■『Romance ドォォォン! 冒険の破壊』
海を恐怖に陥れ女や金、財宝を略奪した悪魔の様な海賊王ゴールド・ロジャーにも最後の時が来る。
船に海兵隊の精鋭が急襲をしかけてきた結果、正義を守る偉大な海軍によって遂に捕らえられた。
「小便は済ませたか海賊王。びびって糞を漏らすなよ」
処刑人の言葉にロジャーは不敵な笑みを浮かべて答えた。
「俺のうんこか? 欲しけりゃくれてやるぜ。トイレでたっぷり出して来たから探してみろ。一生分のうんこを出して来た」
処刑台の上で放った言葉は何故か、変換されて人々には聞こえた。
『財宝』『置いてきた』と。
世間は勘違いをして、財宝を探す大海賊時代が始まった。うんこなのに。
海軍や世界政府は、不穏分子を炙り出せるのとアホどもの目眩ましには調度良いと放置して置いた。
世はうんこ時代を迎える。
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東の海、ゴア王国の片田舎に位置する港町、フーシャ村で事件が発生した。
海賊の襲来である。相手は赤髪のシャンクス。AK-74で武装した海賊達が、集めた村人を取り囲んでいる。血と硝煙の香りが風に乗って漂っていた。
「はっはっはっ、この村は今日から俺達が支配する。文句のあるやつはかかってきな」
「ふざけやがって!」
いきり立つ若者が周りに抑えられる。
「止せ、相手は海賊だ。殺されるぞ」
村を制圧すると若い男を殺して抵抗する力と気力を奪い、自分達の根拠地とした。
白昼、堂々と犯されたり、飽きれば売られる村の娘や子供達に村長は絶望した。
老いた自分達では村人を救う事が出来ない。生かされてるのは使い道があるからだ。
人里離れて山奥で暮らす傭兵に助けを求めた。
男の名はヒグマ。56の海賊団を潰した歴戦の傭兵だ。
「お願いします。村を助けてください」
「俺は傭兵だ。依頼された金だけの仕事はする」
ヒグマは装備を整えた。メインアームにFN P90、サイドアームはFN Five-seveN。愛車のフォルクスワーゲンのRSiを走らせてフーシャ村に向かった。
村に近付くと、エンジンを切ってRSiから降りた。愛車を傷だらけにはしたくないからだ。
P90を構えると海賊に銃弾を浴びせた。次々と倒されて行く仲間を前に、海賊達は必死の抵抗を行うが、陸の上では傭兵に分があった。
「やりやがったな、てめぇ」
容赦の無い銃撃でシャンクスの一味は倒されて行く。
何者だと聞かれてヒグマは答える。
「お前らの目の前に居るのは傭兵だぜ」
そして売り込みも忘れない。
「どんな理由があろうと、俺は金払いの良い奴の味方につく!」
シャンクスはヒグマの言いたい事を理解した。金で解決できる相手だ。
「はっはっはっ、金払いの良い奴の味方につくだと。俺はこいつらの倍、払ってやるよ」
シャンクス申し出にヒグマは同意した。
「商談成立だ」
自分達を救ってくれるヒーローのはずが海賊に味方するヒールになってしまった。
「なんて卑怯な奴だ!」
驚愕し罵る村人にヒグマは銃弾を浴びせた。
「卑怯? 甘ェ事、言ってんじゃねえ。傭兵は金で動く。貧乏人がたてつくとは笑わせる。死ね」
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「はははははははは。あーっはっはっはっ」
酒場では、数人がかりで犯される店主のマキノを肴にシャンクス達は宴会を開いていた。
「恩にきるぞヒグマ」
「そんな事より金をくれ」
窓の外から覗く村の少年モンキー・D・ルフィは、海賊の残酷さ、傭兵の強さを知った。こんなならず者にいつか成ってマキノをひぃひぃ喘がせたいと心から思った。
「俺はいつか海賊王になる!」
そしてルフィは10年後、村人を虐殺して旅に出る。
「よ、止せ。ルフィ」
ルフィの手にはベレッタのSCS70/90が握られていた。
「悪いな村長。俺はあんたらを殺して過去を捨てるんだ」
5.56mmNATO弾の銃声がフーシャ村に響いた。
■『その海賊、血まみれのルフィ』
広い海をゾディアック社のゴムボートで旅する少年、モンキィー・D・ルフィは海賊の一団を作る旅の途中だった。
「航海に行くと、後悔するぞってか」
