風さんっ!」

「いえっ……これくらい、なんでもありません……!

 ……浜風、行きますっ!!」

 

パパンッパンッ スポンッ!

(…っ!? しまっt)

 

 

陸奥

「あっ!」

 

 

浜風

「っ……!」ギュ…

 

―シュン

ダンテ

「悪かった。やっぱお前さんの手には大きすぎたな」グィ パシッ

 

 

そう言いながら、浜風の背後に飛んだダンテは、

浜風の額を覆いながら自身の方へと抱き寄せる。

そして、空いてるもう一方の手でアイボリーをキャッチした。

 

 

浜風

「え……あっ……///」ポスン…

 

・・・・・・

 

翔鶴

「大丈夫ですかっ!?」

 

浜風

「は、はいっ……。

 あの……ありがとうございましたっ//」

 

ダンテ

(……こういったこと一つとっても、

 カンムスだからって一括りにはできねぇってことか……ムツも言ってたっけか……)

「ちゃんと見ててやるべきだったな。すまねぇな」

 

ポン…

 

浜風

「あ、いえ…っ///」

 

翔鶴

「よかった、大事には至らなくて……」

 

陸奥

「……ふぅ……」

 

・・・・・・

 

翔鶴

「――つまり、まったく新しいものとして開発する、ということですか?」

 

ダンテ

「ああ。 当てがあるってのはそれのことさ。 もう少し付き合ってくれねぇか?」

 

翔鶴

(まったく新しい装備……。 "今の"深海棲艦に対抗しうる……)

「……はい、わかりました。ぜひお供させてください」

 

ダンテ

「thx」

 

浜風

(……)

「……あの、私も同行してもよろしいでしょうか……?」

 

ダンテ

「ha, 気になるか? 構わねぇぜ、好きにしな」ニッ

 

浜風

「っ…// はい、ありがとうございますっ!」

 

 

 

 

 

 

 




普通、危険物製造所やそれに類する工場などでの火気(火器)類や電熱機器類
の扱いにおいては、現在は非常に厳しい規制や厳重な管理体制が敷かれているはずです。
火気(火器)類にも依りますがそれぞれに応じて、
タバコでも最低何十メートルは離れて、などなど。
*工廠の場合、その扱いがどのようになるのかまでは>1にはわかりません。


今回、本編では試射場なるエリアを独自に急遽設けることで、火器類使用に関して、
その安全面について気持ち程度には配慮しているということを
それとなく示してはいますが、まぁこれもリアルで考えると有り得難いのかもですね。

なので、やっぱりこれも例のご都合処理でよろしくです……。



今後、似たようなことは多々あるとは思いますが、
それぞれの目的に応じて、それを想定して作られている場所は
環境的には十分に配慮されており、
設備的には結構贅沢な(?)仕様になっているとお考えいただけたらな、と思います。

ちなみに、これは当ssにおいては他の鎮守府でも同様であり、
設備としてはわりと標準的な物である、とお考えください。
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