町の倉庫
楓「どーも」
おじさん「ああ駄菓子屋さん、店のゲーム、変えますか?」
楓「ああ、それも見に来たんだけど・・・家庭用ゲーム機ってないかな」
おじさん「家庭用、ですか。確か段ボールに入ってたと思うけど、何が欲しいんです?」
楓「なんかCDの奴。PSなんとかって言ってたかなあ」
おじさん「古いCDのゲーム機はピックアップが弱くなってるからねえ。あまりお勧めはしないよ」
楓「ふーん。まあ動けばいいよ」
おじさん「そうだねえ・・・あっこれじゃないかなPSなんとか。正式名称は、
PCエンジンDuo-RX。定価2万9800円だよ」
楓「(・・・PSなんとかも確か値段はそんくらいだったな)ちょっとたけえな」
おじさん「ははは冗談冗談。ソフトあるやつ全部つけて1万円でどうよ。30本はあるよ。
こっちとしても、ソフトだけ残ってもしょうがないんだよね。例えば本体プレゼントして
ソフト買わせるとか、やり方次第だと思いますよ」
楓「うーんなるほどねえ」
宮内家、5月5日。
楓「ちわーっす」
一穂「あら、どうしたの~」
楓「いやあ、こどもの日なんで、菖蒲、持ってきました」
一穂「あら、後で取りに行こうと思ってたの。ありがと~」
れんげ「だがしやー!」
楓「おう」
一穂「今、ちまき作ってるんだけど・・・」
楓「あっ手伝います」
れんげ「ちまきー!」
一穂「じゃ、あがって~荷物はその辺に置いて・・・なんか凄い荷物ね。配達中?」
楓「いや、これは・・・後で・・・」
れんげ「うちもちまき作るの手伝ってるのん!」
楓「そっか」
ちまき作り終了。お昼。ご飯とみそ汁と鮭とポテトサラダ。
一穂「ごめんねー。これしかなくて」
楓「いやあ、ごちそうっすよ。一人じゃカップ麺ですから」
れんげ「うちもカップ麺食べたいのん」
楓「今は魚食べとけ。カップ麺なんか嫌でも食う日がくるからな」
れんげ「そうなん・・・」
楓「そうだ。毎日毎日・・・」
れんげ「ごちそうさまでした」
楓「ごちそうさまでした。じゃあ皿洗って帰るんで」
れんげ「遊んでいかないのん?」
楓「・・・一穂先輩に聞いてからな」
れんげ「ねえね、だがしやと遊びたいのん!」
一穂「楓ちゃんがいいなら・・・」
楓「あ、先輩、ちょっとお話が・・・」
台所
一穂「なーに改まって」
楓「いや、大した話じゃないんですけど、れんげに、その、おもちゃ持ってきたんですけど」
一穂「ふーん?こどもの日だから、いいんじゃない?」
楓「それが、テレビゲームなんですけど、家庭の方針とか、あるじゃないですか」
一穂「ああ、そういう事か~。れんげは好きみたいだけどねえ。ふーむ」
楓「どうでしょうか・・・」
一穂「う~ん。やらせてみて、あまりのめりこむようだったら取り上げるわ。しっかり見といて」
楓「わっかりました!」
居間。れんげがジュースを飲んでいる。駄菓子屋の分も用意している。
れんげ「だがしや、ジュース飲むん!」
楓「おお、ありがと。私の名前は、か・え・で、な」
並んで座る。
れんげ「そんな事はわかってるん。なっつん、こまちゃん、ほたるん、だがしや、みんなあだなで呼ぶのん」
楓「私だけ原型が無いんだが」
れんげ「細かい事は気にしたら負けなのん」
楓「今日はこどもの日だから、これ、持ってきた」
ぶっきらぼうに大きなカバンをどすんと置く。
れんげ「なんなん」
楓「聞いて驚け。CDのゲームだ」
れんげ「おお!だがしやのなん?」
楓「いや、れんげに、その、プレゼントだ」
れんげ「ほんとなん!・・・お金取るん・・・?」
楓「プレゼントって言ってるだろ」
そう言いながら本体を出す。
れんげ「あっほたるんの家にあるのと似てるん!」
楓「CDとカード、どっちでもゲームできるんだ。すげーだろ」
れんげ「うち、CDのやつはほたるんの家でなっつんとこまちゃんとやった事あるん!」
楓「先、言っとくけど、壊れてたらごめんな」
れんげ「えっ」
楓「動作確認してねーんだわ」
れんげ「うち、機械にはうといのん」
楓「大丈夫大丈夫、コンセントさして、後は赤は赤、白は白、黄は黄に同じようにテレビにさすだけだ」
れんげ「さす所無いん」
楓「あー、たぶん裏にあるだろ」
液晶の裏をのぞく。
楓「あったあった」
れんげ「これ、開けていいん?」
楓「いいぞ」
マジカルチェイスを開ける。
れんげ「なんなん?カード?」
楓「カセットも進化して薄くなってんだ。すげーだろ!」
れんげ「すごいのん!こっちは!こっちはCDなのん!」
楓「まあ好きなのやってみな」
れんげ「カード、どこにさすん?」
楓「え?えーっと・・・あ、ここだ。ここがパカっと開くから、ここにさすんだよ」
れんげ「さしてみるん!」
楓「そしたらこの電源を入れる、と」
無事、うつった。
れんげ「おお!魔女さんなのん!」
楓「そうだな」
れんげ「そういば、ボタン2個しかないのん?」
楓「なんか変か?」
れんげ「なっつんの家のもほたるんの家のもボタンは6個くらいあったと思いますが」
楓「・・・少ない方がわかりやすいだろ」
れんげ「たしかに」
れんげ「だんぼーる箱のお化けなのん!」
れんげ「ブリキのおもちゃと悪魔なのん!」
れんげ「どんぐりの妖精なのん!」
れんげ「あー死んだのん」
楓「やられちゃったな。どうする」
れんげ「うちCDのゲームやってみたいのん。どこにいれるん」
楓「えーっと多分この丸いボタンを押すと、ほら開いた」
天外魔境
れんげ「おー大迫力なのん!声も出るのん!」
楓「すげーだろ」
れんげ「じばんぐってなんなのん?」
楓「あー、ジャパン、日本の事じゃねーか?」
れんげ「そうなのん。自然を壊す悪い奴を倒すのん」
楓「そうみたいだな」
れんげ「カエルとお話しできるのん!両ってなんなのん」
楓「昔のお金だよ。今は円。昔は両って言ってたんだ」
れんげ「勉強になるのん」
れんげがパチっと電源を切った。
楓「?どした?」
れんげ「うち本格的にやりたいから、今はやめとくん」
楓「そっか」
れんげ「だがしや!ありがとなん!」
赤くなる楓。
おしまい。