ルフィは大渦に巻き込まれ遭難し、女海賊アルビダの拠点に流れ着いた。
「あの大丈夫ですか?」
眼鏡をかけた少年、コビーがルフィに話しかけた。
ここは海岸沿いの森の中だ。コビーが気絶したルフィをここまで運んでくれた。
「ん、ああ」
銃を向けかけて、装備を失った事に気付いたルフィは手を止めた。先ずは情報収集が先だ。
「この島はイカつい糞ばばあ、アルビダ様の支配地です」
釣りに行こうとしてアルビダの海賊船に乗り以後一味に加えられ、コビーは航海士兼雑用係だと言う。根性が無いのはまだ良い。ドジで馬鹿は生きてる価値がない。味方を巻き添えにするからだ。
「本当は逃げ出したいのですが、勇気も無いし」
一生雑用の運命と嘆いていた。
気持ち悪いと思ったが、ルフィは閃いた。
「ふーん。お前、金は持ってるか?」
「え、はい」
コビーはアルビダからちょろまかしたへそくりを800万ベリーほど溜め込んでいた。
「よし、金を寄越せ。お前を島から連れ出してやる」
「む、無理です。絶対無理! アルビダ様はこの海で頂点に立つ人なんです!」
東の海で地域限定の小山の大将だ。ルフィはそう断じる。
「俺がやるって決めたんだ。必ず殺してやる」
コビーは涙する。奴隷根性でアルビダを殺して逃げるなんて考えた事もなかった。
「僕も、僕でもSEALs入れるでしょうか?」
「は?」
唐突すぎてルフィは戸惑う。
「僕の夢は海軍に入ってSEALsに入ってスナイパーに成って悪党を殺しまくる事です! 僕もやれるでしょうか!」
「知るかボケ」
しかしコビー止まらない。
「やります! どうせこのまま奴隷で一生を終えるなら、戦って死にたい!」
「んじゃ、ぶち殺しに行くか」
二人は海賊団の武器庫から装備を奪った。海賊達は酒盛りをして油断をしている。
AKS-74Uを腰だめに構えてルフィは前進する。コビーはH&KのPSG1でバックアップをしている。
「何だ、小僧?」
出会った海賊に容赦なく銃弾を浴びせるルフィ。敵襲と狼狽える海賊達は必殺の5.45mmの弾で射殺されて行く。敵の中心にアルビダの姿が見えた。まさに肉だるまだった。
「お前に殺れるか?」
インカム越しにコビーの声が返ってくる。
『射ちます』
初速868メートル毎秒で放たれた5.56mm弾はアルビダの臓物をえぐった。
悲鳴をあげてのたうつアルビダにルフィは銃口を近付けた。
「アスタラビスタ、アルビダ」
耳を吹き飛ばすと性器に棍棒を突き刺してルフィは周囲に火をつけた。
金目の物を船に乗せて島を後にした。
■『犬殺しのゾロ』
海軍の基地がある町は、海軍の落とす金で栄える城下町と言っても良い。
シェルズタウン基地司令のモーガン大佐は叩き上げで、彼は町の名士で有力者だ。
ある時、賞金稼ぎのロロノア・ゾロが町で騒動を引き起こしMPに捕らえられた。
モーガン大佐の息子が飼っていたラブラドールレトリバーは町中に愛されていた。
「ヘルメッポさん、こんにちは」
「ああ、リカ。こんにちは」
リカの頭を撫でて飴をあげるヘルメッポ。変な髪型だけど優しいお兄さんと子供達にも人気だ。
「ありがとうございます」
嬉しそうな顔の少女にヘルメッポも頬を緩ませる。彼は紳士だった。
ヘルメッポの愛犬が少女の顔を舐めた。
「きゃっ」
笑顔で少女がくすぐったそうにしたその瞬間、悲劇が起きた。
「鬼斬り!」
ゾロの斬撃で犬の首と胴体が離れた。
「嫌あああああああっ」
リカの叫びが辺りに響き渡った。
「殺した! 大佐の息子の犬を殺しやがった!」
「何て事をしやがったんだ!」
集まって来た住民を前にゾロ平然としている。
ゾロは勘違いをしていた。女の子が犬に襲われていると。
それに幼い頃のトラウマがあった。
友人のくいなは野犬に襲われて死んだ。
だから誓った。世界から野犬や狂犬を駆除すると。世界一の剣豪になると。
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「過失はお前にある。俺や息子にとっては家族だが、世間的には物扱いだ。減価償却で半額、それに精神的な慰謝料で50万ベリーでどうだ」
モーガン大佐は権力に物を言わせず、穏便に事を収めようとしたがゾロは断った。
