ここは東京の一部、夕暮れになるといつものヒーローが現れる。
「キーーーーーーーーー!!!」
「帰りなさい!!!帰りなさい!!帰れ!!」
拡声器を片手に、音量が限界を超え、ハウリングしたまま拡声器に向かって、帰れと連呼する集団が現れた。
『ノイズレッド!』
『ノイズブルー!』
『ノイズピンク!』
『ノイズイエロー!』
『ノイズブラック!』
5人はそれぞれ拡声器を片手に、バイク型戦隊兵器、オーバードライブに乗って町を練り歩いている。
「残業なんだよ!」
「遠距離の帰宅中なんだよ!!」
「こちとら夜勤だ!」
『知るか!かえりなさーい!!!』」
5人がもめていると、石が投げつけられた。
『痛い、痛い!キーーン!!痛い痛い!』
拡声器だけは絶対に守りながら、石つぶてに耐えるが、耐えきれずに、5人は次の手段に出た。
『よし、アンプリファイヤーだ!』
すると、巨大ロボが姿を現した。
5人はアンプリファイヤーに乗り込んだ。
「アンプリファイヤー!起動!!」
すると、巨体から大音量で演歌が流れた。
その音量は恐るべし!200デシベル!
しかし、アンプリファイヤーはピクリとも動かない。ただ、ただ、たたずんで演歌を流してる。石つぶては効かないが、動かない。
警察がやってきた。やはり拡声器で何かを訴えるが200デシベルの前では一向に歯が立たない。
「メインディスプレイに警察を確認!離脱する!」
「秘密結社ゲートめ!警察をかどわかすとは許せぬ!」
仕方なく、5人はアンプリファイヤーから降りて、オーバードライブに乗り込んで逃げるが、オーバードライブはマフラーを壊したバイクよりもはるかに大きな駆動音が出る。
『今回は我々が先に帰るとしよう。夕方5時を過ぎたら帰りなさい!』
『おぼえてろ!』
拡声器越しに負け惜しみをひとしきり言い放った後、5人は走り去っていった。
最後の最後まで迷惑な正義のヒーロー、ノイズレンジャー。
ゆけ、ノイズレンジャー。明日も残業ゼロを目指して!
現場に残されたアンプリファイヤーはいまだに200DBの音量で演歌を流し続けている。
消防、警察、自衛隊まで出動し、アンプリファイヤーにミサイルの雨を降らせている。
しかし、アンプリファイヤーはピクリとも動かない。コックピットに乗り込もうにも、鍵がないので入る手段すらわからない。
ただ、ただ、頑丈なのだ。
唯一の弱点は3時間ほどで電池切れで音が出なくなるのが、アンプリファイヤーの弱点だ。一連の騒動はこれにて解決。めでたしめでたし。
はい、この通り単なる迷惑行為を文章にしてみました。久々の執筆なので稚拙なところはご容赦ください。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。