「俺は俺の信念に後悔する事は何一つやっちゃ居ねぇ! だから金なんか払うか」
怒りを抑えてモーガン大佐はゾロを運動場に連れてきた。
「そこで一晩、頭を冷やせ」
部隊通信の特技教育で、有線の結束に使う丸太にゾロを縛り付けると放置した。
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「あの人、噂通りのキチガイなのでしょうか?」
「海賊船と釣り船を間違えるお前よりはましだよ」
コビーを精神的に挫いた後、ルフィは告げる。
「決めたぞコビー、あいつを仲間にしよう。その極悪さは海賊王の手下に相応しい」
二人は基地に忍び込むと給油中のUH-1Yヘリコプターを奪った。
「ぼ、僕、ヘリコプターなんて操縦出来ませんよ!」
「お前はいつも出来ないばかり言って、クズは何をやってもクズだ。俺はゾロを仲間にするんだ。黙って手伝え!」
ヘリコプターに搭載するロケット弾とミニガンで基地施設を破壊したルフィは、基地が混乱するどさくさに紛れて運動場に着陸させた。
「よっ、俺はルフィ。俺の仲間に成れ」
爆発と銃声からルフィの仕業だと判断してゾロは怒鳴った。
「俺はテロリストとは組まねえ!」
ルフィも怒鳴り返す。
「テロリストとは違う。海賊だ!」
その間にもM1戦車やLAV装甲車が運動場に集まって来る。
「このままテロリストとして死ぬのとどっちが良い」
仲間を殺された海兵が黙っているとは考えられない。究極の選択だった。
「俺はこんな所で死ぬ訳にはいかねぇんだ! なってろうじゃねェか、海賊に!」
ゾロを一味に率いれたルフィはヘリコプターで基地を脱出した。
コビーは海賊のスパイとして海軍に潜り込む事に成った。
「ルフィさん、僕は付き合いは短いけど貴方の一の子分ですよね!」
「ああ、ずっと手下だ」
不敵な笑みを浮かべて答えるルフィだった。
■『ナミゾウ登場』
悪魔の実と呼ばれ、特殊な能力を与える果実がこの世界には存在する。
その実を食べた能力者が海賊に成った場合は厄介だ。
道化のバギー。地方軍閥としての勢力を広げて魚雷艇で商船を襲い、略奪と強盗を繰り返していた。
そんなバギー海賊団の命と呼べる物が海図だ。世界中から屈強な海賊の集まる
少女は海図を盗み出したが見張りに見つかり追跡を受けていた。
目の前に麦わら帽子を被った少年が歩いていた。
「た、助けて!」
「あ?」
ルフィは振り向き様、ヒップホルスターからグロック17を引き抜くと少女の額に銃口を突き付けた。
「凄い早抜きね」
平然を装いながらもルフィの眼光に少女は怯えていた。
「誰だお前は」
「私は海賊専門の義賊。ナミって言うの」
訝しげな表情を浮かべるルフィだった。
「海賊専門?」
ナミは答える。
「私が世界で一番嫌いなのは海賊なの! 二番目が共産主義ね。好きな物はお金とみかん」
「そうか。悪いな、俺も海賊だから……とりあえず服を脱いで金目の物を出せ」
ルフィの言葉にナミは今度こそ表情を変えた。
「あんた達、海賊は最低ね!」
ナミの裸体を眺めながら持ち物を物色するルフィだった。
「中途半端な覚悟で海賊を相手にしようとするからそうなるんだ。犯されないだけ感謝しろ」
ぶるぶると震えるナミは悔し涙を流した。
追い付いたバギー海賊団の追っ手は裸のナミと強奪をしてるルフィを見て笑った。
「お前、やるじゃないか」
ポンとルフィの頭に手を置いてきた。
瞬間、銃声が響いた。
「な……!」
9mmパラベラム弾が手のひらを撃ち抜いていた。
「気安く触るな」
しゃがみこんで呻き声をあげる男の頭に銃口を向けると、ルフィ躊躇なく引金を絞った。
飛び散った脳漿や鮮血が地面に血溜まりを作り上げる。
「こ、この野郎!」
濃厚な血の臭いに吐き気を覚えたナミの前で、残った二人は銃をルフィに向けてくる。その射界にはナミも入っていた。
「ノリンコの56式か」
呼吸音で笑うルフィは裸のナミを抱き締めて軽くステップすると、敵の銃弾を避けた。
笑みを浮かべながら残る敵を軽く始末するルフィだった。
「助けてやったんだ。手下に成るんだよな?」
転がる三人の死体を前にナミはビクッと震えた。
「他に選択肢は無いんでしょう!」
断れば簡単に殺される。ルフィに言い返すだけで精一杯だった。